月曜日, 12月 25, 2006

ホントにウソじゃないってば!

骨になった指を嘆いてばかりいてもしょーがないので,頑張って立ち直ることにした.
もちろんなかなか思うようにはいかない.
筋肉が無いものだから,力が入らないのだ.
それでも念を集中すれば何とか日常生活くらいはこなせるようになるのだがら,人間の適応能力も大したもんだ.

人は変わり果てた手を見ていろいろ気を遣ってくれるが,犬たちの態度は変らない.
いつも通り甘えにくるし,骨の指で撫でてもギョッとしたりしない(指でブラッシングできて便利だったりする!).
だからこちらも気が楽である.

今日も4頭と遊んでから,締めくくりにオヤツをあげることにした.
みんな食い意地が張ってるので,ケンカにならないよう一頭ずつ名前を呼んでから与える.
 「りん」,,,パクッ
 「じぇち」,,,パクッ
 「ぐっ」,,,パクッ
 「さん」,,,カツッ
おっと,さんの歯に指(の骨)があたってしまった.
うまく力が入らないので,微妙にタイミングが狂ってしまう.
はは,相変わらず俺ってどんくさいね.

はいっ,オヤツ終わり~,これにて解散!

ん,さん,,,どうした? その顔は.

何だよ,もう何にも持ってないよ.
違うよバカ,この骨はオヤツじゃなくて俺の指!
...おい,そんな目で俺を見るなって.
あ,こら,やめろっ!!
痛い痛い痛い痛い,いててててててててっ,ぎょえ~!!!
 

土曜日, 12月 02, 2006

ホントだってば!

じぇちさんが土間に座って窓の彼方の景色をじっと見ている.

いつも思うのだが,座ってかしこまっている犬を斜め後方から眺めると,何だかずっと賢そうに見える.
特にじぇちは,後頭部が出っ張っててアゴを引く癖があるせいか,ドキッとするくらい知的に見えるときがある(親バカ~!).

で,ふと言葉が通じるような気がしたので,戯れに 「結婚してください」 と後ろ姿に向かって囁いてみた.

何の反応も無かったので,聞こえなかったのだろうと思っていたが違っていた.
彼女は考えていたのだ.
二分ほども経ってから,彼女はゆっくりとこちらを振り向き,低いしゃがれ声で言った.

「・・・いいよ」

そのとき唐突に,彼女のボディランゲージがはっきりと理解できるようになった.
それは 「裏切ったら噛み殺すからね」 と告げていた.

とてもマズイ状況になってしまった...

水曜日, 11月 29, 2006

ウソじゃないって!

ファーム周辺をほっつき歩いて怪しげな物を一杯食った(に違いない)りん姉.
案の定,部屋に戻ってから挙動不審になり,カーペットの上にお店を広げる.
吐くのは犬でも気持ち悪かろうに,一向に懲りないヤツだ.

シミになりそうだったので,あわてて手で掬い上げてトイレに捨てる.
粘り気というより弾力のある犬の吐瀉物が手にまとわりつく.

洗ってから両手を見てびっくり!
指先が白くふやけたようになっている.

聞くところによると,犬の胃液は人間のそれより酸性が強く消化能力が高いらしい.
この短い時間に皮膚が侵食されたのかも?
いくらなんでもまさかねと思ったきり,そのことは忘れてしまっていた.

で,深夜の3時頃.
指先にピリピリした感じがして目が覚めたので,スタンドに手をかざすとまたまたびっくら仰天.
両手の指先がジュクジュクしていて,中から桜色の肉が覗いている.
たぶん,爪の間に残った胃液が指の皮膚を溶かしてしまったのだろう.
もうこれで指パッチンができないと思うと悲しくなったけど,とりあえずバンドエイドをしてから眠った.

朝,目覚めると,僕の指は骨とバンドエイドだけになっていました.

月曜日, 11月 27, 2006

好きなこと

犬の好きなことって何だろう?って勝手に想像してみる.

気ままに近所をブラついて気の向いたとこで用を足し,残飯やゴミを漁りながら目障りな猫や小動物を追っかけまわす.
原っぱがあれば駆け回り,土があれば掘り返し,侵入者が来れば追っ払う.

なんだ人間に止められることばっかりじゃないか.
何で一緒に暮らしてんのかねぇ?
あ,そうか,それが一番好きなのか...

水曜日, 11月 22, 2006

犯行は大胆なほど発覚しにくい

週末,ファームに2人のゲストを迎える.

しばらく座を外して居間に戻ってくると,なぜか微妙な違和感を感じた.
ゲストと犬たちが寛いでいる,一見何の変哲も無い情景である.
釈然としないので,入り口に突っ立ったままマチガイ探しをやってみる.

Aさんとりん姉がソファをシェアしてるでしょ,,,フロアに横座りしたBさんの横で "ぐ" が珍しくまったりしてるでしょ,,,じぇちが真ん中のテーブルでお座りしてるでしょ,,,さんは部屋の隅で丸まってるでしょ,.,,みんな和やかに寛いでるよね・・・

ん? テーブルの上でお座りぃ!?
 

日曜日, 11月 19, 2006

突然のみわファーム戦記 -ととめめ自治解放区-

覚えておられるだろうか?
みわファーム戦記第一部で登場したヤギ戦士たちを.

実はこの2頭のヤギ,羊たちを召集する際に "おまけ" として払い下げられたものであり,ハナッから戦力として期待されていなかったのである.
ただ,姿を見てるだけで和むので,防衛軍のマスコットにでもなってくれたらいいさと,編入が許可された上,博愛主義の少女戦士によって 「とと」「めめ」 という名前まで与えられたのである.

しかし,やつらは案外やる.

決して鋭さは無いが,ハムハムモグモグと緩慢な攻撃を加え続けると,手も出せないくらいびっしり群生していた雑草地帯がそれなりに開けてくるのである.
防衛軍には,この真摯な態度と根気が何よりも求められているのだ(聞いてるか? 不真面目なにしき君).

というわけで彼らには,笹で踏み込めなくなった100mほどの荒地が仕切られ,そこを自治領とすることが認められたのである.
さらにその敷地内にはまろ隊員自作の屋根付き宿舎も建設され,彼らはそこで自由に行動することが許された.

そのかわり,本部からの食糧配給は減らされたわけだが,「やつらはちっとは痩せた方が良いよね.お金も無いし」と,珍しく参謀本部の意見の一致を見たわけである.

当初から淡い期待はあったが彼らの能力はそれを上回っていた.
最初,身の丈を超える笹で一寸先も見えなかった自治区は,1週間で地面が確認できるようになり,2週間で向こうの景色が透けて見えるようになった.
まろ隊員が刈り払い砲で泣きながら頑張っても,数日はかかる作業量である.
葉という葉を全部食われてしまった笹の群生地というのも,結構な見物である.
自治領内に健気に自生していた柿の木も,木肌を食われてほとんど生気を失ってしまった.

ただし痛い誤算が一つ.
参謀本部の熱い期待に反し,ヤギたちは一層太ってしまったのだった.
 

土曜日, 10月 28, 2006

遊星からの物体X

ファームにかなちゃんというニワトリがいる.

アローカナというチリ原産の品種と白色レグホンとの混血なのだが,最近,毛が抜けて凄惨な格好になって,そのせいかどうかは知らないが,異常なほど食べ物に卑しくなっている.

昔から,相棒の2羽と結託して脱走とか畑荒らしをするワルだったのだが,それでも十分ニワトリらしかった.
今やニワトリ離れした 「なんだか変な生き物」 である.

もしかして・・・
 

水曜日, 10月 25, 2006

台無し

羊や鴨に対峙している犬の独特の動きを眺める.
それはボーダーコリーの飼い主にとって至福の時間だが,同時に,彼らの存在を一番遠くに感じる時でもある.
そのとき,犬が経験している感覚や衝動を私たちは想像すらできない.

ハーディングは快なのか,それとも苦なのか?
追うものに抱くのは敵意か,それとも愛情なのか?
視線が釘付けになる刺激とは?
そしてそのとき,私たちは彼らにどう見えているんだろうか?

・・・な~んて,ファームを駆けるさんやじぇちを思い浮かべながら感傷に浸ろうとしたら,妄想の中でもいきなり "ぐ" が飛びついてきて,何もかもがバカらしくなってしまった.

あーもう,やめやめ!
 

日曜日, 10月 22, 2006

今日の箴言

(九州のいじめ事件に関して)

いじめは正義感の欠如によって起こるのではない。
反対である。
正義が多数と結びついたところに、いじめが起こるのである。

@平川克美
 

土曜日, 10月 14, 2006

お見合い

マンションのエレベーターの扉が開いて,中の人たちがこっちを見ている.
な,何なんだこの人たちは,なぜこっちを見るんだ...とボーッと見返していると扉が閉まりだした.

あ,そうだ,一階に下りようとしてボタン押してたんじゃないか!
慌ててボタンを押しなおして扉を開け,「すみません,エレベータですよねっ」と訳のわからないことを口走りながら乗り込んだ.

変なヤツに見えただろうな~.
 

火曜日, 10月 10, 2006

芋煮会

村ではこの時期, "毎週のように" ではなくて "毎週必ず" 何かの行事がある.

街でもそれくらいの地域行事はあるんだろうけど,係にでもならない限り参加しない不良市民だったので,週末の過ごし方がまるで違う.

先々々週の運動会,先週の野球大会に引き続き,今週は村人総出(ったって40人くらい)の芋煮会.
縄跳びで痛めた腰と,悪魔も憐れむ落球で砕け散ったプライドを,おいしいトン汁で癒してあげようというまことに行き届いた神さまの配慮だろう(もちろん,準備は自分たちでやるのだけど).

そういえば,2年前に初めてこの行事に参加したとき,要領がわからずウロウロしていた自分に 「○×さんもここ座りなよ~」 と席を開けてくれたおじさんたちの一言がどれほどうれしかったことか.

今年は市町村合併のあおりで補助金が出なくなり,村民のカンパでかろうじて維持できた芋煮会.
来年も引き継がれて開催されるだろう.
再来年も多分・・・

火曜日, 9月 19, 2006

天罰

生まれてこの方,腰を痛めたことが無いというのが密かな自慢だったのに,遂にやっちまった.

週末,地区対抗の運動会で大縄跳びを飛んだとき,くきっという音がして腰が砕けた.
そのあと,前かがみのじじむさい姿勢しかとれなくなってしまった.

大体,この運動会は呪われていた.
台風が来てくれたおかげで中止だとグフグフしていたのに,何の因果か朝の6時に大雨が止んでしまい,それでも地面が泥沼でこりゃ無理だなとタカを括っていると,何でも前向きに考えたがる軽薄な校長がゴーサインを出してしまったのだ.

おかげで,こちらは早朝からグラウンド整備(雑巾で水を吸い取るのだよ,これが)とテント張りに駆り出された上に,住民が少ないもんだからやたらと競技に参加させられて疲労困憊.
挙句の果てがこの腰痛だ.
最後は表彰式なんぞをチンタラやってるもんだから,また激しい雨が降ってきて,会場の後片付けがまた大苦労になってしまった.

まーでも,やっぱり運動会は楽しいかも.
参加賞のティッシュも一杯もらったし.

いてててっ
 

土曜日, 8月 26, 2006

夏に鬼ごっこ

最近のここの記事読み返してみると,暑い暑いとぼやきまくっている.
眠くなると手足がポッポしてくる自分はどうやら典型的な熱体質らしいのだけれど,年々歳々,暑さに弱くなっていく気がする.

その暑さがピークに思われた先週の日曜,ファームに子供たちを呼んで焼肉大会をした.
(子供会に場所を提供しただけだけれど)
まだ陽が高いうち,大人たちはビールで焼肉を流し込むのがやっとだったが,子供たちは腹が膨れたとたんに退屈し,なんとまぁ周りで鬼ごっこを始めやがった.

いいねぇ,鬼ごっこ...おじさんもよくやったよ.
スリル満点,思い切り走って気分も爽快!

でもなぁ,今は夏だ.
わかるか? 
気温と体温がガチンコ勝負してるんよ.
走りたいなら陽が落ちてからやるとか,せめてどっか見えんところでやってくれ.
茹蛸みたいな顔で「暑い」ったってそりゃお前あたりまえだろ!

...と心中ぼやきつつ,元気な童たちを呆然と見守っていた夏の昼下がりでした.
 

木曜日, 8月 24, 2006

学習能力

ひとつ洗い物でもするかとキッチンで勢いよく水を出したら,運悪く蛇口の真下に茶碗があって,跳ねた水でTシャツと床をびしゃびしゃにしてしまった.
あっちゃーってんで慌てて床を拭いてホッと一息,先に手だけでも洗おうと水を出したら,蛇口の真下に茶碗があって,跳ねた水でTシャツと床がびしゃびしゃに...

俺ってバカかも.
 

日曜日, 8月 20, 2006

目を疑う

朝7:50現在の気温28℃,湿度95%・・・

ここは熱帯雨林か!?
 

火曜日, 8月 15, 2006

夜に走る犬たち

エアコンの無い室内で飯を食う気になれず,屋根付きの馬洗い場にランプを取りつけて7時くらいからダラダラとBBQをする.
確かに暑いが,それでも周りにコンクリートが無いので,日が陰りさえすれば人心地がつく.
七輪(ななわ)さんにご登場いただき,ご近所さんが川で獲った鮎を焼きまくる.
いーでしょ.

解放感のお裾分けに犬たちを真っ暗な牧場に放流してやる.
最初,興奮してあちこちを駆け回った犬たちは,5分ほどで落ち着いてそれぞれの行動に出る.

りん姉: 「もう帰るわ」 と室内に入ってソファで寛ぐ.
青二才: 人間の真横に侍ってBBQのおこぼれを狙う.
ぐれぐ: ちょっと距離をおいたところでおこぼれを狙う.
じぇち: 一人っきりで鴨小屋を監視する.

1時間くらい経って,監視を終えたじぇちも合流してきたので,それぞれに鮎を一匹ずつ分けてやる.
みんな,一瞬で飲み込む.

りん姉の分は・・・しょうがないから部屋まで運んでやる.
ちょっとしたことでこちらのペースにならず,小骨がのどに触るような気分にさせてくれるところが,彼女らしいと言えなくもない.
 

木曜日, 8月 10, 2006

ひたすら眠る犬たち

暑いときに暑い暑いと喚くのも芸が無いが,やっぱり暑いと言わせてください.

暑い.

毛皮を着込んだ犬たちはどうしてるかと見てみると(見なくてもわかるけど),あちこちで倒れてずぅぅぅ~っとウトウトしている.
その間はパンティングもしないから,きっと基礎代謝を思いきり下げてるのだろう.
冬眠じゃなく夏眠やね.

願わくば,食欲も落ちてくれれば家計が助かるのだが・・・
 

日曜日, 8月 06, 2006

ぐび穴

ぐびちの掘った庭の穴に足を捕られてよろめいてしまった.

ちっ!

このクソ暑い中,本当にイマイマしい出来事である.
あー口惜しい.
 

月曜日, 7月 31, 2006

草ひき→草刈り

やっぱり嫌がる身体には逆らえない.
手で引こうとしてた裏庭の草を,刈り払い機で一気にぶった切ってしまった.
もちろん,根は残ってるのでじきに復活してくるだろう.
もう,君たちとは争いたくないのだが・・・

草に隠れて取り切れなかった犬のンコが3個ほど出てきた.
みんな真っ黒に干からびている.

去年までは,いつのまにかンコ食い虫が集まってきてせっせと分解してくれたのだが,今年は来ないつもりなのだろうか.
近くに馬糞があるから,みんなそっちに行ったのかも.
虫たちは選り好みが激しいからなぁ.
 

日曜日, 7月 30, 2006

冷戦状態

りん姉とHiroさんの関係がおかしい.

米ソの冷戦と言ってもいいくらい険悪である.

原因はよくわからない.
ただ,裏庭に出ている犬たちをHiroさんが呼んだとき,は~い,と駆け込んでくる3頭の後ろから,わざとらしくノロノロした仕草で,途中でUターンする女を見たという目撃証言がある.
その後,Hiroさんは「もう知らん」と言い捨て,ドアを閉めて部屋に入ってしまったのである.

どきどき.

あの,何か僕にできることがあったら・・・
 

水曜日, 7月 26, 2006

キャンプ大会

先週末は「親子の集い」というトホホなタイトルのキャンプ大会.
場所は近場の川原・・・ではなくて小学校の校庭なんだな,これが.

このクソ暑い中,何が悲しゅうて校庭で飯ごう炊飯したり,ドッチビーしたり,胆試しのお化けしたり,テントで寝たり,6時起きでラジオ体操せにゃならんのだ.
休みはパチンコ,風呂,ビールに決まっとるやろ!

・・・と顔に描いた親父組が10人ほど集まる.

午後3時の集合から子供や母親たちがかまどを用意するまで,一団は手持ち無沙汰でドヨ~ンとしていた.しかしかまどと薪がセットされると,いつの間にかその辺を占領して火の加減を調整している.
その横では,勝手に持ち込んだダッチオーブンで勝手に鳥飯を作り始める御仁までいる.
子供にやらせてみようなどという気遣いはない.

調理が始まると好きな肉や焼き鳥ばかりを焼いて,味見と称して勝手にパクついている.
当然,野菜が余ってくるのだが,その頃には調理の情熱はあらかた失せている.
お母さん方にトングを渡して,「この麦茶,泡立ちませんなぁ」とグチりながら食べ役に回る(校内だからアルコール禁止).

夜の花火大会.
危険だからと,仕掛けや打上げ花火を離れたところに持っていってセットするのはわかる.
しかし,肝心の子供たちが見てもいないのに,勝手にずんずん上げてしまうのは如何なものか.
最後には 「もうロケット無いんか,ロケット!」 と,子供の花火まで取り上げる.
おかげで派手モノはあっという間に無くなり,盛り上がりを欠いた大会は粛々と終わる.

翌朝,夜更かしで眠たげな子供たちや,気配りで疲労の色が濃い先生や母親組に較べ,アルコール抜きで不貞寝するしかなかった男たちの顔色はとても良かったのである.

わがまま?
そうかもね.

でもこうやって,まず自分たちが一生懸命楽しんでみせることも,正しいおじさんの正しい身振りではないかと,親父組の一人としては思うのでした.
 

月曜日, 7月 24, 2006

すみれとぐれぐ

晩生のぐれぐがついに目覚めてしまった.
相手は水鳥のヒナである.

裏庭にトイレに出したとたん,彼は一目散に倉庫との間を仕切っているフェンスに突進する.
するとそれを待っていたかのように,倉庫の影から一羽のヒナが姿を現わすのである.

ヒナはぐれぐを見て一瞬たじろぐものの,なぜかヨタヨタと近寄っていく.
酔っ払いのような足取りに触発され,狂ったようにメンチを切るぐれぐ.(トロいくせに小虫を見つけるとピャピャッと動くので,これがますますeye dog魂をそそる)
その視線を受け止めつつ,ヒナはお尻を振りながらその辺りをウロつく(怖くないのか?).
10分も20分もそんなことをしている.

放っておいても不毛な時間が経つだけなので,仕方なく,用の済んだ他の犬と一緒にぐれぐも部屋に入れる.
もちろん○ッコができてないから,後で土間で失敗する羽目になる.

恐るべし・・・,魔性の女すみれ(♀バリケン,一ヶ月).
早くも若犬を手玉に取るのか!?

すみれの写真はこちら→
http://miwafarm.blogtribe.org/entry-53192cf00d1999da50043a708450eba2.html
 

月曜日, 7月 17, 2006

羊毛を洗った

先日,Hiroさんを手伝って,刈って置いてあった羊の毛を洗った.
ぐちゃぐちゃ洗うと紡げなくなる(らしい)から,洗剤液に漬けておくだけ.
1時間後に何度か濯いでみると,どどめ色だった毛が輝くばかりの白に!

天日で乾かした羊毛に顔を埋めてみると,懐かしいような甘い匂いがする.
この匂いに包まれてオッパイ飲めるなら・・・私は子羊になりたい.

水曜日, 7月 12, 2006

俺は食う

なぜか気に入ってる中村うさぎさんの文章です.

================================================
真剣に物を食べる男が,私は好きだ.
(中略)
真面目に食べなさい.食事は,日常の大切な儀式です.
テーブルマナーとか,そんなことを言ってるんじゃない.
我々は,生きている.苦しいことや嫌なことを抱えながら,否応なく生きている.
でも,美味しい物を楽しく食べていると,生きていることもそう悪くないな,と思えてくるでしょ.
だから,食事は大切なの.
楽しく,そして真剣に食べなさい.
食事に真剣になれる人は,人生にも真剣になれる.
================================================

うちでもっとも真剣に物を食べるのは,何といっても青二才.
彼が嫌なことを抱えてるかどうかは知らないが,「生きていることもそう悪くない」 と思ってるのは確かだ.
だって,足どり軽すぎ.

月曜日, 7月 10, 2006

草ひき

先々週くらいからウジウジ悩んでいた裏庭の草むしりに着手した.

こーゆーのは,やるゾと意気込むと立ち眩みしたり,○ンコしたくなったりする.
身体が拒否してるのだ.
だから今年は,「別にやんなくていーから」 と自分をだますことから始めてみた.

で,何気ない風を装って裏庭に出て,遠くの竹林なんぞを眺めながら,おもむろにしゃがみこんで周りの草を2,3本だけむしってみる.

「おい,オマエ何やってんだ,草むしりなんかすんじゃねーぞ!」
「ハハハ,シャレですよシャレ,やだなぁもぅ」
とさらに自分を油断させつつ,その隙にもう5,6本抜いてしまう.

ウソだと気づいて身体が怒り出す前に手を止める.
立ち上がって眺めてみると,びっしり生えた雑草ゾーンに中途半端な剃り込みが入っている.

「フフッ,これが見過ごせますかい,ダンナ?」

まろの身体(A型乙女座痩せ型)はこういう状態に弱い.
せめてその剃り込みだけでも完成させようと,しぶしぶ作業を続行させることに成功する.

で,汗を流すこと30分,やればできるじゃんと自分を褒めつつ部屋に戻り,冷えたジュースを飲みつつ満足感に浸るのでした.

(実はこれだけ頑張っても90%が手つかずのまま.Hiroさん,あとは任せた)
 

土曜日, 7月 08, 2006

横山プリン

自意識過剰で窒息しそうだった中学生の頃,学校から帰って夕食までの時間,その後10年以上続くことになる深夜放送中毒のきっかけになったラジオ番組を,ラジカセを抱え込むようにして聞いていた.

それは「カットジャパン1310(サーティテン)」という関西ローカル番組で,キャシィという人種不明のタレントと横山プリンという生物種不明のタレントがDJをしていた(2人とも今どーしてんだろ?).

視聴者参加型のライブトーク番組で,ギャグは思いっきり下品,「まいど!」「おいど!」という挨拶に始まり,マイクをほお張って涎まみれにしたり,美人顔のキャシィがババ声で怒鳴ったり,視聴者のハガキを踏んづけたり,素敵にうるさく暑苦しい1時間半だった.

ギャーギャーとうるさいカモを見てて,ふと思い出したのでした.
 

水曜日, 7月 05, 2006

りん姉 vs にしき

バックヤードフェンスの中ではめっぽう強気なりん姉。
遠くの方で羊が走った!ドバンが歩いた!!鶏が遊んでる!!!
勢いよくフェンスの中で吠えながら、力を誇示している。

他の3頭は家の中に撤収して、りん姉だけバックヤードで遊んでいるときに、にしきを放牧場から出して、バックヤード周辺の草刈をさせた(もちろん、リード付き)。
いつものようにフェンスの中でイキガッテいるりん姉を、だまれ!と叱っていたら、にしきくん、ちらっと私を見て、とっとっとっとっと、ケツをフェンスに向けたかと思うと、りん姉の顔の前でフェンスを蹴った!

りん姉、この日は2度とにしきには吠えませんでした。にしきの勝ち。

金曜日, 6月 30, 2006

知ってた?

漢字 "犬" の右上の点は○ンチを表すんだそうです.

だから犬の隣に人がいて,○ンチが始末でき(点を消せ)たら,"大人" になるんだとか.

あっ,殴らないで...
 

日曜日, 6月 25, 2006

がきんちょ

ぐれぐのケージの中を覗きこんで笑ってしまった.

き,きたない・・・

床はまぁいいとして,なぜか側面や天井まで満遍なくどす黒い.
そして,大事そうにしまってある涎まみれの布切れと,噛み古された牛骨.

他の犬と較べて,ぐれぐが特に汚いというわけではない.
同じ生活をしていて,なぜか彼のケージだけ汚れる.
理由は簡単・・・ヤツが子犬だからだ (←この場合の "子犬" は吐き捨てるように発音する).

そういえば,小学校の同級生にもいたな,こんなやつが.
席替えのとき,机の奥からパンやコンニャクのミイラを次々に取り出しては,女の子に悲鳴を上げさせていた○山...

まぁいい,そのケージのスペースは君のもんだ.
好きにすりゃいいさ.
 

月曜日, 6月 19, 2006

おっと

りん御大のお言葉を忘れてた.

・シャカりん
 天井軒下唯我独尊

・デカルりんト (リカルデントじゃないよ)
 我思う,故に君あり

・高村光太りん
 私の前に道は無い,私の後ろについといで
 

土曜日, 6月 17, 2006

賢者のお言葉

・犬飼いのエジソン
 犬飼いとは 99%の忍耐と 1%の我慢である.

・犬の福沢諭吉
 天は 犬の上に人を造らず 人の下に犬を造らず.

・犬の小泉純一郎
 改革無くして 信頼回復なし.

・犬のパスカル
 人間は考えるアッシーである

・羊飼いの徳川家康
 追わぬなら 追うまで待とう ぼぉだぁこりぃ

・犬種に自信のない富豪刑事
 あのぉ,ちょっとオーシーでしょーか?

・ぐれぐ先生
 当たって砕けた
 

月曜日, 6月 12, 2006

ヘビと闘う

自然だらけ+カエルがゲコゲコ+卵産むニワトリとくると避けがたいのがヘビさんである.
たっぷりとカエルや野ねずみを食されて,みなさんご立派な体格をされている.
今年も,ファームに第一号の青大将さんが現れた.

娘の叫び声で駆けつけてみると,扉を開けていた鶏舎に1mくらいのやつが入り込んで,獲物の卵を探している.

ヘビに恐怖したHiroさんと娘は,鶏舎から離れた場所で立ちすくんでいる.
(やはり何だかんだ言っても女性ですね)
たとえ雅な公家とはいえ,こういうときこそ男が身体を張らねばなるまい.

「下がっていなさい」

落ち着かせるように2人に声をかけてから,単身,鶏舎に乗り込んだ.
動物に相対する時は武器を携えないことが私の主義だ.

ヘビは見上げたやつだった.
柔軟な体躯と強靭なアゴをフル活用し,狭い鶏舎内に巧みに姿を隠しながらも,機を見てカウンター攻撃をしかけてくる.
死闘1時間余り,最後は私の強烈なアッパーが相手の咽喉を捉え,さしものヘビも絶命した.

「あと,始末しておいてくれ」

2人に言い残しておいて,私は鶏舎を後にした.
勇者の喪を悼むかのように,一陣の風が放牧地を吹き抜けていった.

キマッタ・・・

木曜日, 6月 01, 2006

うそ@中条きよし

よじれた敷布の 濡れ方で あなたのウソが わかるのよ
 →ぐれぐ,まだ "ちゅぱちゅぱ" してるだろ(恥)

額についた 食べかすで あなたのウソが わかるよの
 →りん姉

ナメたお腹の 出し方で あなたのウソが わかるのよ
 →誠意の無いヘソ天で人を丸め込もうとするじぇち・・・

ジッと見つめる 眼差しで あなたのウソが わかるのよ
 →青二才,無垢を装った "丸目" にはもう騙されない

どうせ見つかり すぐバレる
哀しいウソの つける犬~♪

月曜日, 5月 29, 2006

脱走名人2

みわファームには "犬はフェンスで囲った裏庭から許可無く出てはいけない" というルールがある.

しかし,すぐ近くで羊やヤギがうろついてるし,フェンスを挟んだ目と鼻の先でにわとりやヒナたちがキャーキャー騒いでるので,ストックドッグである彼らには,かなりストレスフルな状況かもしれない.

りん姉と青二才はルールを尊重して外に出ないが(えらいぞ!),これに果敢に挑戦するのが,じぇ痴とぐび痴の痴れ者コンビである.

ぐびちの得意技はジャンプ.普段は私たちの目を気にして自制しているのだが,誰かが家畜の世話をしているとたまらなくなって飛び出してくる.
そして家と裏庭の周りを走り回る.

しかしヤツは単純だ.
飛び出した直後でも,フェンスの扉を開けて呼べば素直に帰ってくる.
うれしそうな顔には後悔のかけらも見られない.
なぜ/どうやって外に出たのか,そのときにはもう忘れてるに違いない.

じぇちはもう少し巧妙である.
ルールをわきまえている彼女には,言い訳にできる犯行のきっかけが必要である.
たまたま誰かが閉め忘れて扉が開いてたとか,子供が出入りしたとか,そういう "偶発的なチャンス" を粘り強く待っている.
そんな都合の良い機会はめったに無いのだが,一旦脱走に成功すると,ぐびちと違ってやっかいで
ある.

連れ戻そうと声をかけると,手の届かない所からジッとこちらを窺う.
指示に従うべきか,無視して遊ぶべきか,秤にかけているのだろう.
で,1~2秒逡巡した後,結局は敢然と踵を返して彼方へ走り去る.
そのとき,顔つきまで変化する(悪党面になる).

おのれはエクソシストか!?

金曜日, 5月 26, 2006

今日の箴言

唐突ですが,,,これ,良い文章だと思いません?

ギャンブラー兼作家の森巣博さんの文庫本あとがき.
人の暗黒面を嫌と言うほど見てきたであろう人のこういう言葉は力強い.


小さな世界を切り取り,その中で清浄な空気だけを吸っているのは,もはや不可能だ.
おそらく誰もがそう気付いていることだろう.
ところが現実に世界で起こりつつある事態は,まったくその逆であるように思える.より小さな世界を切り取り,清浄な空気だけを吸っていようとする.
自者と他者を分け隔てる壁を,もっと高くもっと巨大なものとしようと試みる.
怖いぞ怖いぞ,と煽れば,本当に怖い社会がやってくる.
それは歴史が,繰り返し証明してきた.

(中略)

マスコミは,人々が抱く原因不明で不可視の不安と恐怖に,いつわりで可視のはけ口を与え続ける.
バッシングの対象は目まぐるしく変わっても,目的は同一だ.他者を憎悪することによって,「われわれ」を統合すること.
いわゆる「憎悪の政治学」である.人間はそこまでバカなのだろうか?
わたしは,否,と答える.
それは,体験を通してわたしが導き出した個人的な解答だ.

(中略)

日本では,最近,無自覚なバカがとりわけ増えているように感じられる.
状態は,悪い. 
しかしわたしは,人間への信頼を失わない.人間に対する過剰な思い入れと言ってもいいのかもしれない.
わたしが日本を離れてから,三十余年が経過している.
博打を打ちながら,世界中を転々としてきた.
誤解を恐れずに書かせていただければ,人間はどこでも同じだったのである.
もちろん,異なる言語や習俗を持つ人間の集団があった.それでも,わたしは主張したい.人間はどこでも同じだったのだ,と.

(中略)

バカが居た.
聡明な人間が居た.
卑劣な奴も居る.
見ているだけで震えがきそうな雅致を持つ者も居た.
国境なんて,地球上に勝手に引かれた線である.
人種だって民族だって,西欧近代初期に抑圧する側が勝手に引いた境界線だった.
それがわかれば,人間は開かれる.
そして開かれた人間は,希望を捨てない.

木曜日, 5月 25, 2006

換毛

普段からホコリっぽくて毛玉がふわふわしてる家なのに、最近さらにひどい。
りん姉の換毛がすさまじい、ということは長年の経験でもうあきらめていたが(あきらめるなよ!)、輪をかけてぐれぐがひどい。よく見ると、ぐれぐってりん姉より毛が長い。(よく見なきゃわからんのか?)

で、一番うっとーしい青二才が抜け始めた。最悪である。
スムースで毛が少なそうに見えるのだが、なぜか面倒な毛なのである。

で、じぇち。・・・なぜ抜けない・・・?

火曜日, 5月 23, 2006

我が家の庭には、牛骨が落ちている。
誰かが気の向いたときに齧る。
家の中に持ち込んでくることもある。
別にどこで齧ったってかまわないのだが、みんなソファの上で齧りたがってソファカバーが濡れるので、家の中ではケージの中で齧ってもらう、というルールを作ってみた。

りん姉:それなら齧らない。
青二才:ハウスで齧りなさい!と言うと、骨を忘れてハウスに入る。しばらくして、出てきて同じことを繰り返す。
ぐれぐ:骨くわえてちゃんとハウスに行く。
じぇち:あたし齧ってないから、としらばっくれる。

木曜日, 5月 11, 2006

連休

(旧ボードに書いてたので,こっちに転載)

この連休中,ちょっと覗きに来た人を入れるといったい何人のゲストを迎えたんだろう?
BBQ大会もやったから,ざっと30人くらいかな?
こんな片田舎までわざわざ尋ねてもらえるなんて,しみじみありがたい話である.
みなさん,どーもありがとう.

応対はほとんどHiroさんがやったのだが,それでも頭の回路が何となく「お客さんと語る」モードになっていて,一人になるとホケーッとしてしまう.
来週,仕事に復帰できるだろうか?
(5/11現在,復帰に失敗している・・・)

火曜日, 5月 09, 2006

脱走名人

ぐびち、120cmのフェンスをひょいっと越える。
青二才はココへ引っ越してきた頃、隣の犬がヒートだ〜!を口実に、隣近所に挨拶に行ったりもしていたが、朝の4時まで閉め出して以来、なんとなく勝手に出かけることはなくなってきた。
じぇちはこのフェンスを越えられることは実証済みだが、扉が開いていた、とか、お客さんが開けてくれた(隙をつくんだけどね)とかの口実がなければ出て行かないと決めているようだ。特に子供の客の時は虎視眈々と扉を開けるのを待っている気がする。

んで、ぐびち。
家族の誰かが外にいれば、一緒に遊びたいので出て行くのだ。
一緒に遊びたいから、逃げるというのではなく気を引くように姿を現すのである。

鶏や鴨の雛がいるので、テラスで日光浴をさせながら、開け放した窓のところに座っていたら、庭から飛び出たぐびちくんがやってきた。呼ぶとそのまま家に入って、私の膝に頭を乗っけて雛たちを見ながらうとうとしていた。一緒に寝ちまった・・・。

金曜日, 4月 28, 2006

穴堀名人

ぐびち、庭に2個目の深い穴を掘り続けている。かなり深い。
穴に身体半分くらい突っ込んで、ガガガガガッと土を掘り出す。
しばらく掘ってから、ガバッと上げた時の顔がすげーうれしそう。

んで、なぜか、兄ちゃんに交代。
兄ちゃんも真似して掘ってみる。そうすると、必ず、兄ちゃんの真後ろで足の間から飛び出てくる土を見ている。
頭から土をかぶらないワケがない・・・(泣)

かくして、うれしそうな泥だらけの犬が2頭でき上がる・・・。