水曜日, 11月 21, 2012

「あきらめる」というコマンド

普段、うちの犬たちに使う声符(コマンド)の数は決して多くない、というかはっきり言って少ない。
種類は五本の指にも満たないし、使う機会もほとんどない。
できるだけコマンドを使わないようにしている、、、というより、使わなくても済むような暮らしにしてきたと言った方が良いかもしれない。
ボーダーコリーというのは、特に何かをさせようとしなければ、本当に手のかからない、適応能力の高い犬だと思う。それで人が満足できるかどうかはまた別問題だけど。。。

その数少ないコマンドの一つが"Give up"である。
文字通り「あきらめろ」という意味だが、犬たちが「連れて行け~!」とか「ご・は・んっ!、ご・は・んっ!」としつこく騒ぐときに使う。

意味が伝わっているかどうかは別にして、なんとなくボーダーコリーに似つかわしいような気がして、割と気にっている。
残念ながらみわファームのオリジナルではなく、イギリスの農家で使われていたのをそのまま拝借したものだ(その農家で聞いたコマンドは"Give up"と"Behave"くらいである)。

例えば今現在、犬エリアから耳障りな騒音が聴こえてくる。
ペグちんが、錠の掛かった柵を開けようと、柵を引っかいているのだ。
カンヌキ型の錠なので、10分も20分もガリガリやってると、振動で外れてしまうことがあるのだが、彼女は一回の成功体験でその因果関係を学習してしまった。
暑い日や空腹時など、報酬に較べてあまりにも労が多いと思うのだが、やり遂げるまであきらめない。

こういうとき、"ぎぶあ~っぷ!!!"が炸裂する。
一瞬、神の恵みの静寂が訪れるが、その効き目は1分続くかどうか。。。
その間に、他に興味が移ってくれるのを祈っている。
 

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