たまたま、みわファームに神が降臨した。
神は全智全能にして唯一無二のユビキタスな存在だから、姿形はどうだっていいのだが、その日はたまたま羊の恰好をしておられた。
で、放牧地でぼーっとしておられた。
(「ぼーっと」というのは、私たちのような卑小な生物が見てそう感じるだけであって、神はちょうどそのとき、あちこちの銀河で発生している大規模な星間戦争に心を砕いておられた、、、のかもしれない)
ファームには本物の羊が10頭ほどいた。
羊たちは新入り羊に違和感を感じたが、とにかく群れたがる動物だから、何となく近くに集まって草を食んでいた。
何かが起こるかもしれないけれど、それはそのとき考えよう、と集まった羊たちが考えたかどうかは、誰にもわからない。
神さまはまだぼーっとしておられた。
そのうち、夕方の片づけの時間が来て、羊を小屋に帰そうと、放牧地に犬が駆けこんできた。
羊たちは、犬を避けるため、か、あるいは早くエサをもらおうと、ワラワラと羊小屋に向かい始めた。
神さまは別に行きたくはなかったのだが、群に逆らうのもアレなので、何となく一緒に羊小屋に向かった。
(実はそのとき、意識はビッグバンの0.0003秒後の宇宙にあって、物理定数の修正作業をしていた、、、のかもしれない)
小屋に帰っても犬たちの追及は止まず、羊たちは一番奥の隅に、ぎゅうぎゅうと押し込められた。
神さま羊もその中にいて、コンクリートの壁と羊たちに挟まれる格好で立っていた。
あいかわらず、ぼーっとしたまま。
まろが小屋に入ってきた。
彼はいつも注意が散漫なので、羊の数が増えていることに、ましてや神さまが目の前にいることに気がつかなかった。
そして、なななんとその瞬間、100兆年ぶりに神様の意識が地球に向き、その0.1秒後に温暖化と人口爆発とシリア内戦と尖閣諸島と打倒マエケン問題を一挙に解決する名案を思いつき、それを近くの地球人に告げようとしたのだが、ちょうどまたそのとき、おばはん羊のでかい尻が顔にぶつかり、ムッとした瞬間にすべてのやる気を失ってしまった。
...ということで、まろの不注意で地球を救う千載一隅のチャンスを逃してしまった、、、かもしれない。
どうもそんな気がする。
ごめんなさい。
土曜日, 10月 12, 2013
月曜日, 10月 07, 2013
ソフトボール大会の光と闇
地域のソフトボール大会に出場。
去年は天候が悪くて中止になったので、2年ぶりである。
結果は22対0だったので、これはもう正々堂々と惨敗と言ってもいいでしょう。
地域の交流とか親睦とか謳いながら、老いも若きもめちゃくちゃ本気になるところが田舎っぽいと言うか大人気ないと言うか、20点もリードしてるのに走塁妨害もどきまでして敵のホームイン阻止するか?普通。
ぶり返した暑さの中、中学校の白いグラウンドで立ちすくしたまま、1時間があっという間に過ぎていきました。
でも、実はそれほど気分は悪くない。
前にも書いたけれど、まろのプレイング・ポリシーは「自分さえ良ければ」だから。
もう少し詳しく言うと、自分が①致死的なエラーをしない、②会心のヒットを打つ、の2点さえ達成できればもうほとんど幸せなんであって、たとえ試合に負けようが、滅多打ちの辱めを受けようが、それほど苦にならない。
ほんとにヤなやつですね。
自分じゃなければブン殴ってやるのにと、自分でも思います。
というわけで、なにはともあれ、ファーストの守備機会はすべて無難にこなしたし、2度の打席(しか回ってこなかった。5回コールドだから...)では1安打を放った(一塁走者がセカンド・アウトになって、記録はセンターゴロだけど、自分的には狙い通りの超クリーンヒット)しで、まぁ80点くらいはあげてもいいじゃないでしょうか?
そのあと、恒例になった、みわファームのカフェで深夜まで打ち上げ。
人のプレイを屈託なく誉めたり貶したりできる、楽しい時間でした。
ほんと、、、チッコイわぁ、自分...
去年は天候が悪くて中止になったので、2年ぶりである。
結果は22対0だったので、これはもう正々堂々と惨敗と言ってもいいでしょう。
地域の交流とか親睦とか謳いながら、老いも若きもめちゃくちゃ本気になるところが田舎っぽいと言うか大人気ないと言うか、20点もリードしてるのに走塁妨害もどきまでして敵のホームイン阻止するか?普通。
ぶり返した暑さの中、中学校の白いグラウンドで立ちすくしたまま、1時間があっという間に過ぎていきました。
でも、実はそれほど気分は悪くない。
前にも書いたけれど、まろのプレイング・ポリシーは「自分さえ良ければ」だから。
もう少し詳しく言うと、自分が①致死的なエラーをしない、②会心のヒットを打つ、の2点さえ達成できればもうほとんど幸せなんであって、たとえ試合に負けようが、滅多打ちの辱めを受けようが、それほど苦にならない。
ほんとにヤなやつですね。
自分じゃなければブン殴ってやるのにと、自分でも思います。
というわけで、なにはともあれ、ファーストの守備機会はすべて無難にこなしたし、2度の打席(しか回ってこなかった。5回コールドだから...)では1安打を放った(一塁走者がセカンド・アウトになって、記録はセンターゴロだけど、自分的には狙い通りの超クリーンヒット)しで、まぁ80点くらいはあげてもいいじゃないでしょうか?
そのあと、恒例になった、みわファームのカフェで深夜まで打ち上げ。
人のプレイを屈託なく誉めたり貶したりできる、楽しい時間でした。
ほんと、、、チッコイわぁ、自分...
水曜日, 9月 18, 2013
惨!密室の犯行
木曜日, 9月 05, 2013
転換期
よく、講演や挨拶で「今、時代が大きく変わろうとしています・・・」的なことが、さも周知の事実であるかのようにシレッと言われたりするけれど、一体誰がそんなことを決めたんだろうか?
似たような言い回しに「激動の時代」とか「歴史の転換期」などがあって、思えば子供の頃からずっとそんなセリフを聞かされてきたような気がする。
若い頃は素直に「そうか、今が時代の変わり目なんだ!」と、それなりに焦ったり気を引き締めたりもしたが、これだけ言われ続けていると、さすがに「一体いつまで転換してるんでしょうか?」と先生に訊いてみたくなる。
自分が生きたのは昭和も30年ほど過ぎてからだが、もしかしたら明治大正の昔から、人はそんな風に言い続けてきたんじゃないだろうか?
お江戸三百年なんか、今から見れば十分「天下太平の世」だと思うが、当の江戸人たちは「今は安定期なんだから、来年も再来年も変わり映えしねーよ」などと挨拶したのだろうか?
どうも、違う気がする。
そもそも「時代の転換期」などというものは、遥か後世の人たちが判断することで、今この時がその歴史的な瞬間であって自分がその生き証人である、というのは、随分と自意識過剰で手前味噌な気分だと思う。
吉田タイガースが優勝した1985年は、積年の負け犬体質からの大転換期だと言われたが、実際には、2003年の優勝(星野タイガース)まで、悲痛な暗黒時代が続いたのであるからして。
似たような言い回しに「激動の時代」とか「歴史の転換期」などがあって、思えば子供の頃からずっとそんなセリフを聞かされてきたような気がする。
若い頃は素直に「そうか、今が時代の変わり目なんだ!」と、それなりに焦ったり気を引き締めたりもしたが、これだけ言われ続けていると、さすがに「一体いつまで転換してるんでしょうか?」と先生に訊いてみたくなる。
自分が生きたのは昭和も30年ほど過ぎてからだが、もしかしたら明治大正の昔から、人はそんな風に言い続けてきたんじゃないだろうか?
お江戸三百年なんか、今から見れば十分「天下太平の世」だと思うが、当の江戸人たちは「今は安定期なんだから、来年も再来年も変わり映えしねーよ」などと挨拶したのだろうか?
どうも、違う気がする。
そもそも「時代の転換期」などというものは、遥か後世の人たちが判断することで、今この時がその歴史的な瞬間であって自分がその生き証人である、というのは、随分と自意識過剰で手前味噌な気分だと思う。
吉田タイガースが優勝した1985年は、積年の負け犬体質からの大転換期だと言われたが、実際には、2003年の優勝(星野タイガース)まで、悲痛な暗黒時代が続いたのであるからして。
木曜日, 8月 29, 2013
ダメじゃん
いいかげんにしろ!って言われて、いいかげんにしてたら怒られた。
悪いようにはしないから!って言われて信用したら、いいようにされた。
大船に乗ったつもりが、タイタニック号だった。
赤子の手を捻ったら、虐待と言われた。
苦労は買ってでもしろと言われたので、Windowsを買った。
悪いようにはしないから!って言われて信用したら、いいようにされた。
大船に乗ったつもりが、タイタニック号だった。
赤子の手を捻ったら、虐待と言われた。
苦労は買ってでもしろと言われたので、Windowsを買った。
金曜日, 8月 23, 2013
犬と子供
一時的に、知人の犬を2頭預かっている。
ぐエリアからぐを追い出して、そこを自由に使ってもらっている。
母屋からは様子が見えないので、普段何をしているのかは不明だが、ときどき、カラコロという乾いた音がする。
たぶん、床の上に石ころを持ち込んで、転がして遊んでいるのだろう。
先日、総勢7人のゲストが帰った後、テーブルの上を片づけていると、何個か石ころが並べてあった。
子供たちが遊んでいたらしい。
よく、犬と子供は同じだと言いますが、なるほどなぁと感心しました。
ぐエリアからぐを追い出して、そこを自由に使ってもらっている。
母屋からは様子が見えないので、普段何をしているのかは不明だが、ときどき、カラコロという乾いた音がする。
たぶん、床の上に石ころを持ち込んで、転がして遊んでいるのだろう。
先日、総勢7人のゲストが帰った後、テーブルの上を片づけていると、何個か石ころが並べてあった。
子供たちが遊んでいたらしい。
よく、犬と子供は同じだと言いますが、なるほどなぁと感心しました。
月曜日, 8月 12, 2013
暑い
毎年、暑いのを呪うブログを書いてきて、今年はそういう鬱陶しいことはしないと心に決めていたのに、やっぱりグチらずにはいられない。
いや、もう、本当に暑いです。
最近は命の危険を感じるので、居場所を変えるのに扇風機を一緒に持ち歩いている。
なんだか、病院内を点滴の機材を押して歩く患者みたいだ。
こういう時には、動物はアッパレだなぁと思わざるをえない。
今も外を眺めると、陰で休んでいるものとばかり思っていた羊たちが、強烈な日ざしの下で草を食んでいるし、犬エリアからは「仕事ですか?」という厳しい視線がいくつも返ってくる。
ちょっと毛が少なくなったとはいえ、君ら冬と同じ格好してるのにねぇ...
彼らが暑さに強いかというと、それはわからない。
負荷がスレッシュホルドを越えると、それこそ「パタリ」と逝ってしまうからだ。
でも、それまではほとんど様子を変えない(ように見える)。
ファームを初めてたかだか10年ほどだが、もう何回もそんな場面に遭遇した。
確かに、どんだけ暑がってみせても、誰も助けてくれないもんね。
あ、例外がいた。
もうこれ以上は無理というくらい、堕落した姿で暑さをアピールしている猫。
動物も、人間と暮らすとダメになるんですね。
いや、もう、本当に暑いです。
最近は命の危険を感じるので、居場所を変えるのに扇風機を一緒に持ち歩いている。
なんだか、病院内を点滴の機材を押して歩く患者みたいだ。
こういう時には、動物はアッパレだなぁと思わざるをえない。
今も外を眺めると、陰で休んでいるものとばかり思っていた羊たちが、強烈な日ざしの下で草を食んでいるし、犬エリアからは「仕事ですか?」という厳しい視線がいくつも返ってくる。
ちょっと毛が少なくなったとはいえ、君ら冬と同じ格好してるのにねぇ...
彼らが暑さに強いかというと、それはわからない。
負荷がスレッシュホルドを越えると、それこそ「パタリ」と逝ってしまうからだ。
でも、それまではほとんど様子を変えない(ように見える)。
ファームを初めてたかだか10年ほどだが、もう何回もそんな場面に遭遇した。
確かに、どんだけ暑がってみせても、誰も助けてくれないもんね。
あ、例外がいた。
もうこれ以上は無理というくらい、堕落した姿で暑さをアピールしている猫。
動物も、人間と暮らすとダメになるんですね。
日曜日, 7月 28, 2013
もなかの寝技
彼には、自分の姿がオモロイということについての自覚があるに違いない。
偶然というにはあまりにも頻繁に、わざわざ人の目の前にやって来て、「ポテッ」と寝転んでみせるからだ。
張りのある大きな腹と、無力で短い脚のバランスが絶妙で、どうしても無視できない。
怠け心を諌め、さぁ外仕事するかと立ち上がりかけたときにこれをやられると、そのまま崩れ落ちてしまう。
そーですか、でもまぁPCくらい、と椅子に座ると、わざわざ机に上ってきてキーボードで寝る。
ようやく掻き集めた"やる気"が、ため息とともに漏れ出てしまう。
人間とは本当に弱いものです。
それにしても、君の狙いは何なんですか?
どーして行く先々についてきて、"寝てみせる"んですか?
PCの隙間に寝てみる
偶然というにはあまりにも頻繁に、わざわざ人の目の前にやって来て、「ポテッ」と寝転んでみせるからだ。
張りのある大きな腹と、無力で短い脚のバランスが絶妙で、どうしても無視できない。
怠け心を諌め、さぁ外仕事するかと立ち上がりかけたときにこれをやられると、そのまま崩れ落ちてしまう。
そーですか、でもまぁPCくらい、と椅子に座ると、わざわざ机に上ってきてキーボードで寝る。
ようやく掻き集めた"やる気"が、ため息とともに漏れ出てしまう。
人間とは本当に弱いものです。
それにしても、君の狙いは何なんですか?
どーして行く先々についてきて、"寝てみせる"んですか?
PCの隙間に寝てみる
水曜日, 7月 24, 2013
やぎさんゆうびん
前々から、ここで触れなければと思っていた。
昨日、食い過ぎで膨張したトトの腹を眺めていて、フとそのことを思い出した。
やぎさんゆうびん(詞まどみちお)
しろやぎさんから おてがみ ついた
くろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきのてがみの ごようじ なあに
くろやぎさんから おてがみ ついた
しろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきのてがみの ごようじ なあに (以下、繰り返し)
なんて、ぐれーとな歌詞なんでしょ。
まず、出だし。
普通だったら「白やぎさんが手紙を書いて黒ヤギさんに送った」と説明したくなるところを、全部すっ飛ばしていきなり「しろやぎさんから おてがみ ついた」である。
この一行で見事に物語が立ち上がっている。
ばかりか、ヤギ社会に郵便システムがあるという不条理世界をあっさり成立させてしまうという力技...
文章的に唯一欠けている「手紙を受け取ったのは誰か」を示す主語は、次の行でごく自然に補われている。
「くろやぎさんたら よまずに たべた」
まったく無駄が無い。なんちゅー匠。
ここで見逃せないのは、「は」の代わりに用いられた「たら」である。
この助詞一つで、食いしん坊でうっかり者という黒ヤギさんの性格と、それでも皆に愛されているらしい、ということが推測される。
寝物語として子供に読み聞かせている(できれば南沢奈央みたいな)若いおかあさんの「あらあら、黒ヤギさんたらしょうがないわねぇ」という微笑みまで目に浮かぶではないか。
「よまずに たべた」という簡にして要を得た表現もすばらしい。
そして、起承転結の転に当たる3行目に「しかたがないので おてがみかいた」と来る。
まいった。
これも普通だったらば「はて、白ヤギさんの用事は 何だったんだろう?と疑問に思った黒ヤギさんは 白ヤギさんに手紙を書くことにしました」くらい説明したくなるところを、「おてがみ かいた」で済ましてしまう。
逆に、このギリギリまで切り詰めた歌詞の中で「しかたがないので」という長いフレーズを使うのは随分と勇気がいったと思うが、そこに黒ヤギさんの深い諦念と悲しみが伏流しているようで、そう思えばもうこれ以外の選択肢は考えられない。
極めつけが最終行の「さっきの てがみの ごようじ なあに」
これにより、直線的に進行してきた歌詞に繰り返しという運動性が加わり、「永遠」の概念が導入される。時空間が一気に宇宙レベルにまで広がる。
しかも、悠久の時が流れても、おそらく最初の手紙の内容は謎のままなのである(量子力学的にはわかるのかもしれない)。
その境地はもはや、哲学や宗教的法話の域にまで達している。
おそらく何万人を超える童子が、笑い転げながら「終わりそうで終わらない」遊びをしたはずである。
その童子は知らず知らずのうちに、輪廻転生や曼荼羅といった東洋的宇宙観や、コミュニケーションの人類史的本質について学んでいるのである。
おそるべし、やぎさんゆうびん。
昨日、食い過ぎで膨張したトトの腹を眺めていて、フとそのことを思い出した。
やぎさんゆうびん(詞まどみちお)
しろやぎさんから おてがみ ついた
くろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきのてがみの ごようじ なあに
くろやぎさんから おてがみ ついた
しろやぎさんたら よまずに たべた
しかたがないので おてがみ かいた
さっきのてがみの ごようじ なあに (以下、繰り返し)
なんて、ぐれーとな歌詞なんでしょ。
まず、出だし。
普通だったら「白やぎさんが手紙を書いて黒ヤギさんに送った」と説明したくなるところを、全部すっ飛ばしていきなり「しろやぎさんから おてがみ ついた」である。
この一行で見事に物語が立ち上がっている。
ばかりか、ヤギ社会に郵便システムがあるという不条理世界をあっさり成立させてしまうという力技...
文章的に唯一欠けている「手紙を受け取ったのは誰か」を示す主語は、次の行でごく自然に補われている。
「くろやぎさんたら よまずに たべた」
まったく無駄が無い。なんちゅー匠。
ここで見逃せないのは、「は」の代わりに用いられた「たら」である。
この助詞一つで、食いしん坊でうっかり者という黒ヤギさんの性格と、それでも皆に愛されているらしい、ということが推測される。
寝物語として子供に読み聞かせている(できれば南沢奈央みたいな)若いおかあさんの「あらあら、黒ヤギさんたらしょうがないわねぇ」という微笑みまで目に浮かぶではないか。
「よまずに たべた」という簡にして要を得た表現もすばらしい。
そして、起承転結の転に当たる3行目に「しかたがないので おてがみかいた」と来る。
まいった。
これも普通だったらば「はて、白ヤギさんの用事は 何だったんだろう?と疑問に思った黒ヤギさんは 白ヤギさんに手紙を書くことにしました」くらい説明したくなるところを、「おてがみ かいた」で済ましてしまう。
逆に、このギリギリまで切り詰めた歌詞の中で「しかたがないので」という長いフレーズを使うのは随分と勇気がいったと思うが、そこに黒ヤギさんの深い諦念と悲しみが伏流しているようで、そう思えばもうこれ以外の選択肢は考えられない。
極めつけが最終行の「さっきの てがみの ごようじ なあに」
これにより、直線的に進行してきた歌詞に繰り返しという運動性が加わり、「永遠」の概念が導入される。時空間が一気に宇宙レベルにまで広がる。
しかも、悠久の時が流れても、おそらく最初の手紙の内容は謎のままなのである(量子力学的にはわかるのかもしれない)。
その境地はもはや、哲学や宗教的法話の域にまで達している。
おそらく何万人を超える童子が、笑い転げながら「終わりそうで終わらない」遊びをしたはずである。
その童子は知らず知らずのうちに、輪廻転生や曼荼羅といった東洋的宇宙観や、コミュニケーションの人類史的本質について学んでいるのである。
おそるべし、やぎさんゆうびん。
木曜日, 7月 18, 2013
前半戦終了
おっさん臭いプロ野球に入れこみ、贔屓チームの勝敗に一喜一憂する自分があまり好きじゃないので、できればもう卒業したいのだけれど、実際問題これがなかなか難しい。
ここ数年、シーズン開幕から5月くらいまでは自分でも意外なくらい醒めていて、ああ、またやってら、今年もごくろうさんですね、と関係者をいたわるくらいの距離感があるのだが、球宴前後のこの時期になると、もうリアルタイムで試合を観戦できなくなるくらい、勝敗にこだわっている自分がいる。
一体、これはどういうことなんだろう?
一つのエピソードを思い出した。
もう30年近くも前、会社に入ったばかりの頃、近くの席に2年上の先輩がいた。
その先輩は、細身の身体をトラッドファッションで隙なく固め、年若いながらも冷静かつ理知的、メガネを光らせて会議で発言すると居並ぶ上司たちも一目置くという存在だった。
あるとき、その人が巨人ファンだということがわかり、新人で阪神ファンだった自分とバトルを繰り広げることになった。
とはいってもトラッド青年対公家の闘いなので、はしたない口論などにはならない。
第三者はまったく気付かなかったと思う。
しばらくは憐み攻撃(「エラーにも味があるよね」とか「昨日の先発、、、ふっ、、、」みたいに、相手を効果的に傷つける言葉を呟き、あとは寂しげに微笑んで相手を見つめる)の応酬が続いたが、そのうち、スポーツ新聞攻撃というのが開発された。
前の晩に相手の贔屓チームが負けたとき、駅でできるだけ下品なスポーツ新聞を購入し、相手の出社前に机の上にそっと置いておくという、骨の折れる攻撃だった。
この効果は案外大きくて、半日は嫌な気分が持続した。
つまりはスポーツ新聞の見出しというのが、それくらい人の心をざわつかせるように書かれているということなのだろう。
そんなことをほとんど1シーズンの間繰り返して、そのうち、何となくやめた。
これくらい、何の教訓も反省も得られないエピソードも少ないが、その頃の思い出としては一番鮮明に記憶している。
プロ野球とは、まあざっとそういう存在なのだろう(はぁ?)。
ここ数年、シーズン開幕から5月くらいまでは自分でも意外なくらい醒めていて、ああ、またやってら、今年もごくろうさんですね、と関係者をいたわるくらいの距離感があるのだが、球宴前後のこの時期になると、もうリアルタイムで試合を観戦できなくなるくらい、勝敗にこだわっている自分がいる。
一体、これはどういうことなんだろう?
一つのエピソードを思い出した。
もう30年近くも前、会社に入ったばかりの頃、近くの席に2年上の先輩がいた。
その先輩は、細身の身体をトラッドファッションで隙なく固め、年若いながらも冷静かつ理知的、メガネを光らせて会議で発言すると居並ぶ上司たちも一目置くという存在だった。
あるとき、その人が巨人ファンだということがわかり、新人で阪神ファンだった自分とバトルを繰り広げることになった。
とはいってもトラッド青年対公家の闘いなので、はしたない口論などにはならない。
第三者はまったく気付かなかったと思う。
しばらくは憐み攻撃(「エラーにも味があるよね」とか「昨日の先発、、、ふっ、、、」みたいに、相手を効果的に傷つける言葉を呟き、あとは寂しげに微笑んで相手を見つめる)の応酬が続いたが、そのうち、スポーツ新聞攻撃というのが開発された。
前の晩に相手の贔屓チームが負けたとき、駅でできるだけ下品なスポーツ新聞を購入し、相手の出社前に机の上にそっと置いておくという、骨の折れる攻撃だった。
この効果は案外大きくて、半日は嫌な気分が持続した。
つまりはスポーツ新聞の見出しというのが、それくらい人の心をざわつかせるように書かれているということなのだろう。
そんなことをほとんど1シーズンの間繰り返して、そのうち、何となくやめた。
これくらい、何の教訓も反省も得られないエピソードも少ないが、その頃の思い出としては一番鮮明に記憶している。
プロ野球とは、まあざっとそういう存在なのだろう(はぁ?)。
木曜日, 7月 11, 2013
へび×2
使わなくなった防鳥網を、ぐるぐるっと巻いて、ログ小屋の横に置いといたですよ。
そこが草で鬱蒼としてきて、いやーな雰囲気になってたですよ。
そーゆー薄暗くてややこしいところが好きだから。
案の定、いました。
ぶっとい青大将。
近づくと、ずるずるびくびく胴をくねらせ、逃げていこうとする。
去る者は追わない主義なので、そおっと後ずさりしてその場を離れる。
そのすきにきれいさっぱり、できれば地の果てまで逃げていってほしかったのに、数分して見に戻ってみると、まだそこにいる。
ちょっと様子がおかしい?
逃げてるんじゃなくて、グネグネしてるだけのような。
勇気を振り絞って近寄って見ると、頭の部分に網が絡みつき、もがいていたようです。
防鳥網がヘビのワナになっちゃったんですね...
かわいそうですが、私にはどうすることもできない。
少なくとも一か月はその場所に近づかないから、その間に朽ち果てるか、あるいは自力で逃げるかするように。
と、決意して平穏な日常が戻るはずだったが、まだどことなく違和感がある。
そのヘビ、異様に胴が長いのか、やたらこんがらがっていて、この世のものとは思えないほど禍々しい。
気のせいか、端っこ(尻尾の先)が2つあるように見える...
オーマイガッ!!
もう一匹いる!
元のヘビに絡みつくようにもう一匹いました。
一瞬、喧嘩してるのかと思ったが、片方はすでに動かなくなっている。
やはり網に絡まって抜けなくなり、一足先に息絶えたらしい。
もう勘弁してほしい。
網に絡まるのは勝手だが、なんで、わざとらしく目につくところでやるのか。
暑いのに鳥肌が立ちっぱなしで、気分が悪くなってくる。
お願いだから、早く成仏してください。
...と、半泣きで祈ったのが一昨日。
今朝、「放っておくと臭い」というHiroが、まだうにょうにょ動いてるヘビの絡まった網を無理やり引っ張り出し(ひえぇぇ~っ!)、ゴミと一緒に燃やしてしまった。
いや、もう、ほんと、何という人でしょうか...
そこが草で鬱蒼としてきて、いやーな雰囲気になってたですよ。
そーゆー薄暗くてややこしいところが好きだから。
案の定、いました。
ぶっとい青大将。
近づくと、ずるずるびくびく胴をくねらせ、逃げていこうとする。
去る者は追わない主義なので、そおっと後ずさりしてその場を離れる。
そのすきにきれいさっぱり、できれば地の果てまで逃げていってほしかったのに、数分して見に戻ってみると、まだそこにいる。
ちょっと様子がおかしい?
逃げてるんじゃなくて、グネグネしてるだけのような。
勇気を振り絞って近寄って見ると、頭の部分に網が絡みつき、もがいていたようです。
防鳥網がヘビのワナになっちゃったんですね...
かわいそうですが、私にはどうすることもできない。
少なくとも一か月はその場所に近づかないから、その間に朽ち果てるか、あるいは自力で逃げるかするように。
と、決意して平穏な日常が戻るはずだったが、まだどことなく違和感がある。
そのヘビ、異様に胴が長いのか、やたらこんがらがっていて、この世のものとは思えないほど禍々しい。
気のせいか、端っこ(尻尾の先)が2つあるように見える...
オーマイガッ!!
もう一匹いる!
元のヘビに絡みつくようにもう一匹いました。
一瞬、喧嘩してるのかと思ったが、片方はすでに動かなくなっている。
やはり網に絡まって抜けなくなり、一足先に息絶えたらしい。
もう勘弁してほしい。
網に絡まるのは勝手だが、なんで、わざとらしく目につくところでやるのか。
暑いのに鳥肌が立ちっぱなしで、気分が悪くなってくる。
お願いだから、早く成仏してください。
...と、半泣きで祈ったのが一昨日。
今朝、「放っておくと臭い」というHiroが、まだうにょうにょ動いてるヘビの絡まった網を無理やり引っ張り出し(ひえぇぇ~っ!)、ゴミと一緒に燃やしてしまった。
いや、もう、ほんと、何という人でしょうか...
日曜日, 7月 07, 2013
草刈りしようよ
先日、相方Hiroが「草を刈る」と言って、刈払い機を担いで畑に入っていった。
普通、畑の草むしりにエンジン付の刈払い機を持ち出す人はそういないと思うが、ファームの畑は「畑」と書くのが恥ずかしくなるくらい、茂りまくった草で藪のようになっている。
そもそも、私たちは畑仕事というものが嫌いなのかもしれない。
堆肥を撒いて、地面を耕し、畝を作って種を撒くところまでは、かろうじてできる(いつも時期ギリギリだけど)。
そこから先の世話が、からっきしできない。
毎年、梅雨時になると、雑草の中に野菜が埋没し、生きてるのか死んでるのか不安になってくる。
そういう状態に追い込まれて、やっと重い腰が上がる。
放ったらかしのことを「自然」というなら、これはもう堂々とした自然農法と言えるでしょう。
肥料は馬のフンだけ、農薬の類は一切無し。
虫や雑草とはとても仲良く(?)共生している。
なので、収穫量と見てくれは良くないが、味はとても良い、、、と思っている。
この野菜たちを食いつなぎ、厳しい夏を乗り切るのも毎年のことである。
突然ですが、そんな自分たちにエールを送る野菜たちに感謝の意を込めた替え歌です。
草の丈が 肩まで伸びて
藪と同じに なったら
約束どおり 刈払い機で
草刈りしようよ MMM
古いモーターを ブルンと鳴らそう
土の地面が 見えたら
おくら起こして ピーマン救おう
草刈りしようよ MMM
二人で刈った 緑の草を
裏の倉庫の 軒下に並べて干そう
草刈りしようよ 草の丈は
もうすぐ肩まで とどくよ
普通、畑の草むしりにエンジン付の刈払い機を持ち出す人はそういないと思うが、ファームの畑は「畑」と書くのが恥ずかしくなるくらい、茂りまくった草で藪のようになっている。
そもそも、私たちは畑仕事というものが嫌いなのかもしれない。
堆肥を撒いて、地面を耕し、畝を作って種を撒くところまでは、かろうじてできる(いつも時期ギリギリだけど)。
そこから先の世話が、からっきしできない。
毎年、梅雨時になると、雑草の中に野菜が埋没し、生きてるのか死んでるのか不安になってくる。
そういう状態に追い込まれて、やっと重い腰が上がる。
放ったらかしのことを「自然」というなら、これはもう堂々とした自然農法と言えるでしょう。
肥料は馬のフンだけ、農薬の類は一切無し。
虫や雑草とはとても仲良く(?)共生している。
なので、収穫量と見てくれは良くないが、味はとても良い、、、と思っている。
この野菜たちを食いつなぎ、厳しい夏を乗り切るのも毎年のことである。
突然ですが、そんな
草の丈が 肩まで伸びて
藪と同じに なったら
約束どおり 刈払い機で
草刈りしようよ MMM
古いモーターを ブルンと鳴らそう
土の地面が 見えたら
おくら起こして ピーマン救おう
草刈りしようよ MMM
二人で刈った 緑の草を
裏の倉庫の 軒下に並べて干そう
草刈りしようよ 草の丈は
もうすぐ肩まで とどくよ
木曜日, 7月 04, 2013
はい、みなさん、ごいっしょに
下の記事書いてて思い出した。
大阪人の掟の一つに、「おキライですか?」と振られたら、すかさず「おスキです」と返さなければならない、というのがある。
一種の礼儀と言うか形式だから、あまり感情込めず乾いた感じでやりとりすることが、コツと言えばコツ。
大抵は下ネタが絡んでいて、ちょっとでも引いたり怯んだ素振りが見えると、すかさず振られることになっている。
あらゆる人間を等しく形而下世界に引きずり落とす強烈な呪力がある。
振った側は、相手の品位を微妙に押し下げることで自分の尊厳を守ることができ、答えた側も無粋なやっちゃと切り捨てられずに済むという、洗練された社交術でもある。
では、ここで復習しましょう。
A:(いやらしく)「アレがナニでコレもんでんがな!」
B:「いや、それはちょっと...」
A:「おキライですか?」
B:(しょうがなく)「いいえ、おスキです」
Good!
大阪人の掟の一つに、「おキライですか?」と振られたら、すかさず「おスキです」と返さなければならない、というのがある。
一種の礼儀と言うか形式だから、あまり感情込めず乾いた感じでやりとりすることが、コツと言えばコツ。
大抵は下ネタが絡んでいて、ちょっとでも引いたり怯んだ素振りが見えると、すかさず振られることになっている。
あらゆる人間を等しく形而下世界に引きずり落とす強烈な呪力がある。
振った側は、相手の品位を微妙に押し下げることで自分の尊厳を守ることができ、答えた側も無粋なやっちゃと切り捨てられずに済むという、洗練された社交術でもある。
では、ここで復習しましょう。
A:(いやらしく)「アレがナニでコレもんでんがな!」
B:「いや、それはちょっと...」
A:「おキライですか?」
B:(しょうがなく)「いいえ、おスキです」
Good!
水曜日, 7月 03, 2013
あたし、実は・・・なんです
先日、近所のスーパーでやっすい輸入肉を買ってきて、炭焼きにした。
やっぱ、おいしいです、ステーキ。
脂っこくなった口中をビール(まろはコーラ)で洗って、次の一片にかぶりつくときとか、皿に残った肉汁に、炊き立てのご飯を絡めて、わしわしと掻きこむときとか。
我ながら意地汚いのですが、皿に屈みこむようにして、あっという間に平らげました。
そのとき、ふと思いつきました。
この食べ方には、ロールモデルがある。。。
まだ小学生だったと思うのですが、一冊のH本を手に入れ、目を皿のようにして読んでいたことがあります。
宇能鴻一郎大先生の御著書。
本当は、ビニールに包まれた怪しい雑誌の類が欲しかったのですが、さすがに近所の本屋でエロ本コーナーに近寄る勇気は無く、小説本の棚にあったその本を、すまし顔で、その実、全身の血が逆流するような思いで買いました。
古い鞄に隠したその本を、こっそり取り出しては何度も何度も読んだ。
それなのに、今も覚えているのは「あたし、実は、好色なんです」みたいな文体くらいで、題名もストーリーもHシーンも完全に忘れてしまっている(本当に!)。
頭がオーバーヒートして、記憶が飛んでしまったのかもしれない。
そんな中、ただ一つ覚えてるのが、若夫婦がステーキを食べるシーン。
ある章の冒頭、仕事帰りの旦那が団地に帰ってきて、いよいよムチムチプリンの新妻といたされるわけですね、と期待してると、おもむろに分厚い牛肉を焼きだしたりするわけです、これが。
コラーッ、食事くらい外ですませてこんかい!とヤキモキする読者を尻目に、肉の焼き加減がどうの、塩の種類がこうの、残った脂がやあのと、グルメ系うんちく話が延々と続く。
結局、ビールを飲んだ新妻が、美味しさのあまり目尻に涙を浮かべたところで、その章は終わってしまう。
そんなところ、小学生には退屈だったと思うのですが、今でもかなり覚えています。
「おいしいステーキの物語」が、どこか心の琴線に触れたのでしょう。
結局、そのとき頭の中に構築した幻想の味を、何十年たった今も反芻していたわけです。
「人は物語の中でしか生きられない」という言葉を身に染みて納得した瞬間でした。
やっぱ、おいしいです、ステーキ。
脂っこくなった口中をビール(まろはコーラ)で洗って、次の一片にかぶりつくときとか、皿に残った肉汁に、炊き立てのご飯を絡めて、わしわしと掻きこむときとか。
我ながら意地汚いのですが、皿に屈みこむようにして、あっという間に平らげました。
そのとき、ふと思いつきました。
この食べ方には、ロールモデルがある。。。
まだ小学生だったと思うのですが、一冊のH本を手に入れ、目を皿のようにして読んでいたことがあります。
宇能鴻一郎大先生の御著書。
本当は、ビニールに包まれた怪しい雑誌の類が欲しかったのですが、さすがに近所の本屋でエロ本コーナーに近寄る勇気は無く、小説本の棚にあったその本を、すまし顔で、その実、全身の血が逆流するような思いで買いました。
古い鞄に隠したその本を、こっそり取り出しては何度も何度も読んだ。
それなのに、今も覚えているのは「あたし、実は、好色なんです」みたいな文体くらいで、題名もストーリーもHシーンも完全に忘れてしまっている(本当に!)。
頭がオーバーヒートして、記憶が飛んでしまったのかもしれない。
そんな中、ただ一つ覚えてるのが、若夫婦がステーキを食べるシーン。
ある章の冒頭、仕事帰りの旦那が団地に帰ってきて、いよいよムチムチプリンの新妻といたされるわけですね、と期待してると、おもむろに分厚い牛肉を焼きだしたりするわけです、これが。
コラーッ、食事くらい外ですませてこんかい!とヤキモキする読者を尻目に、肉の焼き加減がどうの、塩の種類がこうの、残った脂がやあのと、グルメ系うんちく話が延々と続く。
結局、ビールを飲んだ新妻が、美味しさのあまり目尻に涙を浮かべたところで、その章は終わってしまう。
そんなところ、小学生には退屈だったと思うのですが、今でもかなり覚えています。
「おいしいステーキの物語」が、どこか心の琴線に触れたのでしょう。
結局、そのとき頭の中に構築した幻想の味を、何十年たった今も反芻していたわけです。
「人は物語の中でしか生きられない」という言葉を身に染みて納得した瞬間でした。
火曜日, 6月 25, 2013
吠える気持ち
のおあある とをあある やわわあ でしたっけ?
犬の遠吠え。
うちの犬たちも、欠かさずやります。
午前11時と午後5時の1日2回、役場のサイレン(!)に合わせて。
カイたんは、型どおりお座りして喉をきれいに反らして、
生真面目なはずのるぢ男は、意外なことに、寝そべったまま首だけ持ち上げて、
もちちは、まだ上手にできませんが、一応周りの真似をして、
形は違えど、みんな一斉に吠えてます。
(そう言えば、さんだけ吠えないけど君は群じゃない?)
人が聞くと狂おしいような、もの悲しいような、なんとも言えない声音。
一体どんな衝動が身体を駆け巡ってるんでしょうか?
これだけは想像することもできない。
これだけ?
いや、それはウソやね。
羊を追う、フィールドを駆け回る、寝て過ごす午後のひと時、どんなときも、たとえ一瞬たりとも彼らの感覚を推し量る術はありません。
せいぜい自分の体験に照らし合わせて、それに近い感覚を当てはめてみるしかない。
ときどき、夢想することがあります。
もし人間社会が西洋流の自然科学重視主義とは違う原理で発展してきたとしたら、あるいは言葉に依らない文明を築いたとすれば、もしかしたら人は犬たちの衝動を内観する技を修得してたかもしれない。
精神感応とか、憑依するとか。
それができたら、泥まみれになっても楽しく作業できるかもしれない。
犬の遠吠え。
うちの犬たちも、欠かさずやります。
午前11時と午後5時の1日2回、役場のサイレン(!)に合わせて。
カイたんは、型どおりお座りして喉をきれいに反らして、
生真面目なはずのるぢ男は、意外なことに、寝そべったまま首だけ持ち上げて、
もちちは、まだ上手にできませんが、一応周りの真似をして、
形は違えど、みんな一斉に吠えてます。
(そう言えば、さんだけ吠えないけど君は群じゃない?)
人が聞くと狂おしいような、もの悲しいような、なんとも言えない声音。
一体どんな衝動が身体を駆け巡ってるんでしょうか?
これだけは想像することもできない。
これだけ?
いや、それはウソやね。
羊を追う、フィールドを駆け回る、寝て過ごす午後のひと時、どんなときも、たとえ一瞬たりとも彼らの感覚を推し量る術はありません。
せいぜい自分の体験に照らし合わせて、それに近い感覚を当てはめてみるしかない。
ときどき、夢想することがあります。
もし人間社会が西洋流の自然科学重視主義とは違う原理で発展してきたとしたら、あるいは言葉に依らない文明を築いたとすれば、もしかしたら人は犬たちの衝動を内観する技を修得してたかもしれない。
精神感応とか、憑依するとか。
それができたら、泥まみれになっても楽しく作業できるかもしれない。
金曜日, 6月 14, 2013
ヘビのゆううつ
人生には、できれば避けたいがそうもいかない年中行事がいくつかある(自動車保険の更新とか、職場の忘年会とか、自分の誕生日とか)。
田舎暮らしを始めてからは、梅雨前後の「ヘビとの格闘」というのが、そのリストに加わった。
今朝遭遇したのは、体長1mほどの青大将。
ファーム倉庫裏の通路は狭くてごちゃごちゃしていて、そういう場所を通るときはつい物陰を凝視してしまうのだが、はたしてそこに潜んでいた。
気色悪いんだったら見なきゃいいのに、ゴムみたいな物体が視野の片隅でにゅるんと動くと、どうしてもまじまじと見つめてしまう。頭のてっぺんからつま先までゾワゾワ~とする。
いつもはそのまま忘れることにしているが、今日は近くでHiroが作業していたので「ヘビがいるんだけど、退治するぅ?」とお伺いをたてにいく。
自分一人では決してしない。
10年ほど前、やむなく一人で格闘したことがあって、そのときは緊張と興奮でホルモンバランスみたいなものが崩れたらしく、終日、心身の調子が悪かった。
ヘビとて生き物だしネズミの天敵でもあるので、見逃してやりたい気もするけれど、居着いてニワトリや卵を狙ったりするから、やっぱりそうもいかない。
今回も剪定バサミで挟みながら、頭をつぶした。
えんがちょ、えんがちょお。
田舎暮らしを始めてからは、梅雨前後の「ヘビとの格闘」というのが、そのリストに加わった。
今朝遭遇したのは、体長1mほどの青大将。
ファーム倉庫裏の通路は狭くてごちゃごちゃしていて、そういう場所を通るときはつい物陰を凝視してしまうのだが、はたしてそこに潜んでいた。
気色悪いんだったら見なきゃいいのに、ゴムみたいな物体が視野の片隅でにゅるんと動くと、どうしてもまじまじと見つめてしまう。頭のてっぺんからつま先までゾワゾワ~とする。
いつもはそのまま忘れることにしているが、今日は近くでHiroが作業していたので「ヘビがいるんだけど、退治するぅ?」とお伺いをたてにいく。
自分一人では決してしない。
10年ほど前、やむなく一人で格闘したことがあって、そのときは緊張と興奮でホルモンバランスみたいなものが崩れたらしく、終日、心身の調子が悪かった。
ヘビとて生き物だしネズミの天敵でもあるので、見逃してやりたい気もするけれど、居着いてニワトリや卵を狙ったりするから、やっぱりそうもいかない。
今回も剪定バサミで挟みながら、頭をつぶした。
えんがちょ、えんがちょお。
水曜日, 6月 12, 2013
Welcome new-comers
にしきを小さい馬と交換するはずがいつの間にか2頭に増えていた、なんて事件があって以来、「もう騙されまい」と固く誓ったはずなのに、またHiroの策略に引っ掛かってしまった。
ファームに新しい住人が増えた。
人間の口笛みたいな声で啼く変な鳥(3羽)である。
昨日、単管とワイヤメッシュで作った小屋に入れてみたところ、全員スルスルと抜け出してフィールドを走り回ったらしい。
ヒナのくせに人間にはとても追いつけない。
るぢ男が大喜びで追い回した頑張って捕獲に協力してくれたらしい。
鳥のトラウマにならなければいいけど。
、、、って、もしかしてこれバカウケ!?
だってほら、トリとトラとウマで「トリのトラウマ」。
たった7文字中に動物が3匹も入ってるなんて、こんな奇跡はもう起こらんやろ!!
などと、あえて陽気に振る舞ってみる自分...
ファームに新しい住人が増えた。
人間の口笛みたいな声で啼く変な鳥(3羽)である。
昨日、単管とワイヤメッシュで作った小屋に入れてみたところ、全員スルスルと抜け出してフィールドを走り回ったらしい。
ヒナのくせに人間にはとても追いつけない。
るぢ男が
鳥のトラウマにならなければいいけど。
、、、って、もしかしてこれバカウケ!?
だってほら、トリとトラとウマで「トリのトラウマ」。
たった7文字中に動物が3匹も入ってるなんて、こんな奇跡はもう起こらんやろ!!
などと、あえて陽気に振る舞ってみる自分...
金曜日, 6月 07, 2013
ある日突然、
金曜日, 5月 24, 2013
おおっ、、、と気がつけば、
このブログ、もう一か月近くも放置されてるじゃないすか。
ちょっとびっくり。
思えば、「ったく、ボーダーコリーって奴は」という前身のサイトをHiroと開いてからもうかれこれ15年(!)。
別に書いても書かなくてもいいけど、どっちかと言えば書かん方がええんちゃう?、くらいの記事を延々と綴ってきたわけだけど、そんな下らない内容も書けないときは書けないもんだと、ビミョーに感動したのである。
よく、継続することに価値があるなんてことを言ったりするが、それはやっぱり多少なりとも前向きな行動だからなんであって、無価値なことはいくら継続しても無価値だということが、15年かけて証明された。
そういう意味で、価値はあったかもしれない。
全然関係ないけど、数少ないお気に入りサイトの一つに「チミドロ鈴木の早く老人になりたい」というのがある。
身の回りのトホホ系事物を取り上げ、テッテー的にイジリ倒すという趣向。
思いのほか文章もキチンとしていて、油断してるとときどき爆笑させられてしまう(例えば、これとかこれとか)。
下らないと言ってしまえば下らないのだけれど、ここまでくれば、探偵ナイトスクープの小ネタ集やトマソンの系譜に連なる現代の「作品」と言ってもいい。
第一回の記事に、タイトルについて書かれた文章がある。
僕の祖母は、テレビのスポーツニュースで、例えばゴルフトーナメントの結果を伝える場面があると、誰が勝ったか負けたかということに関係なく、球がカップに入ったか入らなかったかだけで「入れ、入れー!入った!ほほほ」「惜しい!あー」と楽しんでいて、それを見ていると幸せな気分になった。
老人はよく日向ぼっこをしている。気持ち良い風が吹くと「気持ちいいわねー」と言って、雲の切れ間から日が差してあったかくなると「日が出るとあったかいな」と言って喜んでいる。自分もそういう境地に早くたどり着いて、なんでもないようなことに幸せを感じられるようになりたいと思って、このようなタイトルにした。
バンドをやっていると、たまにライブしたり、みんなでパーっとやったり、はじけるように楽しい瞬間があるのだが、その後すぐに日常が始まる。日常は終わりのない労働とか、悩みとか、貧乏とか、そういうものにつきまとわれていて辛い。みんなもそうでしょう。毎日ライブして飲み会して生きていければ最高なのだが、そうはいかない。決して後ろ向きな意味合いではなく、辛い日常を克服するために老人の眼差しで日々を楽しんでいくことが必要なのだ!どうっすか。
とにかく老人的な達観を目指してあっちこっちと徘徊してみて、その過程をだらだらとレポートしていくのでよろしくお願いいたします。
いいですなぇ。
こういう味が出せるなら、続けてもいいんだけど。
ちょっとびっくり。
思えば、「ったく、ボーダーコリーって奴は」という前身のサイトをHiroと開いてからもうかれこれ15年(!)。
別に書いても書かなくてもいいけど、どっちかと言えば書かん方がええんちゃう?、くらいの記事を延々と綴ってきたわけだけど、そんな下らない内容も書けないときは書けないもんだと、ビミョーに感動したのである。
よく、継続することに価値があるなんてことを言ったりするが、それはやっぱり多少なりとも前向きな行動だからなんであって、無価値なことはいくら継続しても無価値だということが、15年かけて証明された。
そういう意味で、価値はあったかもしれない。
全然関係ないけど、数少ないお気に入りサイトの一つに「チミドロ鈴木の早く老人になりたい」というのがある。
身の回りのトホホ系事物を取り上げ、テッテー的にイジリ倒すという趣向。
思いのほか文章もキチンとしていて、油断してるとときどき爆笑させられてしまう(例えば、これとかこれとか)。
下らないと言ってしまえば下らないのだけれど、ここまでくれば、探偵ナイトスクープの小ネタ集やトマソンの系譜に連なる現代の「作品」と言ってもいい。
第一回の記事に、タイトルについて書かれた文章がある。
僕の祖母は、テレビのスポーツニュースで、例えばゴルフトーナメントの結果を伝える場面があると、誰が勝ったか負けたかということに関係なく、球がカップに入ったか入らなかったかだけで「入れ、入れー!入った!ほほほ」「惜しい!あー」と楽しんでいて、それを見ていると幸せな気分になった。
老人はよく日向ぼっこをしている。気持ち良い風が吹くと「気持ちいいわねー」と言って、雲の切れ間から日が差してあったかくなると「日が出るとあったかいな」と言って喜んでいる。自分もそういう境地に早くたどり着いて、なんでもないようなことに幸せを感じられるようになりたいと思って、このようなタイトルにした。
バンドをやっていると、たまにライブしたり、みんなでパーっとやったり、はじけるように楽しい瞬間があるのだが、その後すぐに日常が始まる。日常は終わりのない労働とか、悩みとか、貧乏とか、そういうものにつきまとわれていて辛い。みんなもそうでしょう。毎日ライブして飲み会して生きていければ最高なのだが、そうはいかない。決して後ろ向きな意味合いではなく、辛い日常を克服するために老人の眼差しで日々を楽しんでいくことが必要なのだ!どうっすか。
とにかく老人的な達観を目指してあっちこっちと徘徊してみて、その過程をだらだらとレポートしていくのでよろしくお願いいたします。
いいですなぇ。
こういう味が出せるなら、続けてもいいんだけど。
月曜日, 4月 29, 2013
毛刈りで仕返し
今年も毛刈り週刊に突入。
ちょっと気が重い。
たかが6~8頭のヒツジなのに、これまで毎年、どえりゃーしんどい思いをしてきたからだ。
でも、毛刈りのビデオなんか見ると信じられないくらい速いし、そもそも普通の牧場だったら100頭も200頭もいるわけでこんなに苦労なわけがない、、、というわけで、牧場関係者(そんなにいないけど)に会うたびに秘けつを聞いて回っていたのだが、これまでは確たる成果が無かった。
それが去年、阿蘇牧羊犬クラブにお邪魔したとき、たまたまヒツジ歴〇十年という強者がいて、これは天から授かったチャンスとばかりに教えを乞うた。
犬やヒツジに一家言ある人は多いが、バリカンの使い方について微に入り細をうがち、理論と経験に裏打ちされた説明を得たのはこれが初めてである。
とりあえず、これまでの自己流では、潤滑オイルと刃の取り付け位置に難があることがわかった。
で、今日、「これでうまく行かなかったらどーしよう」という不安と期待が交錯する中、今季最初の毛刈りが始まったのだが、、、
き、切れる...
めっちゃ切れるぅぅぅ。
これまで、親の敵のように力を入れてたのがウソのように、ススススと羊毛と皮膚の間に刃が滑り込んでいく。
私は、これまで、一体何を頑張ってきたんだろう?
ところで、今日のお相手は頭突き男のレイ君。
いつもの仕返しに、恥ずかし~い写真を公開しといたろ。

わははははははは
ちょっと気が重い。
たかが6~8頭のヒツジなのに、これまで毎年、どえりゃーしんどい思いをしてきたからだ。
でも、毛刈りのビデオなんか見ると信じられないくらい速いし、そもそも普通の牧場だったら100頭も200頭もいるわけでこんなに苦労なわけがない、、、というわけで、牧場関係者(そんなにいないけど)に会うたびに秘けつを聞いて回っていたのだが、これまでは確たる成果が無かった。
それが去年、阿蘇牧羊犬クラブにお邪魔したとき、たまたまヒツジ歴〇十年という強者がいて、これは天から授かったチャンスとばかりに教えを乞うた。
犬やヒツジに一家言ある人は多いが、バリカンの使い方について微に入り細をうがち、理論と経験に裏打ちされた説明を得たのはこれが初めてである。
とりあえず、これまでの自己流では、潤滑オイルと刃の取り付け位置に難があることがわかった。
で、今日、「これでうまく行かなかったらどーしよう」という不安と期待が交錯する中、今季最初の毛刈りが始まったのだが、、、
き、切れる...
めっちゃ切れるぅぅぅ。
これまで、親の敵のように力を入れてたのがウソのように、ススススと羊毛と皮膚の間に刃が滑り込んでいく。
私は、これまで、一体何を頑張ってきたんだろう?
ところで、今日のお相手は頭突き男のレイ君。
いつもの仕返しに、恥ずかし~い写真を公開しといたろ。

わははははははは
木曜日, 4月 25, 2013
バイタルサイン
一つ屋根の下で一緒に暮らしているのに、ほとんど丸一日、猫の姿を見かけないことがある。
特に昼間の数時間、完全に気配が消える。
たぶん、2階の寝室に引っ込んで、これでもかっちゅーくらい怠惰な生活を送ってるに違いない。
ただ、1階にもあちこちに怪しいサインが残っている。
例えば、、、
・いつのまにか猫トイレが汚れてる
・閉めたはずのドアが10cmくらい開いてる
・机の小物が床に落ちている
とか。
なんだ、生きてんじゃん。(笑)
眠いんだったら、別にドアとか開けてくれなくていいから。
もしかしたら、「俺は元気でやってるから」というメッセージなのかな。
特に昼間の数時間、完全に気配が消える。
たぶん、2階の寝室に引っ込んで、これでもかっちゅーくらい怠惰な生活を送ってるに違いない。
ただ、1階にもあちこちに怪しいサインが残っている。
例えば、、、
・いつのまにか猫トイレが汚れてる
・閉めたはずのドアが10cmくらい開いてる
・机の小物が床に落ちている
とか。
なんだ、生きてんじゃん。(笑)
眠いんだったら、別にドアとか開けてくれなくていいから。
もしかしたら、「俺は元気でやってるから」というメッセージなのかな。
日曜日, 4月 21, 2013
月曜日, 4月 08, 2013
金融資本は癌か?
某ネットコミュで話題になっていた、中沢新一氏の評論(「赤から緑へ④」月刊スバル4月号)を読んでみた。
経済どころか社会常識にもズブのシロートですが、結構感銘を受けてしまったので感想文を書きます。
今日の国際社会における金融資本のふるまいが、無規律に自己増殖を続けるガン細胞に酷似しているという説。
本来、社会の諸活動を円滑に動かすための血液であるべき貨幣経済が、それ自体で無節操な増殖をはじめ、経済だけでなく政治や国家まで飲み込み、宿主である人間社会に機能不全をもたらしつつある、というのが氏の現状認識である。
不都合や障壁を「癌」と呼称するのはありふれた手法だが、現在の金融問題に当てはめて考えたとき、単なるレトリックを超えた迫真性を帯てくる。少なくとも、仮想敵(禿鷹ファンドとか悪徳資本家とか。そういえばオバマ大統領も「強欲なウォール街の連中」とか言ってましたね)を仕立て上げ、それらを攻撃すれば万事うまく行く的な、古典的な政治的言説よりは説得力がある。
朝日新聞が「カオスの深淵」という特集を組んだことからもわかるように、たぶん大多数の人が「どこがどうとは言えんが絶対どっかおかしいやろ」と感じている金融問題の不気味さが、少しクリアになったような気がした。
確かに金融界における最前線のプレイヤーは投資家だったり、ファンドだったり、金融機関だったり、グローバル企業だったりするわけだけれど、それらの背後にはおびただしい数の小さな欲望、「庶民のささやかな夢」や「慎ましい老後の備え」が隠れているわけで、結局誰が戦犯かと言えば現代に生きる我々全員と答える他ないところに、この問題の深刻さがあると思う。
癌の厄介さは、それが外部からの異物や毒ではなく、もともとは生体を構成する正常な細胞というところにある。
つまり病原菌を退治すれば治る類の病ではないし、そもそも癌が「病気」かどうかも疑わしい(実際、ガンを老化現象と見なす専門家もいるし、細胞には最初からガン化がプログラムされているという説もある)。同じように、金融問題は特定のプレーヤを排除したり制度を手直しして解決するほど単純ではないし、実はそれは問題ですらなく、資本主義が目指してきた一つのゴールなのかもしれない。
この潮流の思想的後ろ盾は、規制という規制を撤廃し、すべてを市場に委ねることを理想とする新自由主義と呼ばれる社会理論である。サッチャー、小泉純一郎、橋本徹など、本人が自覚しているかどうかは別にして、新自由主義を標榜する政治家は多い。ただし、これを提唱した当の経済学者たちは、現在のような社会状況を予想したわけではなく、むしろ計画主義で不調に陥った社会を賦活し、自由公平で開かれた社会が形成されることを望んだ。それがなぜ、巨大な格差を生み、投資マネーが市民生活や国家の命運さえ左右するような危機的状況を招いてしまったのだろうか?
中沢氏はその原因を、位相変化ともいえる経済構造の変化に求めている。
人間社会の諸制度は、異質の価値を何らかの理路で関連付けできる人間固有の能力を通じて構築されてきた(ありとあらゆる商材を交換対象にする市場経済がその端的な例)。そしてどんな迂回路を通ることになろうと、あらゆる制度や価値は最終的には自然環境と生命に根を下ろし、その「大地」との関係によって自生的秩序がビルトインされてきた(おおっ、そうだったのですか!)。
ところが貨幣の役割が、単なる交換の手段から信用の手段、さらには利殖の手段へと変遷するにしたがい、その結びつきが薄れ、ついには実世界が介在しないゲーム的な結界が形成されてしまった。そこにはもはや自然摂理に基づく秩序は存在せず、論理と記号だけで構成された無限のゲーム空間があるだけである(例えば、大食は胃袋の制約を受けるが、美食を求める欲望はキリが無いのと似ている)。
この結果、抽象的な貨幣価値の運動だけで経済が成り立つようになり、さらには社会的免疫機能ともいうべき様々な規制や制度や文化的制約が新自由主義の名のもとに弱体化させられ、金融資本のアンコントローラブルな増殖を招いてしまったというわけである。
(自生的秩序の件は、正常細胞には全体の秩序を保つための自死機能=アトポーシスがプログラミングされているのに対し、それを欠く癌細胞が暴走的に増殖することのアナロジーが有効かもしれない。あ、でも、そうか、ガンを老化現象と言うなら、資本主義という制度のアトポーシスが金融資本で、それによって資本主義が滅ぶのも自然な営み、と言えるのかもしれない。奥深い。。。)
新自由主義はあらゆる規制を攻撃することで、それらの持っていた免疫機能を弱め、結果として金融資本の増殖を助けることになった。その行きつく先は、従来の社会的/文化的制度が機能不全に陥った「社会の死」だという。
そこではほとんど全ての人間が労働価値という記号に還元され、ゲーム的な経済機構の中に組み込まれ、単純に利潤との対立関係に置かれる。
果たして人間が、生体圏外の論理的世界に生身をさらすことに耐えられるのだろうか?
少なくとも、強烈な痛みは伴うだろう(そういえば、新自由主義の政治家はよく「構造改革の痛みに耐えよ」と言う)。
でも本当に怖いのは、人間がそれに耐えられるように「進化」してしまうことかもしれない。
経済どころか社会常識にもズブのシロートですが、結構感銘を受けてしまったので感想文を書きます。
今日の国際社会における金融資本のふるまいが、無規律に自己増殖を続けるガン細胞に酷似しているという説。
本来、社会の諸活動を円滑に動かすための血液であるべき貨幣経済が、それ自体で無節操な増殖をはじめ、経済だけでなく政治や国家まで飲み込み、宿主である人間社会に機能不全をもたらしつつある、というのが氏の現状認識である。
不都合や障壁を「癌」と呼称するのはありふれた手法だが、現在の金融問題に当てはめて考えたとき、単なるレトリックを超えた迫真性を帯てくる。少なくとも、仮想敵(禿鷹ファンドとか悪徳資本家とか。そういえばオバマ大統領も「強欲なウォール街の連中」とか言ってましたね)を仕立て上げ、それらを攻撃すれば万事うまく行く的な、古典的な政治的言説よりは説得力がある。
朝日新聞が「カオスの深淵」という特集を組んだことからもわかるように、たぶん大多数の人が「どこがどうとは言えんが絶対どっかおかしいやろ」と感じている金融問題の不気味さが、少しクリアになったような気がした。
確かに金融界における最前線のプレイヤーは投資家だったり、ファンドだったり、金融機関だったり、グローバル企業だったりするわけだけれど、それらの背後にはおびただしい数の小さな欲望、「庶民のささやかな夢」や「慎ましい老後の備え」が隠れているわけで、結局誰が戦犯かと言えば現代に生きる我々全員と答える他ないところに、この問題の深刻さがあると思う。
癌の厄介さは、それが外部からの異物や毒ではなく、もともとは生体を構成する正常な細胞というところにある。
つまり病原菌を退治すれば治る類の病ではないし、そもそも癌が「病気」かどうかも疑わしい(実際、ガンを老化現象と見なす専門家もいるし、細胞には最初からガン化がプログラムされているという説もある)。同じように、金融問題は特定のプレーヤを排除したり制度を手直しして解決するほど単純ではないし、実はそれは問題ですらなく、資本主義が目指してきた一つのゴールなのかもしれない。
この潮流の思想的後ろ盾は、規制という規制を撤廃し、すべてを市場に委ねることを理想とする新自由主義と呼ばれる社会理論である。サッチャー、小泉純一郎、橋本徹など、本人が自覚しているかどうかは別にして、新自由主義を標榜する政治家は多い。ただし、これを提唱した当の経済学者たちは、現在のような社会状況を予想したわけではなく、むしろ計画主義で不調に陥った社会を賦活し、自由公平で開かれた社会が形成されることを望んだ。それがなぜ、巨大な格差を生み、投資マネーが市民生活や国家の命運さえ左右するような危機的状況を招いてしまったのだろうか?
中沢氏はその原因を、位相変化ともいえる経済構造の変化に求めている。
人間社会の諸制度は、異質の価値を何らかの理路で関連付けできる人間固有の能力を通じて構築されてきた(ありとあらゆる商材を交換対象にする市場経済がその端的な例)。そしてどんな迂回路を通ることになろうと、あらゆる制度や価値は最終的には自然環境と生命に根を下ろし、その「大地」との関係によって自生的秩序がビルトインされてきた(おおっ、そうだったのですか!)。
ところが貨幣の役割が、単なる交換の手段から信用の手段、さらには利殖の手段へと変遷するにしたがい、その結びつきが薄れ、ついには実世界が介在しないゲーム的な結界が形成されてしまった。そこにはもはや自然摂理に基づく秩序は存在せず、論理と記号だけで構成された無限のゲーム空間があるだけである(例えば、大食は胃袋の制約を受けるが、美食を求める欲望はキリが無いのと似ている)。
この結果、抽象的な貨幣価値の運動だけで経済が成り立つようになり、さらには社会的免疫機能ともいうべき様々な規制や制度や文化的制約が新自由主義の名のもとに弱体化させられ、金融資本のアンコントローラブルな増殖を招いてしまったというわけである。
(自生的秩序の件は、正常細胞には全体の秩序を保つための自死機能=アトポーシスがプログラミングされているのに対し、それを欠く癌細胞が暴走的に増殖することのアナロジーが有効かもしれない。あ、でも、そうか、ガンを老化現象と言うなら、資本主義という制度のアトポーシスが金融資本で、それによって資本主義が滅ぶのも自然な営み、と言えるのかもしれない。奥深い。。。)
新自由主義はあらゆる規制を攻撃することで、それらの持っていた免疫機能を弱め、結果として金融資本の増殖を助けることになった。その行きつく先は、従来の社会的/文化的制度が機能不全に陥った「社会の死」だという。
そこではほとんど全ての人間が労働価値という記号に還元され、ゲーム的な経済機構の中に組み込まれ、単純に利潤との対立関係に置かれる。
果たして人間が、生体圏外の論理的世界に生身をさらすことに耐えられるのだろうか?
少なくとも、強烈な痛みは伴うだろう(そういえば、新自由主義の政治家はよく「構造改革の痛みに耐えよ」と言う)。
でも本当に怖いのは、人間がそれに耐えられるように「進化」してしまうことかもしれない。
月曜日, 4月 01, 2013
全部ウソです
今年も長い長いプロ野球シーズンが始まりました。
あれだけ大型補強したにも関わらず、相変わらずド貧打というのはアレですか、阪神はどこまでいっても阪神ということですか。
それはさておき。
どこでだったか忘れましたが、以前、日米の審判の判定傾向について、両リーグ3年間の全試合を視聴して統計的に分析したレポートを読んだことがあります(もうちょっと役に立つ研究しろよ、、、)。
結果の一つは確かこんなのでした。
「カウント2ボール2ストライクで、次の投球が際どいコースに来た場合、日本の審判の方がボールと判定する割合が高い」
この辺は、自分のデシジョンが結果を左右するのを避けたい、あるいは単に結論を先送りしたいという国民性が表われているのでしょう。
あと、こんなのもありました。
「負けているチームのバッターが緩い内野ゴロを打ち、一塁への送球とバッターランナーのベースタッチがほぼ同時だった場合、日本の審判はセーフとコールする割合が高いのに対し、米国の審判はアウトを宣告しがち。勝っているチームのときはその傾向が逆転する。」
おもしろいでしょ。
つまり日本人は判官びいきで、米国人は敗者に追い打ちをかける性向がある、ということらしいです。
一番印象に残ってるのは、
「9回裏1点ビハインド。2アウト満塁、カウント3ボール2ストライクで次の一球が際どいコースに来たとき、米国人審判はストライクアウト(ゲームセット)を宣告しやすい」
理由は「早く家に帰りたいだけだろ」だって。ははは。
あれだけ大型補強したにも関わらず、相変わらずド貧打というのはアレですか、阪神はどこまでいっても阪神ということですか。
それはさておき。
どこでだったか忘れましたが、以前、日米の審判の判定傾向について、両リーグ3年間の全試合を視聴して統計的に分析したレポートを読んだことがあります(もうちょっと役に立つ研究しろよ、、、)。
結果の一つは確かこんなのでした。
「カウント2ボール2ストライクで、次の投球が際どいコースに来た場合、日本の審判の方がボールと判定する割合が高い」
この辺は、自分のデシジョンが結果を左右するのを避けたい、あるいは単に結論を先送りしたいという国民性が表われているのでしょう。
あと、こんなのもありました。
「負けているチームのバッターが緩い内野ゴロを打ち、一塁への送球とバッターランナーのベースタッチがほぼ同時だった場合、日本の審判はセーフとコールする割合が高いのに対し、米国の審判はアウトを宣告しがち。勝っているチームのときはその傾向が逆転する。」
おもしろいでしょ。
つまり日本人は判官びいきで、米国人は敗者に追い打ちをかける性向がある、ということらしいです。
一番印象に残ってるのは、
「9回裏1点ビハインド。2アウト満塁、カウント3ボール2ストライクで次の一球が際どいコースに来たとき、米国人審判はストライクアウト(ゲームセット)を宣告しやすい」
理由は「早く家に帰りたいだけだろ」だって。ははは。
水曜日, 3月 20, 2013
断固とした決意
ヒツジ、ウマ、ヤギ解放同盟との闘争が激化している。
冬の間、動物たちをシャットアウトして、放牧地の一部を養生することにしている。敷地が充分広ければそんな小細工はいらないのだが、そうでもしないと全部が不毛の荒地になってしまうので。その甲斐あってか、養生地には柔らかそうな若草が生えて、青々とした感じになってきた。
同じ景色を家畜たちも見ている。
草はもちろんのこと木の葉や木肌まで食い尽くし、ヒヅメ攻撃で荒廃させた不毛の泥地から。
そして、こう思っているに違いない。
「こんなクソ地にオレらを閉じ込めやがって...」
いやいやいや、クソ地にしたのは君たちですから、というのは人間側の言い分であって、確かに可哀そうに思うことが無いことも無いのだが、だからといって今、養生地に放牧してやることはできない。
どーせ、アッという間に食い尽くすだけでしょ?君たちは。
というわけで、ここ数日は柵を挟んだ前線の緊張が極限まで高まっている。
昨日なんか、気がつけばヒツジ、ヤギの全員が養生地になだれ込んでいたり、ウマが畑に首を伸ばそうとして柵を曲げてしまったりと、領土を巡るギリギリの攻防が続いている。
シープドッグ隊のスクランブルも4回を数えた。
やるべきことはわかっている。
柵の補強だ。
いや、もう、何年もそう思ってるのだが、手間と費用を考えるとなかなか手が付けられず、ここまでズルズル来てしまったわけです。
どうやら、それも限界のようですね。
やるか、柵の補強...
冬の間、動物たちをシャットアウトして、放牧地の一部を養生することにしている。敷地が充分広ければそんな小細工はいらないのだが、そうでもしないと全部が不毛の荒地になってしまうので。その甲斐あってか、養生地には柔らかそうな若草が生えて、青々とした感じになってきた。
同じ景色を家畜たちも見ている。
草はもちろんのこと木の葉や木肌まで食い尽くし、ヒヅメ攻撃で荒廃させた不毛の泥地から。
そして、こう思っているに違いない。
「こんなクソ地にオレらを閉じ込めやがって...」
いやいやいや、クソ地にしたのは君たちですから、というのは人間側の言い分であって、確かに可哀そうに思うことが無いことも無いのだが、だからといって今、養生地に放牧してやることはできない。
どーせ、アッという間に食い尽くすだけでしょ?君たちは。
というわけで、ここ数日は柵を挟んだ前線の緊張が極限まで高まっている。
昨日なんか、気がつけばヒツジ、ヤギの全員が養生地になだれ込んでいたり、ウマが畑に首を伸ばそうとして柵を曲げてしまったりと、領土を巡るギリギリの攻防が続いている。
シープドッグ隊のスクランブルも4回を数えた。
やるべきことはわかっている。
柵の補強だ。
いや、もう、何年もそう思ってるのだが、手間と費用を考えるとなかなか手が付けられず、ここまでズルズル来てしまったわけです。
どうやら、それも限界のようですね。
やるか、柵の補強...
土曜日, 3月 16, 2013
春のユーウツ
固い地面がこんなにステキだったなんて。。。
だって、歩いてて「にゅるん」とずっこけないし、馬が駆け抜けても頭から泥かぶんないし、一輪車押すのが3倍くらい軽いし、犬を放っても泥人形にならないし。
大洪水が退いて方舟を降りたときは世界中が泥だったはずなのに、ノアの家族はよく気が触れなかったものだ。
あと、この時期、世間では黄砂黄砂と騒ぐけれど砂が舞う前は泥だったわけで、中国の人はさぞ辛かったのでは?とか、いろんな思いが交錯するのは、つまり、それだけ深く泥に悩んでいたということだろうか。
で、ようやく地面が乾いて、気持ちの良い風も吹くようになってきて気分爽快、、、かというと、そうは問屋が許さない(←死語)。
これは誰のせいでもなく自分が悪いのだけれど、昔から、春になるとユーウツになったり、ぞわぞわと不安になったりする。
特に風の中にほのかに甘い花の香りが混じったり、フと見上げた空が抜けるように青かったりすると、心の中に暗雲が立ち込め始める。
朝日をうけて小川のせせらぎがキラキラしたりするのもいけない。
衣替えの作業も鬱陶しいけど、それでも頑張って春物に着替えて外出したのに、くっそーまだ肌寒いやんけ、なんて状況はもっと悪い。
別に学校が嫌いだったわけでもないのに、なぜか小学生の頃からこうだ。
はい、自分でも面倒臭い性格だと思います。
でも何より面倒臭いのは、こうやって愚痴ってるときは案外機嫌が良かったりするところかもしれない。
だって、歩いてて「にゅるん」とずっこけないし、馬が駆け抜けても頭から泥かぶんないし、一輪車押すのが3倍くらい軽いし、犬を放っても泥人形にならないし。
大洪水が退いて方舟を降りたときは世界中が泥だったはずなのに、ノアの家族はよく気が触れなかったものだ。
あと、この時期、世間では黄砂黄砂と騒ぐけれど砂が舞う前は泥だったわけで、中国の人はさぞ辛かったのでは?とか、いろんな思いが交錯するのは、つまり、それだけ深く泥に悩んでいたということだろうか。
で、ようやく地面が乾いて、気持ちの良い風も吹くようになってきて気分爽快、、、かというと、そうは問屋が許さない(←死語)。
これは誰のせいでもなく自分が悪いのだけれど、昔から、春になるとユーウツになったり、ぞわぞわと不安になったりする。
特に風の中にほのかに甘い花の香りが混じったり、フと見上げた空が抜けるように青かったりすると、心の中に暗雲が立ち込め始める。
朝日をうけて小川のせせらぎがキラキラしたりするのもいけない。
衣替えの作業も鬱陶しいけど、それでも頑張って春物に着替えて外出したのに、くっそーまだ肌寒いやんけ、なんて状況はもっと悪い。
別に学校が嫌いだったわけでもないのに、なぜか小学生の頃からこうだ。
はい、自分でも面倒臭い性格だと思います。
でも何より面倒臭いのは、こうやって愚痴ってるときは案外機嫌が良かったりするところかもしれない。
土曜日, 3月 09, 2013
本の身体
タブレットPCをゲットした。
いろいろ比較検討した挙句、iPadでもNexusでもKindleでもXPERIAでもなく、NECのLife Touchを選ぶところがただ者じゃない。
まろが新しいものに弱いと思ってる人はゼウスの雷に撃たれるでしょう。
さっそく、紀伊国屋の電子書籍を試してみて、おおおっ、これは良いっ、フォントの大きさが自由自在に変えられやんけ!
めっさ読みやすい。
こんなことなら、半額セールに焦って老眼鏡買うんじゃなかった。。。
あと本の値段が安いとか、置き場所に困らないとか、ライトがいらんとか、良いとこだらけちゃうん?(でも、印刷も紙も製本も店舗も販売員もいらんし万引きも落丁返品も無いんだから、もっと安くできんかなぁ)。
でもでもでも、自分的に結構大事な「寝る前の一冊」は、わざわざ本棚からふる~い「竜馬がゆく」を引っ張り出してきて読んだりしている。
最初は嬉しくてベッドにタブレットを持ち込んで、寒い日は頭から蒲団被って読めるのを喜んだりもしてたのに、あまり長続きしなかった。
なんというか、寝入る前の安らぎ感みたいなものが違う気がする。
思えばかれこれ50年以上も紙の本を読んできたわけで、これだけつき合いが長くなると、文字や絵による情報交換の他に、手ざわりとか、重さとか、ページめくりの質感とか、匂いとか、いろんなチャネルが確立してて、そういういろんな身体感覚が無いと「本を読んだ」感がしなくなってるのかもしれない。
まだタブレットに慣れてないだけかもしれないけど。
いろいろ比較検討した挙句、iPadでもNexusでもKindleでもXPERIAでもなく、NECのLife Touchを選ぶところがただ者じゃない。
まろが新しいものに弱いと思ってる人はゼウスの雷に撃たれるでしょう。
さっそく、紀伊国屋の電子書籍を試してみて、おおおっ、これは良いっ、フォントの大きさが自由自在に変えられやんけ!
めっさ読みやすい。
こんなことなら、半額セールに焦って老眼鏡買うんじゃなかった。。。
あと本の値段が安いとか、置き場所に困らないとか、ライトがいらんとか、良いとこだらけちゃうん?(でも、印刷も紙も製本も店舗も販売員もいらんし万引きも落丁返品も無いんだから、もっと安くできんかなぁ)。
でもでもでも、自分的に結構大事な「寝る前の一冊」は、わざわざ本棚からふる~い「竜馬がゆく」を引っ張り出してきて読んだりしている。
最初は嬉しくてベッドにタブレットを持ち込んで、寒い日は頭から蒲団被って読めるのを喜んだりもしてたのに、あまり長続きしなかった。
なんというか、寝入る前の安らぎ感みたいなものが違う気がする。
思えばかれこれ50年以上も紙の本を読んできたわけで、これだけつき合いが長くなると、文字や絵による情報交換の他に、手ざわりとか、重さとか、ページめくりの質感とか、匂いとか、いろんなチャネルが確立してて、そういういろんな身体感覚が無いと「本を読んだ」感がしなくなってるのかもしれない。
まだタブレットに慣れてないだけかもしれないけど。
土曜日, 3月 02, 2013
誰か唐沢寿明主演でドラマ化しませんか?
安倍公房氏の小説に「砂の女」という長編がある。
遥か昔、確か高校生の頃に読んだからもう内容は覚えていないけれど、砂丘の中のアリ地獄のような一軒家から脱出しようとする男、それを引き留めようとする女、穴の上から逃亡を妨害する村の人々、それにどう防いでもいつの間にか部屋に侵入してくる砂のイメージは、今でも印象に残っている。
自分にも名作が書けそうな気になっている。
題名は「泥の犬」。
降り続く雨と無残に泥濘化する敷地、そして敷地に放流した途端、一瞬のうちに頭から尻尾の先まで完璧に泥だらけになる犬たち。
夜のうちに泥が落ちて元の姿に戻るから、毎日、この儀式が繰り返される。
あ、そうそう、犬に飛びつかれて泥だらけになる男もぜひ登場させなければ。
何度長靴を新調しても、いつのまにか侵入してきて靴下をダメにする泥水のエピソードも重要だ。
考えただけでもワクワクするね。
問題は泥で何を暗示するかだけど、、、それは書きながら考えることにしよう。
書き出しだけは決まってるんだ。
こんなの。
朝、カーテンを開けると、辺り一面、泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥、でした。
遥か昔、確か高校生の頃に読んだからもう内容は覚えていないけれど、砂丘の中のアリ地獄のような一軒家から脱出しようとする男、それを引き留めようとする女、穴の上から逃亡を妨害する村の人々、それにどう防いでもいつの間にか部屋に侵入してくる砂のイメージは、今でも印象に残っている。
自分にも名作が書けそうな気になっている。
題名は「泥の犬」。
降り続く雨と無残に泥濘化する敷地、そして敷地に放流した途端、一瞬のうちに頭から尻尾の先まで完璧に泥だらけになる犬たち。
夜のうちに泥が落ちて元の姿に戻るから、毎日、この儀式が繰り返される。
あ、そうそう、犬に飛びつかれて泥だらけになる男もぜひ登場させなければ。
何度長靴を新調しても、いつのまにか侵入してきて靴下をダメにする泥水のエピソードも重要だ。
考えただけでもワクワクするね。
問題は泥で何を暗示するかだけど、、、それは書きながら考えることにしよう。
書き出しだけは決まってるんだ。
こんなの。
朝、カーテンを開けると、辺り一面、泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥、でした。
火曜日, 2月 19, 2013
もなかともっすぃ
水曜日, 2月 13, 2013
カニと猫の意外な関係
他人の夢の話ほど退屈なものはないと言うけれど...
どこかの漁村を旅してる設定なんでしょう、カニ漁が見学できると聞いて出かける。
会場(?)は人工の谷というか、地下に向かって造られたコンクリート製のでっかいすり鉢みたいなところで、他の数人と一緒に谷底を見下ろす格好になる。
そこには灰色の生き物がうごめいていて、自分はボンヤリとあぁ、あれがカニかと納得する。
今から考えるとその生き物は、どこからどう見てもウミガメなのだが、夢の中ではカニということになっている。
全部で3匹いるカニは、体長が10mほどもあり、全身がヌメヌメしていて何となく気持ち悪い。
それらと対峙する位置に、同じくらいの大きさのやはり3頭の肉食動物がいて、鉄製の檻のようなものから首を突出し、しきりにカニにかぶりつこうとしている。
それが、その辺の「カニ漁」のやり方らしい。
動物の姿ははっきりしないが、キバの無い大きな爬虫類みたいな感じ。
とうとう一匹のカニがつかまり、首を咥えこまれてしまう。
しかし首は柔らかくて特に滑るようで、咥えこまれても、ヌルリと逃げたりしている。
それで逃げてしまえばいいものを、その知恵が無いのか、何度も何度も抑え込まれている。
そのうち喉が食い破られそうになり、一瞬、カメが苦しそうな表情をする。
自分は血なまぐさい光景に辟易しながらも、目を離すことができないばかりか、どこかエロティックな刺激まで受けていて、身を乗り出して見学している。。。
珍しく目覚めた時もはっきりと内容を覚えていたので、一体あの夢は何のメッセージだったんだろうかと考える。
人生の転機に至る重要な暗示だろうか、それとも、身辺に大きな事件が起きる前触れとか。
いや、でも待てよ、あのイメージはどこかで見たことがあるナ、、、しかも割と最近、、、。
そうだ、もっちがもなかを抑え込んでるとこだ!
どこかの漁村を旅してる設定なんでしょう、カニ漁が見学できると聞いて出かける。
会場(?)は人工の谷というか、地下に向かって造られたコンクリート製のでっかいすり鉢みたいなところで、他の数人と一緒に谷底を見下ろす格好になる。
そこには灰色の生き物がうごめいていて、自分はボンヤリとあぁ、あれがカニかと納得する。
今から考えるとその生き物は、どこからどう見てもウミガメなのだが、夢の中ではカニということになっている。
全部で3匹いるカニは、体長が10mほどもあり、全身がヌメヌメしていて何となく気持ち悪い。
それらと対峙する位置に、同じくらいの大きさのやはり3頭の肉食動物がいて、鉄製の檻のようなものから首を突出し、しきりにカニにかぶりつこうとしている。
それが、その辺の「カニ漁」のやり方らしい。
動物の姿ははっきりしないが、キバの無い大きな爬虫類みたいな感じ。
とうとう一匹のカニがつかまり、首を咥えこまれてしまう。
しかし首は柔らかくて特に滑るようで、咥えこまれても、ヌルリと逃げたりしている。
それで逃げてしまえばいいものを、その知恵が無いのか、何度も何度も抑え込まれている。
そのうち喉が食い破られそうになり、一瞬、カメが苦しそうな表情をする。
自分は血なまぐさい光景に辟易しながらも、目を離すことができないばかりか、どこかエロティックな刺激まで受けていて、身を乗り出して見学している。。。
珍しく目覚めた時もはっきりと内容を覚えていたので、一体あの夢は何のメッセージだったんだろうかと考える。
人生の転機に至る重要な暗示だろうか、それとも、身辺に大きな事件が起きる前触れとか。
いや、でも待てよ、あのイメージはどこかで見たことがあるナ、、、しかも割と最近、、、。
そうだ、もっちがもなかを抑え込んでるとこだ!
土曜日, 2月 09, 2013
冬の情景
もはや冬の風物詩になったメメ穴。
ファームの(というより集落の)周囲に張り巡らされたシカ柵に見られます。
曲線がメメの腹形状にピッタリっつーところが笑えます。
いくら修理してもムダ。
すぐに別の穴が開けられます。
メメさんはこの穴を通って、思いつくまま気の向くまま、敷地の内外を行ったり来たり。
でも餌の時間にはキチンと帰ってらっしゃいます。
プラプラ外をうろついて 猪に間違われて撃たれたらええねん。 ケガしないようにね。
ファームの(というより集落の)周囲に張り巡らされたシカ柵に見られます。
曲線がメメの腹形状にピッタリっつーところが笑えます。
いくら修理してもムダ。
すぐに別の穴が開けられます。
メメさんはこの穴を通って、思いつくまま気の向くまま、敷地の内外を行ったり来たり。
でも餌の時間にはキチンと帰ってらっしゃいます。
プラプラ外をうろついて
水曜日, 2月 06, 2013
自販機バトル
どうも自販機と相性が悪い。
むかしっからそう。
どこでボタンを掛け違えたんだろう?
確か中学生の頃、それまで気後れして使ったことがなかった駅の券売機に初めて挑んだとき、ボタンの多さに舞い上がってドギマギしてたのを人に笑われたような気がして、それ以来、ギクシャクした関係になったような気がする。
なんせ、自意識過剰少年だったもんで。。。
ここ数年は、職場にある飲料自販機と闘っていた。→例えば
ホットコーヒーを出そうとして、なぜかアイスを押してしまうのだ。
真冬の朝一番にやると、これがどんだけやるせないか。
もう、その職場には行かなくなったので長らく休戦状態だったが、昨日たまたまそこに顔を出す機会があったので、こっそり蹴りを入れておいてやった。
そしてその帰り、お初のレストランでカフェバーに挑んだときのこと。
エスプレッソマシンでカプチーノを選んだ、、、はずなのに、押したボタンがズブズブとどこまでも入っていく。
やべっ、壊したか!?と思ったら、マシンの上に置いてあるパネルの絵を押していた。
ここまで来ると、もう自分でもフォローしようがないですね。
誰も見てなかったのが不幸中の幸い。
決してウケ狙いで創作してるわけじゃないです。
空気のようになってしまった自販機といえど、人知れず悩んでいる人間がいるということを訴えたかったのかも。
そういう自分が嫌いじゃないし。
むかしっからそう。
どこでボタンを掛け違えたんだろう?
確か中学生の頃、それまで気後れして使ったことがなかった駅の券売機に初めて挑んだとき、ボタンの多さに舞い上がってドギマギしてたのを人に笑われたような気がして、それ以来、ギクシャクした関係になったような気がする。
なんせ、自意識過剰少年だったもんで。。。
ここ数年は、職場にある飲料自販機と闘っていた。→例えば
ホットコーヒーを出そうとして、なぜかアイスを押してしまうのだ。
真冬の朝一番にやると、これがどんだけやるせないか。
もう、その職場には行かなくなったので長らく休戦状態だったが、昨日たまたまそこに顔を出す機会があったので、こっそり蹴りを入れておいてやった。
そしてその帰り、お初のレストランでカフェバーに挑んだときのこと。
エスプレッソマシンでカプチーノを選んだ、、、はずなのに、押したボタンがズブズブとどこまでも入っていく。
やべっ、壊したか!?と思ったら、マシンの上に置いてあるパネルの絵を押していた。
ここまで来ると、もう自分でもフォローしようがないですね。
誰も見てなかったのが不幸中の幸い。
決してウケ狙いで創作してるわけじゃないです。
空気のようになってしまった自販機といえど、人知れず悩んでいる人間がいるということを訴えたかったのかも。
そういう自分が嫌いじゃないし。
木曜日, 1月 31, 2013
放牧地の怪
今もって謎の、不思議な不思議な事件だった。
この時期、放牧地の一部を閉めて養生中にするのだが、ときどき、そこに犬たちを開放してやっている。
つい先日も、ぺぐ、かい、もっちの3頭を走らせていたのだが、いつの間にか、ぺぐが端っこで背中をズリズリしている。
こういうときは大抵、ミミズの腐ったのとか野生動物のフンが落ちてたりするので、のおぉっと叫びながら現場に駆けつけた。
そこでHiroが目撃したものは、、、一片のこんにゃく。
それも豆腐大の素のこんにゃくではなく、5cmくらいのやつに切れ目を入れてくるっとひっくり返した「ねじりこんにゃく」。
その付近に葉っぱの煮つけみたいなものもあったそうだから、なぜか放牧地の一角が妙に家庭的な感じになっていたわけだ。
誰かそこでご飯でも食べたんだろうか?
謎だ。
この時期、放牧地の一部を閉めて養生中にするのだが、ときどき、そこに犬たちを開放してやっている。
つい先日も、ぺぐ、かい、もっちの3頭を走らせていたのだが、いつの間にか、ぺぐが端っこで背中をズリズリしている。
こういうときは大抵、ミミズの腐ったのとか野生動物のフンが落ちてたりするので、のおぉっと叫びながら現場に駆けつけた。
そこでHiroが目撃したものは、、、一片のこんにゃく。
それも豆腐大の素のこんにゃくではなく、5cmくらいのやつに切れ目を入れてくるっとひっくり返した「ねじりこんにゃく」。
その付近に葉っぱの煮つけみたいなものもあったそうだから、なぜか放牧地の一角が妙に家庭的な感じになっていたわけだ。
誰かそこでご飯でも食べたんだろうか?
謎だ。
日曜日, 1月 20, 2013
もっち失楽園
もち嬢、数々の悪行が仇となり、ついに生まれ育った楽園を追われ、犬の園に追放されました。
ただし寒さが厳しいので昼間だけ。
夜は室内でぬくぬくと寝ています。
←ぺじの喉に喰らいつく
で、この女、外に出しても大変です。
人の気配がするたび、1.5mほどの扉を飛び越えて、裏庭と園の間を行ったり来たりしてます。
誰よりも大量に食い、他犬の〇んちまで貪り食い、巨大な〇んちを生成します。
激しく遊び続けます。
園を抜け出して勝手に羊を追っかけます。
お隣の藤田さんちまで遠征して、ハナちゃんに吠えてピンポンダッシュで帰ってきます。
里心がつけば、ぎょわわわわんと悲鳴を上げながらガラス戸を引っかきます。
総括すると「必死に生きてる」という感じ。
でも、猫を羽交い絞めするのは止めてください。
ただし寒さが厳しいので昼間だけ。
夜は室内でぬくぬくと寝ています。
←ぺじの喉に喰らいつく
で、この女、外に出しても大変です。
人の気配がするたび、1.5mほどの扉を飛び越えて、裏庭と園の間を行ったり来たりしてます。
誰よりも大量に食い、他犬の〇んちまで貪り食い、巨大な〇んちを生成します。
激しく遊び続けます。
園を抜け出して勝手に羊を追っかけます。
お隣の藤田さんちまで遠征して、ハナちゃんに吠えてピンポンダッシュで帰ってきます。
里心がつけば、ぎょわわわわんと悲鳴を上げながらガラス戸を引っかきます。
総括すると「必死に生きてる」という感じ。
でも、猫を羽交い絞めするのは止めてください。
火曜日, 1月 15, 2013
「犬に向きあう」に歯向かってみる(続き)
あたりまえのことだけれども、人と犬の生活様式は違う。上下関係もある。
だから、一緒に暮らすときに「ただ暮らす」ということができない。
どうしても、人から犬に向かって働きかけてしまう。
そして人がマジメであればあるほど、犬に向きあう濃度が高まる。
でも、、、そもそも人が犬に教えることなんて、「天然自然の理」みたいな観点からすると、その半分は逆行したものだし、残りの半分は無意味だ。
それは当然といえば当然で、犬はハナから自然のままに振舞っているのであって、人間が指図するときはそれを修正したいときに限られるからである。
家具を齧らないとか、ソファに乗らないとか、牙を使うとか使わないとか、、、そういうことが問題になるのは人間社会の中だけで、自然界ではまぁどうでもいいことだろう。
だから人が犬に働きかけると、多かれ少なかれ犬は「混乱」する。
それは誉めるとか叱るとかの方法論とは関係が無い。
欲求に従った自然な行動を矯正する、という原則に変わりは無いからだ。
もしそれが行き過ぎたとしたら、自分で考える意欲を無くしたり、悪いストレスをため込んでしまう犬がいても不思議ではない。真摯に向きあうことが人と犬にとって100%望ましい結果をもたらすとは限らない。
それでなくても、人間には妙なところが多い。
喜怒哀楽が激しい、常に喋っている、すぐに触りたがる、正面から覗き込む、直立して両手を使う、走りがのろい、仲間と競争する、恨む、騒ぐ、泣く、叫ぶ、、、これはもう動物として壊れていると言ってもいいレベルだ。
そういうのと四六時中一緒にいること自体、犬にとってどうなんだろう?、、、と、たまに思いを馳せるくらいの自省的な姿勢があってもいいように思う。
犬に何かを教えたりするのは、それが必要だ(と自分が考える)から(自分の責任で)教えるのであって、それが「良いこと」とか「犬のため」とか嘯くのは慎みたい。
ものの本によると、シープドッグの本場ヨークシャ州の農夫たちには、犬をペットとして飼うことを恥じていて、愛情をかけることを他人に隠そうとする風習があるのだそうだ。
どうやらそれは朴訥な農夫たちのテレ隠しらしいが、もっと別の意味があるんじゃないかと思っている。
つまりそれは、農場で長年培われてきた犬育てのノウハウが内面化したもので、その意味するところは「犬にあまり関わるな」ではないかと。
だから、一緒に暮らすときに「ただ暮らす」ということができない。
どうしても、人から犬に向かって働きかけてしまう。
そして人がマジメであればあるほど、犬に向きあう濃度が高まる。
でも、、、そもそも人が犬に教えることなんて、「天然自然の理」みたいな観点からすると、その半分は逆行したものだし、残りの半分は無意味だ。
それは当然といえば当然で、犬はハナから自然のままに振舞っているのであって、人間が指図するときはそれを修正したいときに限られるからである。
家具を齧らないとか、ソファに乗らないとか、牙を使うとか使わないとか、、、そういうことが問題になるのは人間社会の中だけで、自然界ではまぁどうでもいいことだろう。
だから人が犬に働きかけると、多かれ少なかれ犬は「混乱」する。
それは誉めるとか叱るとかの方法論とは関係が無い。
欲求に従った自然な行動を矯正する、という原則に変わりは無いからだ。
もしそれが行き過ぎたとしたら、自分で考える意欲を無くしたり、悪いストレスをため込んでしまう犬がいても不思議ではない。真摯に向きあうことが人と犬にとって100%望ましい結果をもたらすとは限らない。
それでなくても、人間には妙なところが多い。
喜怒哀楽が激しい、常に喋っている、すぐに触りたがる、正面から覗き込む、直立して両手を使う、走りがのろい、仲間と競争する、恨む、騒ぐ、泣く、叫ぶ、、、これはもう動物として壊れていると言ってもいいレベルだ。
そういうのと四六時中一緒にいること自体、犬にとってどうなんだろう?、、、と、たまに思いを馳せるくらいの自省的な姿勢があってもいいように思う。
犬に何かを教えたりするのは、それが必要だ(と自分が考える)から(自分の責任で)教えるのであって、それが「良いこと」とか「犬のため」とか嘯くのは慎みたい。
ものの本によると、シープドッグの本場ヨークシャ州の農夫たちには、犬をペットとして飼うことを恥じていて、愛情をかけることを他人に隠そうとする風習があるのだそうだ。
どうやらそれは朴訥な農夫たちのテレ隠しらしいが、もっと別の意味があるんじゃないかと思っている。
つまりそれは、農場で長年培われてきた犬育てのノウハウが内面化したもので、その意味するところは「犬にあまり関わるな」ではないかと。
「犬に向きあう」に歯向かってみる
物事や人に「向きあう」という言い回しには、どこかポジティブなニュアンスがあって、そのせいもあってか、飼い犬に対して「向きあう」ことは、正しく望ましい態度ということになっている。そこに「きちんと」や「真摯に」などの修飾語がくっ付けば、もう天下無敵の肯定表現である。
そして、犬と昼夜を共にし、常に観察とケアを怠らず、愛情かけてしつけを施し、休日には充分なトレーニングか運動、といったあたりが、たぶん普通にイメージされるところの「犬にきちんと向きあう」飼い主である。
でもサ、、、というのがこの小文の主旨なのだが、別に真っ向から意見するわけじゃなく、まぁこれに限らず耳触りの良い言い回しというのは、とかく適用範囲が過大解釈されがちなので、たまに疑ってみるのも悪くないでしょ、くらいのスタンスである。
ということで、「犬に向きあう」飼い方自体に異存は無い。言ってみればそれは、人々が長い年月をかけて獲得した、犬と暮らすことの「良心」を具体化した行動モデルであって、そのやり方をなぞることで、より多くの人が犬との暮らしを楽しむことができるようになった。
まことにもって慶賀の至り。
しかしそれを頭から信じこみ、何の疑いも無く実践し、「科学的根拠」とやらで理論武装し、ついにはそれを正義として掲げ、逸脱を非難するまでに至れば、これはこれで厄介な話である。たとえ的を得た指摘であっても、「これぞ良識」「皆、我に習え」的な心証が透けて見えると心が萎える。
そもそも良識とか良心みたいな単語が頻出するメッセージって、退屈な上にちょっと気色悪い。(この文章のように)
と、ここまでは単なる好き嫌いの話だが、問題にしたいのはここからで、つまりモデルはどこまでいってもモデルに過ぎないというところ。
そこには自ずから、限られた前提条件と有効範囲があるはずだ。
「犬に向きあうことの弊害」というものがあったとしてもおかしくは無い。
続く
そして、犬と昼夜を共にし、常に観察とケアを怠らず、愛情かけてしつけを施し、休日には充分なトレーニングか運動、といったあたりが、たぶん普通にイメージされるところの「犬にきちんと向きあう」飼い主である。
でもサ、、、というのがこの小文の主旨なのだが、別に真っ向から意見するわけじゃなく、まぁこれに限らず耳触りの良い言い回しというのは、とかく適用範囲が過大解釈されがちなので、たまに疑ってみるのも悪くないでしょ、くらいのスタンスである。
ということで、「犬に向きあう」飼い方自体に異存は無い。言ってみればそれは、人々が長い年月をかけて獲得した、犬と暮らすことの「良心」を具体化した行動モデルであって、そのやり方をなぞることで、より多くの人が犬との暮らしを楽しむことができるようになった。
まことにもって慶賀の至り。
しかしそれを頭から信じこみ、何の疑いも無く実践し、「科学的根拠」とやらで理論武装し、ついにはそれを正義として掲げ、逸脱を非難するまでに至れば、これはこれで厄介な話である。たとえ的を得た指摘であっても、「これぞ良識」「皆、我に習え」的な心証が透けて見えると心が萎える。
そもそも良識とか良心みたいな単語が頻出するメッセージって、退屈な上にちょっと気色悪い。(この文章のように)
と、ここまでは単なる好き嫌いの話だが、問題にしたいのはここからで、つまりモデルはどこまでいってもモデルに過ぎないというところ。
そこには自ずから、限られた前提条件と有効範囲があるはずだ。
「犬に向きあうことの弊害」というものがあったとしてもおかしくは無い。
続く
土曜日, 1月 12, 2013
猫になめられる
もなかが膝の上で毛繕いするとき、ひとしきり(5分くらい)自分の被毛を舐めてから2,3回、私の手や太腿を軽く舐める。
これって、1)膝を貸してもらってることのお礼なのか、それとも、2)ちょっと味を変えてみたかっただけなのか、あるいは3)単なる偶然なのか...
真相が2)や3)だったとしたらちょっとムカつくが、1)だとしたら、えらい安いお礼やんけという理由で、すっげームカつく。
どうでもいいけど。
これって、1)膝を貸してもらってることのお礼なのか、それとも、2)ちょっと味を変えてみたかっただけなのか、あるいは3)単なる偶然なのか...
真相が2)や3)だったとしたらちょっとムカつくが、1)だとしたら、えらい安いお礼やんけという理由で、すっげームカつく。
どうでもいいけど。
火曜日, 1月 08, 2013
ひつじと自己嫌悪
年末に負ったケガがようやく癒えてきたと思ったら、新たな傷を抱えてしまった。
心に、、、じゃなくて今度は膝である。
この季節は朝夕の2回、羊たちにもヌカとオカラを与えているのだが、これが大層好物らしく、エサ箱を配るときはいつも揉みくちゃになる。
本来こういうときに危険なのが腐れ羊のレイ君なのだが、エサに夢中でそれどころじゃないらしく、配膳のときは頭突きを控える、というのがこれまでの暗黙のルールだった。
しかし昨日は、いつものように羊たちに揉まれながら、フと心に不安がよぎった。
「レイはどこ?」
不幸なことに、そのとき彼は真横にいた。
こちらの微妙な心の揺れを察知したのだろうか、彼もまたフッと我に帰った顔をした。
・・・来るっ!・・・
一瞬の間をおいて、3発の強烈なフックが膝に入った。
そのうちの一発は、膝が逆に曲がったような気がした。
もう昨日のことなのだが、今も痛む。
膝が、、、じゃなくて心が、である。
頭突きされた瞬間に思わずカッとして、ヤツに蹴りを入れてしまったのだ。
50年以上も生きてきて、未だに自分がコントロールできないとわ...
心に、、、じゃなくて今度は膝である。
この季節は朝夕の2回、羊たちにもヌカとオカラを与えているのだが、これが大層好物らしく、エサ箱を配るときはいつも揉みくちゃになる。
本来こういうときに危険なのが腐れ羊のレイ君なのだが、エサに夢中でそれどころじゃないらしく、配膳のときは頭突きを控える、というのがこれまでの暗黙のルールだった。
しかし昨日は、いつものように羊たちに揉まれながら、フと心に不安がよぎった。
「レイはどこ?」
不幸なことに、そのとき彼は真横にいた。
こちらの微妙な心の揺れを察知したのだろうか、彼もまたフッと我に帰った顔をした。
・・・来るっ!・・・
一瞬の間をおいて、3発の強烈なフックが膝に入った。
そのうちの一発は、膝が逆に曲がったような気がした。
もう昨日のことなのだが、今も痛む。
膝が、、、じゃなくて心が、である。
頭突きされた瞬間に思わずカッとして、ヤツに蹴りを入れてしまったのだ。
50年以上も生きてきて、未だに自分がコントロールできないとわ...
日曜日, 12月 30, 2012
土曜日, 12月 22, 2012
脳内めーかー
るぢ男の頭の中はたぶんこれくらいシンプルです。
やぎやぎやぎ
馬馬やぎやぎやぎや
馬馬馬やぎやぎやぎカモカモカモ
馬馬馬馬羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
馬馬馬馬馬羊羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
仕事仕事仕事ごはんごはんカモカモカモカモやぎや 羊
仕事仕事仕事ごはんごはんごカモカモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊
仕事仕事仕事 ごはんごはん鶏鶏カモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊羊羊
仕事仕事仕事 羊羊羊羊羊羊鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事仕事猫猫 羊羊羊羊羊羊毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊■
仕事 猫猫 羊羊 毛布毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事 猫 羊羊 毛布毛 鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事 羊羊羊 毛布 仕事仕事仕
仕事仕 毛布 仕事仕事
毛布 仕事仕
毛布毛 仕事仕事
やぎやぎやぎ
馬馬やぎやぎやぎや
馬馬馬やぎやぎやぎカモカモカモ
馬馬馬馬羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
馬馬馬馬馬羊羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
仕事仕事仕事ごはんごはんカモカモカモカモやぎや 羊
仕事仕事仕事ごはんごはんごカモカモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊
仕事仕事仕事 ごはんごはん鶏鶏カモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊羊羊
仕事仕事仕事 羊羊羊羊羊羊鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事仕事猫猫 羊羊羊羊羊羊毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊■
仕事 猫猫 羊羊 毛布毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事 猫 羊羊 毛布毛 鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事 羊羊羊 毛布 仕事仕事仕
仕事仕 毛布 仕事仕事
毛布 仕事仕
毛布毛 仕事仕事
水曜日, 12月 19, 2012
火曜日, 12月 18, 2012
ボーダーコリーに苦言を呈する
まず「頑張らずに生きる」ということを覚えてほしい。
その場その場でどーでもいい目標を見つけては、しかめっ面で向き合うのはどーかと。
やることが無くてノンビリしててもいい状況で、いや、むしろ頼むからノンビリしててくれ、という気持ちのときに限って、力を込めてスタンバっている。
あるいは無意味に駆け回っている。
それで事態が望ましい方向に進展することはほとんど無い、、、でしょ?
面倒臭かったりわずらわしかったりすることの方が多い。
圧倒的に多い。
そこのところを、胸に手を当てて考えてくれ。
「わかった!! で、どうすればいいっ!?」
いや、だから、それを止めてほしいわけ。。。
その場その場でどーでもいい目標を見つけては、しかめっ面で向き合うのはどーかと。
やることが無くてノンビリしててもいい状況で、いや、むしろ頼むからノンビリしててくれ、という気持ちのときに限って、力を込めてスタンバっている。
あるいは無意味に駆け回っている。
それで事態が望ましい方向に進展することはほとんど無い、、、でしょ?
面倒臭かったりわずらわしかったりすることの方が多い。
圧倒的に多い。
そこのところを、胸に手を当てて考えてくれ。
「わかった!! で、どうすればいいっ!?」
いや、だから、それを止めてほしいわけ。。。
土曜日, 12月 15, 2012
カッコいいコケ方
たまたま京都市街に用事があって、JR園部駅の駐車場を利用した。
その駐車場は、駅に向かう側が1.5mほどの段差になっていて、ほとんど垂直のコンクリート壁から鉄の足場が2つ突き出ている。
ちゃんとした出口は別にあって、そこを使えば普通に歩いて出入りできるのだが、10mほどの遠回りが面倒臭いときはその段差を登ったり下りたりする。
用事を済ませて帰ってきたのが夜の11時過ぎ。
田舎の11時といえばもうどっぷり深夜で、薄ら明るいチャラチャラした街の11時とは訳が違う。
で、ちょっと気が急いていたのかもしれない。
早く車に辿り着こうとして、近道の段差を降りようとして悲劇が起きた。
最初の足場に右足をかけ、そこに体重をかけようとしたときには、もうバランスを崩していた。
つつつぅっと身体が前のめりになる。
この時点で2つの選択肢があった。
一つはその場でしゃがんで姿勢を低くし、手荷物を放り出して後ろの地面にしがみつく作戦。
もう一つは、そのまま右足で足場を強く蹴り、その勢いで空中で姿勢を立て直しつつ、着地で踏みこたえるやり方。
前者は荷物が散乱して不格好だが、ケガの少ない無難な方策に思えた。後者はリスキーだけど、もし成功すれば被害ゼロの上に、もしかしたらGパン刑事みたいに格好良くキメられるかもしれない。。。
大体そんなことをコンマ何秒かで考え、結局、Gパン刑事の可能性にかけた。
で、勢いよく足場を蹴ったのだが、飛翔中に前のめりが解消せず、ならばと着地時に地面を強く蹴ってリカバーしようとしたのだが、力及ばず、より前傾を深めてしまった。
もうGパン刑事というより、カリオストロ城の屋根を駆け降りるルパン状態。
次の一歩で決定的に制御不能となり、前からダイブする格好で大破してしまった。
手から離れたバッグが1mほど先を飛んでいくのが見えた。
、、、という事件が起きたのが3日前の水曜日。
ようやく心身の傷が癒えてきて、こうしてブログに書けるまでになった。
それにしても、深夜、三段跳びでド派手にすっころぶオヤヂって。。。
最初からカッコなんか気にしなければ良かった。
その駐車場は、駅に向かう側が1.5mほどの段差になっていて、ほとんど垂直のコンクリート壁から鉄の足場が2つ突き出ている。
ちゃんとした出口は別にあって、そこを使えば普通に歩いて出入りできるのだが、10mほどの遠回りが面倒臭いときはその段差を登ったり下りたりする。
用事を済ませて帰ってきたのが夜の11時過ぎ。
田舎の11時といえばもうどっぷり深夜で、薄ら明るいチャラチャラした街の11時とは訳が違う。
で、ちょっと気が急いていたのかもしれない。
早く車に辿り着こうとして、近道の段差を降りようとして悲劇が起きた。
最初の足場に右足をかけ、そこに体重をかけようとしたときには、もうバランスを崩していた。
つつつぅっと身体が前のめりになる。
この時点で2つの選択肢があった。
一つはその場でしゃがんで姿勢を低くし、手荷物を放り出して後ろの地面にしがみつく作戦。
もう一つは、そのまま右足で足場を強く蹴り、その勢いで空中で姿勢を立て直しつつ、着地で踏みこたえるやり方。
前者は荷物が散乱して不格好だが、ケガの少ない無難な方策に思えた。後者はリスキーだけど、もし成功すれば被害ゼロの上に、もしかしたらGパン刑事みたいに格好良くキメられるかもしれない。。。
大体そんなことをコンマ何秒かで考え、結局、Gパン刑事の可能性にかけた。
で、勢いよく足場を蹴ったのだが、飛翔中に前のめりが解消せず、ならばと着地時に地面を強く蹴ってリカバーしようとしたのだが、力及ばず、より前傾を深めてしまった。
もうGパン刑事というより、カリオストロ城の屋根を駆け降りるルパン状態。
次の一歩で決定的に制御不能となり、前からダイブする格好で大破してしまった。
手から離れたバッグが1mほど先を飛んでいくのが見えた。
、、、という事件が起きたのが3日前の水曜日。
ようやく心身の傷が癒えてきて、こうしてブログに書けるまでになった。
それにしても、深夜、三段跳びでド派手にすっころぶオヤヂって。。。
最初からカッコなんか気にしなければ良かった。
水曜日, 12月 05, 2012
もっちのうんち
日々を暮らすということは、うんことの格闘でもある。
水洗トイレの普及した現代に生きる私たちはそのことを忘れがちだが、久しぶりに子犬と暮らしていると、否応なくこの命題に直面させられる。
1日に3~5回、室内のどこかでなさるわけだが、ビジュアルも音も匂いも強烈な存在感を放っていて、どうしても意識させられてしまう。
それにしても何でこんなに臭いんだろう?
どうしても必要な物なら、生物の進化によって次第に受け入れやすい物になっていっても良さそうなものだが、進化の頂点にいるはずのヒトが一番忌み嫌っている。
なぜか?
ここで大胆な仮説を思いつく。
うんこというのは不要な排泄物であるとともに、微生物の集積物でもある。
温度、湿度、日光、水分、栄養、モビリティ...動物の腸内というのは、微生物にとってはちょっと得難い理想的な環境なのだ。
何が言いたいのかというと、生物が進化して高等生物が生まれて、その排泄物がうんこである、という生物観が実は間違っていて、本当は、微生物が自分たちの住みやすい環境を確保するために、消化器官を有する動物を創造したんじゃないだろうか?
「生物は遺伝子のヴィークル(乗り物)」というのは、有名な「利己的な遺伝子」の表現だが、動物は遺伝子と微生物の2重のヴィークルなわけだ。
たとえちっぽけな子犬の排泄物と言えど、その畏れ多くもアンタッチャブルな感じは、人間とうんこの支配/被支配関係を如実に表していると思う。
水洗トイレの普及した現代に生きる私たちはそのことを忘れがちだが、久しぶりに子犬と暮らしていると、否応なくこの命題に直面させられる。
1日に3~5回、室内のどこかでなさるわけだが、ビジュアルも音も匂いも強烈な存在感を放っていて、どうしても意識させられてしまう。
それにしても何でこんなに臭いんだろう?
どうしても必要な物なら、生物の進化によって次第に受け入れやすい物になっていっても良さそうなものだが、進化の頂点にいるはずのヒトが一番忌み嫌っている。
なぜか?
ここで大胆な仮説を思いつく。
うんこというのは不要な排泄物であるとともに、微生物の集積物でもある。
温度、湿度、日光、水分、栄養、モビリティ...動物の腸内というのは、微生物にとってはちょっと得難い理想的な環境なのだ。
何が言いたいのかというと、生物が進化して高等生物が生まれて、その排泄物がうんこである、という生物観が実は間違っていて、本当は、微生物が自分たちの住みやすい環境を確保するために、消化器官を有する動物を創造したんじゃないだろうか?
「生物は遺伝子のヴィークル(乗り物)」というのは、有名な「利己的な遺伝子」の表現だが、動物は遺伝子と微生物の2重のヴィークルなわけだ。
たとえちっぽけな子犬の排泄物と言えど、その畏れ多くもアンタッチャブルな感じは、人間とうんこの支配/被支配関係を如実に表していると思う。
月曜日, 12月 03, 2012
レイ君との関係が悪化
もう完全に克服したと思っていたのに、ここ数日、連発でレイ君の頭突きを喰らってしまった。
1度目は、放牧地への扉を開けてやって農道を歩いて帰る途中、何か嫌な予感がして走って帰ったのに、もう大丈夫かな?と振り返ろうとしたときに膝裏にかまされた。
2度目は、夕方の餌(オカラと米ヌカ)を容器に入れてやってる時、いつの間にか横にいたので、あ、やべっ!と思った瞬間、太ももに横殴りの一発を喰らった。
3度目は、泥田と化した放牧地に近所でいただいた野菜を撒いてやってるとき、ガツンと衝撃が来て身体が宙に浮いた。後ろから足払いをされた格好で、泥の中に腰から落ちた。
非道いと思いませんか?
いつもいつも、羊のために良かれと世話してやってるときなんですよ。
彼は人間が好きなんだよ、とHiroは言うけれど絶対そうじゃないと思う。
ヤツは根性曲がりまくりの、性根の腐った、どうしようもない腹黒男だ。
ばーか!ばーか!お前のかあちゃんで~べ~そ!!
1度目は、放牧地への扉を開けてやって農道を歩いて帰る途中、何か嫌な予感がして走って帰ったのに、もう大丈夫かな?と振り返ろうとしたときに膝裏にかまされた。
2度目は、夕方の餌(オカラと米ヌカ)を容器に入れてやってる時、いつの間にか横にいたので、あ、やべっ!と思った瞬間、太ももに横殴りの一発を喰らった。
3度目は、泥田と化した放牧地に近所でいただいた野菜を撒いてやってるとき、ガツンと衝撃が来て身体が宙に浮いた。後ろから足払いをされた格好で、泥の中に腰から落ちた。
非道いと思いませんか?
いつもいつも、羊のために良かれと世話してやってるときなんですよ。
彼は人間が好きなんだよ、とHiroは言うけれど絶対そうじゃないと思う。
ヤツは根性曲がりまくりの、性根の腐った、どうしようもない腹黒男だ。
ばーか!ばーか!お前のかあちゃんで~べ~そ!!
水曜日, 11月 21, 2012
「あきらめる」というコマンド
普段、うちの犬たちに使う声符(コマンド)の数は決して多くない、というかはっきり言って少ない。
種類は五本の指にも満たないし、使う機会もほとんどない。
できるだけコマンドを使わないようにしている、、、というより、使わなくても済むような暮らしにしてきたと言った方が良いかもしれない。
ボーダーコリーというのは、特に何かをさせようとしなければ、本当に手のかからない、適応能力の高い犬だと思う。それで人が満足できるかどうかはまた別問題だけど。。。
その数少ないコマンドの一つが"Give up"である。
文字通り「あきらめろ」という意味だが、犬たちが「連れて行け~!」とか「ご・は・んっ!、ご・は・んっ!」としつこく騒ぐときに使う。
意味が伝わっているかどうかは別にして、なんとなくボーダーコリーに似つかわしいような気がして、割と気にっている。
残念ながらみわファームのオリジナルではなく、イギリスの農家で使われていたのをそのまま拝借したものだ(その農家で聞いたコマンドは"Give up"と"Behave"くらいである)。
例えば今現在、犬エリアから耳障りな騒音が聴こえてくる。
ペグちんが、錠の掛かった柵を開けようと、柵を引っかいているのだ。
カンヌキ型の錠なので、10分も20分もガリガリやってると、振動で外れてしまうことがあるのだが、彼女は一回の成功体験でその因果関係を学習してしまった。
暑い日や空腹時など、報酬に較べてあまりにも労が多いと思うのだが、やり遂げるまであきらめない。
こういうとき、"ぎぶあ~っぷ!!!"が炸裂する。
一瞬、神の恵みの静寂が訪れるが、その効き目は1分続くかどうか。。。
その間に、他に興味が移ってくれるのを祈っている。
種類は五本の指にも満たないし、使う機会もほとんどない。
できるだけコマンドを使わないようにしている、、、というより、使わなくても済むような暮らしにしてきたと言った方が良いかもしれない。
ボーダーコリーというのは、特に何かをさせようとしなければ、本当に手のかからない、適応能力の高い犬だと思う。それで人が満足できるかどうかはまた別問題だけど。。。
その数少ないコマンドの一つが"Give up"である。
文字通り「あきらめろ」という意味だが、犬たちが「連れて行け~!」とか「ご・は・んっ!、ご・は・んっ!」としつこく騒ぐときに使う。
意味が伝わっているかどうかは別にして、なんとなくボーダーコリーに似つかわしいような気がして、割と気にっている。
残念ながらみわファームのオリジナルではなく、イギリスの農家で使われていたのをそのまま拝借したものだ(その農家で聞いたコマンドは"Give up"と"Behave"くらいである)。
例えば今現在、犬エリアから耳障りな騒音が聴こえてくる。
ペグちんが、錠の掛かった柵を開けようと、柵を引っかいているのだ。
カンヌキ型の錠なので、10分も20分もガリガリやってると、振動で外れてしまうことがあるのだが、彼女は一回の成功体験でその因果関係を学習してしまった。
暑い日や空腹時など、報酬に較べてあまりにも労が多いと思うのだが、やり遂げるまであきらめない。
こういうとき、"ぎぶあ~っぷ!!!"が炸裂する。
一瞬、神の恵みの静寂が訪れるが、その効き目は1分続くかどうか。。。
その間に、他に興味が移ってくれるのを祈っている。
日曜日, 11月 18, 2012
コンピュータを使うシーンって変
よく映画なんかに、電子的にロックされてる扉をハッキングするシーンが出てくる。
そんなとき、悪者一味の技術屋(じゃなければ、主人公と仲の良いオタク少年とか)がポケットコンピュータを取り出し、それを扉の横にある制御回路みたいなところに接続して、「OK...いい子だ...」なんて呟きながらカチャカチャ操作すると見事に開錠、、、というお決まりの展開がある。
いやいやいやいや、それだめでしょ!?
だいたい、ドアの制御装置に何でオープンな接続端子があるのか?
それもワンタッチで接続できるって、もしかして標準のUSBか何かが用意されてる?
そう言えば、ときどき電圧計のプローブみたいなのを繋いでるシーンもあるけど、相手はアナログのコンピュータか?
仮に繋がったとしてですね、何で部外者に制御コードがわかるんですか?
まさか、高度な自然言語インタフェースが搭載されてるとか。。。
という風に、矢継ぎ早に突っ込みたくなる。
その他にも、今どきのシステムで何でそんなにキーボード叩きまくるかな?とか、そのでっかいパスワード入力画面は一体何事ですか?とか、山のようにウィンドウ出してメモリ大丈夫ですか、とか、コンピュータ操作のシーンには色々と言いたいことがある。
ネットを検索したら、たぶん、そんな悲痛な訴えが山のようにあると思う。
要は、コンピュータの操作ってそのまま撮ったらとても絵にならない、ということなんだろうけど。
日本人は日常の動作にまで美を求める民族なんだから、人を感動させるくらいカッコいいマウス捌きとか創造できるんじゃないだろうか?
そんなとき、悪者一味の技術屋(じゃなければ、主人公と仲の良いオタク少年とか)がポケットコンピュータを取り出し、それを扉の横にある制御回路みたいなところに接続して、「OK...いい子だ...」なんて呟きながらカチャカチャ操作すると見事に開錠、、、というお決まりの展開がある。
いやいやいやいや、それだめでしょ!?
だいたい、ドアの制御装置に何でオープンな接続端子があるのか?
それもワンタッチで接続できるって、もしかして標準のUSBか何かが用意されてる?
そう言えば、ときどき電圧計のプローブみたいなのを繋いでるシーンもあるけど、相手はアナログのコンピュータか?
仮に繋がったとしてですね、何で部外者に制御コードがわかるんですか?
まさか、高度な自然言語インタフェースが搭載されてるとか。。。
という風に、矢継ぎ早に突っ込みたくなる。
その他にも、今どきのシステムで何でそんなにキーボード叩きまくるかな?とか、そのでっかいパスワード入力画面は一体何事ですか?とか、山のようにウィンドウ出してメモリ大丈夫ですか、とか、コンピュータ操作のシーンには色々と言いたいことがある。
ネットを検索したら、たぶん、そんな悲痛な訴えが山のようにあると思う。
要は、コンピュータの操作ってそのまま撮ったらとても絵にならない、ということなんだろうけど。
日本人は日常の動作にまで美を求める民族なんだから、人を感動させるくらいカッコいいマウス捌きとか創造できるんじゃないだろうか?
土曜日, 11月 10, 2012
猪木 vs モハメド・アリの再現
おおっと、いきなり猫が仰向けになったぁ!
寝技に持ち込む作戦か?
犬が上から抑え込んだぞ!
猫が寝技に持ち込もうと。。。
犬が抑え込んで。。。
寝技が。。。
。。。
というわけで、変化が無いので、以下割愛します。
日曜日, 11月 04, 2012
Google+Wikiの最強タッグ
「ハロウィンがケルトの習俗に由来するというお話を、私は、この一週間の間に5回ほど聞かされた。」というブログ記事を読んでちょっと赤面した。
そう言えば、自分もしたり顔で娘に語ってたなぁと。
元ネタはたぶんアレだ。
みんな、10月31日のGoogleトップページの絵をクリックして、Wikiの解説を読んだんだと思う。
なんか、すごいですね。
その日を境に、新しい常識が日本人に登録されたわけだ。
インターネットのイの字も無い頃から生きてるおっちゃんには、これでも十分「すごいこと」だけど、その環境がスタートの世代ってどんだけすごくなるんだろ?
いや、でも、それは脳がすごいと感じてるだけで、実は全然大したことじゃないのかも。
身体や心はそう変わらないもんね。
そもそも、田舎にはハロウィンのハの字も無かったし。。。
そう言えば、自分もしたり顔で娘に語ってたなぁと。
元ネタはたぶんアレだ。
みんな、10月31日のGoogleトップページの絵をクリックして、Wikiの解説を読んだんだと思う。
なんか、すごいですね。
その日を境に、新しい常識が日本人に登録されたわけだ。
インターネットのイの字も無い頃から生きてるおっちゃんには、これでも十分「すごいこと」だけど、その環境がスタートの世代ってどんだけすごくなるんだろ?
いや、でも、それは脳がすごいと感じてるだけで、実は全然大したことじゃないのかも。
身体や心はそう変わらないもんね。
そもそも、田舎にはハロウィンのハの字も無かったし。。。
木曜日, 11月 01, 2012
水際、とゆーより水鳥作戦
水鳥とゆーやつは、どこか間の抜けた平和な外見に似合わず、案外強気で好戦的な性格だったりする(だからドナルドダックの性格設定が「怒りんぼ」というのは、ギャグでも誇張でもなくリアリズム)。
特に交配シーズンは、油断していると唐突にオスに攻撃されたりする。
しかも、うるさい。
給餌の時間はもとより、普段からワーワーギャーギャーと騒いでいる。
みんなマジメくさった顔をしてるので、あれはきっと何かの相談に違いない。
相談の内容は、、、どうせ地球征服計画か何かだろう。
実際、いくつかのプロジェクトが同時進行している。
1)地上をヒナで埋め尽くせ作戦
一羽で20個くらいの卵を抱いて、それがまたよく孵る。庭中が黄色いヒナだらけになると、頭がくらくらする。
2)泥水で乾杯作戦
あらゆる容器の水をあっという間に泥水に変える。いくら水を入れ換えても、夕方にはもう泥水になって、底にはくっさいヘドロが溜まっている。
3)緑を根絶やしにしちゃえ作戦
豊かな草地を不毛な荒廃地に変えてしまうという、ガミラスの遊星爆弾みたいな攻撃。ベチャベチャのフンをまき散らし水かきでペタペタしていると、きれいさっぱり草が生えなくなる。晴れの日には地表がひび割れ、雨の日は泥濘化する。
4)地底に向かって掘り進もう作戦
いつのまにか、餌場や水飲みの周囲が陥没している。多分、雨が降った時にあの平べったいクチバシでビチャビチャするからだ。目的はわからないが、土地の荒廃感はグッと高まる。
というわけで、みわファームの鳥エリアは征服されてしまいました。
特に交配シーズンは、油断していると唐突にオスに攻撃されたりする。
しかも、うるさい。
給餌の時間はもとより、普段からワーワーギャーギャーと騒いでいる。
みんなマジメくさった顔をしてるので、あれはきっと何かの相談に違いない。
相談の内容は、、、どうせ地球征服計画か何かだろう。
実際、いくつかのプロジェクトが同時進行している。
1)地上をヒナで埋め尽くせ作戦
一羽で20個くらいの卵を抱いて、それがまたよく孵る。庭中が黄色いヒナだらけになると、頭がくらくらする。
2)泥水で乾杯作戦
あらゆる容器の水をあっという間に泥水に変える。いくら水を入れ換えても、夕方にはもう泥水になって、底にはくっさいヘドロが溜まっている。
3)緑を根絶やしにしちゃえ作戦
豊かな草地を不毛な荒廃地に変えてしまうという、ガミラスの遊星爆弾みたいな攻撃。ベチャベチャのフンをまき散らし水かきでペタペタしていると、きれいさっぱり草が生えなくなる。晴れの日には地表がひび割れ、雨の日は泥濘化する。
4)地底に向かって掘り進もう作戦
いつのまにか、餌場や水飲みの周囲が陥没している。多分、雨が降った時にあの平べったいクチバシでビチャビチャするからだ。目的はわからないが、土地の荒廃感はグッと高まる。
というわけで、みわファームの鳥エリアは征服されてしまいました。
日曜日, 10月 28, 2012
ズッキーニの逆襲
主の性格そのままに、毎年、収穫があるかどうか予断を許さないファームの畑作物だが、今年はまずまず順調に育ってくれた。少しずつ梳きこんできた馬糞堆肥が効いたのか、ようやく土がふわふわの良い感じになってきた。それでも、近隣の見事な畑を見慣れていると、まだまだ荒んだ開墾地だけど。
畑を眺めながら、夏野菜の出来栄えを振り返ってみる。
よくできておいしかったのがトマト、ピーマンは最初は小っちゃかったけど、ここにきて盛り返してるな、いつもながらししとうはお見事、お世話になりました。ナスもまぁまぁだし、今年はみんな頑張ったじゃん。じぇんじぇんダメだったのは枝豆くらいかな。それに、あの、、うっ
い、いや待った、深く考えるな、、、
意識するなって、今、すぅっと出てくるから。
そうそう、あれよあれ、ほら、軽くす~っとね、、、ほれ、、ああ、あかん、悩むなって!
...ま く ぐぁ い あ ...
だぁぁぁぁぁ~!
ほらぁ、来ちゃったよ、マクガイア。
違う違う、何て言ったかなぁ~、え~と。
、、マクガイア、、マクガイア、、マクガイア、、(←ヘビーローテーション)
うるさい! 立ち去れ、マクガイア!
そもそも誰なんだよ、まくがいやって。
野菜だってば野菜。
ほれ、春の陽だまりに、心軽やかに、ホップ、ステップ・・・
...き う くぁ ん ば ...
だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!
それにしても、何で名前出てこないんだろう?
「ズから始まる」を頭に叩き込んでおこう。
畑を眺めながら、夏野菜の出来栄えを振り返ってみる。
よくできておいしかったのがトマト、ピーマンは最初は小っちゃかったけど、ここにきて盛り返してるな、いつもながらししとうはお見事、お世話になりました。ナスもまぁまぁだし、今年はみんな頑張ったじゃん。じぇんじぇんダメだったのは枝豆くらいかな。それに、あの、、うっ
い、いや待った、深く考えるな、、、
意識するなって、今、すぅっと出てくるから。
そうそう、あれよあれ、ほら、軽くす~っとね、、、ほれ、、ああ、あかん、悩むなって!
...ま く ぐぁ い あ ...
だぁぁぁぁぁ~!
ほらぁ、来ちゃったよ、マクガイア。
違う違う、何て言ったかなぁ~、え~と。
、、マクガイア、、マクガイア、、マクガイア、、(←ヘビーローテーション)
うるさい! 立ち去れ、マクガイア!
そもそも誰なんだよ、まくがいやって。
野菜だってば野菜。
ほれ、春の陽だまりに、心軽やかに、ホップ、ステップ・・・
...き う くぁ ん ば ...
だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!
それにしても、何で名前出てこないんだろう?
「ズから始まる」を頭に叩き込んでおこう。
月曜日, 10月 22, 2012
不良と優等生
けひけひ小僧改めもっちが生まれてから4ヶ月が経とうとしている。
まだ手足胴がひょろ長くて弱々しいけど、それなりに育ちつつある。
今、窓に張りついて外の犬たちを熱心に監視している。
どうやら、それを仕事にしたようだ。
犬が動くたびにバタバタと左右に駆け回る。最近はヌキアシサシアシ的に脚を動かし、下から睨み上げるチンピラスタイルが板についてきた。
4ヶ月児のチンピラというのが笑える。
この時期、子犬はツボにはまると興奮する。
ケツを上げた遊ぼうポーズでがるるるると唸ったり、左右に飛び跳ねたり、カーテンにむしゃぶりついたり。
エイとかヤーッとか叫びながら手足を振り回しながら、何かのヒーローに憑依して「俺はものすごく強い」という万能感に包まれて高揚しているガキのようだ。
すぐ泣くくせに。。。
実はうちにもう一人不良がいる。
ずるずると片足を引きずりながら、部屋の中を徘徊してるHiroだ。
「マルサの女」に出てくる山崎努扮するラブホのオーナーみたいで、感じ悪い。
(別にケガとかじゃなく、室内履きのスリッパをもっちにボロボロにされたのだけれど)
この不良組にくらべると、その他の3名(まろ、さん、もなか)は姿勢正しく静かにしている。
ぼくたち、ゆうとーせーだからネ。
まだ手足胴がひょろ長くて弱々しいけど、それなりに育ちつつある。
今、窓に張りついて外の犬たちを熱心に監視している。
どうやら、それを仕事にしたようだ。
犬が動くたびにバタバタと左右に駆け回る。最近はヌキアシサシアシ的に脚を動かし、下から睨み上げるチンピラスタイルが板についてきた。
4ヶ月児のチンピラというのが笑える。
この時期、子犬はツボにはまると興奮する。
ケツを上げた遊ぼうポーズでがるるるると唸ったり、左右に飛び跳ねたり、カーテンにむしゃぶりついたり。
エイとかヤーッとか叫びながら手足を振り回しながら、何かのヒーローに憑依して「俺はものすごく強い」という万能感に包まれて高揚しているガキのようだ。
すぐ泣くくせに。。。
実はうちにもう一人不良がいる。
ずるずると片足を引きずりながら、部屋の中を徘徊してるHiroだ。
「マルサの女」に出てくる山崎努扮するラブホのオーナーみたいで、感じ悪い。
(別にケガとかじゃなく、室内履きのスリッパをもっちにボロボロにされたのだけれど)
この不良組にくらべると、その他の3名(まろ、さん、もなか)は姿勢正しく静かにしている。
ぼくたち、ゆうとーせーだからネ。
月曜日, 10月 15, 2012
人生を楽しむ犬
前の記事で引用した「愛犬物語」の中の文章-「刈り入れの時・・・彼らはいったい、何をしているのだろうか?」は、「犬は労働をしているのではなく、彼らの人生を楽しんでいるのではなかろうか?」と締めくくられる。
このくだりは特に記憶に残る。
だから、この本を読んだ翌年、思い切って訪ねた西ヨークシャの農場主さんの口から「うちの犬たちは自分の人生を楽しんでいるの」と同じセリフを聞いたとき、それが違和感なく腑に落ちてきた。
西欧人である彼らが、彼らの価値観に従って「人生を楽しむ」と表現するとき、そこには「"自立したオトナ"が、"自らの意志で"仕事や趣味に打ち込む」というニュアンスが含まれる(ホンマか?)。
ただ単に飼い主と遊んだり、あるいは指示に従って仕事するだけでは、たとえそれがどんなに楽しそうに見えたとしても、"人生を" 楽しむとは言わないと思う。
何より、生まれた時からボーダーコリーに囲まれて暮らしてきたという農場主さんの言葉には、有無を言わせぬ力があり、英会話の不自由な自分にも、そこだけははっきりとわかった(気がした)。
件の文言に「これだけはわかって欲しかった」と念を押したあと、彼女はふと口をつぐんだ。おそらく最後にこう言いたかったんじゃないだろうか?
「それがボーダーコリーだから」
彼女は生活環境の変化や競技化したトライアルなど、シープドッグをとりまく状況を大変憂いていて、センターやレスキュー活動、講演や出版などあらゆる機会を捉えて、あるべき本来の姿を伝えようとしていた。
当時も多忙を極めていたが、それでも、いきなり訪ねてきた風変わりな一家を、こちらが訝しく思うほど歓待してくれた。
なぜかと言えば、それはもちろん彼女の人柄に因るところ大だろう。
しかし今にして振り返れば、会って最初に訪問の理由を訪ねられたとき、羊追いやトレーニングのことはおくびにも出さず、「犬たちが普段どんなふうに農場で暮らしているのか知りたかった」と答えたことが、一番の理由だったように思える(実際それは本心だったのだが)。
彼女には、それが何よりうれしかったんじゃないかと。
このくだりは特に記憶に残る。
だから、この本を読んだ翌年、思い切って訪ねた西ヨークシャの農場主さんの口から「うちの犬たちは自分の人生を楽しんでいるの」と同じセリフを聞いたとき、それが違和感なく腑に落ちてきた。
西欧人である彼らが、彼らの価値観に従って「人生を楽しむ」と表現するとき、そこには「"自立したオトナ"が、"自らの意志で"仕事や趣味に打ち込む」というニュアンスが含まれる(ホンマか?)。
ただ単に飼い主と遊んだり、あるいは指示に従って仕事するだけでは、たとえそれがどんなに楽しそうに見えたとしても、"人生を" 楽しむとは言わないと思う。
何より、生まれた時からボーダーコリーに囲まれて暮らしてきたという農場主さんの言葉には、有無を言わせぬ力があり、英会話の不自由な自分にも、そこだけははっきりとわかった(気がした)。
件の文言に「これだけはわかって欲しかった」と念を押したあと、彼女はふと口をつぐんだ。おそらく最後にこう言いたかったんじゃないだろうか?
「それがボーダーコリーだから」
彼女は生活環境の変化や競技化したトライアルなど、シープドッグをとりまく状況を大変憂いていて、センターやレスキュー活動、講演や出版などあらゆる機会を捉えて、あるべき本来の姿を伝えようとしていた。
当時も多忙を極めていたが、それでも、いきなり訪ねてきた風変わりな一家を、こちらが訝しく思うほど歓待してくれた。
なぜかと言えば、それはもちろん彼女の人柄に因るところ大だろう。
しかし今にして振り返れば、会って最初に訪問の理由を訪ねられたとき、羊追いやトレーニングのことはおくびにも出さず、「犬たちが普段どんなふうに農場で暮らしているのか知りたかった」と答えたことが、一番の理由だったように思える(実際それは本心だったのだが)。
彼女には、それが何よりうれしかったんじゃないかと。
日曜日, 10月 14, 2012
自動的に反応する機械
さんともっちがいつものようにじゃれあって、、、といっても、一方的にもっちがさんの首筋に喰らいついてるのだが、今日はどうもさんの様子がおかしい。
なんとなく中腰になったかと思うと、そのうちヘコヘコと腰を動かし始めている。
今、ファームの女子組2頭がヒートに突入してるので、その匂いが部屋の中まで漂ってるのだろう。
その情けな~い恰好を見ていると、オスというのは本当に悲しい存在だなぁと、しんみりせずにはおれませんでした。
なんとなく中腰になったかと思うと、そのうちヘコヘコと腰を動かし始めている。
今、ファームの女子組2頭がヒートに突入してるので、その匂いが部屋の中まで漂ってるのだろう。
その情けな~い恰好を見ていると、オスというのは本当に悲しい存在だなぁと、しんみりせずにはおれませんでした。
土曜日, 10月 13, 2012
ドクター・ヘリオットの
「愛犬物語」を友人に薦められて読んだのは、十数年も前の、ボーダーコリーを飼いはじめてまだほんの間もない頃。
獣医だった作者の体験をベースに仕立てられた物語はどれも、上品なお菓子のように口当たりが軽く味わい深い。40あまりのショートストーリを、あっという間に読了した。
ヨークシャ地方が舞台だけあって、農場で暮らすボーダーコリーの話もいくつか出てくる。その部分だけは何度も読み返した。
いや、正確にはボーダーコリーとは書かれていなくて、せいぜい「シープドッグ」、あるいは単に「牧場の犬」として紹介されているだけだ。そのぶっきらぼうな呼称や描写からは、農夫と犬たちに向ける深い好意とリスペクトが伝わってくる。
「牧場の犬たちは幸福な日々を送っている。散歩をねだる必要がないし、一日中外におれるし、しかも飼い主と一緒に仕事ができるのである。」
「刈り入れの時、馬車の上にふらふらしながら立っている犬がいる。麦刈りの季節、乾した束のまわりでネズミを追っている犬がいる。牧草地を歩き回っていたり。牧舎のまわりを嗅ぎまわっている犬がいる。彼らはいったい、何をしているのだろうか? 」
「私は牧場を訪ねると、まず犬を探すことにしている。犬がいれば、その近くに主人がいるからである。」
「ジョックに似た犬は、ヨークシャにはゴマンといる。みんな物陰に隠れて、私が車を出すのを楽しみにしている。」
「親愛なるティップ。北ヨークシャの高地でいきいきと活躍する数千の犬の代表選手。」
「安楽とか贅沢とかバランスのとれた食事なんか、意にとめたこともない。トウモロコシのかゆとミルクだけで生き、しかし生涯健康で過ごす。」
「私は、自分の犬たちが幸福であってくれといろいろ工夫するが、しかし牧場の犬の方がずっとずっと幸せである。」
「この犬たちは従順で、おとなしいのである.」
ストーリもさることながら、これらの断片的な文章にヤられてしまった。
農場のことを何も知らないのに、何だかやるせないような、いたたまれないような気持ちになった。
犬の暮らしをこんな風に描写するヘリオット先生の眼差しに共感した。
ごく普通のマンション暮らしだった自分たちが、田舎で動物にまみれて暮らすようになるまでには、いろんな理由と沢山の出会い、それにちょっぴりの偶然が関わっているが、今にして思えば、この本にも責任の一端はある。
で、今の暮らしで物語の世界に近づけたかと言えば、そんなことはない。
たとえ田舎であっても、今の日本で犬を飼うことの制約は大きい。
せめて敷地の中だけでもぶらぶらさせておけたらなぁ、、、と切に思っている。
獣医だった作者の体験をベースに仕立てられた物語はどれも、上品なお菓子のように口当たりが軽く味わい深い。40あまりのショートストーリを、あっという間に読了した。
ヨークシャ地方が舞台だけあって、農場で暮らすボーダーコリーの話もいくつか出てくる。その部分だけは何度も読み返した。
いや、正確にはボーダーコリーとは書かれていなくて、せいぜい「シープドッグ」、あるいは単に「牧場の犬」として紹介されているだけだ。そのぶっきらぼうな呼称や描写からは、農夫と犬たちに向ける深い好意とリスペクトが伝わってくる。
「牧場の犬たちは幸福な日々を送っている。散歩をねだる必要がないし、一日中外におれるし、しかも飼い主と一緒に仕事ができるのである。」
「刈り入れの時、馬車の上にふらふらしながら立っている犬がいる。麦刈りの季節、乾した束のまわりでネズミを追っている犬がいる。牧草地を歩き回っていたり。牧舎のまわりを嗅ぎまわっている犬がいる。彼らはいったい、何をしているのだろうか? 」
「私は牧場を訪ねると、まず犬を探すことにしている。犬がいれば、その近くに主人がいるからである。」
「ジョックに似た犬は、ヨークシャにはゴマンといる。みんな物陰に隠れて、私が車を出すのを楽しみにしている。」
「親愛なるティップ。北ヨークシャの高地でいきいきと活躍する数千の犬の代表選手。」
「安楽とか贅沢とかバランスのとれた食事なんか、意にとめたこともない。トウモロコシのかゆとミルクだけで生き、しかし生涯健康で過ごす。」
「私は、自分の犬たちが幸福であってくれといろいろ工夫するが、しかし牧場の犬の方がずっとずっと幸せである。」
「この犬たちは従順で、おとなしいのである.」
ストーリもさることながら、これらの断片的な文章にヤられてしまった。
農場のことを何も知らないのに、何だかやるせないような、いたたまれないような気持ちになった。
犬の暮らしをこんな風に描写するヘリオット先生の眼差しに共感した。
ごく普通のマンション暮らしだった自分たちが、田舎で動物にまみれて暮らすようになるまでには、いろんな理由と沢山の出会い、それにちょっぴりの偶然が関わっているが、今にして思えば、この本にも責任の一端はある。
で、今の暮らしで物語の世界に近づけたかと言えば、そんなことはない。
たとえ田舎であっても、今の日本で犬を飼うことの制約は大きい。
せめて敷地の中だけでもぶらぶらさせておけたらなぁ、、、と切に思っている。
金曜日, 10月 12, 2012
予想外です
異臭がするので風呂場の脱衣所を覗くと、立派な一本グソが落ちている。
ラティスで囲った子犬エリアから出してやったばかりのもっちの仕業だ。
粛々と始末すべく居間に置いてある(!)トイレットペーパーを取りにいくと、その子犬エリアが破滅的な状況になっている。
しょうがないこっちを先に片付けるか、、、と嘆息しつつ作業していると、当のご本人が脱衣所の方からうれしそうに駆けてくる。
あかん、やられたっ!!
彼女には、自分のウンチをこねくり回して遊ぶ悪癖がある。
そうはさせじと、いつもは真っ先に片付けるのに。
惨状を覚悟して脱衣所に駆けつけると、、、なんと、、、うんこが2本になってました。
どんだけ出るねん!?
ラティスで囲った子犬エリアから出してやったばかりのもっちの仕業だ。
粛々と始末すべく居間に置いてある(!)トイレットペーパーを取りにいくと、その子犬エリアが破滅的な状況になっている。
しょうがないこっちを先に片付けるか、、、と嘆息しつつ作業していると、当のご本人が脱衣所の方からうれしそうに駆けてくる。
あかん、やられたっ!!
彼女には、自分のウンチをこねくり回して遊ぶ悪癖がある。
そうはさせじと、いつもは真っ先に片付けるのに。
惨状を覚悟して脱衣所に駆けつけると、、、なんと、、、うんこが2本になってました。
どんだけ出るねん!?
火曜日, 9月 25, 2012
汚れた窓の向こう側
それでは問題です。
黒い子犬は、汚れた窓の向こうに何を見ているのでしょう?
(1) 季節外れのお祭り
(2) パイソンとベンガル虎の死闘
(3) 犬の園
正解は・・・(3)でした。
犬の園...子犬禁制の秘密の花園。
そこでは、怪しげな成犬が群れ集い、昼夜分かたず痴態が繰り広げられているという。
底無しの惰眠の後、匂いつけに余念の無い男ども。
その間を、媚と邪を含んだ目つきで徘徊する女たち。
そして老若男女問わず、唐突に始まる乳繰り合い。
穴掘りにウツツを抜かすジャンキー。
ミミズと一体化するパラノイア。
恥知らずの享楽と頽廃。
人外魔境のその地では、およそ犬という犬が堕落するという。
あと二月もすれば、けひけひ小僧も仲間に入れてやろう。
悪いけど、それまではお子ちゃま扱いね。
←犬の園
黒い子犬は、汚れた窓の向こうに何を見ているのでしょう?
(1) 季節外れのお祭り
(2) パイソンとベンガル虎の死闘
(3) 犬の園
正解は・・・(3)でした。
犬の園...子犬禁制の秘密の花園。
そこでは、怪しげな成犬が群れ集い、昼夜分かたず痴態が繰り広げられているという。
底無しの惰眠の後、匂いつけに余念の無い男ども。
その間を、媚と邪を含んだ目つきで徘徊する女たち。
そして老若男女問わず、唐突に始まる乳繰り合い。
穴掘りにウツツを抜かすジャンキー。
ミミズと一体化するパラノイア。
恥知らずの享楽と頽廃。
人外魔境のその地では、およそ犬という犬が堕落するという。
あと二月もすれば、けひけひ小僧も仲間に入れてやろう。
悪いけど、それまではお子ちゃま扱いね。
←犬の園
月曜日, 9月 17, 2012
小さな誓い
ちょっと前に書いたように、TV中継をわざわざ録画しておいて、結果を知ってから鑑賞するという手間をかけている。ライブの痛みに耐えきれないので、勝利試合だけを愉しもうというクレバーな戦術である。
これでもう、金本の絶望的な背走も、新井の併殺打も、福原の痛恨被弾も見なくて済むし、数少ない良いシーンを見逃すこともない。
一粒で二度おいしい、とゆーやつ。
しかし、問題がある。
あんまりおもしろくないのだ。
いや、まあそれなりにおもしろいけど、ドキドキ感がない、、、あたりまえか。
普通だったら胸のすくようなタイムリーも、ここで打つとわかってるとすっかり色褪せる。
「ぃやったあああ~っ!!」→「うん、打ったね」...みたいな。
挙句、途中で寝てしまったりする。
何より悪いのは、そこまでしてプロ野球に入れこむ自分が何だか小さく思えてしまうこと。
小さい頃、近所をブラブラしてた野球だけが取柄の冴えないオッチャンを見て、こんな大人にだけはなるまい、と心に誓ったのではなかったか?
オリンピックの後にプロ野球を観て、「これってスポーツじゃないよなー」と興醒めしたのではなかったのか?
もう、やめよう。
そしてもっと有意義なことに時間を使おう。
と心に誓った。
これでもう、金本の絶望的な背走も、新井の併殺打も、福原の痛恨被弾も見なくて済むし、数少ない良いシーンを見逃すこともない。
一粒で二度おいしい、とゆーやつ。
しかし、問題がある。
あんまりおもしろくないのだ。
いや、まあそれなりにおもしろいけど、ドキドキ感がない、、、あたりまえか。
普通だったら胸のすくようなタイムリーも、ここで打つとわかってるとすっかり色褪せる。
「ぃやったあああ~っ!!」→「うん、打ったね」...みたいな。
挙句、途中で寝てしまったりする。
何より悪いのは、そこまでしてプロ野球に入れこむ自分が何だか小さく思えてしまうこと。
小さい頃、近所をブラブラしてた野球だけが取柄の冴えないオッチャンを見て、こんな大人にだけはなるまい、と心に誓ったのではなかったか?
オリンピックの後にプロ野球を観て、「これってスポーツじゃないよなー」と興醒めしたのではなかったのか?
もう、やめよう。
そしてもっと有意義なことに時間を使おう。
と心に誓った。
木曜日, 9月 13, 2012
水曜日, 9月 05, 2012
史上最強のヘビ狩り女
今年はカエルをやたらと見かけるのにヘビがいないなぁとHiroと話していた矢先、産卵小屋の卵を手探りしていると、重量感のある冷たいものがドテッと手に乗っかかってきた。
今年も卵泥棒は健在でした。
見逃してやりたい気もするが、それはできない。
一度卵のありかを知ってしまうと、何度でもやってきて、片っ端から食べてしまうので。
さっそく、倉庫から剪定鋏(両手でがっちょんとやるやつ)と、ハンマーを持ち出してきて闘いの準備に入る。
鋏で首根っこを挟んで小屋から引きずり出し、ハンマーで頭を潰そうという算段だ。
実はヘビ退治、毎年の恒例行事なのだが、今回は狭い小屋(犬小屋を流用)に入ってしまったので苦労した。
入り口からは奥の方が見えないし、ヘビが暴れて飛びかかってくるので覗き込むこともできない。
卵を飲み込んだ直後だったらしく、頭の下が異様に膨らんでいてますます気色悪い。それがあちこちに引っ掛かって焦るのか、やたらと暴れまわる。
そのころ、ようやくHiroが駆けつけてきたので、屋根を持ち上げてもらって何とか首根っこを挟むことができた。
引きずり出してみると、1mくらいの青大将。
苦しいのか怒ってるのか、鋏にギリギリ巻きついている。
あとはハンマーで潰すだけなのだが、おびえ切ったHiroがへっぴり腰で狙うので、なかなか頭にヒットしない。そのうち、ハンマーヘッドを敵と見定めたヘビが、咬みつこうとして首を振り上げるので、余計に叩きにくくなる。
「ビビっってないでしっかり狙いなさい!」という叱咤激励が効いたのか、5発目くらいでようやく仕留めてくれた。
ふぃ~。
多少手間取ったけど、ヘビ恐怖症の彼女としては上出来だったかも。
とりあえず誉めておこう。
(何となく、自分とHiroさんを入れ替えて書いてみました。他意はありません。)
今年も卵泥棒は健在でした。
見逃してやりたい気もするが、それはできない。
一度卵のありかを知ってしまうと、何度でもやってきて、片っ端から食べてしまうので。
さっそく、倉庫から剪定鋏(両手でがっちょんとやるやつ)と、ハンマーを持ち出してきて闘いの準備に入る。
鋏で首根っこを挟んで小屋から引きずり出し、ハンマーで頭を潰そうという算段だ。
実はヘビ退治、毎年の恒例行事なのだが、今回は狭い小屋(犬小屋を流用)に入ってしまったので苦労した。
入り口からは奥の方が見えないし、ヘビが暴れて飛びかかってくるので覗き込むこともできない。
卵を飲み込んだ直後だったらしく、頭の下が異様に膨らんでいてますます気色悪い。それがあちこちに引っ掛かって焦るのか、やたらと暴れまわる。
そのころ、ようやくHiroが駆けつけてきたので、屋根を持ち上げてもらって何とか首根っこを挟むことができた。
引きずり出してみると、1mくらいの青大将。
苦しいのか怒ってるのか、鋏にギリギリ巻きついている。
あとはハンマーで潰すだけなのだが、おびえ切ったHiroがへっぴり腰で狙うので、なかなか頭にヒットしない。そのうち、ハンマーヘッドを敵と見定めたヘビが、咬みつこうとして首を振り上げるので、余計に叩きにくくなる。
「ビビっってないでしっかり狙いなさい!」という叱咤激励が効いたのか、5発目くらいでようやく仕留めてくれた。
ふぃ~。
多少手間取ったけど、ヘビ恐怖症の彼女としては上出来だったかも。
とりあえず誉めておこう。
(何となく、自分とHiroさんを入れ替えて書いてみました。他意はありません。)
水曜日, 8月 29, 2012
時が流れる
動物の寿命は脈拍数に反比例するという説がある。
逆に言えば、一生の鼓動数はどんな動物も15億回なんだそうな。
だとしたら、動物は個体ごとに違った時間を生きていて、それは身体の生理的なリズムに同期している、、、と言えるかもしれない。
仔犬を見ているとそれを実感する。
彼らの行動は忙しない。
ぐっすり寝てるのを確認しても、10秒後にはもうバッチリ起きていて、身体を撫でてやろうとすると、そのときはもう別の部屋でオシッコ垂れているので、慌ててトイレットペーパーを探し出す頃には、部屋の反対側から異音が響いてきて、何やってんだ?と探すと足元で果ててたりする。
けひけひけひけひ・・・というパンティング音は密やかで速い。
腹の下に手を入れると、鼓動がまたびっくりするほど速い。
なるほど、このペースで生きてるのか。
全然ついていけません。
歳をとると時間が早く感じられるのは、それまで生きてきた時間との相対的な感覚で時間を捉えるから、という説が有名だが、小さいころの自分は別の生き物で、まったく違う時間を生きていたのかもしれない。
特に「夏休みの友」を片づける8/31日は、同じ1日でも今とは比べ物にならない重みを持っていた。
あ、仔犬がウンチ食ってる。。。
逆に言えば、一生の鼓動数はどんな動物も15億回なんだそうな。
だとしたら、動物は個体ごとに違った時間を生きていて、それは身体の生理的なリズムに同期している、、、と言えるかもしれない。
仔犬を見ているとそれを実感する。
彼らの行動は忙しない。
ぐっすり寝てるのを確認しても、10秒後にはもうバッチリ起きていて、身体を撫でてやろうとすると、そのときはもう別の部屋でオシッコ垂れているので、慌ててトイレットペーパーを探し出す頃には、部屋の反対側から異音が響いてきて、何やってんだ?と探すと足元で果ててたりする。
けひけひけひけひ・・・というパンティング音は密やかで速い。
腹の下に手を入れると、鼓動がまたびっくりするほど速い。
なるほど、このペースで生きてるのか。
全然ついていけません。
歳をとると時間が早く感じられるのは、それまで生きてきた時間との相対的な感覚で時間を捉えるから、という説が有名だが、小さいころの自分は別の生き物で、まったく違う時間を生きていたのかもしれない。
特に「夏休みの友」を片づける8/31日は、同じ1日でも今とは比べ物にならない重みを持っていた。
あ、仔犬がウンチ食ってる。。。
日曜日, 8月 26, 2012
じょおく魂
こんなことしちゃいけないけど、ゲットしたフォトスタンドに書いてあった文章があまりにかわいかったので。。。
Border Collie Property Laws
1. If I like it, it's mine.
2. If it's in my mouth, it's mine.
3. If I had it a little while ago, it's mine.
4. If I can take it from you, it's mine.
5. If it's mine, it must never appear to be yours.
6. If it just looks like mine, it's mine.
7. If I saw it first, it's mine.
8. If it's edible, it's mine.
9. If you have something and put it down, it's mine.
10. If I chew something up, all the pieces are mine.
11. If I get tired of it, it's yours.
12. If I want it back, it's mine.
ああ、またジョークが作りたくなってきた。。。
Border Collie Property Laws
1. If I like it, it's mine.
2. If it's in my mouth, it's mine.
3. If I had it a little while ago, it's mine.
4. If I can take it from you, it's mine.
5. If it's mine, it must never appear to be yours.
6. If it just looks like mine, it's mine.
7. If I saw it first, it's mine.
8. If it's edible, it's mine.
9. If you have something and put it down, it's mine.
10. If I chew something up, all the pieces are mine.
11. If I get tired of it, it's yours.
12. If I want it back, it's mine.
ああ、またジョークが作りたくなってきた。。。
木曜日, 8月 16, 2012
子犬のいる生活
猫が飛ぶ、皿がひっくり返る、扇風機が倒れる、風呂場で水音がする、カイラが追う、サンが逃げる、新聞紙が裂ける、ペットシーツが裂ける、水たまりができる、ウンチがこびり付く、手拭いが、足拭きが、バスタオルが引きずり回される、手足咬まれる、騒音が、、、臭いが、、、
そして永遠に転がり続ける白黒の毛玉。
そして永遠に転がり続ける白黒の毛玉。
月曜日, 8月 13, 2012
苦境と絶望と屈辱と虚無と
今、市井の阪神ファンがどれほどの苦境にあるかを、ここに記しておく。
すでに、テレビのプロ野球中継は全く見ることができなくなって久しい。
試合開始から空気が重くるしく、中盤にイライラが募り、本来ならカタストロフ、、じゃなくてカタルシスが訪れるはずの終盤に深い深い絶望と屈辱感に苛まれるからだ。「こうなったら最悪やけど、まさかね」というまさに最悪の展開が、デジャブーのように毎晩繰り返される。
例えば、こんなの↓
・初回、先頭バッターにヒットを許す。そのランナーがフォアボールや守備のもたつき(マートン、君のことだよ)で、なんとなく3塁まで進んでしまう。
・そこでパスボールとか牽制悪送球とか、しょぼいエラーが出てランナーが生還する。
・その後はピッチャーが踏ん張って1点で凌ぐ。
・「まぁ初回だから良いか」と自分を慰めてると、その1点が重い重い。
・毎回、ヒットはそこそこ出るのに、肝心のタイムリーに結びつかない。
→ノーアウトでランナーが出ると、決まって新井貴弘が、でなければ藤井彰人が併殺打を放つ。
→それも2塁手かショートのセカンドベース寄りの位置に、遅からず速からずの絶妙の詰まりゴロ。しかも鈍足だから楽勝でダブルプレー完成。歯痒いというより倒錯した甘い被虐感に浸る。
・ようやく、中盤になって1点を返す。「今日はいけるゼ!」と鬱の反動で狂喜する。
・逆転することも結構あるんだよ。でも、突き放せないから、試合の空気は重たいまま。
・なんとかリードを保って7,8回を迎える。
・ここで中継の渡辺亮か筒井か福原が登場。
・みんな良いピッチャーなのに、揃ってチキン。フォアボールが絡んだ点を取られて逆転。
・観戦はここいらが限界。呪詛の言葉を呟きながら、もう2度と野球を観ないと誓う。
・でも9時を過ぎると結果が気になり、Yahooのプロ野球速報を見る(この瞬間、胸が張り裂けそうになる)。
・無抵抗のまま試合が終わっている。「どーせヒットだけ打ってんだろ」と自嘲気味にヒット数を見ると、案の定、相手チームより数本多い。クソッ!
・他のチームはと見ると、巨人は4点差で、中日は1点差で勝ってやがる。クソッ!!
・何をする気力も失せ、ふて寝する。
いま阪神ファンは深い虚無に陥り、健全な社会活動が営めなくなっている。
この文章も、昨日ようやく8連敗を脱してくれたので、かろうじて書くことができた。
これから、ビデオで試合を観る。
ライブで正視できないから、録画してるのだ。
これまでハードディスクに記録されながら、日の目を見ることなく空しく消去されていったゲームがどれだ
けの数に上るか。
球団のフロントは知っているだろうか?
すでに、テレビのプロ野球中継は全く見ることができなくなって久しい。
試合開始から空気が重くるしく、中盤にイライラが募り、本来ならカタストロフ、、じゃなくてカタルシスが訪れるはずの終盤に深い深い絶望と屈辱感に苛まれるからだ。「こうなったら最悪やけど、まさかね」というまさに最悪の展開が、デジャブーのように毎晩繰り返される。
例えば、こんなの↓
・初回、先頭バッターにヒットを許す。そのランナーがフォアボールや守備のもたつき(マートン、君のことだよ)で、なんとなく3塁まで進んでしまう。
・そこでパスボールとか牽制悪送球とか、しょぼいエラーが出てランナーが生還する。
・その後はピッチャーが踏ん張って1点で凌ぐ。
・「まぁ初回だから良いか」と自分を慰めてると、その1点が重い重い。
・毎回、ヒットはそこそこ出るのに、肝心のタイムリーに結びつかない。
→ノーアウトでランナーが出ると、決まって新井貴弘が、でなければ藤井彰人が併殺打を放つ。
→それも2塁手かショートのセカンドベース寄りの位置に、遅からず速からずの絶妙の詰まりゴロ。しかも鈍足だから楽勝でダブルプレー完成。歯痒いというより倒錯した甘い被虐感に浸る。
・ようやく、中盤になって1点を返す。「今日はいけるゼ!」と鬱の反動で狂喜する。
・逆転することも結構あるんだよ。でも、突き放せないから、試合の空気は重たいまま。
・なんとかリードを保って7,8回を迎える。
・ここで中継の渡辺亮か筒井か福原が登場。
・みんな良いピッチャーなのに、揃ってチキン。フォアボールが絡んだ点を取られて逆転。
・観戦はここいらが限界。呪詛の言葉を呟きながら、もう2度と野球を観ないと誓う。
・でも9時を過ぎると結果が気になり、Yahooのプロ野球速報を見る(この瞬間、胸が張り裂けそうになる)。
・無抵抗のまま試合が終わっている。「どーせヒットだけ打ってんだろ」と自嘲気味にヒット数を見ると、案の定、相手チームより数本多い。クソッ!
・他のチームはと見ると、巨人は4点差で、中日は1点差で勝ってやがる。クソッ!!
・何をする気力も失せ、ふて寝する。
いま阪神ファンは深い虚無に陥り、健全な社会活動が営めなくなっている。
この文章も、昨日ようやく8連敗を脱してくれたので、かろうじて書くことができた。
これから、ビデオで試合を観る。
ライブで正視できないから、録画してるのだ。
これまでハードディスクに記録されながら、日の目を見ることなく空しく消去されていったゲームがどれだ
けの数に上るか。
球団のフロントは知っているだろうか?
金曜日, 8月 10, 2012
衝動と恥
昨日、買い物につき合ってスーパーを歩いているとき、突然の衝動に駆られ、売り場に並んでいた袋詰めの砂糖に触った。
ピチッとしたビニール袋に、どーしても指の跡をつけたくなったのだ。
細心の注意を払ったのに、横にいたHiroさんに見つかってしまった。
子供みたいな真似をしないよう、注意を受けた。
だ~~~、恥ずかしい!!
ピチッとしたビニール袋に、どーしても指の跡をつけたくなったのだ。
細心の注意を払ったのに、横にいたHiroさんに見つかってしまった。
子供みたいな真似をしないよう、注意を受けた。
だ~~~、恥ずかしい!!
土曜日, 8月 04, 2012
寒さの記憶
キンキンに冷えた服に着替えるのは嫌だなぁ、せめてあと10分このまま蒲団にくるまってたい、ああ早く暖かくならんかなぁ、と寒さに震えて思っていたのはつい半年前なのに、今はもう、一刻も早く夏が過ぎ去って欲しい、でもお盆も高校野球もこれからなんだよなぁぁ、パンティングしてる犬は3m以内に近づくな!、、、と、そんなことばかり考えている。
それにしても、何千回も経験したはずの「寒い」という感覚がまるで思い出せないことが口惜しい。
リアルに思い出せたら、このクソ忌々しい酷暑も好ましく享受できるのに。
感覚というやつは、なかなか脳の中に再現できない。
その最たるものが味覚で、「〇〇で食べた××が旨かった!」と人は言うけれど、思い出しているのは「そのときに旨いと感じた」という事実で、味覚はなかなか蘇ってこない。「おふくろの味」と言われる記憶は、同じものを何回も何回も何回も、しかも物覚えの良い年頃に食べてようやく形成される。
感覚というのは多分、脳の中では再現されにくい仕組みになっている。
きっとそこには何かちゃんとした理由があるんだろう。例えば、昔の感覚に浸っている間に危険を見過ごしてしまうとか...
だからこそ感覚はいつも新鮮で、何度でも感動できるし、嫌なことも忘れられるんだろうけど、もったいないような気もする。
感覚と感覚器が不可分なら、脳に情報を与えただけでマトリックスみたいな人工現実感は実現できないはずだが、まぁあれは西欧流の脳至上主義に染まったIT技術者の妄想みたいなもんだろうな。
それにしても、何千回も経験したはずの「寒い」という感覚がまるで思い出せないことが口惜しい。
リアルに思い出せたら、このクソ忌々しい酷暑も好ましく享受できるのに。
感覚というやつは、なかなか脳の中に再現できない。
その最たるものが味覚で、「〇〇で食べた××が旨かった!」と人は言うけれど、思い出しているのは「そのときに旨いと感じた」という事実で、味覚はなかなか蘇ってこない。「おふくろの味」と言われる記憶は、同じものを何回も何回も何回も、しかも物覚えの良い年頃に食べてようやく形成される。
感覚というのは多分、脳の中では再現されにくい仕組みになっている。
きっとそこには何かちゃんとした理由があるんだろう。例えば、昔の感覚に浸っている間に危険を見過ごしてしまうとか...
だからこそ感覚はいつも新鮮で、何度でも感動できるし、嫌なことも忘れられるんだろうけど、もったいないような気もする。
感覚と感覚器が不可分なら、脳に情報を与えただけでマトリックスみたいな人工現実感は実現できないはずだが、まぁあれは西欧流の脳至上主義に染まったIT技術者の妄想みたいなもんだろうな。
月曜日, 7月 30, 2012
2人の蜜月物語(17) -丑三つ時のカイ-
折からの酷暑に打ちのめされ、やっと気温の下がった3時頃に泥のように眠り込んでいると、胸から顔にかけてズシリと重量を感じる。続いて、顔にかかる生臭い息とザラついた舌の感触。
カ、カイラさん、なぜここに?
普段、犬たちは離れの犬小屋で寝起きしているが、最年長のさんと子育て中のカイラだけは母屋暮らしが許されている。
しかし、人間の寝室は2階にあって犬は階段から上には立ち入らない規則だから、寝室に入ってしかもベッドに上がってくるなんてことは、本来、ありえないことである。
ここは、間髪入れず叱るべきところだが、禁を冒してまで会いに来ずにいられなかった彼女の心情を察すると、とてもそんな非道なことはできない。
寂しかったんだよね?
ぎゅうぅぅっ。
それはまぁいいとして、、、犬の性格の男女差って確かにあると思う。
オスは大体決まりきった行動パタンを踏襲するので、事が起きても面食らうことは無いけれど、メスはしばしば、なんで!?としか言えない摩訶不思議な行動に走る。
歴代のメス(りん、じぇす、カイラ、ペグ)は揃ってそうだったから、偏見じゃないと思う。
ただ単に「オスは単純」ってだけかもしれないけど...
カ、カイラさん、なぜここに?
普段、犬たちは離れの犬小屋で寝起きしているが、最年長のさんと子育て中のカイラだけは母屋暮らしが許されている。
しかし、人間の寝室は2階にあって犬は階段から上には立ち入らない規則だから、寝室に入ってしかもベッドに上がってくるなんてことは、本来、ありえないことである。
ここは、間髪入れず叱るべきところだが、禁を冒してまで会いに来ずにいられなかった彼女の心情を察すると、とてもそんな非道なことはできない。
寂しかったんだよね?
ぎゅうぅぅっ。
それはまぁいいとして、、、犬の性格の男女差って確かにあると思う。
オスは大体決まりきった行動パタンを踏襲するので、事が起きても面食らうことは無いけれど、メスはしばしば、なんで!?としか言えない摩訶不思議な行動に走る。
歴代のメス(りん、じぇす、カイラ、ペグ)は揃ってそうだったから、偏見じゃないと思う。
ただ単に「オスは単純」ってだけかもしれないけど...
月曜日, 7月 23, 2012
Pにまつわるあれこれ
・もしかしたら世界のどこかに、一生涯ゲリというものを経験しない部族があるかもしれない。そこに住む人たちは、なんと、あの身の毛もよだつ苦しみを知らないばかりか、そこから開放される(開放されつつある)快感も知らないのだ。おお、そうか、暖かいところだと鳥肌も立ったことがないかもしれない。
だからどーということもないけれど。
・それにしても、あの現象をPの一文字で表記するなんてことは、世界広しといえど日本だけではないだろうか。それを知ったら、アルファベット文字圏の人々はどう思うだろう?日本人の独創性と美意識を肯定的に認めることができるだろうか、それとも、アルファベットの冒涜と詰るだろうか?
・考えてみたら、この季節のPはある種の自然現象とゆーか、身体の防衛反応みたいなものなのかもしれない。この時期は菌が大繁殖するから異物はできるだけ早く体外に排出したいし、その一方で、冬ほど体温維持に栄養がいらなくなるから。あ、でも、水分は冬より必要だから、やっぱり理屈に合わないか。
・カイラさん、あなたねぇ、、、どーして躊躇せずに家の中で排泄するわけ?毎朝、寝ぼけマナコでオ〇ッコとPの混合物を掃除する身にもなってください。
いや、それはまだいーとして、居間で寛いでる時にスッと音もなく土間に行くから、何かな?と思ってると、すぐに何食わぬ顔で戻ってきたから安心してたのに、直後にプ~ンと匂ってくるというのはアレか、気付かれずに一瞬で済ましたら罪にならないとでも思ってるのか?
せめて一声ワンと言ってくれませんか。。。
・普段どんなに高尚で難しい問題を抱えていても、Pのときは全思考が下腹部に集中する。それ以外のことは何も考えられない。マヌケかもしれないが、世俗にまみれた大人から純粋な子供に帰る瞬間、と言えなくもない。
・あ、そうそう、便秘の後のPを経験した人が、鉄砲を発明したんだと思う。
今日のはポンッという音まで聞こえたような気がしたし。
だからどーということもないけれど。
・それにしても、あの現象をPの一文字で表記するなんてことは、世界広しといえど日本だけではないだろうか。それを知ったら、アルファベット文字圏の人々はどう思うだろう?日本人の独創性と美意識を肯定的に認めることができるだろうか、それとも、アルファベットの冒涜と詰るだろうか?
・考えてみたら、この季節のPはある種の自然現象とゆーか、身体の防衛反応みたいなものなのかもしれない。この時期は菌が大繁殖するから異物はできるだけ早く体外に排出したいし、その一方で、冬ほど体温維持に栄養がいらなくなるから。あ、でも、水分は冬より必要だから、やっぱり理屈に合わないか。
・カイラさん、あなたねぇ、、、どーして躊躇せずに家の中で排泄するわけ?毎朝、寝ぼけマナコでオ〇ッコとPの混合物を掃除する身にもなってください。
いや、それはまだいーとして、居間で寛いでる時にスッと音もなく土間に行くから、何かな?と思ってると、すぐに何食わぬ顔で戻ってきたから安心してたのに、直後にプ~ンと匂ってくるというのはアレか、気付かれずに一瞬で済ましたら罪にならないとでも思ってるのか?
せめて一声ワンと言ってくれませんか。。。
・普段どんなに高尚で難しい問題を抱えていても、Pのときは全思考が下腹部に集中する。それ以外のことは何も考えられない。マヌケかもしれないが、世俗にまみれた大人から純粋な子供に帰る瞬間、と言えなくもない。
・あ、そうそう、便秘の後のPを経験した人が、鉄砲を発明したんだと思う。
今日のはポンッという音まで聞こえたような気がしたし。
土曜日, 7月 21, 2012
群発P
毎年のことだが、梅雨明け前後の2週間程は蒸し暑さとの闘いになる。
高温多湿に身体が順応していないのか、ときに息苦しくなる。
動物たちはどうかというと、馬や羊やヤギはさほど辛そうには見えない。
適当に草を食み、適当に木陰に避難し、マイペースで過ごしている。
鳥なんかいつもより元気そうだ。
犬たちも元気は元気だが、それでも万全ではないようで、順番に腹をお下しになる。
一番早かったのはるぢで、初めて経験した日本の夏が堪えたのだろう。
それから程無くぺじ、カイ、さんが後を追い、最後にはこいつだけは大丈夫やろうと踏んでいたぐれぐまでが立派なゲリになった。トイレを兼ねた裏庭全体がうっすら匂うようだ。
猫はどうかというと、Pにはならないものの、もう一日中寝たきりである。
やっぱり動物も人間に近いほど"ダメ"になるんだろうか?
高温多湿に身体が順応していないのか、ときに息苦しくなる。
動物たちはどうかというと、馬や羊やヤギはさほど辛そうには見えない。
適当に草を食み、適当に木陰に避難し、マイペースで過ごしている。
鳥なんかいつもより元気そうだ。
犬たちも元気は元気だが、それでも万全ではないようで、順番に腹をお下しになる。
一番早かったのはるぢで、初めて経験した日本の夏が堪えたのだろう。
それから程無くぺじ、カイ、さんが後を追い、最後にはこいつだけは大丈夫やろうと踏んでいたぐれぐまでが立派なゲリになった。トイレを兼ねた裏庭全体がうっすら匂うようだ。
猫はどうかというと、Pにはならないものの、もう一日中寝たきりである。
やっぱり動物も人間に近いほど"ダメ"になるんだろうか?
火曜日, 7月 17, 2012
バディ君の葛藤
馬のバディ君は食いしん坊のくせに好き嫌いが激しく、カボチャ、カブ、キュウリなどをキッパリと拒否する。
図体のでかかったにしき君はそれこそ何でも食べたし、野菜はむしろ好物だった。わがままなオリバー君でさえ、上記の野菜くらいは食べる。なので、バディ君の拒否は意外だった。
それが昨日、ダメ元でキュウリを与えておいたところ、いつの間にかエサ箱が空になっていた。
なんだ、やっぱり食べるんじゃん。
なぜ今まで見向きもしなかったのか?
これは個人的な意見だが、彼は根っからのナルシストで、人間からもらったキュウリを旨そうに食べる自分が許せなかったのかもしれない。
どーもそんな気がする。
図体のでかかったにしき君はそれこそ何でも食べたし、野菜はむしろ好物だった。わがままなオリバー君でさえ、上記の野菜くらいは食べる。なので、バディ君の拒否は意外だった。
それが昨日、ダメ元でキュウリを与えておいたところ、いつの間にかエサ箱が空になっていた。
なんだ、やっぱり食べるんじゃん。
なぜ今まで見向きもしなかったのか?
これは個人的な意見だが、彼は根っからのナルシストで、人間からもらったキュウリを旨そうに食べる自分が許せなかったのかもしれない。
どーもそんな気がする。
木曜日, 7月 12, 2012
えらいぞ、自分
ここ1年余りずっと懸案事項だった石窯(レンガ窯?)が完成した。
←右側が2層式の窯。左のやつはレンガ積み練習用の常設コンロ。
思い返せば去年の5月、ファームのオープンプレイベント「シープ・ディ」のゲストから挙がった「窯があったらパン焼き教室ができるね」という声をきっかけに、石窯制作プロジェクトが正式にスタートしたのだった。
目算では一か月足らずで出来上がる筈だったのに、夏を過ぎ、年をまたぎ、春が訪れ、たくさんの人の協力を仰ぎながらも1年経っても完成しないばかりか、何時できるのかは神のみぞ知る、というサグラダファミリア的状況に陥ってしまった。
これではいかんということで、調達の目途が立たない鉄製扉は諦め、セメント板をはめ込んでとりあえず完成ということにした。こうやって眺めると幾多の困難が思い出され、目頭が熱くなります。
うぅっ...
問題は火入れテストだが、屋根あたりが"ピシッ"といく気がして、自分ではやる勇気がない。
誰かやってくれません?
ちゃんと責任取らせてあげるから。
←右側が2層式の窯。左のやつはレンガ積み練習用の常設コンロ。
るぢ君の飾りシルエット→
思い返せば去年の5月、ファームのオープンプレイベント「シープ・ディ」のゲストから挙がった「窯があったらパン焼き教室ができるね」という声をきっかけに、石窯制作プロジェクトが正式にスタートしたのだった。
目算では一か月足らずで出来上がる筈だったのに、夏を過ぎ、年をまたぎ、春が訪れ、たくさんの人の協力を仰ぎながらも1年経っても完成しないばかりか、何時できるのかは神のみぞ知る、というサグラダファミリア的状況に陥ってしまった。
これではいかんということで、調達の目途が立たない鉄製扉は諦め、セメント板をはめ込んでとりあえず完成ということにした。こうやって眺めると幾多の困難が思い出され、目頭が熱くなります。
うぅっ...
問題は火入れテストだが、屋根あたりが"ピシッ"といく気がして、自分ではやる勇気がない。
誰かやってくれません?
ちゃんと責任取らせてあげるから。
月曜日, 7月 09, 2012
2人の蜜月物語(16) -膝のり〇〇-
先日、夜中にトイレで座っていたら、ドアの隙間からカイラさんが入ってきた。
遠くで雷が鳴っていたので、怖かったのだろう。
そのままずりずりと膝によじ登ってくる。
そのときはもうパンツも下げて現在進行形だったので、抗うすべもなく、カイラさんを膝に抱いたまま事を済ましてしまった(ちなみに小の方です)。
もし監視カメラがあったら、非常にマヌケな図が撮れたに違いない。
でもよくよく考えてみたら、犬を抱いたままオ〇ッコしたことのある人って、実はそれほどいないんじゃないだろうか?
あ、そりゃあ小型犬だったらあるかもしれないけど、一応中型のシープドッグだよ?
さすがに「世界で初めて・・・」は無いにしても、例えば日本でまだ10人に満たないとか、記録の残る昭和10年以降、京都府下で3人目、、、くらいの価値はあるかもしれない。
そう考えたら、捨てたもんじゃない。
遠くで雷が鳴っていたので、怖かったのだろう。
そのままずりずりと膝によじ登ってくる。
そのときはもうパンツも下げて現在進行形だったので、抗うすべもなく、カイラさんを膝に抱いたまま事を済ましてしまった(ちなみに小の方です)。
もし監視カメラがあったら、非常にマヌケな図が撮れたに違いない。
でもよくよく考えてみたら、犬を抱いたままオ〇ッコしたことのある人って、実はそれほどいないんじゃないだろうか?
あ、そりゃあ小型犬だったらあるかもしれないけど、一応中型のシープドッグだよ?
さすがに「世界で初めて・・・」は無いにしても、例えば日本でまだ10人に満たないとか、記録の残る昭和10年以降、京都府下で3人目、、、くらいの価値はあるかもしれない。
そう考えたら、捨てたもんじゃない。
火曜日, 7月 03, 2012
言い訳
そう言えば今年は皆既日食で騒ぎましたけど、よく考えたら「日食」って自己中心に過ぎる言葉だと思いませんか?
そもそも太陽は普段と変わらず活動してるわけで。
「星が動いて見えるんだから天動説」と強弁するのと、メンタリティとしては近い。
ましてや「日蝕」なんて日が蝕まれるとまで言ってるわけで、太陽からしてみたら失礼というか片腹痛いというか。実情を反映させるなら、月影とか日除け月とか、あるいは日光の恩恵を強調するならお邪魔月くらいがよろしいかと。
じゃあ日本語より論理的ということになっている英語はどうかというと、eclipseという単語に日食という意味があって、かろうじてその誹りを免れている。
それでも、正確にはsolar eclipseとかeclipse of the sunと言うので、「だからぁ、太陽は変わらないからっ!」という訴えが斟酌されているとは言えない。
この解決をマニフェストに据える政党があったら、勇んで一票を投じるのに。
あまりに残念で、大雨の中、動物の世話をしに行く気にならない。。。
そもそも太陽は普段と変わらず活動してるわけで。
「星が動いて見えるんだから天動説」と強弁するのと、メンタリティとしては近い。
ましてや「日蝕」なんて日が蝕まれるとまで言ってるわけで、太陽からしてみたら失礼というか片腹痛いというか。実情を反映させるなら、月影とか日除け月とか、あるいは日光の恩恵を強調するならお邪魔月くらいがよろしいかと。
じゃあ日本語より論理的ということになっている英語はどうかというと、eclipseという単語に日食という意味があって、かろうじてその誹りを免れている。
それでも、正確にはsolar eclipseとかeclipse of the sunと言うので、「だからぁ、太陽は変わらないからっ!」という訴えが斟酌されているとは言えない。
この解決をマニフェストに据える政党があったら、勇んで一票を投じるのに。
あまりに残念で、大雨の中、動物の世話をしに行く気にならない。。。
月曜日, 7月 02, 2012
真の恐怖
小道を歩いていると、目の前をカエルがピョンピョンと横切った。。。と思ったら、道端の草むらから1mくらいのヘビが飛び出し、ものすごい勢いで飛びかかった。
あっと叫ぶ間もなく、2匹はそのまま側溝になだれ込む。
動悸が収まるのを待って恐る恐る覗き込むと、カエルはとぐろ巻にされ手を喰われながら、ときどきぴうと鳴いたりしている。
もう3日も前のできごとだが、それからまだ一睡もできていない。
自分がカエルになった夢を見たらどうしよう?と思うと全然寝られない。
あっと叫ぶ間もなく、2匹はそのまま側溝になだれ込む。
動悸が収まるのを待って恐る恐る覗き込むと、カエルはとぐろ巻にされ手を喰われながら、ときどきぴうと鳴いたりしている。
もう3日も前のできごとだが、それからまだ一睡もできていない。
自分がカエルになった夢を見たらどうしよう?と思うと全然寝られない。
土曜日, 6月 30, 2012
馬の悪口
馬というのは概してスマートでカッコいいということになっているけれど、それでもあら捜しすればいろいろ欠点が見えてくる。
(1)眼
黒目勝ちなのでよ~く見ないとわからないが、虹彩が円でも縦長でもなく、横長スリット型なのである。
ヤギみたいに。
実際見ればわかるが、横長の虹彩というのは、焦点が合ってないというかマヌケというか、どこか人をバカにしたような顔に見える。いくら真面目にしても眼だけ笑ってるのである。
(2)尻
犬や猫や羊では、尻がむき出しになっても、別にこれといった感慨はない。猫嫌いで通っていた親戚は「肛門見せつけて歩きよるのが好かん!」と公言していたが、個人的にはまったく気にならない。
しかし、馬の尻はだめだ。
普段はフサフサの尻尾に隠れてるからいいが、ふとした拍子に肛門や尻が見えると、調子が狂う。
別に変というわけでもないが、いかにも「お尻」という感じで、どこか肉感的でなまめかしい。見たときに一瞬、気恥ずかしいような罪深いような気分になる。
思春期の少年がうっかり近所のおばさんの裸を見てしまったときって、こんな気分かもしれない。
(3)唇
あるいは鼻づらと言った方がいいかもしれない。
普段はあまり気にならないが、横から見ると下唇が分厚くてへの字に曲がっている。いかりや長介みたいに。日がな一日草を食うだけあって、その唇が前後左右によく動くのだが、それがぶちぶちと不平不満を漏らしているように見えてしまう。
「なんだ、また、お前かよ」
「もっとブラブラしてたいんだけどな」
「あーあ、またブラッシングかよぉ」
「はいはい、どーせ俺なんか。。。」
ときどき、ぶっふぉ!と鼻を鳴らしたり、唇をい~~~っと歪めたりする。
すっごく感じ悪いのである。
要するに何が言いたいのかというと、単に馬の悪口を言ってみたかったのである。
俺も感じ悪い。
(1)眼
黒目勝ちなのでよ~く見ないとわからないが、虹彩が円でも縦長でもなく、横長スリット型なのである。
ヤギみたいに。
実際見ればわかるが、横長の虹彩というのは、焦点が合ってないというかマヌケというか、どこか人をバカにしたような顔に見える。いくら真面目にしても眼だけ笑ってるのである。
(2)尻
犬や猫や羊では、尻がむき出しになっても、別にこれといった感慨はない。猫嫌いで通っていた親戚は「肛門見せつけて歩きよるのが好かん!」と公言していたが、個人的にはまったく気にならない。
しかし、馬の尻はだめだ。
普段はフサフサの尻尾に隠れてるからいいが、ふとした拍子に肛門や尻が見えると、調子が狂う。
別に変というわけでもないが、いかにも「お尻」という感じで、どこか肉感的でなまめかしい。見たときに一瞬、気恥ずかしいような罪深いような気分になる。
思春期の少年がうっかり近所のおばさんの裸を見てしまったときって、こんな気分かもしれない。
(3)唇
あるいは鼻づらと言った方がいいかもしれない。
普段はあまり気にならないが、横から見ると下唇が分厚くてへの字に曲がっている。いかりや長介みたいに。日がな一日草を食うだけあって、その唇が前後左右によく動くのだが、それがぶちぶちと不平不満を漏らしているように見えてしまう。
「なんだ、また、お前かよ」
「もっとブラブラしてたいんだけどな」
「あーあ、またブラッシングかよぉ」
「はいはい、どーせ俺なんか。。。」
ときどき、ぶっふぉ!と鼻を鳴らしたり、唇をい~~~っと歪めたりする。
すっごく感じ悪いのである。
要するに何が言いたいのかというと、単に馬の悪口を言ってみたかったのである。
俺も感じ悪い。
水曜日, 6月 27, 2012
ぱろでぃ
6/23はチューリング生誕100周年だったそうで、Googleのトップページが「チューリングマシン」のイメージになっていた。
それで、見るとはなしにネットを検索していたら、チューリングの夢というブログ記事に行き当たった。
その書き出しがこれ↓
幼年時代に何らかの理由で強いられた愛の欠乏による不安と孤独が、結果的にその人の中に偉大な数理的感性を育て上げてしまうという場合がある。母と子という、通常の生物学的次元ではかなわなかった交流を、より高次の宇宙的次元で達成しようとするかのように、壮大な数理的構想が企図されるのだ。
何?これ。カッコよすぎる~。
さっそく、マネしてみましょう。
午前中に何らかの理由で強いられた通便機会の欠乏による膨満と不快が、結果的にその人の中に巨大な便塊を育て上げてしまうという場合がある。排出と水分摂取という、通常の生物学的手段ではかなわなかった軟便化を、より末端の直腸的次元で達成しようとするかのように、強烈な便秘が構成されるのだ。
雅ですねぇ。
それで、見るとはなしにネットを検索していたら、チューリングの夢というブログ記事に行き当たった。
その書き出しがこれ↓
幼年時代に何らかの理由で強いられた愛の欠乏による不安と孤独が、結果的にその人の中に偉大な数理的感性を育て上げてしまうという場合がある。母と子という、通常の生物学的次元ではかなわなかった交流を、より高次の宇宙的次元で達成しようとするかのように、壮大な数理的構想が企図されるのだ。
何?これ。カッコよすぎる~。
さっそく、マネしてみましょう。
午前中に何らかの理由で強いられた通便機会の欠乏による膨満と不快が、結果的にその人の中に巨大な便塊を育て上げてしまうという場合がある。排出と水分摂取という、通常の生物学的手段ではかなわなかった軟便化を、より末端の直腸的次元で達成しようとするかのように、強烈な便秘が構成されるのだ。
雅ですねぇ。
火曜日, 6月 19, 2012
動物が怖い
小さい子供が動物を前にして怖がったりしたときに、よくお母さんが「怖くないのよ~」とか「ほら、怖くないから撫でてごらん」なんて促しているが、それは如何なものかと思う。
だって、怖いものは怖い。
理屈じゃなく感覚だから、そこを否定されると立つ瀬がない。
でもお母さんは絶対だからして、まじめな子供ほど「怖くない」と思いこもうとして自分の感覚を否定する。
感情鈍麻の最初の一歩である。
(もっといけないのは、人目を気にして子供を茶化すことだが)
で、子供はおっかなびっくり触ろうとして、及び腰で上から手を差し伸べるのだが、そういう身振りは動物の側も怖い。
だからちょっと警告してみせたりする。
それで手を引っ込めた子供は、自分がビビらされたことに対してちょっぴり悔しい思いをする。
実はこれが厄介である。
なぜなら、その悔しさはやがて怒りに変わり、そして行き場を失う。
だって、絶対的存在のお母さんに向けるわけにはいかないし、その当人から「動物とは仲良くしましょう」と圧力をかけられているから、動物にも向けられない。
で、お母さんの目の届かないところで動物にイタズラしたりするわけだが、それ自体がおもしろくなってしまうと、立派ないじめっ子が誕生する。
お母さんの役割は、まず子供の感覚を受け止め承認してあげることだと思う。
感覚には、良いも悪いも無いのだから。
怖いのを認めた上で、じゃあ見てるだけにしましょうとか、怖くても触れることを教えるとか、いろいろとできることはある。
・・・なんてことを、昔、会社の研修で習ったことがある。
コーチングの基本なんだそうだ。
だって、怖いものは怖い。
理屈じゃなく感覚だから、そこを否定されると立つ瀬がない。
でもお母さんは絶対だからして、まじめな子供ほど「怖くない」と思いこもうとして自分の感覚を否定する。
感情鈍麻の最初の一歩である。
(もっといけないのは、人目を気にして子供を茶化すことだが)
で、子供はおっかなびっくり触ろうとして、及び腰で上から手を差し伸べるのだが、そういう身振りは動物の側も怖い。
だからちょっと警告してみせたりする。
それで手を引っ込めた子供は、自分がビビらされたことに対してちょっぴり悔しい思いをする。
実はこれが厄介である。
なぜなら、その悔しさはやがて怒りに変わり、そして行き場を失う。
だって、絶対的存在のお母さんに向けるわけにはいかないし、その当人から「動物とは仲良くしましょう」と圧力をかけられているから、動物にも向けられない。
で、お母さんの目の届かないところで動物にイタズラしたりするわけだが、それ自体がおもしろくなってしまうと、立派ないじめっ子が誕生する。
お母さんの役割は、まず子供の感覚を受け止め承認してあげることだと思う。
感覚には、良いも悪いも無いのだから。
怖いのを認めた上で、じゃあ見てるだけにしましょうとか、怖くても触れることを教えるとか、いろいろとできることはある。
・・・なんてことを、昔、会社の研修で習ったことがある。
コーチングの基本なんだそうだ。
先回りする〇〇たち
夕刻、あたりが暗くなり始めると、動物たちをそれぞれの寝所に移動させる。
その手順は自然にルーチン化される。
こんな感じ↓
A) 鳥を鳥小屋に移動して給餌
B) 馬をフリースペースに出して、しばらく草を食べさせる
C) 馬を柱に繋いでブラシがけ
D) 馬を厩舎(倉庫)に移して給餌
E) 羊親子組を一旦フリースペースに避難
F) 羊オトコ組をペンに移動
G) ヤギを小屋に移動
H) 羊親子組を小屋に移動
I) 羊オトコ組をペンから小屋に移動
J) 羊とヤギに給餌
("フリースペース"は普段ゲストが憩うところで、おいしそうな草が茂っている)
他家の人が聞いても何のことかサッパリでしょうが、要は結構ややこしいということ。だから、こちらのペースで着実にやりたいのだが、なかなかそうはいかない。
動物たちが抗ってはかどらない、、、んではなくて、逆に先回りしようとするからだ。
寝所に帰る=エサが食べられる、からだろう。
鳥の給餌を始めると、気配を察した馬がソワソワしだし、2頭揃ってフリースペースへの入り口で足踏みしている。まだ早いのになぁと思いながら、しょうがないから出してやるのだが、その後からぞろぞろと羊親子組がくっついてくる。
(B)(C)(D)をすっ飛ばして、(E)に強行突入しようという魂胆だ。
フリースペースの草が食い荒らされるのは嫌だから、ブラッシングもそぞろに馬を厩舎に入れ、羊を移動させるため(F)犬を連れてくる。
ここから先((F)~(J))は犬との共同作業で楽になる、、、はずなのだが、こいつら(ぺぐとるぢ)がまた先回りして作業を進めようとする。
順番通り羊をドライブしてくれるのはありがたいのだが、例えば(H)でゲートを開けるのが遅れると、羊の群が畑に乱入したりするから、小走りで駆けつける。
羊が小屋に入ってからは、余計なこと(犬に反撃しようとレイが小屋を飛び出してくる、、、とか)が起らないよう、可及的速やかに入り口を閉める。
そうやってアタフタしてるうちに、想定外の早さで作業が終わってしまったりする。
で、まだ明るいのでシャッター閉めるのを躊躇していると、さっさとエサを食い終わった馬が「食べるものがありません」と騒ぎ出す。
犬は勝手に満足して草の上でゴロゴロしている。
みんな、オレの話を聞けよっ!
その手順は自然にルーチン化される。
こんな感じ↓
A) 鳥を鳥小屋に移動して給餌
B) 馬をフリースペースに出して、しばらく草を食べさせる
C) 馬を柱に繋いでブラシがけ
D) 馬を厩舎(倉庫)に移して給餌
E) 羊親子組を一旦フリースペースに避難
F) 羊オトコ組をペンに移動
G) ヤギを小屋に移動
H) 羊親子組を小屋に移動
I) 羊オトコ組をペンから小屋に移動
J) 羊とヤギに給餌
("フリースペース"は普段ゲストが憩うところで、おいしそうな草が茂っている)
他家の人が聞いても何のことかサッパリでしょうが、要は結構ややこしいということ。だから、こちらのペースで着実にやりたいのだが、なかなかそうはいかない。
動物たちが抗ってはかどらない、、、んではなくて、逆に先回りしようとするからだ。
寝所に帰る=エサが食べられる、からだろう。
鳥の給餌を始めると、気配を察した馬がソワソワしだし、2頭揃ってフリースペースへの入り口で足踏みしている。まだ早いのになぁと思いながら、しょうがないから出してやるのだが、その後からぞろぞろと羊親子組がくっついてくる。
(B)(C)(D)をすっ飛ばして、(E)に強行突入しようという魂胆だ。
フリースペースの草が食い荒らされるのは嫌だから、ブラッシングもそぞろに馬を厩舎に入れ、羊を移動させるため(F)犬を連れてくる。
ここから先((F)~(J))は犬との共同作業で楽になる、、、はずなのだが、こいつら(ぺぐとるぢ)がまた先回りして作業を進めようとする。
順番通り羊をドライブしてくれるのはありがたいのだが、例えば(H)でゲートを開けるのが遅れると、羊の群が畑に乱入したりするから、小走りで駆けつける。
羊が小屋に入ってからは、余計なこと(犬に反撃しようとレイが小屋を飛び出してくる、、、とか)が起らないよう、可及的速やかに入り口を閉める。
そうやってアタフタしてるうちに、想定外の早さで作業が終わってしまったりする。
で、まだ明るいのでシャッター閉めるのを躊躇していると、さっさとエサを食い終わった馬が「食べるものがありません」と騒ぎ出す。
犬は勝手に満足して草の上でゴロゴロしている。
みんな、オレの話を聞けよっ!
金曜日, 6月 15, 2012
同居
仮に、仕事ができてリーダーシップがあって責任感があって、しかも人間的にも尊敬できて大好きな上司がいたとして、一日24時間その上司と一緒にいたいかというと、それはありえない。
どんなに人が良くても上司は上司。
やっぱり息が詰まるし、一人でぼーっとしてたいときもある。
犬も同じじゃないだろうか?と、ふと思った。
あんまり、気にしてる風でもないけどね。
どんなに人が良くても上司は上司。
やっぱり息が詰まるし、一人でぼーっとしてたいときもある。
犬も同じじゃないだろうか?と、ふと思った。
あんまり、気にしてる風でもないけどね。
木曜日, 6月 14, 2012
火曜日, 5月 29, 2012
レイ君の頭突き
来訪して気付かれた方もいるかもしれないが、ファームのフィールドにはあちこちに木の棒や竹が置いてある。
これで何をするかというと、羊のレイ君の頭突きに対抗するのである。
対抗といっても叩いたり突いたりするのではなくて、突進してくる顔の前にチラつかせて、集中を逸らすのである。(為念:動物愛護団体系の方)
これで、レイ君が鼻息荒く駆け込んできても、モロに喰らうのは避けられる。
ちなみに、羊の頭突きを体験された方がどれくらいいるか知らないが、これは痛い。
太ももに入ったりすると、肉離れみたいになる。
実は、突っ込んでくるときはまだ良い。
近くの棒を振り回したり、闘牛士みたいに寸前でかわしたり、たまには跳び箱みたいに飛び越えたりできるから。
ホントに怖いのは、羊の群に囲まれて奴を見失ったときである。
知らぬ間に脇に来ていて、そこから横殴りのフックをかましてくる。
助走無しのスタンディングパンチだが、これも威力十分で、思わず「はぅ」とか「へほ」といった「息が詰まる」系の呻き声を上げさせられる。
レイ君を交えてシープドッグ訓練をやるには、それなりの覚悟がいる。
彼がなぜ頭突きに固執するのか、その理由は誰にもわからない。
おそらく、彼自身にもよくわからないんじゃないだろうか?
ただ、群の中で彼が一番人懐っこいのは確かである。
もしかしたら、彼なりの(不器用な)愛情表現なのかもしれない。
大変な迷惑だ。
これで何をするかというと、羊のレイ君の頭突きに対抗するのである。
対抗といっても叩いたり突いたりするのではなくて、突進してくる顔の前にチラつかせて、集中を逸らすのである。(為念:動物愛護団体系の方)
これで、レイ君が鼻息荒く駆け込んできても、モロに喰らうのは避けられる。
ちなみに、羊の頭突きを体験された方がどれくらいいるか知らないが、これは痛い。
太ももに入ったりすると、肉離れみたいになる。
実は、突っ込んでくるときはまだ良い。
近くの棒を振り回したり、闘牛士みたいに寸前でかわしたり、たまには跳び箱みたいに飛び越えたりできるから。
ホントに怖いのは、羊の群に囲まれて奴を見失ったときである。
知らぬ間に脇に来ていて、そこから横殴りのフックをかましてくる。
助走無しのスタンディングパンチだが、これも威力十分で、思わず「はぅ」とか「へほ」といった「息が詰まる」系の呻き声を上げさせられる。
レイ君を交えてシープドッグ訓練をやるには、それなりの覚悟がいる。
彼がなぜ頭突きに固執するのか、その理由は誰にもわからない。
おそらく、彼自身にもよくわからないんじゃないだろうか?
ただ、群の中で彼が一番人懐っこいのは確かである。
もしかしたら、彼なりの(不器用な)愛情表現なのかもしれない。
大変な迷惑だ。
月曜日, 4月 30, 2012
豆知識
そういえば、少し前にここに引用した「It's been a hard day's night」という何処となく字余りの歌詞は、人気が出て忙しくなったビートルズが深夜までスタジオにこもっていたある日、リンゴが「It's been a hard day...」(今日はキツかったよね)と言ったところで、すでに日付が変わってるのに気づいて慌てて「's night」と付け足したところ、メンバー全員にうけたことから生まれたのだそうだ。
良い話じゃないですか。
忙しさにゲンナリしながら、未来のある4人の若者が充実した時間を共有できてる感じ。
心地よい倦怠と連帯(お、一音違い)。
それなりに人間やってると誰もが経験するけど、実は数えるほども無い希少な時間。
うらやましい。。。
気がつけば日付が変わってた、、、という経験がめっきり少なくなった、というより11時を過ぎると気を失うように寝てしまう自分としては。
良い話じゃないですか。
忙しさにゲンナリしながら、未来のある4人の若者が充実した時間を共有できてる感じ。
心地よい倦怠と連帯(お、一音違い)。
それなりに人間やってると誰もが経験するけど、実は数えるほども無い希少な時間。
うらやましい。。。
気がつけば日付が変わってた、、、という経験がめっきり少なくなった、というより11時を過ぎると気を失うように寝てしまう自分としては。
月曜日, 4月 16, 2012
奇跡な日常
例えばの話、今このクレートに入ってしまったら、処分場に連れて行かれるとか、家族と一生会えなくなるとか、とにかく何かのっぴきならない状況になるということを、飼い犬が察しているとする。
そんなとき自分が「ハウス」と命じたら犬はどうするだろう?
逡巡するか葛藤するか、あるいは少し抵抗してみせるか、、、それでも結局、尻尾振りながらクレートに入っていくだろう、ということはほとんど確信を持って予想できる。
大部分の飼い主さんがそうなんじゃないかな?
これってすごいことやんかと、昨日、運転しながらふと思ったわけです。
奇跡だよな~、十分。
言ってみれば、動物と一緒に暮らしてることがすでに奇跡なわけで、
犬と暮らすと失望と不満が尽きないけど、まぁ奇跡なんだからしょうがない。
。。。というような考え方って、擬人化だ、センチメントだ、非科学的だとか言われるし、実際そうなんですが、そう思っといた方がもっと犬を愉しめて得だと思うから、そう思うことにしている。
少しは謙虚になれるし。
そんなとき自分が「ハウス」と命じたら犬はどうするだろう?
逡巡するか葛藤するか、あるいは少し抵抗してみせるか、、、それでも結局、尻尾振りながらクレートに入っていくだろう、ということはほとんど確信を持って予想できる。
大部分の飼い主さんがそうなんじゃないかな?
これってすごいことやんかと、昨日、運転しながらふと思ったわけです。
奇跡だよな~、十分。
言ってみれば、動物と一緒に暮らしてることがすでに奇跡なわけで、
犬と暮らすと失望と不満が尽きないけど、まぁ奇跡なんだからしょうがない。
。。。というような考え方って、擬人化だ、センチメントだ、非科学的だとか言われるし、実際そうなんですが、そう思っといた方がもっと犬を愉しめて得だと思うから、そう思うことにしている。
少しは謙虚になれるし。
火曜日, 4月 03, 2012
羊のくせに不毛
ササッとイラストでも描けたら、もうちょっと様子が伝わるだろうに。。。
うちの羊たちは、外の草を食べようとして柵(ワイヤーメッシュ)の網目から頭を出すことがあって、そのときは後のことなんか考えないから、力まかせに頭をねじ込んで抜けなくなるヤツが出てくる。
そんなバカは放っときゃいいのだが、さらし首みたいになってるのを見捨てるわけにもいかず、外から頭を押し戻して助けてやっている。
すると、やつらどーすると思う?
なんとぐいぐい押し返してくるんだな、これが。
バカだから、、、というのは失礼で、まぁそういう習性っちゅーかポリシーなんやろね。
座右の銘はきっと「押されたら押し返す」。
結果、柵を挟んで人間と羊がうんうん押し合うというマヌケな図になる。
今日はそこにオス2頭登場。
メス羊が腰を振ってるのを見て、何を勘違いしたのか、1頭(オスA)がお尻に乗っかってくる。
メスは頭が抜けそうになるともがくから、それに触発され、向こう側からガンガン腰を突いてくる。ちょうど後ろからハンマーで殴ってるようなもんで、せっかく抜けかけた頭がまたずっぽりハマってしまう。
思わずムッとして「何すんねん!」と叫ぶと、突然、様子を見ていたもう一頭のオスBが、横から頭突きを食らわす。
二本足で立っていた無防備なAは、たまらず吹っ飛ばされて横転。
羊の行動を理解するのは随分前に放棄してるから別に驚かないが、「とりあえず助かった」と思ったのもつかの間、今度はオスBが空いた腰に乗っかっている。
おまえら、草とアレしか頭にねーのか!
さっきと同じく、頭押す→メス羊もがく→オスB腰使う→頭ハマる、の繰り返し。
そして姿勢を立て直したオスAが、今度はBの横っ腹に頭突きを食らわす。
・・・というのがその後2回くらい繰り返される。
そうこうしてるうちに、この不毛な輪廻に参加している自分がつくづく嫌になった。
で、方針変更してるぢ君投入。
犬を見た瞬間、メス羊は自力で頭を引っこ抜いて逃げていきました。
最初から、そうすればよかった。。。
うちの羊たちは、外の草を食べようとして柵(ワイヤーメッシュ)の網目から頭を出すことがあって、そのときは後のことなんか考えないから、力まかせに頭をねじ込んで抜けなくなるヤツが出てくる。
そんなバカは放っときゃいいのだが、さらし首みたいになってるのを見捨てるわけにもいかず、外から頭を押し戻して助けてやっている。
すると、やつらどーすると思う?
なんとぐいぐい押し返してくるんだな、これが。
バカだから、、、というのは失礼で、まぁそういう習性っちゅーかポリシーなんやろね。
座右の銘はきっと「押されたら押し返す」。
結果、柵を挟んで人間と羊がうんうん押し合うというマヌケな図になる。
今日はそこにオス2頭登場。
メス羊が腰を振ってるのを見て、何を勘違いしたのか、1頭(オスA)がお尻に乗っかってくる。
メスは頭が抜けそうになるともがくから、それに触発され、向こう側からガンガン腰を突いてくる。ちょうど後ろからハンマーで殴ってるようなもんで、せっかく抜けかけた頭がまたずっぽりハマってしまう。
思わずムッとして「何すんねん!」と叫ぶと、突然、様子を見ていたもう一頭のオスBが、横から頭突きを食らわす。
二本足で立っていた無防備なAは、たまらず吹っ飛ばされて横転。
羊の行動を理解するのは随分前に放棄してるから別に驚かないが、「とりあえず助かった」と思ったのもつかの間、今度はオスBが空いた腰に乗っかっている。
おまえら、草とアレしか頭にねーのか!
さっきと同じく、頭押す→メス羊もがく→オスB腰使う→頭ハマる、の繰り返し。
そして姿勢を立て直したオスAが、今度はBの横っ腹に頭突きを食らわす。
・・・というのがその後2回くらい繰り返される。
そうこうしてるうちに、この不毛な輪廻に参加している自分がつくづく嫌になった。
で、方針変更してるぢ君投入。
犬を見た瞬間、メス羊は自力で頭を引っこ抜いて逃げていきました。
最初から、そうすればよかった。。。
金曜日, 3月 30, 2012
作業日和
It's been a hard day's night...
あー、今日はよく働いた。
昨日、今日と絶好の作業日和になった。
それまであまりにも天気がひどかったせいで、少し晴れると追い立てられるような気分になってしまう。
卑しくも現代に生きる文明人がここまで天候に左右されるのもどーかと思うが、朝日が部屋に差し込んでくると、じっとしていられない。
犬エリアの増設とか、石窯製作とか、柵修理とか、鳥エリアの網張りとか、畑作りとか、庭の砂利敷きとか、やんなきゃいけない作業は山のようにある。それはそれで気が重い反面、気が乗らないのをどんどん後回しにできる利点がある。だから今は作業が楽しい。
明日また資材と工具を買いにいかなきゃ♪
嫌な兆候もある。
小バエが飛びだしたり、犬猫の抜け毛が舞いだしたり、、、あの厭わしい季節が迫っている。
自慢じゃないがまろの活動期間は極端に短い。
今のうちに柵と鳥エリアだけは何とかしとかないと。
あー、今日はよく働いた。
昨日、今日と絶好の作業日和になった。
それまであまりにも天気がひどかったせいで、少し晴れると追い立てられるような気分になってしまう。
卑しくも現代に生きる文明人がここまで天候に左右されるのもどーかと思うが、朝日が部屋に差し込んでくると、じっとしていられない。
犬エリアの増設とか、石窯製作とか、柵修理とか、鳥エリアの網張りとか、畑作りとか、庭の砂利敷きとか、やんなきゃいけない作業は山のようにある。それはそれで気が重い反面、気が乗らないのをどんどん後回しにできる利点がある。だから今は作業が楽しい。
明日また資材と工具を買いにいかなきゃ♪
嫌な兆候もある。
小バエが飛びだしたり、犬猫の抜け毛が舞いだしたり、、、あの厭わしい季節が迫っている。
自慢じゃないがまろの活動期間は極端に短い。
今のうちに柵と鳥エリアだけは何とかしとかないと。
土曜日, 3月 24, 2012
しつこいようですが
今日もざんざん降りの雨。
もおどーしようもない。
土間からフィールドを眺めるとこんな感じ/漢字になってます。
雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲
雲雲雨雲雲雨雲雲雲雨雨雨雲雲雨雲雨雲雨雲
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
屋屋屋屋雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨木雨
根根根根雨雨雨雨雨雨雨雨木雨雨雨雨雨雨雨
羊藁羊藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
藁藁羊羊藁羊雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
山羊藁藁藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨馬雨馬雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
泥雨水水雨雨泥水雨雨泥泥泥雨水水泥泥泥泥
水水水泥泥水水水水泥泥鳥鳥鳥草水水水草泥
泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥
犬がいないでしょ?
犬はね、、、泥と一体化しちゃって見えないの。
あはははは!
もおどーしようもない。
土間からフィールドを眺めるとこんな感じ/漢字になってます。
雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲
雲雲雨雲雲雨雲雲雲雨雨雨雲雲雨雲雨雲雨雲
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
屋屋屋屋雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨木雨
根根根根雨雨雨雨雨雨雨雨木雨雨雨雨雨雨雨
羊藁羊藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
藁藁羊羊藁羊雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
山羊藁藁藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨馬雨馬雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
泥雨水水雨雨泥水雨雨泥泥泥雨水水泥泥泥泥
水水水泥泥水水水水泥泥鳥鳥鳥草水水水草泥
泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥
犬がいないでしょ?
犬はね、、、泥と一体化しちゃって見えないの。
あはははは!
金曜日, 3月 23, 2012
今日も
雨。
それも、どしゃぶり。
天気予報によると午後もずっと雨で、そのまま明日も降り続けるらしい。
これは何か?
それどころか明後日は「暴風雪」、明々後日は「曇りときどき雪」などと出ている。
これは一体何か?
悪いが下手な冗談につきあう気はない。
こんなことをしていたらダメになるというのが、どうしてわからないのか?
それも、どしゃぶり。
天気予報によると午後もずっと雨で、そのまま明日も降り続けるらしい。
これは何か?
それどころか明後日は「暴風雪」、明々後日は「曇りときどき雪」などと出ている。
これは一体何か?
悪いが下手な冗談につきあう気はない。
こんなことをしていたらダメになるというのが、どうしてわからないのか?
月曜日, 3月 19, 2012
どんだけどろだらけ?
またですか、、、雨。
年がら年中ず~っと雨が降り続き、読んでるこっちまで湿気てしまうようなSF小説があったけれど、作者のブラッドベリは福知山出身に違いない。
この辺は中途半端に日本海側気候なもんだから、積雪地帯の雪と同じペースで雨が降る。冬にスカッと晴れる日なんかほとんどない。
しかも土地の人によると、今年は例年に増して雨が多いらしい。
あちこちに水溜りができて、敷地の一部は泥田状態だ。
犬たちを走らせてやると一瞬で泥人形になる。
屋内に入れないからいくら汚れてくれてもかまわないが、その身体で飛びつくのだけは勘弁して欲しい。
空を見上げて、それにしても鬱陶しい空模様やなぁ...なんてぼやいていると、視野の隅で馬が横倒しになってうごめいている。
泥人形2個追加。しかも特大。
夕方のブラッシングが今から憂鬱になる。
「どこまで続く、ぬかるみぞ」
あ~もう、世界中どこに行っても、乾いた土地なんか無いんじゃなかろうか?
年がら年中ず~っと雨が降り続き、読んでるこっちまで湿気てしまうようなSF小説があったけれど、作者のブラッドベリは福知山出身に違いない。
この辺は中途半端に日本海側気候なもんだから、積雪地帯の雪と同じペースで雨が降る。冬にスカッと晴れる日なんかほとんどない。
しかも土地の人によると、今年は例年に増して雨が多いらしい。
あちこちに水溜りができて、敷地の一部は泥田状態だ。
犬たちを走らせてやると一瞬で泥人形になる。
屋内に入れないからいくら汚れてくれてもかまわないが、その身体で飛びつくのだけは勘弁して欲しい。
空を見上げて、それにしても鬱陶しい空模様やなぁ...なんてぼやいていると、視野の隅で馬が横倒しになってうごめいている。
泥人形2個追加。しかも特大。
夕方のブラッシングが今から憂鬱になる。
「どこまで続く、ぬかるみぞ」
あ~もう、世界中どこに行っても、乾いた土地なんか無いんじゃなかろうか?
金曜日, 3月 16, 2012
トラウマ
るぢ君は、前の持ち主のところでは車に乗せられて仕事場に行っていたのだろう。
ドアを開けると飛び乗ろうとするし、車で出かけようとすると、犬エリアを飛び出して伴走してくる。
今日も、飼料のオカラを引き取りに車を出したのだが、家から百メートルほど走ったところで、バックミラーに何やら黒い影が。。。全身をバネにして、それはそれはうれしそうに追いかけてくる。
そのとき突然、あることを思い出した。
まだ小さかったころ、やはり車の中から、追いすがる犬を眺めていたことがある。
確かに自分で体験したことなのに、そのときまで完全に忘れていた。
事情は覚えていない。
多分、迷い込んできた野良犬をしばらく飼っていて、でもやっぱり家には置けないとか何やらで、父の運転する車でどこかに捨てに行った帰りだったんだろう。
あるいは、飼い犬が産んだ子犬だったかもしれない。
その辺の記憶はまったくあいまいだ。
ただ、土ぼこりの中を駆けてくる犬の必死な様子と、乗車していた家族(父、母、兄)がそれを見て笑っていたことが印象に残っている。
それが幼い心では持ち堪えられなかったので、半世紀近くも記憶が封印されていたのかもしれない。
ドアを開けると飛び乗ろうとするし、車で出かけようとすると、犬エリアを飛び出して伴走してくる。
今日も、飼料のオカラを引き取りに車を出したのだが、家から百メートルほど走ったところで、バックミラーに何やら黒い影が。。。全身をバネにして、それはそれはうれしそうに追いかけてくる。
そのとき突然、あることを思い出した。
まだ小さかったころ、やはり車の中から、追いすがる犬を眺めていたことがある。
確かに自分で体験したことなのに、そのときまで完全に忘れていた。
事情は覚えていない。
多分、迷い込んできた野良犬をしばらく飼っていて、でもやっぱり家には置けないとか何やらで、父の運転する車でどこかに捨てに行った帰りだったんだろう。
あるいは、飼い犬が産んだ子犬だったかもしれない。
その辺の記憶はまったくあいまいだ。
ただ、土ぼこりの中を駆けてくる犬の必死な様子と、乗車していた家族(父、母、兄)がそれを見て笑っていたことが印象に残っている。
それが幼い心では持ち堪えられなかったので、半世紀近くも記憶が封印されていたのかもしれない。
水曜日, 2月 22, 2012
心理テスト
日曜日, 2月 19, 2012
ねこのおーきさ
平均的にはネズミより大きく、イヌよりも小さい。
ウサギはイメージ的には同じくらいだが、お座りの姿勢だとネコの方が背が高い。
なぜ、ネコはこのサイズなのか?
長年の疑問がさっき解けた。
顔の前に座って、PC作業を邪魔したいからだ。
ウサギはイメージ的には同じくらいだが、お座りの姿勢だとネコの方が背が高い。
なぜ、ネコはこのサイズなのか?
長年の疑問がさっき解けた。
顔の前に座って、PC作業を邪魔したいからだ。
日曜日, 2月 12, 2012
対策
臭い物には蓋
離婚には慰謝料
茶番には幕引き
スキャンダルには口止め
怨霊にはお払い
・・・ということで、るぢの小屋を封印した。
二週間ほど前、小屋の内側をガジガジするので、1×4材で補強してやったのに、どーやら齧り心地が良かったらしく、木屑の山を作ってしまった。
これ以上進行すると鉄柵が外れてしまうので、これでも食らえ!と分厚いベニア板を打ちつけてやった。
ふふふ、もうどこにも歯が引っかかるまい。
小屋が薄暗くなってしまったが、おまえら穴倉に棲んでたんだから良いよな?
離婚には慰謝料
茶番には幕引き
スキャンダルには口止め
怨霊にはお払い
・・・ということで、るぢの小屋を封印した。
二週間ほど前、小屋の内側をガジガジするので、1×4材で補強してやったのに、どーやら齧り心地が良かったらしく、木屑の山を作ってしまった。
これ以上進行すると鉄柵が外れてしまうので、これでも食らえ!と分厚いベニア板を打ちつけてやった。
ふふふ、もうどこにも歯が引っかかるまい。
小屋が薄暗くなってしまったが、おまえら穴倉に棲んでたんだから良いよな?
水曜日, 2月 08, 2012
2つの顔を持つ犬
月曜日, 2月 06, 2012
Farming Exercise
去年の春から、週一でなくフルタイムでファーム暮らしをしているが、最初の一ヵ月半で体重が5kg減った。
その後も2kgほど減って、今もそのままキープできている。
明らかに食べる量は増えているのに、だ。
ダイエットには、ウェイトトレよりも脂肪を消費する有酸素運動が有効だそうだが、たぶんファームの雑用ってそうなんだろう。試しに万歩計で測ってみたら、朝の給餌作業だけで3000歩になった。
以前は、車通勤に加えて朝から晩まで机作業だったから、それに較べるとものすごく運動している。(なんてこというと、近所のおっちゃんに鼻で笑われるけど)
給餌作業は朝と夕の2回だけだが、その合間にほとんど毎日、何かしらのイレギュラーな作業が割り込む。
柵の修理とか、物置の掃除とか、竹やぶの探索とか、小屋の修理とか。
でもね、、、柵は馬が押し倒してヤギが踏みつけたんだし、物置は鳥フンでズルズルになったんだし、捜索に出るのは羊が脱走するからだし、小屋は鳥追いを見て興奮した犬が噛みつぶしたんだし、、、どれもこれも、本来不必要な作業である。
てな風に考えるとムカムカしてくるが、みんな自分の健康を案じて作業を作ってくれてるんだと思えば、ぜんぜん腹立たないもん。
その後も2kgほど減って、今もそのままキープできている。
明らかに食べる量は増えているのに、だ。
ダイエットには、ウェイトトレよりも脂肪を消費する有酸素運動が有効だそうだが、たぶんファームの雑用ってそうなんだろう。試しに万歩計で測ってみたら、朝の給餌作業だけで3000歩になった。
以前は、車通勤に加えて朝から晩まで机作業だったから、それに較べるとものすごく運動している。(なんてこというと、近所のおっちゃんに鼻で笑われるけど)
給餌作業は朝と夕の2回だけだが、その合間にほとんど毎日、何かしらのイレギュラーな作業が割り込む。
柵の修理とか、物置の掃除とか、竹やぶの探索とか、小屋の修理とか。
でもね、、、柵は馬が押し倒してヤギが踏みつけたんだし、物置は鳥フンでズルズルになったんだし、捜索に出るのは羊が脱走するからだし、小屋は鳥追いを見て興奮した犬が噛みつぶしたんだし、、、どれもこれも、本来不必要な作業である。
てな風に考えるとムカムカしてくるが、みんな自分の健康を案じて作業を作ってくれてるんだと思えば、ぜんぜん腹立たないもん。
木曜日, 2月 02, 2012
進化
あれ、犬たち全員サークルに入れたはずなのに、なぜ君がここにいる?
おや、ぐのサークルから吠えてるのはぺぐちじゃないか?
ぐとかいを遊ばしていたのに、いつのまにか3頭になっている。。。
...なんてことが度重なり、どうやらぺぐちん、サークルの鍵を自分で開けられるようになったらしい。
柵を引っかいてたら振動で開いたんでしょ?とHiroは主張するが、今朝現場検証したら鍵はすべりが悪くて自然に開きそうにはないし、付近に引っかいた跡も無い。
開けるためには、柵の外に手を出して小さな取っ掛りをぐいと引っ張るしかないのだが、犬の前手でそんなことが可能だろうか。
ま、ぺぐちん天才だからね。
おや、ぐのサークルから吠えてるのはぺぐちじゃないか?
ぐとかいを遊ばしていたのに、いつのまにか3頭になっている。。。
...なんてことが度重なり、どうやらぺぐちん、サークルの鍵を自分で開けられるようになったらしい。
柵を引っかいてたら振動で開いたんでしょ?とHiroは主張するが、今朝現場検証したら鍵はすべりが悪くて自然に開きそうにはないし、付近に引っかいた跡も無い。
開けるためには、柵の外に手を出して小さな取っ掛りをぐいと引っ張るしかないのだが、犬の前手でそんなことが可能だろうか。
ま、ぺぐちん天才だからね。
月曜日, 1月 30, 2012
皮算用
展示会が終わった。
やる前はむしろ気が重かったのに、今の気持ちは「もう終わってしまった」だ。
もちろん、展示を通じて人の輪が広がったのが何よりの収穫だが、これまでやってきたことを振り返り、頭を整理する良い機会になった。展示会とか発表会ってそーいうメリットがあるんやね。関わっていただいた方すべてに感謝です。
ただ、、、
1)フラリと寄られたご婦人が、何気なく手に取った「みわファーム戦記」の虜になる。
2)家に帰って夕食の席でその話をする。
3)熱に浮かされたような妻の瞳を見て、不安に感じたダンナが休日にこっそり来場する。
4)で、やっぱり衝撃を受ける。
5)なんとダンナの仕事が大手出版社の企画担当。とんとん拍子に話が進み、製本&出版のオファーが。。。
という控えめなシナリオを想定していたのに、何も起きなかった、、、てゆーか、展示に立ち会ったHiroによると、ほとんど誰も手に取らなかったらしい。
くっそ~。
返事まで考えてたのに↓
「出版社が混乱したら気の毒やから、まぁOKしといたる」
やる前はむしろ気が重かったのに、今の気持ちは「もう終わってしまった」だ。
もちろん、展示を通じて人の輪が広がったのが何よりの収穫だが、これまでやってきたことを振り返り、頭を整理する良い機会になった。展示会とか発表会ってそーいうメリットがあるんやね。関わっていただいた方すべてに感謝です。
ただ、、、
1)フラリと寄られたご婦人が、何気なく手に取った「みわファーム戦記」の虜になる。
2)家に帰って夕食の席でその話をする。
3)熱に浮かされたような妻の瞳を見て、不安に感じたダンナが休日にこっそり来場する。
4)で、やっぱり衝撃を受ける。
5)なんとダンナの仕事が大手出版社の企画担当。とんとん拍子に話が進み、製本&出版のオファーが。。。
という控えめなシナリオを想定していたのに、何も起きなかった、、、てゆーか、展示に立ち会ったHiroによると、ほとんど誰も手に取らなかったらしい。
くっそ~。
返事まで考えてたのに↓
「出版社が混乱したら気の毒やから、まぁOKしといたる」
水曜日, 1月 25, 2012
予測不能
「動物の世話が大変かってよく訊かれるけど、答えに迷う」
「時間が取られるとか、どこにも行けないとか、エサ代とか?」
「そんなとこなんだけど、どれにしたって大変は大変だし、そーじゃないと言えばそーでもないし。。。」
「程度の問題っつーこと?」
「結局は気の持ちようなんだけど、そう言ってしまえば何でもそーじゃない?」
「うん」
「でも、やっぱりどこか違うような気がする」
「はぁ」
「相手が生き物ってとこかな」
「あー、わかる気がする。生き物って全然予想できないもんな」
「物だって予想できないが」
「いや、それでもどれくらい予想外かくらいは想像つくけど、生き物って予想できなさが予想できないじゃん」
「結局あれか、大変さが予想できないところが大変ということか。。。」
なんて会話を大阪弁でしながら家にたどり着くと、ゴミ袋が破られて中身が盛大に散らばっている。
室内に居たのはさんと猫だけ。いつもは完璧な留守番をするのに。。。
なるほど、予想外だ。
「時間が取られるとか、どこにも行けないとか、エサ代とか?」
「そんなとこなんだけど、どれにしたって大変は大変だし、そーじゃないと言えばそーでもないし。。。」
「程度の問題っつーこと?」
「結局は気の持ちようなんだけど、そう言ってしまえば何でもそーじゃない?」
「うん」
「でも、やっぱりどこか違うような気がする」
「はぁ」
「相手が生き物ってとこかな」
「あー、わかる気がする。生き物って全然予想できないもんな」
「物だって予想できないが」
「いや、それでもどれくらい予想外かくらいは想像つくけど、生き物って予想できなさが予想できないじゃん」
「結局あれか、大変さが予想できないところが大変ということか。。。」
なんて会話を大阪弁でしながら家にたどり着くと、ゴミ袋が破られて中身が盛大に散らばっている。
室内に居たのはさんと猫だけ。いつもは完璧な留守番をするのに。。。
なるほど、予想外だ。
月曜日, 1月 16, 2012
常識のウソ
固く信じて疑わないことが3つある。
1)ミュータンス菌、つまり虫歯の特効薬がすでに開発されている。しかしそれが世に出てしまうと世界中の歯科医師、技師、看護士が一斉に失業するし、歯科大と歯ブラシメーカーが苦境に陥る。だから、彼らはみんな結託して、その事実を必死に隠している。それを暴こうとする者には歯科医による拷問が待っているのだが、その方法というのが、治療具を総動員した身の毛もよだつような・・・
2)猫は集団で夢を見る。つまり、夢の世界が共有されていて、眠っている猫は皆そこに参加して、総意としてのユートピアを作り上げている。猫が長時間眠るのは、できるだけ多数の同期を取るため。
もしかしたら、人間が現実と思ってるのは実は猫の夢かもしれない。なぜなら、いつも幸せそうなのはやつらだけだから。
3)髪には石鹸じゃなくシャンプー&リンスというのはウソ。メーカーが市場を創出するために、石鹸(のアルカリ)が髪を傷めるという話を捏造した。ということは、シャンプーで全身を洗ってもまるでOKなはず。実際、シャンプーで全身丸洗いを何年も実践しているが、何も問題はない。
よーするに何が言いたかったかというと、入浴時間が3分なのにも前向きな理由があるのであって人はそれを安易に非難してはいけない、、、ということでした。
1)ミュータンス菌、つまり虫歯の特効薬がすでに開発されている。しかしそれが世に出てしまうと世界中の歯科医師、技師、看護士が一斉に失業するし、歯科大と歯ブラシメーカーが苦境に陥る。だから、彼らはみんな結託して、その事実を必死に隠している。それを暴こうとする者には歯科医による拷問が待っているのだが、その方法というのが、治療具を総動員した身の毛もよだつような・・・
2)猫は集団で夢を見る。つまり、夢の世界が共有されていて、眠っている猫は皆そこに参加して、総意としてのユートピアを作り上げている。猫が長時間眠るのは、できるだけ多数の同期を取るため。
もしかしたら、人間が現実と思ってるのは実は猫の夢かもしれない。なぜなら、いつも幸せそうなのはやつらだけだから。
3)髪には石鹸じゃなくシャンプー&リンスというのはウソ。メーカーが市場を創出するために、石鹸(のアルカリ)が髪を傷めるという話を捏造した。ということは、シャンプーで全身を洗ってもまるでOKなはず。実際、シャンプーで全身丸洗いを何年も実践しているが、何も問題はない。
よーするに何が言いたかったかというと、入浴時間が3分なのにも前向きな理由があるのであって人はそれを安易に非難してはいけない、、、ということでした。
土曜日, 1月 14, 2012
冊子化プロジェクト第3段
最初のボーダーコリー(りん)を迎えてから約10年間、「ったく、ボーダーコリーって奴は・・・」というマニアックなWebサイトを運営していました。そこに、犬にまつわるジョークを集めたコーナーがあって、せっせと自作ジョークをアップしてました。
この小冊子は、そこから11話を選び出したものです。
どれも懐かしくて愛着のある作品ばかりですが、個人的には「なぜ猫は人間に冷たいのか?」が一番気に入ってます。きっと、物語っぽいのが好きなんでしょう。
「なんで、ファームの展示会にジョーク集?」と訝る向きもあろうかと思いますが、ま、あまり深く考えず読んでみてください。
2012年1月10日
みわファーム まろ
この小冊子は、そこから11話を選び出したものです。
どれも懐かしくて愛着のある作品ばかりですが、個人的には「なぜ猫は人間に冷たいのか?」が一番気に入ってます。きっと、物語っぽいのが好きなんでしょう。
「なんで、ファームの展示会にジョーク集?」と訝る向きもあろうかと思いますが、ま、あまり深く考えず読んでみてください。
2012年1月10日
みわファーム まろ
土曜日, 1月 07, 2012
冊子版まえがき その2
みわファーム戦記えぴそーど2
第一話だけのつもりが、ワルノリしていつの間にかシリーズ化したみわファーム戦記。その一年後、メンバーの入れ替えがあったし、もう大丈夫だろうとタカを括っていた雑草が、相変わらずの勢いで盛り返してきたので、エピソード2を書きました(2005年8月~10月)。
結局好きなんですよね、こーゆーの。。。
いい加減にしろっ!
…という声も聞こえてきますが、悪ふざけをクールにスルーするのも人格形成には肝要なることをご理解いただき、一読いただければ幸いです。
2012年1月5日
みわファーム まろ
第一話だけのつもりが、ワルノリしていつの間にかシリーズ化したみわファーム戦記。その一年後、メンバーの入れ替えがあったし、もう大丈夫だろうとタカを括っていた雑草が、相変わらずの勢いで盛り返してきたので、エピソード2を書きました(2005年8月~10月)。
結局好きなんですよね、こーゆーの。。。
いい加減にしろっ!
…という声も聞こえてきますが、悪ふざけをクールにスルーするのも人格形成には肝要なることをご理解いただき、一読いただければ幸いです。
2012年1月5日
みわファーム まろ
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