日曜日, 12月 30, 2012

ごあいさつ

年の最後をばしっとキメようと思いましたが、何も思いつかないので、これで終わりにします。
良いお年を!


土曜日, 12月 22, 2012

脳内めーかー

るぢ男の頭の中はたぶんこれくらいシンプルです。

           やぎやぎやぎ
         馬馬やぎやぎやぎや
        馬馬馬やぎやぎやぎカモカモカモ
       馬馬馬馬羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
      馬馬馬馬馬羊羊羊羊羊カモカモカモカモカモ
      仕事仕事仕事ごはんごはんカモカモカモカモやぎや   羊
     仕事仕事仕事ごはんごはんごカモカモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊
    仕事仕事仕事 ごはんごはん鶏鶏カモカモやぎやぎ羊羊羊羊羊羊羊
  仕事仕事仕事  羊羊羊羊羊羊鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊
 仕事仕事猫猫 羊羊羊羊羊羊毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊■
仕事  猫猫   羊羊    毛布毛布毛布鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事  猫      羊羊   毛布毛    鶏鶏鶏鶏鶏鶏羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊
仕事           羊羊羊  毛布       仕事仕事仕
仕事仕                 毛布         仕事仕事
                      毛布           仕事仕
                       毛布毛            仕事仕事

水曜日, 12月 19, 2012

火曜日, 12月 18, 2012

ボーダーコリーに苦言を呈する

まず「頑張らずに生きる」ということを覚えてほしい。
その場その場でどーでもいい目標を見つけては、しかめっ面で向き合うのはどーかと。

やることが無くてノンビリしててもいい状況で、いや、むしろ頼むからノンビリしててくれ、という気持ちのときに限って、力を込めてスタンバっている。
あるいは無意味に駆け回っている。

それで事態が望ましい方向に進展することはほとんど無い、、、でしょ?
面倒臭かったりわずらわしかったりすることの方が多い。
圧倒的に多い。
そこのところを、胸に手を当てて考えてくれ。


「わかった!! で、どうすればいいっ!?」


いや、だから、それを止めてほしいわけ。。。

土曜日, 12月 15, 2012

カッコいいコケ方

たまたま京都市街に用事があって、JR園部駅の駐車場を利用した。

その駐車場は、駅に向かう側が1.5mほどの段差になっていて、ほとんど垂直のコンクリート壁から鉄の足場が2つ突き出ている。
ちゃんとした出口は別にあって、そこを使えば普通に歩いて出入りできるのだが、10mほどの遠回りが面倒臭いときはその段差を登ったり下りたりする。

用事を済ませて帰ってきたのが夜の11時過ぎ。
田舎の11時といえばもうどっぷり深夜で、薄ら明るいチャラチャラした街の11時とは訳が違う。
で、ちょっと気が急いていたのかもしれない。
早く車に辿り着こうとして、近道の段差を降りようとして悲劇が起きた。

最初の足場に右足をかけ、そこに体重をかけようとしたときには、もうバランスを崩していた。
つつつぅっと身体が前のめりになる。

この時点で2つの選択肢があった。

一つはその場でしゃがんで姿勢を低くし、手荷物を放り出して後ろの地面にしがみつく作戦。
もう一つは、そのまま右足で足場を強く蹴り、その勢いで空中で姿勢を立て直しつつ、着地で踏みこたえるやり方。
前者は荷物が散乱して不格好だが、ケガの少ない無難な方策に思えた。後者はリスキーだけど、もし成功すれば被害ゼロの上に、もしかしたらGパン刑事みたいに格好良くキメられるかもしれない。。。

大体そんなことをコンマ何秒かで考え、結局、Gパン刑事の可能性にかけた。

で、勢いよく足場を蹴ったのだが、飛翔中に前のめりが解消せず、ならばと着地時に地面を強く蹴ってリカバーしようとしたのだが、力及ばず、より前傾を深めてしまった。
もうGパン刑事というより、カリオストロ城の屋根を駆け降りるルパン状態。

次の一歩で決定的に制御不能となり、前からダイブする格好で大破してしまった。
手から離れたバッグが1mほど先を飛んでいくのが見えた。


、、、という事件が起きたのが3日前の水曜日。
ようやく心身の傷が癒えてきて、こうしてブログに書けるまでになった。

それにしても、深夜、三段跳びでド派手にすっころぶオヤヂって。。。
最初からカッコなんか気にしなければ良かった。
 

水曜日, 12月 05, 2012

もっちのうんち

日々を暮らすということは、うんことの格闘でもある。
水洗トイレの普及した現代に生きる私たちはそのことを忘れがちだが、久しぶりに子犬と暮らしていると、否応なくこの命題に直面させられる。

1日に3~5回、室内のどこかでなさるわけだが、ビジュアルも音も匂いも強烈な存在感を放っていて、どうしても意識させられてしまう。

それにしても何でこんなに臭いんだろう?
どうしても必要な物なら、生物の進化によって次第に受け入れやすい物になっていっても良さそうなものだが、進化の頂点にいるはずのヒトが一番忌み嫌っている。

なぜか?
ここで大胆な仮説を思いつく。

うんこというのは不要な排泄物であるとともに、微生物の集積物でもある。
温度、湿度、日光、水分、栄養、モビリティ...動物の腸内というのは、微生物にとってはちょっと得難い理想的な環境なのだ。

何が言いたいのかというと、生物が進化して高等生物が生まれて、その排泄物がうんこである、という生物観が実は間違っていて、本当は、微生物が自分たちの住みやすい環境を確保するために、消化器官を有する動物を創造したんじゃないだろうか?
「生物は遺伝子のヴィークル(乗り物)」というのは、有名な「利己的な遺伝子」の表現だが、動物は遺伝子と微生物の2重のヴィークルなわけだ。

たとえちっぽけな子犬の排泄物と言えど、その畏れ多くもアンタッチャブルな感じは、人間とうんこの支配/被支配関係を如実に表していると思う。
 






月曜日, 12月 03, 2012

レイ君との関係が悪化

もう完全に克服したと思っていたのに、ここ数日、連発でレイ君の頭突きを喰らってしまった。

1度目は、放牧地への扉を開けてやって農道を歩いて帰る途中、何か嫌な予感がして走って帰ったのに、もう大丈夫かな?と振り返ろうとしたときに膝裏にかまされた。

2度目は、夕方の餌(オカラと米ヌカ)を容器に入れてやってる時、いつの間にか横にいたので、あ、やべっ!と思った瞬間、太ももに横殴りの一発を喰らった。

3度目は、泥田と化した放牧地に近所でいただいた野菜を撒いてやってるとき、ガツンと衝撃が来て身体が宙に浮いた。後ろから足払いをされた格好で、泥の中に腰から落ちた。

非道いと思いませんか?
いつもいつも、羊のために良かれと世話してやってるときなんですよ。
彼は人間が好きなんだよ、とHiroは言うけれど絶対そうじゃないと思う。

ヤツは根性曲がりまくりの、性根の腐った、どうしようもない腹黒男だ。
ばーか!ばーか!お前のかあちゃんで~べ~そ!!
 

水曜日, 11月 21, 2012

「あきらめる」というコマンド

普段、うちの犬たちに使う声符(コマンド)の数は決して多くない、というかはっきり言って少ない。
種類は五本の指にも満たないし、使う機会もほとんどない。
できるだけコマンドを使わないようにしている、、、というより、使わなくても済むような暮らしにしてきたと言った方が良いかもしれない。
ボーダーコリーというのは、特に何かをさせようとしなければ、本当に手のかからない、適応能力の高い犬だと思う。それで人が満足できるかどうかはまた別問題だけど。。。

その数少ないコマンドの一つが"Give up"である。
文字通り「あきらめろ」という意味だが、犬たちが「連れて行け~!」とか「ご・は・んっ!、ご・は・んっ!」としつこく騒ぐときに使う。

意味が伝わっているかどうかは別にして、なんとなくボーダーコリーに似つかわしいような気がして、割と気にっている。
残念ながらみわファームのオリジナルではなく、イギリスの農家で使われていたのをそのまま拝借したものだ(その農家で聞いたコマンドは"Give up"と"Behave"くらいである)。

例えば今現在、犬エリアから耳障りな騒音が聴こえてくる。
ペグちんが、錠の掛かった柵を開けようと、柵を引っかいているのだ。
カンヌキ型の錠なので、10分も20分もガリガリやってると、振動で外れてしまうことがあるのだが、彼女は一回の成功体験でその因果関係を学習してしまった。
暑い日や空腹時など、報酬に較べてあまりにも労が多いと思うのだが、やり遂げるまであきらめない。

こういうとき、"ぎぶあ~っぷ!!!"が炸裂する。
一瞬、神の恵みの静寂が訪れるが、その効き目は1分続くかどうか。。。
その間に、他に興味が移ってくれるのを祈っている。
 

日曜日, 11月 18, 2012

コンピュータを使うシーンって変

よく映画なんかに、電子的にロックされてる扉をハッキングするシーンが出てくる。

そんなとき、悪者一味の技術屋(じゃなければ、主人公と仲の良いオタク少年とか)がポケットコンピュータを取り出し、それを扉の横にある制御回路みたいなところに接続して、「OK...いい子だ...」なんて呟きながらカチャカチャ操作すると見事に開錠、、、というお決まりの展開がある。

いやいやいやいや、それだめでしょ!?

だいたい、ドアの制御装置に何でオープンな接続端子があるのか?
それもワンタッチで接続できるって、もしかして標準のUSBか何かが用意されてる?
そう言えば、ときどき電圧計のプローブみたいなのを繋いでるシーンもあるけど、相手はアナログのコンピュータか?
仮に繋がったとしてですね、何で部外者に制御コードがわかるんですか?
まさか、高度な自然言語インタフェースが搭載されてるとか。。。

という風に、矢継ぎ早に突っ込みたくなる。

その他にも、今どきのシステムで何でそんなにキーボード叩きまくるかな?とか、そのでっかいパスワード入力画面は一体何事ですか?とか、山のようにウィンドウ出してメモリ大丈夫ですか、とか、コンピュータ操作のシーンには色々と言いたいことがある。
ネットを検索したら、たぶん、そんな悲痛な訴えが山のようにあると思う。

要は、コンピュータの操作ってそのまま撮ったらとても絵にならない、ということなんだろうけど。
日本人は日常の動作にまで美を求める民族なんだから、人を感動させるくらいカッコいいマウス捌きとか創造できるんじゃないだろうか?




土曜日, 11月 10, 2012

猪木 vs モハメド・アリの再現


おおっと、いきなり猫が仰向けになったぁ!

寝技に持ち込む作戦か?

犬が上から抑え込んだぞ!

猫が寝技に持ち込もうと。。。

犬が抑え込んで。。。

寝技が。。。

。。。









というわけで、変化が無いので、以下割愛します。


日曜日, 11月 04, 2012

Google+Wikiの最強タッグ

「ハロウィンがケルトの習俗に由来するというお話を、私は、この一週間の間に5回ほど聞かされた。」というブログ記事を読んでちょっと赤面した。
そう言えば、自分もしたり顔で娘に語ってたなぁと。

元ネタはたぶんアレだ。
みんな、10月31日のGoogleトップページの絵をクリックして、Wikiの解説を読んだんだと思う。

なんか、すごいですね。
その日を境に、新しい常識が日本人に登録されたわけだ。
インターネットのイの字も無い頃から生きてるおっちゃんには、これでも十分「すごいこと」だけど、その環境がスタートの世代ってどんだけすごくなるんだろ?

いや、でも、それは脳がすごいと感じてるだけで、実は全然大したことじゃないのかも。
身体や心はそう変わらないもんね。

そもそも、田舎にはハロウィンのハの字も無かったし。。。
 

木曜日, 11月 01, 2012

水際、とゆーより水鳥作戦

水鳥とゆーやつは、どこか間の抜けた平和な外見に似合わず、案外強気で好戦的な性格だったりする(だからドナルドダックの性格設定が「怒りんぼ」というのは、ギャグでも誇張でもなくリアリズム)。
特に交配シーズンは、油断していると唐突にオスに攻撃されたりする。

しかも、うるさい。
給餌の時間はもとより、普段からワーワーギャーギャーと騒いでいる。
みんなマジメくさった顔をしてるので、あれはきっと何かの相談に違いない。

相談の内容は、、、どうせ地球征服計画か何かだろう。
実際、いくつかのプロジェクトが同時進行している。

1)地上をヒナで埋め尽くせ作戦
一羽で20個くらいの卵を抱いて、それがまたよく孵る。庭中が黄色いヒナだらけになると、頭がくらくらする。

2)泥水で乾杯作戦
あらゆる容器の水をあっという間に泥水に変える。いくら水を入れ換えても、夕方にはもう泥水になって、底にはくっさいヘドロが溜まっている。

3)緑を根絶やしにしちゃえ作戦
豊かな草地を不毛な荒廃地に変えてしまうという、ガミラスの遊星爆弾みたいな攻撃。ベチャベチャのフンをまき散らし水かきでペタペタしていると、きれいさっぱり草が生えなくなる。晴れの日には地表がひび割れ、雨の日は泥濘化する。

4)地底に向かって掘り進もう作戦
いつのまにか、餌場や水飲みの周囲が陥没している。多分、雨が降った時にあの平べったいクチバシでビチャビチャするからだ。目的はわからないが、土地の荒廃感はグッと高まる。


というわけで、みわファームの鳥エリアは征服されてしまいました。

日曜日, 10月 28, 2012

ズッキーニの逆襲

主の性格そのままに、毎年、収穫があるかどうか予断を許さないファームの畑作物だが、今年はまずまず順調に育ってくれた。少しずつ梳きこんできた馬糞堆肥が効いたのか、ようやく土がふわふわの良い感じになってきた。それでも、近隣の見事な畑を見慣れていると、まだまだ荒んだ開墾地だけど。

畑を眺めながら、夏野菜の出来栄えを振り返ってみる。
よくできておいしかったのがトマト、ピーマンは最初は小っちゃかったけど、ここにきて盛り返してるな、いつもながらししとうはお見事、お世話になりました。ナスもまぁまぁだし、今年はみんな頑張ったじゃん。じぇんじぇんダメだったのは枝豆くらいかな。それに、あの、、うっ

い、いや待った、深く考えるな、、、

意識するなって、今、すぅっと出てくるから。

そうそう、あれよあれ、ほら、軽くす~っとね、、、ほれ、、ああ、あかん、悩むなって!

...ま く ぐぁ い あ ...

だぁぁぁぁぁ~!

ほらぁ、来ちゃったよ、マクガイア。

違う違う、何て言ったかなぁ~、え~と。

、、マクガイア、、マクガイア、、マクガイア、、(←ヘビーローテーション)

うるさい! 立ち去れ、マクガイア!

そもそも誰なんだよ、まくがいやって。

野菜だってば野菜。

ほれ、春の陽だまりに、心軽やかに、ホップ、ステップ・・・

...き う くぁ ん ば ...

だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!


それにしても、何で名前出てこないんだろう?
「ズから始まる」を頭に叩き込んでおこう。 
 

月曜日, 10月 22, 2012

不良と優等生

けひけひ小僧改めもっちが生まれてから4ヶ月が経とうとしている。
まだ手足胴がひょろ長くて弱々しいけど、それなりに育ちつつある。

今、窓に張りついて外の犬たちを熱心に監視している。
どうやら、それを仕事にしたようだ。
犬が動くたびにバタバタと左右に駆け回る。最近はヌキアシサシアシ的に脚を動かし、下から睨み上げるチンピラスタイルが板についてきた。
4ヶ月児のチンピラというのが笑える。

この時期、子犬はツボにはまると興奮する。
ケツを上げた遊ぼうポーズでがるるるると唸ったり、左右に飛び跳ねたり、カーテンにむしゃぶりついたり。
エイとかヤーッとか叫びながら手足を振り回しながら、何かのヒーローに憑依して「俺はものすごく強い」という万能感に包まれて高揚しているガキのようだ。
すぐ泣くくせに。。。

実はうちにもう一人不良がいる。
ずるずると片足を引きずりながら、部屋の中を徘徊してるHiroだ。
「マルサの女」に出てくる山崎努扮するラブホのオーナーみたいで、感じ悪い。
(別にケガとかじゃなく、室内履きのスリッパをもっちにボロボロにされたのだけれど)

この不良組にくらべると、その他の3名(まろ、さん、もなか)は姿勢正しく静かにしている。
ぼくたち、ゆうとーせーだからネ。

月曜日, 10月 15, 2012

人生を楽しむ犬

前の記事で引用した「愛犬物語」の中の文章-「刈り入れの時・・・彼らはいったい、何をしているのだろうか?」は、「犬は労働をしているのではなく、彼らの人生を楽しんでいるのではなかろうか?」と締めくくられる。

このくだりは特に記憶に残る。
だから、この本を読んだ翌年、思い切って訪ねた西ヨークシャの農場主さんの口から「うちの犬たちは自分の人生を楽しんでいるの」と同じセリフを聞いたとき、それが違和感なく腑に落ちてきた。

西欧人である彼らが、彼らの価値観に従って「人生を楽しむ」と表現するとき、そこには「"自立したオトナ"が、"自らの意志で"仕事や趣味に打ち込む」というニュアンスが含まれる(ホンマか?)。
ただ単に飼い主と遊んだり、あるいは指示に従って仕事するだけでは、たとえそれがどんなに楽しそうに見えたとしても、"人生を" 楽しむとは言わないと思う。

何より、生まれた時からボーダーコリーに囲まれて暮らしてきたという農場主さんの言葉には、有無を言わせぬ力があり、英会話の不自由な自分にも、そこだけははっきりとわかった(気がした)。
件の文言に「これだけはわかって欲しかった」と念を押したあと、彼女はふと口をつぐんだ。おそらく最後にこう言いたかったんじゃないだろうか?
「それがボーダーコリーだから」

彼女は生活環境の変化や競技化したトライアルなど、シープドッグをとりまく状況を大変憂いていて、センターやレスキュー活動、講演や出版などあらゆる機会を捉えて、あるべき本来の姿を伝えようとしていた。
当時も多忙を極めていたが、それでも、いきなり訪ねてきた風変わりな一家を、こちらが訝しく思うほど歓待してくれた。

なぜかと言えば、それはもちろん彼女の人柄に因るところ大だろう。
しかし今にして振り返れば、会って最初に訪問の理由を訪ねられたとき、羊追いやトレーニングのことはおくびにも出さず、「犬たちが普段どんなふうに農場で暮らしているのか知りたかった」と答えたことが、一番の理由だったように思える(実際それは本心だったのだが)。
彼女には、それが何よりうれしかったんじゃないかと。

日曜日, 10月 14, 2012

自動的に反応する機械

さんともっちがいつものようにじゃれあって、、、といっても、一方的にもっちがさんの首筋に喰らいついてるのだが、今日はどうもさんの様子がおかしい。

なんとなく中腰になったかと思うと、そのうちヘコヘコと腰を動かし始めている。

今、ファームの女子組2頭がヒートに突入してるので、その匂いが部屋の中まで漂ってるのだろう。

その情けな~い恰好を見ていると、オスというのは本当に悲しい存在だなぁと、しんみりせずにはおれませんでした。
 

土曜日, 10月 13, 2012

ドクター・ヘリオットの

「愛犬物語」を友人に薦められて読んだのは、十数年も前の、ボーダーコリーを飼いはじめてまだほんの間もない頃。

獣医だった作者の体験をベースに仕立てられた物語はどれも、上品なお菓子のように口当たりが軽く味わい深い。40あまりのショートストーリを、あっという間に読了した。

ヨークシャ地方が舞台だけあって、農場で暮らすボーダーコリーの話もいくつか出てくる。その部分だけは何度も読み返した。
いや、正確にはボーダーコリーとは書かれていなくて、せいぜい「シープドッグ」、あるいは単に「牧場の犬」として紹介されているだけだ。そのぶっきらぼうな呼称や描写からは、農夫と犬たちに向ける深い好意とリスペクトが伝わってくる。

「牧場の犬たちは幸福な日々を送っている。散歩をねだる必要がないし、一日中外におれるし、しかも飼い主と一緒に仕事ができるのである。」
「刈り入れの時、馬車の上にふらふらしながら立っている犬がいる。麦刈りの季節、乾した束のまわりでネズミを追っている犬がいる。牧草地を歩き回っていたり。牧舎のまわりを嗅ぎまわっている犬がいる。彼らはいったい、何をしているのだろうか? 」
「私は牧場を訪ねると、まず犬を探すことにしている。犬がいれば、その近くに主人がいるからである。」
「ジョックに似た犬は、ヨークシャにはゴマンといる。みんな物陰に隠れて、私が車を出すのを楽しみにしている。」
「親愛なるティップ。北ヨークシャの高地でいきいきと活躍する数千の犬の代表選手。」
「安楽とか贅沢とかバランスのとれた食事なんか、意にとめたこともない。トウモロコシのかゆとミルクだけで生き、しかし生涯健康で過ごす。」
「私は、自分の犬たちが幸福であってくれといろいろ工夫するが、しかし牧場の犬の方がずっとずっと幸せである。」
「この犬たちは従順で、おとなしいのである.」


ストーリもさることながら、これらの断片的な文章にヤられてしまった。
農場のことを何も知らないのに、何だかやるせないような、いたたまれないような気持ちになった。
犬の暮らしをこんな風に描写するヘリオット先生の眼差しに共感した。

ごく普通のマンション暮らしだった自分たちが、田舎で動物にまみれて暮らすようになるまでには、いろんな理由と沢山の出会い、それにちょっぴりの偶然が関わっているが、今にして思えば、この本にも責任の一端はある。

で、今の暮らしで物語の世界に近づけたかと言えば、そんなことはない。
たとえ田舎であっても、今の日本で犬を飼うことの制約は大きい。
せめて敷地の中だけでもぶらぶらさせておけたらなぁ、、、と切に思っている。

金曜日, 10月 12, 2012

予想外です

異臭がするので風呂場の脱衣所を覗くと、立派な一本グソが落ちている。
ラティスで囲った子犬エリアから出してやったばかりのもっちの仕業だ。

粛々と始末すべく居間に置いてある(!)トイレットペーパーを取りにいくと、その子犬エリアが破滅的な状況になっている。
しょうがないこっちを先に片付けるか、、、と嘆息しつつ作業していると、当のご本人が脱衣所の方からうれしそうに駆けてくる。

あかん、やられたっ!!

彼女には、自分のウンチをこねくり回して遊ぶ悪癖がある。
そうはさせじと、いつもは真っ先に片付けるのに。

惨状を覚悟して脱衣所に駆けつけると、、、なんと、、、うんこが2本になってました。

どんだけ出るねん!?
 

火曜日, 9月 25, 2012

汚れた窓の向こう側

それでは問題です。

黒い子犬は、汚れた窓の向こうに何を見ているのでしょう?

(1) 季節外れのお祭り
(2) パイソンとベンガル虎の死闘
(3) 犬の園

正解は・・・(3)でした。


犬の園...子犬禁制の秘密の花園。
そこでは、怪しげな成犬が群れ集い、昼夜分かたず痴態が繰り広げられているという。

底無しの惰眠の後、匂いつけに余念の無い男ども。
その間を、媚と邪を含んだ目つきで徘徊する女たち。

そして老若男女問わず、唐突に始まる乳繰り合い。
穴掘りにウツツを抜かすジャンキー。
ミミズと一体化するパラノイア。

恥知らずの享楽と頽廃。
人外魔境のその地では、およそ犬という犬が堕落するという。

あと二月もすれば、けひけひ小僧も仲間に入れてやろう。
悪いけど、それまではお子ちゃま扱いね。


←犬の園


月曜日, 9月 17, 2012

小さな誓い

ちょっと前に書いたように、TV中継をわざわざ録画しておいて、結果を知ってから鑑賞するという手間をかけている。ライブの痛みに耐えきれないので、勝利試合だけを愉しもうというクレバーな戦術である。
これでもう、金本の絶望的な背走も、新井の併殺打も、福原の痛恨被弾も見なくて済むし、数少ない良いシーンを見逃すこともない。
一粒で二度おいしい、とゆーやつ。

しかし、問題がある。
あんまりおもしろくないのだ。
いや、まあそれなりにおもしろいけど、ドキドキ感がない、、、あたりまえか。

普通だったら胸のすくようなタイムリーも、ここで打つとわかってるとすっかり色褪せる。
「ぃやったあああ~っ!!」→「うん、打ったね」...みたいな。
挙句、途中で寝てしまったりする。

何より悪いのは、そこまでしてプロ野球に入れこむ自分が何だか小さく思えてしまうこと。
小さい頃、近所をブラブラしてた野球だけが取柄の冴えないオッチャンを見て、こんな大人にだけはなるまい、と心に誓ったのではなかったか?
オリンピックの後にプロ野球を観て、「これってスポーツじゃないよなー」と興醒めしたのではなかったのか?

もう、やめよう。
そしてもっと有意義なことに時間を使おう。

と心に誓った。
 

木曜日, 9月 13, 2012

最初で最後の・・・

本当に気が進まないのですが、ちょっと前にこのブログで触れたからには、やっぱり報告しないわけにはいかない。

先日、石窯の火入れ式を敢行したんですが、調子に乗って盛大に燃やしてたら、一番大事な第一燃焼室の焼き床(この上で薪を燃やしたり食材を加熱したりする)にヒビが入ってしまいました。
号泣です。

以上、報告終わり。


幸い、崩壊には至らなかったので、ピザは問題無く焼くことができました。
こうなったら、焼ける間に焼きまくろうと思います。

ということで、9/15(土)、9/23(日)の2日間、ピザ食べ放題のイベントやります。
題して石窯友の会。(笑)

参加希望の方はご連絡ください。



 

水曜日, 9月 05, 2012

史上最強のヘビ狩り女

今年はカエルをやたらと見かけるのにヘビがいないなぁとHiroと話していた矢先、産卵小屋の卵を手探りしていると、重量感のある冷たいものがドテッと手に乗っかかってきた。
今年も卵泥棒は健在でした。

見逃してやりたい気もするが、それはできない。
一度卵のありかを知ってしまうと、何度でもやってきて、片っ端から食べてしまうので。
さっそく、倉庫から剪定鋏(両手でがっちょんとやるやつ)と、ハンマーを持ち出してきて闘いの準備に入る。
鋏で首根っこを挟んで小屋から引きずり出し、ハンマーで頭を潰そうという算段だ。

実はヘビ退治、毎年の恒例行事なのだが、今回は狭い小屋(犬小屋を流用)に入ってしまったので苦労した。
入り口からは奥の方が見えないし、ヘビが暴れて飛びかかってくるので覗き込むこともできない。
卵を飲み込んだ直後だったらしく、頭の下が異様に膨らんでいてますます気色悪い。それがあちこちに引っ掛かって焦るのか、やたらと暴れまわる。

そのころ、ようやくHiroが駆けつけてきたので、屋根を持ち上げてもらって何とか首根っこを挟むことができた。
引きずり出してみると、1mくらいの青大将。
苦しいのか怒ってるのか、鋏にギリギリ巻きついている。

あとはハンマーで潰すだけなのだが、おびえ切ったHiroがへっぴり腰で狙うので、なかなか頭にヒットしない。そのうち、ハンマーヘッドを敵と見定めたヘビが、咬みつこうとして首を振り上げるので、余計に叩きにくくなる。
「ビビっってないでしっかり狙いなさい!」という叱咤激励が効いたのか、5発目くらいでようやく仕留めてくれた。
ふぃ~。

多少手間取ったけど、ヘビ恐怖症の彼女としては上出来だったかも。
とりあえず誉めておこう。

(何となく、自分とHiroさんを入れ替えて書いてみました。他意はありません。)
 


水曜日, 8月 29, 2012

時が流れる

動物の寿命は脈拍数に反比例するという説がある。
逆に言えば、一生の鼓動数はどんな動物も15億回なんだそうな。
だとしたら、動物は個体ごとに違った時間を生きていて、それは身体の生理的なリズムに同期している、、、と言えるかもしれない。

仔犬を見ているとそれを実感する。
彼らの行動は忙しない。
ぐっすり寝てるのを確認しても、10秒後にはもうバッチリ起きていて、身体を撫でてやろうとすると、そのときはもう別の部屋でオシッコ垂れているので、慌ててトイレットペーパーを探し出す頃には、部屋の反対側から異音が響いてきて、何やってんだ?と探すと足元で果ててたりする。

けひけひけひけひ・・・というパンティング音は密やかで速い。
腹の下に手を入れると、鼓動がまたびっくりするほど速い。
なるほど、このペースで生きてるのか。
全然ついていけません。

歳をとると時間が早く感じられるのは、それまで生きてきた時間との相対的な感覚で時間を捉えるから、という説が有名だが、小さいころの自分は別の生き物で、まったく違う時間を生きていたのかもしれない。
特に「夏休みの友」を片づける8/31日は、同じ1日でも今とは比べ物にならない重みを持っていた。

あ、仔犬がウンチ食ってる。。。
 

日曜日, 8月 26, 2012

じょおく魂

こんなことしちゃいけないけど、ゲットしたフォトスタンドに書いてあった文章があまりにかわいかったので。。。

Border Collie Property Laws

1. If I like it, it's mine.
2. If it's in my mouth, it's mine.
3. If I had it a little while ago, it's mine.
4. If I can take it from you, it's mine.
5. If it's mine, it must never appear to be yours.
6. If it just looks like mine, it's mine.
7. If I saw it first, it's mine.
8. If it's edible, it's mine.
9. If you have something and put it down, it's mine.
10. If I chew something up, all the pieces are mine.
11. If I get tired of it, it's yours.
12. If I want it back, it's mine.

ああ、またジョークが作りたくなってきた。。。
 

木曜日, 8月 16, 2012

子犬のいる生活

猫が飛ぶ、皿がひっくり返る、扇風機が倒れる、風呂場で水音がする、カイラが追う、サンが逃げる、新聞紙が裂ける、ペットシーツが裂ける、水たまりができる、ウンチがこびり付く、手拭いが、足拭きが、バスタオルが引きずり回される、手足咬まれる、騒音が、、、臭いが、、、

そして永遠に転がり続ける白黒の毛玉。
 

月曜日, 8月 13, 2012

苦境と絶望と屈辱と虚無と

今、市井の阪神ファンがどれほどの苦境にあるかを、ここに記しておく。

すでに、テレビのプロ野球中継は全く見ることができなくなって久しい。
試合開始から空気が重くるしく、中盤にイライラが募り、本来ならカタストロフ、、じゃなくてカタルシスが訪れるはずの終盤に深い深い絶望と屈辱感に苛まれるからだ。「こうなったら最悪やけど、まさかね」というまさに最悪の展開が、デジャブーのように毎晩繰り返される。

例えば、こんなの↓
・初回、先頭バッターにヒットを許す。そのランナーがフォアボールや守備のもたつき(マートン、君のことだよ)で、なんとなく3塁まで進んでしまう。
・そこでパスボールとか牽制悪送球とか、しょぼいエラーが出てランナーが生還する。
・その後はピッチャーが踏ん張って1点で凌ぐ。
・「まぁ初回だから良いか」と自分を慰めてると、その1点が重い重い。
・毎回、ヒットはそこそこ出るのに、肝心のタイムリーに結びつかない。
 →ノーアウトでランナーが出ると、決まって新井貴弘が、でなければ藤井彰人が併殺打を放つ。
 →それも2塁手かショートのセカンドベース寄りの位置に、遅からず速からずの絶妙の詰まりゴロ。しかも鈍足だから楽勝でダブルプレー完成。歯痒いというより倒錯した甘い被虐感に浸る。
・ようやく、中盤になって1点を返す。「今日はいけるゼ!」と鬱の反動で狂喜する。
・逆転することも結構あるんだよ。でも、突き放せないから、試合の空気は重たいまま。
・なんとかリードを保って7,8回を迎える。
・ここで中継の渡辺亮か筒井か福原が登場。
・みんな良いピッチャーなのに、揃ってチキン。フォアボールが絡んだ点を取られて逆転。
・観戦はここいらが限界。呪詛の言葉を呟きながら、もう2度と野球を観ないと誓う。
・でも9時を過ぎると結果が気になり、Yahooのプロ野球速報を見る(この瞬間、胸が張り裂けそうになる)。
・無抵抗のまま試合が終わっている。「どーせヒットだけ打ってんだろ」と自嘲気味にヒット数を見ると、案の定、相手チームより数本多い。クソッ!
・他のチームはと見ると、巨人は4点差で、中日は1点差で勝ってやがる。クソッ!!
・何をする気力も失せ、ふて寝する。

いま阪神ファンは深い虚無に陥り、健全な社会活動が営めなくなっている。
この文章も、昨日ようやく8連敗を脱してくれたので、かろうじて書くことができた。

これから、ビデオで試合を観る。
ライブで正視できないから、録画してるのだ。

これまでハードディスクに記録されながら、日の目を見ることなく空しく消去されていったゲームがどれだ
けの数に上るか。
球団のフロントは知っているだろうか?
 

金曜日, 8月 10, 2012

衝動と恥

昨日、買い物につき合ってスーパーを歩いているとき、突然の衝動に駆られ、売り場に並んでいた袋詰めの砂糖に触った。
ピチッとしたビニール袋に、どーしても指の跡をつけたくなったのだ。

細心の注意を払ったのに、横にいたHiroさんに見つかってしまった。
子供みたいな真似をしないよう、注意を受けた。

だ~~~、恥ずかしい!!
 

土曜日, 8月 04, 2012

寒さの記憶

キンキンに冷えた服に着替えるのは嫌だなぁ、せめてあと10分このまま蒲団にくるまってたい、ああ早く暖かくならんかなぁ、と寒さに震えて思っていたのはつい半年前なのに、今はもう、一刻も早く夏が過ぎ去って欲しい、でもお盆も高校野球もこれからなんだよなぁぁ、パンティングしてる犬は3m以内に近づくな!、、、と、そんなことばかり考えている。

それにしても、何千回も経験したはずの「寒い」という感覚がまるで思い出せないことが口惜しい。
リアルに思い出せたら、このクソ忌々しい酷暑も好ましく享受できるのに。
感覚というやつは、なかなか脳の中に再現できない。

その最たるものが味覚で、「〇〇で食べた××が旨かった!」と人は言うけれど、思い出しているのは「そのときに旨いと感じた」という事実で、味覚はなかなか蘇ってこない。「おふくろの味」と言われる記憶は、同じものを何回も何回も何回も、しかも物覚えの良い年頃に食べてようやく形成される。

感覚というのは多分、脳の中では再現されにくい仕組みになっている。
きっとそこには何かちゃんとした理由があるんだろう。例えば、昔の感覚に浸っている間に危険を見過ごしてしまうとか...
だからこそ感覚はいつも新鮮で、何度でも感動できるし、嫌なことも忘れられるんだろうけど、もったいないような気もする。

感覚と感覚器が不可分なら、脳に情報を与えただけでマトリックスみたいな人工現実感は実現できないはずだが、まぁあれは西欧流の脳至上主義に染まったIT技術者の妄想みたいなもんだろうな。
 

月曜日, 7月 30, 2012

2人の蜜月物語(17) -丑三つ時のカイ-

折からの酷暑に打ちのめされ、やっと気温の下がった3時頃に泥のように眠り込んでいると、胸から顔にかけてズシリと重量を感じる。続いて、顔にかかる生臭い息とザラついた舌の感触。
カ、カイラさん、なぜここに?

普段、犬たちは離れの犬小屋で寝起きしているが、最年長のさんと子育て中のカイラだけは母屋暮らしが許されている。
しかし、人間の寝室は2階にあって犬は階段から上には立ち入らない規則だから、寝室に入ってしかもベッドに上がってくるなんてことは、本来、ありえないことである。

ここは、間髪入れず叱るべきところだが、禁を冒してまで会いに来ずにいられなかった彼女の心情を察すると、とてもそんな非道なことはできない。
寂しかったんだよね?
ぎゅうぅぅっ。

それはまぁいいとして、、、犬の性格の男女差って確かにあると思う。
オスは大体決まりきった行動パタンを踏襲するので、事が起きても面食らうことは無いけれど、メスはしばしば、なんで!?としか言えない摩訶不思議な行動に走る。
歴代のメス(りん、じぇす、カイラ、ペグ)は揃ってそうだったから、偏見じゃないと思う。

ただ単に「オスは単純」ってだけかもしれないけど...
 

月曜日, 7月 23, 2012

Pにまつわるあれこれ

・もしかしたら世界のどこかに、一生涯ゲリというものを経験しない部族があるかもしれない。そこに住む人たちは、なんと、あの身の毛もよだつ苦しみを知らないばかりか、そこから開放される(開放されつつある)快感も知らないのだ。おお、そうか、暖かいところだと鳥肌も立ったことがないかもしれない。
だからどーということもないけれど。

・それにしても、あの現象をPの一文字で表記するなんてことは、世界広しといえど日本だけではないだろうか。それを知ったら、アルファベット文字圏の人々はどう思うだろう?日本人の独創性と美意識を肯定的に認めることができるだろうか、それとも、アルファベットの冒涜と詰るだろうか?

・考えてみたら、この季節のPはある種の自然現象とゆーか、身体の防衛反応みたいなものなのかもしれない。この時期は菌が大繁殖するから異物はできるだけ早く体外に排出したいし、その一方で、冬ほど体温維持に栄養がいらなくなるから。あ、でも、水分は冬より必要だから、やっぱり理屈に合わないか。

・カイラさん、あなたねぇ、、、どーして躊躇せずに家の中で排泄するわけ?毎朝、寝ぼけマナコでオ〇ッコとPの混合物を掃除する身にもなってください。
いや、それはまだいーとして、居間で寛いでる時にスッと音もなく土間に行くから、何かな?と思ってると、すぐに何食わぬ顔で戻ってきたから安心してたのに、直後にプ~ンと匂ってくるというのはアレか、気付かれずに一瞬で済ましたら罪にならないとでも思ってるのか?
せめて一声ワンと言ってくれませんか。。。

・普段どんなに高尚で難しい問題を抱えていても、Pのときは全思考が下腹部に集中する。それ以外のことは何も考えられない。マヌケかもしれないが、世俗にまみれた大人から純粋な子供に帰る瞬間、と言えなくもない。

・あ、そうそう、便秘の後のPを経験した人が、鉄砲を発明したんだと思う。
今日のはポンッという音まで聞こえたような気がしたし。
 

土曜日, 7月 21, 2012

群発P

毎年のことだが、梅雨明け前後の2週間程は蒸し暑さとの闘いになる。
高温多湿に身体が順応していないのか、ときに息苦しくなる。

動物たちはどうかというと、馬や羊やヤギはさほど辛そうには見えない。
適当に草を食み、適当に木陰に避難し、マイペースで過ごしている。
鳥なんかいつもより元気そうだ。

犬たちも元気は元気だが、それでも万全ではないようで、順番に腹をお下しになる。
一番早かったのはるぢで、初めて経験した日本の夏が堪えたのだろう。
それから程無くぺじ、カイ、さんが後を追い、最後にはこいつだけは大丈夫やろうと踏んでいたぐれぐまでが立派なゲリになった。トイレを兼ねた裏庭全体がうっすら匂うようだ。

猫はどうかというと、Pにはならないものの、もう一日中寝たきりである。
やっぱり動物も人間に近いほど"ダメ"になるんだろうか?
 

火曜日, 7月 17, 2012

バディ君の葛藤

馬のバディ君は食いしん坊のくせに好き嫌いが激しく、カボチャ、カブ、キュウリなどをキッパリと拒否する。

図体のでかかったにしき君はそれこそ何でも食べたし、野菜はむしろ好物だった。わがままなオリバー君でさえ、上記の野菜くらいは食べる。なので、バディ君の拒否は意外だった。
それが昨日、ダメ元でキュウリを与えておいたところ、いつの間にかエサ箱が空になっていた。
なんだ、やっぱり食べるんじゃん。

なぜ今まで見向きもしなかったのか?

これは個人的な意見だが、彼は根っからのナルシストで、人間からもらったキュウリを旨そうに食べる自分が許せなかったのかもしれない。
どーもそんな気がする。

木曜日, 7月 12, 2012

えらいぞ、自分

ここ1年余りずっと懸案事項だった石窯(レンガ窯?)が完成した。


←右側が2層式の窯。左のやつはレンガ積み練習用の常設コンロ。
るぢ君の飾りシルエット→


思い返せば去年の5月、ファームのオープンプレイベント「シープ・ディ」のゲストから挙がった「窯があったらパン焼き教室ができるね」という声をきっかけに、石窯制作プロジェクトが正式にスタートしたのだった。

目算では一か月足らずで出来上がる筈だったのに、夏を過ぎ、年をまたぎ、春が訪れ、たくさんの人の協力を仰ぎながらも1年経っても完成しないばかりか、何時できるのかは神のみぞ知る、というサグラダファミリア的状況に陥ってしまった。

これではいかんということで、調達の目途が立たない鉄製扉は諦め、セメント板をはめ込んでとりあえず完成ということにした。こうやって眺めると幾多の困難が思い出され、目頭が熱くなります。
うぅっ...

問題は火入れテストだが、屋根あたりが"ピシッ"といく気がして、自分ではやる勇気がない。
誰かやってくれません?
ちゃんと責任取らせてあげるから。



月曜日, 7月 09, 2012

2人の蜜月物語(16) -膝のり〇〇-

先日、夜中にトイレで座っていたら、ドアの隙間からカイラさんが入ってきた。
遠くで雷が鳴っていたので、怖かったのだろう。
そのままずりずりと膝によじ登ってくる。

そのときはもうパンツも下げて現在進行形だったので、抗うすべもなく、カイラさんを膝に抱いたまま事を済ましてしまった(ちなみに小の方です)。
もし監視カメラがあったら、非常にマヌケな図が撮れたに違いない。

でもよくよく考えてみたら、犬を抱いたままオ〇ッコしたことのある人って、実はそれほどいないんじゃないだろうか?
あ、そりゃあ小型犬だったらあるかもしれないけど、一応中型のシープドッグだよ?
さすがに「世界で初めて・・・」は無いにしても、例えば日本でまだ10人に満たないとか、記録の残る昭和10年以降、京都府下で3人目、、、くらいの価値はあるかもしれない。

そう考えたら、捨てたもんじゃない。
 

火曜日, 7月 03, 2012

言い訳

そう言えば今年は皆既日食で騒ぎましたけど、よく考えたら「日食」って自己中心に過ぎる言葉だと思いませんか?
そもそも太陽は普段と変わらず活動してるわけで。
「星が動いて見えるんだから天動説」と強弁するのと、メンタリティとしては近い。

ましてや「日蝕」なんて日が蝕まれるとまで言ってるわけで、太陽からしてみたら失礼というか片腹痛いというか。実情を反映させるなら、月影とか日除け月とか、あるいは日光の恩恵を強調するならお邪魔月くらいがよろしいかと。

じゃあ日本語より論理的ということになっている英語はどうかというと、eclipseという単語に日食という意味があって、かろうじてその誹りを免れている。
それでも、正確にはsolar eclipseとかeclipse of the sunと言うので、「だからぁ、太陽は変わらないからっ!」という訴えが斟酌されているとは言えない。

この解決をマニフェストに据える政党があったら、勇んで一票を投じるのに。
あまりに残念で、大雨の中、動物の世話をしに行く気にならない。。。

月曜日, 7月 02, 2012

真の恐怖

小道を歩いていると、目の前をカエルがピョンピョンと横切った。。。と思ったら、道端の草むらから1mくらいのヘビが飛び出し、ものすごい勢いで飛びかかった。
あっと叫ぶ間もなく、2匹はそのまま側溝になだれ込む。

動悸が収まるのを待って恐る恐る覗き込むと、カエルはとぐろ巻にされ手を喰われながら、ときどきぴうと鳴いたりしている。

もう3日も前のできごとだが、それからまだ一睡もできていない。
自分がカエルになった夢を見たらどうしよう?と思うと全然寝られない。




土曜日, 6月 30, 2012

馬の悪口

馬というのは概してスマートでカッコいいということになっているけれど、それでもあら捜しすればいろいろ欠点が見えてくる。

(1)眼
黒目勝ちなのでよ~く見ないとわからないが、虹彩が円でも縦長でもなく、横長スリット型なのである。
ヤギみたいに。
実際見ればわかるが、横長の虹彩というのは、焦点が合ってないというかマヌケというか、どこか人をバカにしたような顔に見える。いくら真面目にしても眼だけ笑ってるのである。

(2)尻
犬や猫や羊では、尻がむき出しになっても、別にこれといった感慨はない。猫嫌いで通っていた親戚は「肛門見せつけて歩きよるのが好かん!」と公言していたが、個人的にはまったく気にならない。
しかし、馬の尻はだめだ。
普段はフサフサの尻尾に隠れてるからいいが、ふとした拍子に肛門や尻が見えると、調子が狂う。
別に変というわけでもないが、いかにも「お尻」という感じで、どこか肉感的でなまめかしい。見たときに一瞬、気恥ずかしいような罪深いような気分になる。
思春期の少年がうっかり近所のおばさんの裸を見てしまったときって、こんな気分かもしれない。

(3)唇
あるいは鼻づらと言った方がいいかもしれない。
普段はあまり気にならないが、横から見ると下唇が分厚くてへの字に曲がっている。いかりや長介みたいに。日がな一日草を食うだけあって、その唇が前後左右によく動くのだが、それがぶちぶちと不平不満を漏らしているように見えてしまう。
「なんだ、また、お前かよ」
「もっとブラブラしてたいんだけどな」
「あーあ、またブラッシングかよぉ」
「はいはい、どーせ俺なんか。。。」
ときどき、ぶっふぉ!と鼻を鳴らしたり、唇をい~~~っと歪めたりする。
すっごく感じ悪いのである。


要するに何が言いたいのかというと、単に馬の悪口を言ってみたかったのである。
俺も感じ悪い。
 

水曜日, 6月 27, 2012

ぱろでぃ

6/23はチューリング生誕100周年だったそうで、Googleのトップページが「チューリングマシン」のイメージになっていた。
それで、見るとはなしにネットを検索していたら、チューリングの夢というブログ記事に行き当たった。
その書き出しがこれ↓

幼年時代に何らかの理由で強いられた愛の欠乏による不安と孤独が、結果的にその人の中に偉大な数理的感性を育て上げてしまうという場合がある。母と子という、通常の生物学的次元ではかなわなかった交流を、より高次の宇宙的次元で達成しようとするかのように、壮大な数理的構想が企図されるのだ。

何?これ。カッコよすぎる~。
さっそく、マネしてみましょう。

午前中に何らかの理由で強いられた通便機会の欠乏による膨満と不快が、結果的にその人の中に巨大な便塊を育て上げてしまうという場合がある。排出と水分摂取という、通常の生物学的手段ではかなわなかった軟便化を、より末端の直腸的次元で達成しようとするかのように、強烈な便秘が構成されるのだ。

雅ですねぇ。

 

火曜日, 6月 19, 2012

動物が怖い

小さい子供が動物を前にして怖がったりしたときに、よくお母さんが「怖くないのよ~」とか「ほら、怖くないから撫でてごらん」なんて促しているが、それは如何なものかと思う。

だって、怖いものは怖い。
理屈じゃなく感覚だから、そこを否定されると立つ瀬がない。
でもお母さんは絶対だからして、まじめな子供ほど「怖くない」と思いこもうとして自分の感覚を否定する。
感情鈍麻の最初の一歩である。
(もっといけないのは、人目を気にして子供を茶化すことだが)

で、子供はおっかなびっくり触ろうとして、及び腰で上から手を差し伸べるのだが、そういう身振りは動物の側も怖い。
だからちょっと警告してみせたりする。
それで手を引っ込めた子供は、自分がビビらされたことに対してちょっぴり悔しい思いをする。
実はこれが厄介である。

なぜなら、その悔しさはやがて怒りに変わり、そして行き場を失う。
だって、絶対的存在のお母さんに向けるわけにはいかないし、その当人から「動物とは仲良くしましょう」と圧力をかけられているから、動物にも向けられない。
で、お母さんの目の届かないところで動物にイタズラしたりするわけだが、それ自体がおもしろくなってしまうと、立派ないじめっ子が誕生する。

お母さんの役割は、まず子供の感覚を受け止め承認してあげることだと思う。
感覚には、良いも悪いも無いのだから。
怖いのを認めた上で、じゃあ見てるだけにしましょうとか、怖くても触れることを教えるとか、いろいろとできることはある。

・・・なんてことを、昔、会社の研修で習ったことがある。
コーチングの基本なんだそうだ。
 

先回りする〇〇たち

夕刻、あたりが暗くなり始めると、動物たちをそれぞれの寝所に移動させる。
その手順は自然にルーチン化される。
こんな感じ↓

A) 鳥を鳥小屋に移動して給餌
B) 馬をフリースペースに出して、しばらく草を食べさせる
C) 馬を柱に繋いでブラシがけ
D) 馬を厩舎(倉庫)に移して給餌
E) 羊親子組を一旦フリースペースに避難
F) 羊オトコ組をペンに移動
G) ヤギを小屋に移動
H) 羊親子組を小屋に移動
I) 羊オトコ組をペンから小屋に移動
J) 羊とヤギに給餌
("フリースペース"は普段ゲストが憩うところで、おいしそうな草が茂っている)

他家の人が聞いても何のことかサッパリでしょうが、要は結構ややこしいということ。だから、こちらのペースで着実にやりたいのだが、なかなかそうはいかない。
動物たちが抗ってはかどらない、、、んではなくて、逆に先回りしようとするからだ。
寝所に帰る=エサが食べられる、からだろう。

鳥の給餌を始めると、気配を察した馬がソワソワしだし、2頭揃ってフリースペースへの入り口で足踏みしている。まだ早いのになぁと思いながら、しょうがないから出してやるのだが、その後からぞろぞろと羊親子組がくっついてくる。
(B)(C)(D)をすっ飛ばして、(E)に強行突入しようという魂胆だ。

フリースペースの草が食い荒らされるのは嫌だから、ブラッシングもそぞろに馬を厩舎に入れ、羊を移動させるため(F)犬を連れてくる。
ここから先((F)~(J))は犬との共同作業で楽になる、、、はずなのだが、こいつら(ぺぐとるぢ)がまた先回りして作業を進めようとする。

順番通り羊をドライブしてくれるのはありがたいのだが、例えば(H)でゲートを開けるのが遅れると、羊の群が畑に乱入したりするから、小走りで駆けつける。
羊が小屋に入ってからは、余計なこと(犬に反撃しようとレイが小屋を飛び出してくる、、、とか)が起らないよう、可及的速やかに入り口を閉める。
そうやってアタフタしてるうちに、想定外の早さで作業が終わってしまったりする。

で、まだ明るいのでシャッター閉めるのを躊躇していると、さっさとエサを食い終わった馬が「食べるものがありません」と騒ぎ出す。
犬は勝手に満足して草の上でゴロゴロしている。

みんな、オレの話を聞けよっ!
 


金曜日, 6月 15, 2012

同居

仮に、仕事ができてリーダーシップがあって責任感があって、しかも人間的にも尊敬できて大好きな上司がいたとして、一日24時間その上司と一緒にいたいかというと、それはありえない。
どんなに人が良くても上司は上司。
やっぱり息が詰まるし、一人でぼーっとしてたいときもある。

犬も同じじゃないだろうか?と、ふと思った。
あんまり、気にしてる風でもないけどね。
 

木曜日, 6月 14, 2012

時の守り神

ここにちょろちょろっと書き込もうとしたら、どんどん長くなってしまったので、「よた話」にしてアップしました。

たぶん誰も見てない秘境ブログだから、勇気があったら覗いてみてください。

火曜日, 5月 29, 2012

レイ君の頭突き

来訪して気付かれた方もいるかもしれないが、ファームのフィールドにはあちこちに木の棒や竹が置いてある。
これで何をするかというと、羊のレイ君の頭突きに対抗するのである。

対抗といっても叩いたり突いたりするのではなくて、突進してくる顔の前にチラつかせて、集中を逸らすのである。(為念:動物愛護団体系の方)
これで、レイ君が鼻息荒く駆け込んできても、モロに喰らうのは避けられる。

ちなみに、羊の頭突きを体験された方がどれくらいいるか知らないが、これは痛い。
太ももに入ったりすると、肉離れみたいになる。

実は、突っ込んでくるときはまだ良い。
近くの棒を振り回したり、闘牛士みたいに寸前でかわしたり、たまには跳び箱みたいに飛び越えたりできるから。

ホントに怖いのは、羊の群に囲まれて奴を見失ったときである。
知らぬ間に脇に来ていて、そこから横殴りのフックをかましてくる。
助走無しのスタンディングパンチだが、これも威力十分で、思わず「はぅ」とか「へほ」といった「息が詰まる」系の呻き声を上げさせられる。
レイ君を交えてシープドッグ訓練をやるには、それなりの覚悟がいる。

彼がなぜ頭突きに固執するのか、その理由は誰にもわからない。
おそらく、彼自身にもよくわからないんじゃないだろうか?
ただ、群の中で彼が一番人懐っこいのは確かである。
もしかしたら、彼なりの(不器用な)愛情表現なのかもしれない。

大変な迷惑だ。
 

月曜日, 4月 30, 2012

豆知識

そういえば、少し前にここに引用した「It's been a hard day's night」という何処となく字余りの歌詞は、人気が出て忙しくなったビートルズが深夜までスタジオにこもっていたある日、リンゴが「It's been a hard day...」(今日はキツかったよね)と言ったところで、すでに日付が変わってるのに気づいて慌てて「's night」と付け足したところ、メンバー全員にうけたことから生まれたのだそうだ。
 
良い話じゃないですか。 
 
忙しさにゲンナリしながら、未来のある4人の若者が充実した時間を共有できてる感じ。 
心地よい倦怠と連帯(お、一音違い)。 
それなりに人間やってると誰もが経験するけど、実は数えるほども無い希少な時間。 

うらやましい。。。 
気がつけば日付が変わってた、、、という経験がめっきり少なくなった、というより11時を過ぎると気を失うように寝てしまう自分としては。

月曜日, 4月 16, 2012

奇跡な日常

例えばの話、今このクレートに入ってしまったら、処分場に連れて行かれるとか、家族と一生会えなくなるとか、とにかく何かのっぴきならない状況になるということを、飼い犬が察しているとする。
そんなとき自分が「ハウス」と命じたら犬はどうするだろう?

逡巡するか葛藤するか、あるいは少し抵抗してみせるか、、、それでも結局、尻尾振りながらクレートに入っていくだろう、ということはほとんど確信を持って予想できる。
大部分の飼い主さんがそうなんじゃないかな?

これってすごいことやんかと、昨日、運転しながらふと思ったわけです。
奇跡だよな~、十分。

言ってみれば、動物と一緒に暮らしてることがすでに奇跡なわけで、
犬と暮らすと失望と不満が尽きないけど、まぁ奇跡なんだからしょうがない。

。。。というような考え方って、擬人化だ、センチメントだ、非科学的だとか言われるし、実際そうなんですが、そう思っといた方がもっと犬を愉しめて得だと思うから、そう思うことにしている。
少しは謙虚になれるし。

火曜日, 4月 03, 2012

羊のくせに不毛

ササッとイラストでも描けたら、もうちょっと様子が伝わるだろうに。。。

うちの羊たちは、外の草を食べようとして柵(ワイヤーメッシュ)の網目から頭を出すことがあって、そのときは後のことなんか考えないから、力まかせに頭をねじ込んで抜けなくなるヤツが出てくる。

そんなバカは放っときゃいいのだが、さらし首みたいになってるのを見捨てるわけにもいかず、外から頭を押し戻して助けてやっている。
すると、やつらどーすると思う?
なんとぐいぐい押し返してくるんだな、これが。

バカだから、、、というのは失礼で、まぁそういう習性っちゅーかポリシーなんやろね。
座右の銘はきっと「押されたら押し返す」。
結果、柵を挟んで人間と羊がうんうん押し合うというマヌケな図になる。

今日はそこにオス2頭登場。
メス羊が腰を振ってるのを見て、何を勘違いしたのか、1頭(オスA)がお尻に乗っかってくる。
メスは頭が抜けそうになるともがくから、それに触発され、向こう側からガンガン腰を突いてくる。ちょうど後ろからハンマーで殴ってるようなもんで、せっかく抜けかけた頭がまたずっぽりハマってしまう。

思わずムッとして「何すんねん!」と叫ぶと、突然、様子を見ていたもう一頭のオスBが、横から頭突きを食らわす。
二本足で立っていた無防備なAは、たまらず吹っ飛ばされて横転。

羊の行動を理解するのは随分前に放棄してるから別に驚かないが、「とりあえず助かった」と思ったのもつかの間、今度はオスBが空いた腰に乗っかっている。
おまえら、草とアレしか頭にねーのか!

さっきと同じく、頭押す→メス羊もがく→オスB腰使う→頭ハマる、の繰り返し。
そして姿勢を立て直したオスAが、今度はBの横っ腹に頭突きを食らわす。

・・・というのがその後2回くらい繰り返される。
そうこうしてるうちに、この不毛な輪廻に参加している自分がつくづく嫌になった。

で、方針変更してるぢ君投入。
犬を見た瞬間、メス羊は自力で頭を引っこ抜いて逃げていきました。

最初から、そうすればよかった。。。

金曜日, 3月 30, 2012

作業日和

It's been a hard day's night...
あー、今日はよく働いた。

昨日、今日と絶好の作業日和になった。
それまであまりにも天気がひどかったせいで、少し晴れると追い立てられるような気分になってしまう。
卑しくも現代に生きる文明人がここまで天候に左右されるのもどーかと思うが、朝日が部屋に差し込んでくると、じっとしていられない。
犬エリアの増設とか、石窯製作とか、柵修理とか、鳥エリアの網張りとか、畑作りとか、庭の砂利敷きとか、やんなきゃいけない作業は山のようにある。それはそれで気が重い反面、気が乗らないのをどんどん後回しにできる利点がある。だから今は作業が楽しい。
明日また資材と工具を買いにいかなきゃ♪

嫌な兆候もある。
小バエが飛びだしたり、犬猫の抜け毛が舞いだしたり、、、あの厭わしい季節が迫っている。
自慢じゃないがまろの活動期間は極端に短い。
今のうちに柵と鳥エリアだけは何とかしとかないと。

土曜日, 3月 24, 2012

しつこいようですが

今日もざんざん降りの雨。
もおどーしようもない。

土間からフィールドを眺めるとこんな感じ/漢字になってます。

雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲雲雲雲雲雲雲雨雲雲雲
雲雲雨雲雲雨雲雲雲雨雨雨雲雲雨雲雨雲雨雲
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
屋屋屋屋雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨木雨
根根根根雨雨雨雨雨雨雨雨木雨雨雨雨雨雨雨
羊藁羊藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
藁藁羊羊藁羊雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
山羊藁藁藁藁雨雨雨雨雨雨雨雨雨馬雨馬雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
泥雨水水雨雨泥水雨雨泥泥泥雨水水泥泥泥泥
水水水泥泥水水水水泥泥鳥鳥鳥草水水水草泥
泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥泥

犬がいないでしょ?
犬はね、、、泥と一体化しちゃって見えないの。
あはははは!

金曜日, 3月 23, 2012

今日も

雨。
それも、どしゃぶり。

天気予報によると午後もずっと雨で、そのまま明日も降り続けるらしい。
これは何か?

それどころか明後日は「暴風雪」、明々後日は「曇りときどき雪」などと出ている。
これは一体何か?

悪いが下手な冗談につきあう気はない。
こんなことをしていたらダメになるというのが、どうしてわからないのか?

月曜日, 3月 19, 2012

どんだけどろだらけ?

またですか、、、雨。
年がら年中ず~っと雨が降り続き、読んでるこっちまで湿気てしまうようなSF小説があったけれど、作者のブラッドベリは福知山出身に違いない。

この辺は中途半端に日本海側気候なもんだから、積雪地帯の雪と同じペースで雨が降る。冬にスカッと晴れる日なんかほとんどない。
しかも土地の人によると、今年は例年に増して雨が多いらしい。
あちこちに水溜りができて、敷地の一部は泥田状態だ。

犬たちを走らせてやると一瞬で泥人形になる。
屋内に入れないからいくら汚れてくれてもかまわないが、その身体で飛びつくのだけは勘弁して欲しい。

空を見上げて、それにしても鬱陶しい空模様やなぁ...なんてぼやいていると、視野の隅で馬が横倒しになってうごめいている。
泥人形2個追加。しかも特大。
夕方のブラッシングが今から憂鬱になる。

「どこまで続く、ぬかるみぞ」
あ~もう、世界中どこに行っても、乾いた土地なんか無いんじゃなかろうか?

金曜日, 3月 16, 2012

トラウマ

るぢ君は、前の持ち主のところでは車に乗せられて仕事場に行っていたのだろう。
ドアを開けると飛び乗ろうとするし、車で出かけようとすると、犬エリアを飛び出して伴走してくる。

今日も、飼料のオカラを引き取りに車を出したのだが、家から百メートルほど走ったところで、バックミラーに何やら黒い影が。。。全身をバネにして、それはそれはうれしそうに追いかけてくる。

そのとき突然、あることを思い出した。

まだ小さかったころ、やはり車の中から、追いすがる犬を眺めていたことがある。
確かに自分で体験したことなのに、そのときまで完全に忘れていた。

事情は覚えていない。
多分、迷い込んできた野良犬をしばらく飼っていて、でもやっぱり家には置けないとか何やらで、父の運転する車でどこかに捨てに行った帰りだったんだろう。
あるいは、飼い犬が産んだ子犬だったかもしれない。

その辺の記憶はまったくあいまいだ。
ただ、土ぼこりの中を駆けてくる犬の必死な様子と、乗車していた家族(父、母、兄)がそれを見て笑っていたことが印象に残っている。

それが幼い心では持ち堪えられなかったので、半世紀近くも記憶が封印されていたのかもしれない。

水曜日, 2月 22, 2012

心理テスト

突然ですが、心理テストです。
写真にもっともよく当てはまるセリフを選んでください。


1)犬「このネコ~っ、部屋の中でぬくぬくしやがって!」
2)猫「ごめんなさい、私、あなたの愛には応えられないわ」
3)人「うわっ、ネコの後ろに背後霊が!」

1)を選んだ人
経験や常識を重んじ、物事を客観的に判断するタイプ。真面目すぎて友達を失う。

2)を選んだ人
かなりエキセントリックで冗談好きなタイプ。ふざけ過ぎて友達を失う。

3)を選んだ人
想像力に富んでいて発想も自由奔放。周りの人を振り回して友達を失う。

ああ、退屈。。。

日曜日, 2月 19, 2012

ねこのおーきさ

平均的にはネズミより大きく、イヌよりも小さい。
ウサギはイメージ的には同じくらいだが、お座りの姿勢だとネコの方が背が高い。

なぜ、ネコはこのサイズなのか?

長年の疑問がさっき解けた。
顔の前に座って、PC作業を邪魔したいからだ。

日曜日, 2月 12, 2012

対策

臭い物には蓋
離婚には慰謝料
茶番には幕引き
スキャンダルには口止め
怨霊にはお払い
・・・ということで、るぢの小屋を封印した。

二週間ほど前、小屋の内側をガジガジするので、1×4材で補強してやったのに、どーやら齧り心地が良かったらしく、木屑の山を作ってしまった。
これ以上進行すると鉄柵が外れてしまうので、これでも食らえ!と分厚いベニア板を打ちつけてやった。
ふふふ、もうどこにも歯が引っかかるまい。

小屋が薄暗くなってしまったが、おまえら穴倉に棲んでたんだから良いよな?

水曜日, 2月 08, 2012

2つの顔を持つ犬

るぢ君は、学術的にはネコ目イヌ科のウナギイヌ属に分類される。
真っ黒でツルツルでクネクネだから。

クネクネ度はかなり進んでいて、甘えるときは全身でクネクネしながらやって来る。
かわいい。。。
が、これまでの経験上、この手の犬を信用する気にはなれない。


じぇちがそうだった。
叱られるとひぇぇ~っ!と恐れ入るくせに、その直後に同じワルサをする。
距離があってすぐに捕まらないと判断すれば、やることをやってしまってから謝りに来る。
それよりも距離があるときは、逃げる。
さんざん逃げ回って捕まる頃には、元の悪行は時効になっている。

るぢくんの本性はまだわからない。
ウナギイヌ属の誇りを見せて欲しいものだ。

月曜日, 2月 06, 2012

Farming Exercise

去年の春から、週一でなくフルタイムでファーム暮らしをしているが、最初の一ヵ月半で体重が5kg減った。
その後も2kgほど減って、今もそのままキープできている。
明らかに食べる量は増えているのに、だ。

ダイエットには、ウェイトトレよりも脂肪を消費する有酸素運動が有効だそうだが、たぶんファームの雑用ってそうなんだろう。試しに万歩計で測ってみたら、朝の給餌作業だけで3000歩になった。
以前は、車通勤に加えて朝から晩まで机作業だったから、それに較べるとものすごく運動している。(なんてこというと、近所のおっちゃんに鼻で笑われるけど)

給餌作業は朝と夕の2回だけだが、その合間にほとんど毎日、何かしらのイレギュラーな作業が割り込む。
柵の修理とか、物置の掃除とか、竹やぶの探索とか、小屋の修理とか。

でもね、、、柵は馬が押し倒してヤギが踏みつけたんだし、物置は鳥フンでズルズルになったんだし、捜索に出るのは羊が脱走するからだし、小屋は鳥追いを見て興奮した犬が噛みつぶしたんだし、、、どれもこれも、本来不必要な作業である。

てな風に考えるとムカムカしてくるが、みんな自分の健康を案じて作業を作ってくれてるんだと思えば、ぜんぜん腹立たないもん。

木曜日, 2月 02, 2012

進化

あれ、犬たち全員サークルに入れたはずなのに、なぜ君がここにいる?
おや、ぐのサークルから吠えてるのはぺぐちじゃないか?
ぐとかいを遊ばしていたのに、いつのまにか3頭になっている。。。

...なんてことが度重なり、どうやらぺぐちん、サークルの鍵を自分で開けられるようになったらしい。

柵を引っかいてたら振動で開いたんでしょ?とHiroは主張するが、今朝現場検証したら鍵はすべりが悪くて自然に開きそうにはないし、付近に引っかいた跡も無い。
開けるためには、柵の外に手を出して小さな取っ掛りをぐいと引っ張るしかないのだが、犬の前手でそんなことが可能だろうか。

ま、ぺぐちん天才だからね。

月曜日, 1月 30, 2012

皮算用

展示会が終わった。
やる前はむしろ気が重かったのに、今の気持ちは「もう終わってしまった」だ。

もちろん、展示を通じて人の輪が広がったのが何よりの収穫だが、これまでやってきたことを振り返り、頭を整理する良い機会になった。展示会とか発表会ってそーいうメリットがあるんやね。関わっていただいた方すべてに感謝です。

ただ、、、

1)フラリと寄られたご婦人が、何気なく手に取った「みわファーム戦記」の虜になる。
2)家に帰って夕食の席でその話をする。
3)熱に浮かされたような妻の瞳を見て、不安に感じたダンナが休日にこっそり来場する。
4)で、やっぱり衝撃を受ける。
5)なんとダンナの仕事が大手出版社の企画担当。とんとん拍子に話が進み、製本&出版のオファーが。。。

という控えめなシナリオを想定していたのに、何も起きなかった、、、てゆーか、展示に立ち会ったHiroによると、ほとんど誰も手に取らなかったらしい。
くっそ~。
返事まで考えてたのに↓

「出版社が混乱したら気の毒やから、まぁOKしといたる」

水曜日, 1月 25, 2012

予測不能

「動物の世話が大変かってよく訊かれるけど、答えに迷う」
「時間が取られるとか、どこにも行けないとか、エサ代とか?」
「そんなとこなんだけど、どれにしたって大変は大変だし、そーじゃないと言えばそーでもないし。。。」
「程度の問題っつーこと?」
「結局は気の持ちようなんだけど、そう言ってしまえば何でもそーじゃない?」
「うん」
「でも、やっぱりどこか違うような気がする」
「はぁ」
「相手が生き物ってとこかな」
「あー、わかる気がする。生き物って全然予想できないもんな」
「物だって予想できないが」
「いや、それでもどれくらい予想外かくらいは想像つくけど、生き物って予想できなさが予想できないじゃん」
「結局あれか、大変さが予想できないところが大変ということか。。。」

なんて会話を大阪弁でしながら家にたどり着くと、ゴミ袋が破られて中身が盛大に散らばっている。
室内に居たのはさんと猫だけ。いつもは完璧な留守番をするのに。。。
なるほど、予想外だ。

月曜日, 1月 16, 2012

常識のウソ

固く信じて疑わないことが3つある。

1)ミュータンス菌、つまり虫歯の特効薬がすでに開発されている。しかしそれが世に出てしまうと世界中の歯科医師、技師、看護士が一斉に失業するし、歯科大と歯ブラシメーカーが苦境に陥る。だから、彼らはみんな結託して、その事実を必死に隠している。それを暴こうとする者には歯科医による拷問が待っているのだが、その方法というのが、治療具を総動員した身の毛もよだつような・・・

2)猫は集団で夢を見る。つまり、夢の世界が共有されていて、眠っている猫は皆そこに参加して、総意としてのユートピアを作り上げている。猫が長時間眠るのは、できるだけ多数の同期を取るため。
もしかしたら、人間が現実と思ってるのは実は猫の夢かもしれない。なぜなら、いつも幸せそうなのはやつらだけだから。

3)髪には石鹸じゃなくシャンプー&リンスというのはウソ。メーカーが市場を創出するために、石鹸(のアルカリ)が髪を傷めるという話を捏造した。ということは、シャンプーで全身を洗ってもまるでOKなはず。実際、シャンプーで全身丸洗いを何年も実践しているが、何も問題はない。

よーするに何が言いたかったかというと、入浴時間が3分なのにも前向きな理由があるのであって人はそれを安易に非難してはいけない、、、ということでした。

土曜日, 1月 14, 2012

冊子化プロジェクト第3段

最初のボーダーコリー(りん)を迎えてから約10年間、「ったく、ボーダーコリーって奴は・・・」というマニアックなWebサイトを運営していました。そこに、犬にまつわるジョークを集めたコーナーがあって、せっせと自作ジョークをアップしてました。
この小冊子は、そこから11話を選び出したものです。

どれも懐かしくて愛着のある作品ばかりですが、個人的には「なぜ猫は人間に冷たいのか?」が一番気に入ってます。きっと、物語っぽいのが好きなんでしょう。

「なんで、ファームの展示会にジョーク集?」と訝る向きもあろうかと思いますが、ま、あまり深く考えず読んでみてください。

2012年1月10日
みわファーム まろ

土曜日, 1月 07, 2012

冊子版まえがき その2

みわファーム戦記えぴそーど2

第一話だけのつもりが、ワルノリしていつの間にかシリーズ化したみわファーム戦記。その一年後、メンバーの入れ替えがあったし、もう大丈夫だろうとタカを括っていた雑草が、相変わらずの勢いで盛り返してきたので、エピソード2を書きました(2005年8月~10月)。

結局好きなんですよね、こーゆーの。。。

いい加減にしろっ!

…という声も聞こえてきますが、悪ふざけをクールにスルーするのも人格形成には肝要なることをご理解いただき、一読いただければ幸いです。

2012年1月5日
みわファーム まろ

水曜日, 1月 04, 2012

猫が降る

寝る前に、暖かい布団にくるまって本を読むのが好きだ。
すぐおねむになるので、毎日数ページずつしか読めないのだけれど。

今読んでるのは「フェルマーの最終定理」。
そーゆー題名の本を読むオレってかっこいい・・・と自己愛に浸るためだけに購入した本なので、チンプンカンプンなのを覚悟してたのに、予想に反してすっげーおもしろい。
10分で眠気に負けてしまう自分がくやしい。

しかし、この神聖な時間を邪魔するヤツがいる。
こちらが本読みの態勢に入ると、いつの間にかベッド周りの闇に潜んでいて、布団からはみ出た本に襲い掛かってくる。

しかも、なぜか上から。
背の高い家具なんか無いのに、突如、重い肉塊がドサッと落ちてくる。
思いっきり床からジャンプしてる、、、んだろう。

昨日なんか、大きく開けた口とモモンガみたく広げた四肢(と腹)が、一瞬、目に飛び込んできた。
これがどんだけ怖いシーンか、凶暴な猫を飼ったことが無い人にはわから・・・

やめよ。
今年最初の記念すべき投稿なのに、下らなさすぎるし。