土曜日, 12月 15, 2012

カッコいいコケ方

たまたま京都市街に用事があって、JR園部駅の駐車場を利用した。

その駐車場は、駅に向かう側が1.5mほどの段差になっていて、ほとんど垂直のコンクリート壁から鉄の足場が2つ突き出ている。
ちゃんとした出口は別にあって、そこを使えば普通に歩いて出入りできるのだが、10mほどの遠回りが面倒臭いときはその段差を登ったり下りたりする。

用事を済ませて帰ってきたのが夜の11時過ぎ。
田舎の11時といえばもうどっぷり深夜で、薄ら明るいチャラチャラした街の11時とは訳が違う。
で、ちょっと気が急いていたのかもしれない。
早く車に辿り着こうとして、近道の段差を降りようとして悲劇が起きた。

最初の足場に右足をかけ、そこに体重をかけようとしたときには、もうバランスを崩していた。
つつつぅっと身体が前のめりになる。

この時点で2つの選択肢があった。

一つはその場でしゃがんで姿勢を低くし、手荷物を放り出して後ろの地面にしがみつく作戦。
もう一つは、そのまま右足で足場を強く蹴り、その勢いで空中で姿勢を立て直しつつ、着地で踏みこたえるやり方。
前者は荷物が散乱して不格好だが、ケガの少ない無難な方策に思えた。後者はリスキーだけど、もし成功すれば被害ゼロの上に、もしかしたらGパン刑事みたいに格好良くキメられるかもしれない。。。

大体そんなことをコンマ何秒かで考え、結局、Gパン刑事の可能性にかけた。

で、勢いよく足場を蹴ったのだが、飛翔中に前のめりが解消せず、ならばと着地時に地面を強く蹴ってリカバーしようとしたのだが、力及ばず、より前傾を深めてしまった。
もうGパン刑事というより、カリオストロ城の屋根を駆け降りるルパン状態。

次の一歩で決定的に制御不能となり、前からダイブする格好で大破してしまった。
手から離れたバッグが1mほど先を飛んでいくのが見えた。


、、、という事件が起きたのが3日前の水曜日。
ようやく心身の傷が癒えてきて、こうしてブログに書けるまでになった。

それにしても、深夜、三段跳びでド派手にすっころぶオヤヂって。。。
最初からカッコなんか気にしなければ良かった。
 

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