土曜日, 10月 13, 2012

ドクター・ヘリオットの

「愛犬物語」を友人に薦められて読んだのは、十数年も前の、ボーダーコリーを飼いはじめてまだほんの間もない頃。

獣医だった作者の体験をベースに仕立てられた物語はどれも、上品なお菓子のように口当たりが軽く味わい深い。40あまりのショートストーリを、あっという間に読了した。

ヨークシャ地方が舞台だけあって、農場で暮らすボーダーコリーの話もいくつか出てくる。その部分だけは何度も読み返した。
いや、正確にはボーダーコリーとは書かれていなくて、せいぜい「シープドッグ」、あるいは単に「牧場の犬」として紹介されているだけだ。そのぶっきらぼうな呼称や描写からは、農夫と犬たちに向ける深い好意とリスペクトが伝わってくる。

「牧場の犬たちは幸福な日々を送っている。散歩をねだる必要がないし、一日中外におれるし、しかも飼い主と一緒に仕事ができるのである。」
「刈り入れの時、馬車の上にふらふらしながら立っている犬がいる。麦刈りの季節、乾した束のまわりでネズミを追っている犬がいる。牧草地を歩き回っていたり。牧舎のまわりを嗅ぎまわっている犬がいる。彼らはいったい、何をしているのだろうか? 」
「私は牧場を訪ねると、まず犬を探すことにしている。犬がいれば、その近くに主人がいるからである。」
「ジョックに似た犬は、ヨークシャにはゴマンといる。みんな物陰に隠れて、私が車を出すのを楽しみにしている。」
「親愛なるティップ。北ヨークシャの高地でいきいきと活躍する数千の犬の代表選手。」
「安楽とか贅沢とかバランスのとれた食事なんか、意にとめたこともない。トウモロコシのかゆとミルクだけで生き、しかし生涯健康で過ごす。」
「私は、自分の犬たちが幸福であってくれといろいろ工夫するが、しかし牧場の犬の方がずっとずっと幸せである。」
「この犬たちは従順で、おとなしいのである.」


ストーリもさることながら、これらの断片的な文章にヤられてしまった。
農場のことを何も知らないのに、何だかやるせないような、いたたまれないような気持ちになった。
犬の暮らしをこんな風に描写するヘリオット先生の眼差しに共感した。

ごく普通のマンション暮らしだった自分たちが、田舎で動物にまみれて暮らすようになるまでには、いろんな理由と沢山の出会い、それにちょっぴりの偶然が関わっているが、今にして思えば、この本にも責任の一端はある。

で、今の暮らしで物語の世界に近づけたかと言えば、そんなことはない。
たとえ田舎であっても、今の日本で犬を飼うことの制約は大きい。
せめて敷地の中だけでもぶらぶらさせておけたらなぁ、、、と切に思っている。

金曜日, 10月 12, 2012

予想外です

異臭がするので風呂場の脱衣所を覗くと、立派な一本グソが落ちている。
ラティスで囲った子犬エリアから出してやったばかりのもっちの仕業だ。

粛々と始末すべく居間に置いてある(!)トイレットペーパーを取りにいくと、その子犬エリアが破滅的な状況になっている。
しょうがないこっちを先に片付けるか、、、と嘆息しつつ作業していると、当のご本人が脱衣所の方からうれしそうに駆けてくる。

あかん、やられたっ!!

彼女には、自分のウンチをこねくり回して遊ぶ悪癖がある。
そうはさせじと、いつもは真っ先に片付けるのに。

惨状を覚悟して脱衣所に駆けつけると、、、なんと、、、うんこが2本になってました。

どんだけ出るねん!?
 

火曜日, 9月 25, 2012

汚れた窓の向こう側

それでは問題です。

黒い子犬は、汚れた窓の向こうに何を見ているのでしょう?

(1) 季節外れのお祭り
(2) パイソンとベンガル虎の死闘
(3) 犬の園

正解は・・・(3)でした。


犬の園...子犬禁制の秘密の花園。
そこでは、怪しげな成犬が群れ集い、昼夜分かたず痴態が繰り広げられているという。

底無しの惰眠の後、匂いつけに余念の無い男ども。
その間を、媚と邪を含んだ目つきで徘徊する女たち。

そして老若男女問わず、唐突に始まる乳繰り合い。
穴掘りにウツツを抜かすジャンキー。
ミミズと一体化するパラノイア。

恥知らずの享楽と頽廃。
人外魔境のその地では、およそ犬という犬が堕落するという。

あと二月もすれば、けひけひ小僧も仲間に入れてやろう。
悪いけど、それまではお子ちゃま扱いね。


←犬の園


月曜日, 9月 17, 2012

小さな誓い

ちょっと前に書いたように、TV中継をわざわざ録画しておいて、結果を知ってから鑑賞するという手間をかけている。ライブの痛みに耐えきれないので、勝利試合だけを愉しもうというクレバーな戦術である。
これでもう、金本の絶望的な背走も、新井の併殺打も、福原の痛恨被弾も見なくて済むし、数少ない良いシーンを見逃すこともない。
一粒で二度おいしい、とゆーやつ。

しかし、問題がある。
あんまりおもしろくないのだ。
いや、まあそれなりにおもしろいけど、ドキドキ感がない、、、あたりまえか。

普通だったら胸のすくようなタイムリーも、ここで打つとわかってるとすっかり色褪せる。
「ぃやったあああ~っ!!」→「うん、打ったね」...みたいな。
挙句、途中で寝てしまったりする。

何より悪いのは、そこまでしてプロ野球に入れこむ自分が何だか小さく思えてしまうこと。
小さい頃、近所をブラブラしてた野球だけが取柄の冴えないオッチャンを見て、こんな大人にだけはなるまい、と心に誓ったのではなかったか?
オリンピックの後にプロ野球を観て、「これってスポーツじゃないよなー」と興醒めしたのではなかったのか?

もう、やめよう。
そしてもっと有意義なことに時間を使おう。

と心に誓った。
 

木曜日, 9月 13, 2012

最初で最後の・・・

本当に気が進まないのですが、ちょっと前にこのブログで触れたからには、やっぱり報告しないわけにはいかない。

先日、石窯の火入れ式を敢行したんですが、調子に乗って盛大に燃やしてたら、一番大事な第一燃焼室の焼き床(この上で薪を燃やしたり食材を加熱したりする)にヒビが入ってしまいました。
号泣です。

以上、報告終わり。


幸い、崩壊には至らなかったので、ピザは問題無く焼くことができました。
こうなったら、焼ける間に焼きまくろうと思います。

ということで、9/15(土)、9/23(日)の2日間、ピザ食べ放題のイベントやります。
題して石窯友の会。(笑)

参加希望の方はご連絡ください。



 

水曜日, 9月 05, 2012

史上最強のヘビ狩り女

今年はカエルをやたらと見かけるのにヘビがいないなぁとHiroと話していた矢先、産卵小屋の卵を手探りしていると、重量感のある冷たいものがドテッと手に乗っかかってきた。
今年も卵泥棒は健在でした。

見逃してやりたい気もするが、それはできない。
一度卵のありかを知ってしまうと、何度でもやってきて、片っ端から食べてしまうので。
さっそく、倉庫から剪定鋏(両手でがっちょんとやるやつ)と、ハンマーを持ち出してきて闘いの準備に入る。
鋏で首根っこを挟んで小屋から引きずり出し、ハンマーで頭を潰そうという算段だ。

実はヘビ退治、毎年の恒例行事なのだが、今回は狭い小屋(犬小屋を流用)に入ってしまったので苦労した。
入り口からは奥の方が見えないし、ヘビが暴れて飛びかかってくるので覗き込むこともできない。
卵を飲み込んだ直後だったらしく、頭の下が異様に膨らんでいてますます気色悪い。それがあちこちに引っ掛かって焦るのか、やたらと暴れまわる。

そのころ、ようやくHiroが駆けつけてきたので、屋根を持ち上げてもらって何とか首根っこを挟むことができた。
引きずり出してみると、1mくらいの青大将。
苦しいのか怒ってるのか、鋏にギリギリ巻きついている。

あとはハンマーで潰すだけなのだが、おびえ切ったHiroがへっぴり腰で狙うので、なかなか頭にヒットしない。そのうち、ハンマーヘッドを敵と見定めたヘビが、咬みつこうとして首を振り上げるので、余計に叩きにくくなる。
「ビビっってないでしっかり狙いなさい!」という叱咤激励が効いたのか、5発目くらいでようやく仕留めてくれた。
ふぃ~。

多少手間取ったけど、ヘビ恐怖症の彼女としては上出来だったかも。
とりあえず誉めておこう。

(何となく、自分とHiroさんを入れ替えて書いてみました。他意はありません。)
 


水曜日, 8月 29, 2012

時が流れる

動物の寿命は脈拍数に反比例するという説がある。
逆に言えば、一生の鼓動数はどんな動物も15億回なんだそうな。
だとしたら、動物は個体ごとに違った時間を生きていて、それは身体の生理的なリズムに同期している、、、と言えるかもしれない。

仔犬を見ているとそれを実感する。
彼らの行動は忙しない。
ぐっすり寝てるのを確認しても、10秒後にはもうバッチリ起きていて、身体を撫でてやろうとすると、そのときはもう別の部屋でオシッコ垂れているので、慌ててトイレットペーパーを探し出す頃には、部屋の反対側から異音が響いてきて、何やってんだ?と探すと足元で果ててたりする。

けひけひけひけひ・・・というパンティング音は密やかで速い。
腹の下に手を入れると、鼓動がまたびっくりするほど速い。
なるほど、このペースで生きてるのか。
全然ついていけません。

歳をとると時間が早く感じられるのは、それまで生きてきた時間との相対的な感覚で時間を捉えるから、という説が有名だが、小さいころの自分は別の生き物で、まったく違う時間を生きていたのかもしれない。
特に「夏休みの友」を片づける8/31日は、同じ1日でも今とは比べ物にならない重みを持っていた。

あ、仔犬がウンチ食ってる。。。
 

日曜日, 8月 26, 2012

じょおく魂

こんなことしちゃいけないけど、ゲットしたフォトスタンドに書いてあった文章があまりにかわいかったので。。。

Border Collie Property Laws

1. If I like it, it's mine.
2. If it's in my mouth, it's mine.
3. If I had it a little while ago, it's mine.
4. If I can take it from you, it's mine.
5. If it's mine, it must never appear to be yours.
6. If it just looks like mine, it's mine.
7. If I saw it first, it's mine.
8. If it's edible, it's mine.
9. If you have something and put it down, it's mine.
10. If I chew something up, all the pieces are mine.
11. If I get tired of it, it's yours.
12. If I want it back, it's mine.

ああ、またジョークが作りたくなってきた。。。
 

木曜日, 8月 16, 2012

子犬のいる生活

猫が飛ぶ、皿がひっくり返る、扇風機が倒れる、風呂場で水音がする、カイラが追う、サンが逃げる、新聞紙が裂ける、ペットシーツが裂ける、水たまりができる、ウンチがこびり付く、手拭いが、足拭きが、バスタオルが引きずり回される、手足咬まれる、騒音が、、、臭いが、、、

そして永遠に転がり続ける白黒の毛玉。
 

月曜日, 8月 13, 2012

苦境と絶望と屈辱と虚無と

今、市井の阪神ファンがどれほどの苦境にあるかを、ここに記しておく。

すでに、テレビのプロ野球中継は全く見ることができなくなって久しい。
試合開始から空気が重くるしく、中盤にイライラが募り、本来ならカタストロフ、、じゃなくてカタルシスが訪れるはずの終盤に深い深い絶望と屈辱感に苛まれるからだ。「こうなったら最悪やけど、まさかね」というまさに最悪の展開が、デジャブーのように毎晩繰り返される。

例えば、こんなの↓
・初回、先頭バッターにヒットを許す。そのランナーがフォアボールや守備のもたつき(マートン、君のことだよ)で、なんとなく3塁まで進んでしまう。
・そこでパスボールとか牽制悪送球とか、しょぼいエラーが出てランナーが生還する。
・その後はピッチャーが踏ん張って1点で凌ぐ。
・「まぁ初回だから良いか」と自分を慰めてると、その1点が重い重い。
・毎回、ヒットはそこそこ出るのに、肝心のタイムリーに結びつかない。
 →ノーアウトでランナーが出ると、決まって新井貴弘が、でなければ藤井彰人が併殺打を放つ。
 →それも2塁手かショートのセカンドベース寄りの位置に、遅からず速からずの絶妙の詰まりゴロ。しかも鈍足だから楽勝でダブルプレー完成。歯痒いというより倒錯した甘い被虐感に浸る。
・ようやく、中盤になって1点を返す。「今日はいけるゼ!」と鬱の反動で狂喜する。
・逆転することも結構あるんだよ。でも、突き放せないから、試合の空気は重たいまま。
・なんとかリードを保って7,8回を迎える。
・ここで中継の渡辺亮か筒井か福原が登場。
・みんな良いピッチャーなのに、揃ってチキン。フォアボールが絡んだ点を取られて逆転。
・観戦はここいらが限界。呪詛の言葉を呟きながら、もう2度と野球を観ないと誓う。
・でも9時を過ぎると結果が気になり、Yahooのプロ野球速報を見る(この瞬間、胸が張り裂けそうになる)。
・無抵抗のまま試合が終わっている。「どーせヒットだけ打ってんだろ」と自嘲気味にヒット数を見ると、案の定、相手チームより数本多い。クソッ!
・他のチームはと見ると、巨人は4点差で、中日は1点差で勝ってやがる。クソッ!!
・何をする気力も失せ、ふて寝する。

いま阪神ファンは深い虚無に陥り、健全な社会活動が営めなくなっている。
この文章も、昨日ようやく8連敗を脱してくれたので、かろうじて書くことができた。

これから、ビデオで試合を観る。
ライブで正視できないから、録画してるのだ。

これまでハードディスクに記録されながら、日の目を見ることなく空しく消去されていったゲームがどれだ
けの数に上るか。
球団のフロントは知っているだろうか?
 

金曜日, 8月 10, 2012

衝動と恥

昨日、買い物につき合ってスーパーを歩いているとき、突然の衝動に駆られ、売り場に並んでいた袋詰めの砂糖に触った。
ピチッとしたビニール袋に、どーしても指の跡をつけたくなったのだ。

細心の注意を払ったのに、横にいたHiroさんに見つかってしまった。
子供みたいな真似をしないよう、注意を受けた。

だ~~~、恥ずかしい!!
 

土曜日, 8月 04, 2012

寒さの記憶

キンキンに冷えた服に着替えるのは嫌だなぁ、せめてあと10分このまま蒲団にくるまってたい、ああ早く暖かくならんかなぁ、と寒さに震えて思っていたのはつい半年前なのに、今はもう、一刻も早く夏が過ぎ去って欲しい、でもお盆も高校野球もこれからなんだよなぁぁ、パンティングしてる犬は3m以内に近づくな!、、、と、そんなことばかり考えている。

それにしても、何千回も経験したはずの「寒い」という感覚がまるで思い出せないことが口惜しい。
リアルに思い出せたら、このクソ忌々しい酷暑も好ましく享受できるのに。
感覚というやつは、なかなか脳の中に再現できない。

その最たるものが味覚で、「〇〇で食べた××が旨かった!」と人は言うけれど、思い出しているのは「そのときに旨いと感じた」という事実で、味覚はなかなか蘇ってこない。「おふくろの味」と言われる記憶は、同じものを何回も何回も何回も、しかも物覚えの良い年頃に食べてようやく形成される。

感覚というのは多分、脳の中では再現されにくい仕組みになっている。
きっとそこには何かちゃんとした理由があるんだろう。例えば、昔の感覚に浸っている間に危険を見過ごしてしまうとか...
だからこそ感覚はいつも新鮮で、何度でも感動できるし、嫌なことも忘れられるんだろうけど、もったいないような気もする。

感覚と感覚器が不可分なら、脳に情報を与えただけでマトリックスみたいな人工現実感は実現できないはずだが、まぁあれは西欧流の脳至上主義に染まったIT技術者の妄想みたいなもんだろうな。
 

月曜日, 7月 30, 2012

2人の蜜月物語(17) -丑三つ時のカイ-

折からの酷暑に打ちのめされ、やっと気温の下がった3時頃に泥のように眠り込んでいると、胸から顔にかけてズシリと重量を感じる。続いて、顔にかかる生臭い息とザラついた舌の感触。
カ、カイラさん、なぜここに?

普段、犬たちは離れの犬小屋で寝起きしているが、最年長のさんと子育て中のカイラだけは母屋暮らしが許されている。
しかし、人間の寝室は2階にあって犬は階段から上には立ち入らない規則だから、寝室に入ってしかもベッドに上がってくるなんてことは、本来、ありえないことである。

ここは、間髪入れず叱るべきところだが、禁を冒してまで会いに来ずにいられなかった彼女の心情を察すると、とてもそんな非道なことはできない。
寂しかったんだよね?
ぎゅうぅぅっ。

それはまぁいいとして、、、犬の性格の男女差って確かにあると思う。
オスは大体決まりきった行動パタンを踏襲するので、事が起きても面食らうことは無いけれど、メスはしばしば、なんで!?としか言えない摩訶不思議な行動に走る。
歴代のメス(りん、じぇす、カイラ、ペグ)は揃ってそうだったから、偏見じゃないと思う。

ただ単に「オスは単純」ってだけかもしれないけど...
 

月曜日, 7月 23, 2012

Pにまつわるあれこれ

・もしかしたら世界のどこかに、一生涯ゲリというものを経験しない部族があるかもしれない。そこに住む人たちは、なんと、あの身の毛もよだつ苦しみを知らないばかりか、そこから開放される(開放されつつある)快感も知らないのだ。おお、そうか、暖かいところだと鳥肌も立ったことがないかもしれない。
だからどーということもないけれど。

・それにしても、あの現象をPの一文字で表記するなんてことは、世界広しといえど日本だけではないだろうか。それを知ったら、アルファベット文字圏の人々はどう思うだろう?日本人の独創性と美意識を肯定的に認めることができるだろうか、それとも、アルファベットの冒涜と詰るだろうか?

・考えてみたら、この季節のPはある種の自然現象とゆーか、身体の防衛反応みたいなものなのかもしれない。この時期は菌が大繁殖するから異物はできるだけ早く体外に排出したいし、その一方で、冬ほど体温維持に栄養がいらなくなるから。あ、でも、水分は冬より必要だから、やっぱり理屈に合わないか。

・カイラさん、あなたねぇ、、、どーして躊躇せずに家の中で排泄するわけ?毎朝、寝ぼけマナコでオ〇ッコとPの混合物を掃除する身にもなってください。
いや、それはまだいーとして、居間で寛いでる時にスッと音もなく土間に行くから、何かな?と思ってると、すぐに何食わぬ顔で戻ってきたから安心してたのに、直後にプ~ンと匂ってくるというのはアレか、気付かれずに一瞬で済ましたら罪にならないとでも思ってるのか?
せめて一声ワンと言ってくれませんか。。。

・普段どんなに高尚で難しい問題を抱えていても、Pのときは全思考が下腹部に集中する。それ以外のことは何も考えられない。マヌケかもしれないが、世俗にまみれた大人から純粋な子供に帰る瞬間、と言えなくもない。

・あ、そうそう、便秘の後のPを経験した人が、鉄砲を発明したんだと思う。
今日のはポンッという音まで聞こえたような気がしたし。
 

土曜日, 7月 21, 2012

群発P

毎年のことだが、梅雨明け前後の2週間程は蒸し暑さとの闘いになる。
高温多湿に身体が順応していないのか、ときに息苦しくなる。

動物たちはどうかというと、馬や羊やヤギはさほど辛そうには見えない。
適当に草を食み、適当に木陰に避難し、マイペースで過ごしている。
鳥なんかいつもより元気そうだ。

犬たちも元気は元気だが、それでも万全ではないようで、順番に腹をお下しになる。
一番早かったのはるぢで、初めて経験した日本の夏が堪えたのだろう。
それから程無くぺじ、カイ、さんが後を追い、最後にはこいつだけは大丈夫やろうと踏んでいたぐれぐまでが立派なゲリになった。トイレを兼ねた裏庭全体がうっすら匂うようだ。

猫はどうかというと、Pにはならないものの、もう一日中寝たきりである。
やっぱり動物も人間に近いほど"ダメ"になるんだろうか?
 

火曜日, 7月 17, 2012

バディ君の葛藤

馬のバディ君は食いしん坊のくせに好き嫌いが激しく、カボチャ、カブ、キュウリなどをキッパリと拒否する。

図体のでかかったにしき君はそれこそ何でも食べたし、野菜はむしろ好物だった。わがままなオリバー君でさえ、上記の野菜くらいは食べる。なので、バディ君の拒否は意外だった。
それが昨日、ダメ元でキュウリを与えておいたところ、いつの間にかエサ箱が空になっていた。
なんだ、やっぱり食べるんじゃん。

なぜ今まで見向きもしなかったのか?

これは個人的な意見だが、彼は根っからのナルシストで、人間からもらったキュウリを旨そうに食べる自分が許せなかったのかもしれない。
どーもそんな気がする。

木曜日, 7月 12, 2012

えらいぞ、自分

ここ1年余りずっと懸案事項だった石窯(レンガ窯?)が完成した。


←右側が2層式の窯。左のやつはレンガ積み練習用の常設コンロ。
るぢ君の飾りシルエット→


思い返せば去年の5月、ファームのオープンプレイベント「シープ・ディ」のゲストから挙がった「窯があったらパン焼き教室ができるね」という声をきっかけに、石窯制作プロジェクトが正式にスタートしたのだった。

目算では一か月足らずで出来上がる筈だったのに、夏を過ぎ、年をまたぎ、春が訪れ、たくさんの人の協力を仰ぎながらも1年経っても完成しないばかりか、何時できるのかは神のみぞ知る、というサグラダファミリア的状況に陥ってしまった。

これではいかんということで、調達の目途が立たない鉄製扉は諦め、セメント板をはめ込んでとりあえず完成ということにした。こうやって眺めると幾多の困難が思い出され、目頭が熱くなります。
うぅっ...

問題は火入れテストだが、屋根あたりが"ピシッ"といく気がして、自分ではやる勇気がない。
誰かやってくれません?
ちゃんと責任取らせてあげるから。



月曜日, 7月 09, 2012

2人の蜜月物語(16) -膝のり〇〇-

先日、夜中にトイレで座っていたら、ドアの隙間からカイラさんが入ってきた。
遠くで雷が鳴っていたので、怖かったのだろう。
そのままずりずりと膝によじ登ってくる。

そのときはもうパンツも下げて現在進行形だったので、抗うすべもなく、カイラさんを膝に抱いたまま事を済ましてしまった(ちなみに小の方です)。
もし監視カメラがあったら、非常にマヌケな図が撮れたに違いない。

でもよくよく考えてみたら、犬を抱いたままオ〇ッコしたことのある人って、実はそれほどいないんじゃないだろうか?
あ、そりゃあ小型犬だったらあるかもしれないけど、一応中型のシープドッグだよ?
さすがに「世界で初めて・・・」は無いにしても、例えば日本でまだ10人に満たないとか、記録の残る昭和10年以降、京都府下で3人目、、、くらいの価値はあるかもしれない。

そう考えたら、捨てたもんじゃない。
 

火曜日, 7月 03, 2012

言い訳

そう言えば今年は皆既日食で騒ぎましたけど、よく考えたら「日食」って自己中心に過ぎる言葉だと思いませんか?
そもそも太陽は普段と変わらず活動してるわけで。
「星が動いて見えるんだから天動説」と強弁するのと、メンタリティとしては近い。

ましてや「日蝕」なんて日が蝕まれるとまで言ってるわけで、太陽からしてみたら失礼というか片腹痛いというか。実情を反映させるなら、月影とか日除け月とか、あるいは日光の恩恵を強調するならお邪魔月くらいがよろしいかと。

じゃあ日本語より論理的ということになっている英語はどうかというと、eclipseという単語に日食という意味があって、かろうじてその誹りを免れている。
それでも、正確にはsolar eclipseとかeclipse of the sunと言うので、「だからぁ、太陽は変わらないからっ!」という訴えが斟酌されているとは言えない。

この解決をマニフェストに据える政党があったら、勇んで一票を投じるのに。
あまりに残念で、大雨の中、動物の世話をしに行く気にならない。。。

月曜日, 7月 02, 2012

真の恐怖

小道を歩いていると、目の前をカエルがピョンピョンと横切った。。。と思ったら、道端の草むらから1mくらいのヘビが飛び出し、ものすごい勢いで飛びかかった。
あっと叫ぶ間もなく、2匹はそのまま側溝になだれ込む。

動悸が収まるのを待って恐る恐る覗き込むと、カエルはとぐろ巻にされ手を喰われながら、ときどきぴうと鳴いたりしている。

もう3日も前のできごとだが、それからまだ一睡もできていない。
自分がカエルになった夢を見たらどうしよう?と思うと全然寝られない。