月曜日, 8月 13, 2012

苦境と絶望と屈辱と虚無と

今、市井の阪神ファンがどれほどの苦境にあるかを、ここに記しておく。

すでに、テレビのプロ野球中継は全く見ることができなくなって久しい。
試合開始から空気が重くるしく、中盤にイライラが募り、本来ならカタストロフ、、じゃなくてカタルシスが訪れるはずの終盤に深い深い絶望と屈辱感に苛まれるからだ。「こうなったら最悪やけど、まさかね」というまさに最悪の展開が、デジャブーのように毎晩繰り返される。

例えば、こんなの↓
・初回、先頭バッターにヒットを許す。そのランナーがフォアボールや守備のもたつき(マートン、君のことだよ)で、なんとなく3塁まで進んでしまう。
・そこでパスボールとか牽制悪送球とか、しょぼいエラーが出てランナーが生還する。
・その後はピッチャーが踏ん張って1点で凌ぐ。
・「まぁ初回だから良いか」と自分を慰めてると、その1点が重い重い。
・毎回、ヒットはそこそこ出るのに、肝心のタイムリーに結びつかない。
 →ノーアウトでランナーが出ると、決まって新井貴弘が、でなければ藤井彰人が併殺打を放つ。
 →それも2塁手かショートのセカンドベース寄りの位置に、遅からず速からずの絶妙の詰まりゴロ。しかも鈍足だから楽勝でダブルプレー完成。歯痒いというより倒錯した甘い被虐感に浸る。
・ようやく、中盤になって1点を返す。「今日はいけるゼ!」と鬱の反動で狂喜する。
・逆転することも結構あるんだよ。でも、突き放せないから、試合の空気は重たいまま。
・なんとかリードを保って7,8回を迎える。
・ここで中継の渡辺亮か筒井か福原が登場。
・みんな良いピッチャーなのに、揃ってチキン。フォアボールが絡んだ点を取られて逆転。
・観戦はここいらが限界。呪詛の言葉を呟きながら、もう2度と野球を観ないと誓う。
・でも9時を過ぎると結果が気になり、Yahooのプロ野球速報を見る(この瞬間、胸が張り裂けそうになる)。
・無抵抗のまま試合が終わっている。「どーせヒットだけ打ってんだろ」と自嘲気味にヒット数を見ると、案の定、相手チームより数本多い。クソッ!
・他のチームはと見ると、巨人は4点差で、中日は1点差で勝ってやがる。クソッ!!
・何をする気力も失せ、ふて寝する。

いま阪神ファンは深い虚無に陥り、健全な社会活動が営めなくなっている。
この文章も、昨日ようやく8連敗を脱してくれたので、かろうじて書くことができた。

これから、ビデオで試合を観る。
ライブで正視できないから、録画してるのだ。

これまでハードディスクに記録されながら、日の目を見ることなく空しく消去されていったゲームがどれだ
けの数に上るか。
球団のフロントは知っているだろうか?
 

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