木曜日, 2月 04, 2010

連載企画 2人の蜜月物語(1) -小公女カイラ-

彼女は,自分の出自に関しては,口を閉ざして語ろうとしない.(他のことも一切しゃべらないが)
一応,異国のとある農家で生を受け,幼年時代を過ごしたことになっているが,その所作の端々に,生まれの違いを感じてしまうのである.

例えば,彼女はよく腹を見せる.
俗に言うアラレもない姿で,見てるこっちが恥ずかしくなるのだが,当の本人にはそれを恥ずかしがる気配が毛ほども無い.貴婦人は,自分では着替えをしないので,人に裸を見せるのが平気だと聞いたことがあるが,彼女の場合も,どこかそういう無神経と紙一重の鷹揚さを感じさせるところがある.

また,立派に成人し母にもなった今でも,ささっと居間の片隅で用を足して,私たちの度肝を抜くことがある.「したい時にするのよ.後は始末しといてね」的なあっぱれ不遜な態度は,とても一般庶民の理解の及ぶところではない.

思うに彼女は,今でこそ単身異国のファームに身を寄せてはいるが,実は何か極秘の事情で没落&離散した,富貴な家の出ではないだろうか?
ヨーロッパ辺境の王族の末裔とか.
うん,きっとそうに違いない.

そんな彼女にとって,日本の継母Hiroの躾はさぞや厳しいことだろう.
それでも,持ち前の明るさで,毎日を気丈に過ごしている.
ちょっと心が狭すぎる嫌いもあるが,持って生まれた気位の高さと考えれば,それも充分理解できるのである.
 

金曜日, 1月 29, 2010

iPadは誰のもの

「Appleが"iPad"発表」という記事を見つけてちょっとびっくり.

すぅぱぁじょーく史上初の野心的パロディ作品「愛犬家は電気犬の夢を見るか?」の中で同じ製品名を使ったから.

そりゃ日本は遠い異国かもしれないが,挨拶一つ無いというのはどういうことか.
商標登録しといて,買い取ってもらえばよかった.

...って思ってたら,富士通がわざわざ商標申請していたらしい.
Appleを提訴するのもいいが,まろに挨拶一つ無いというのはどういうことか?
 

金曜日, 1月 22, 2010

逃走

天気が良かったので,カイラとサンを敷地に放流してやった.
何が嬉しいのか,カイラは外に出すと決まって家の周囲をバカ走りする(駆けつけ3周).
それでも,すぐに落ち着いて2頭でその辺をブラブラしだしたので,今日の焚きつけを作ろうと,手斧で建材を割り始めた.

あ,そういえばサンはこーゆーの苦手だったっけと,周りを見るともう姿が見えない.
慌てて家の周囲を見渡すと,,,いる!,,,すでに豆粒のようになったサンが,500mほど先の田んぼの中を駆けていく.
逃げるというよりは,用事を思い出したのでちょっと失礼します,みたいな確かな足取りで遠ざかる.

大声で呼んでみたが,,,わかってる,無駄なんだよね.
こういうシチュエーションでは,彼は聞こえないフリをしてズンズン行ってしまうのだ.
すぐに,他人様の家の向こうに見えなくなってしまった.

放っとけば帰ってくるとは思いつつ,何か事故があると嫌だから,すぐに車で探しに出たのだが,なんせ周囲360度どこへでも行ける田舎,発見できなかった.
仕方なく,家に戻ってさてこれからどうするベと考えながら馬小屋を掃除していると,30分くらいしてバツの悪そうな顔で帰ってきた.

しばらく,無言で見つめあう2人.
ま,しょーがないか.(何が!)
こんなことしてっから,せっかくの休暇があっという間に終わっちゃうんだよ.
 

馬のためなら

でかいと言えば,ファームで飛び抜けてでかいにしき君.
一昨年くらいまでは,呼びを無視したり尻を向けたりと,「人の世話にはならんっ!!」的な尊大な態度が眼についた彼だが,最近は給餌の1時間前に自分から馬小屋に帰り,閉じてもいない扉から首を伸ばしてこちらを見つめてたりする.文字通り首を長くして夕食を待ってるわけだ.
自分で扉を閉めることができたら,きっとそうするだろう.
必死のアピールがカワイイと言えなくもない.

にしきは敷地のほぼ半分を独占して気ままに暮らしているが,そこは母屋からは離れた位置なので,人間や犬の様子は遠くから眺めるだけだ.
人に馴れるように作られてきた馬には酷なことかもしれない,,,というわけで,母屋の隣の倉庫を仕切って,そこに馬小屋を作ることにした.

内装工事に入る前に,先々週の(げっ,もう先々週やん)3連休を利用して倉庫を整理した.
 土曜: 資材と機材を整理.
 日曜: 単管と金網で作った鳥小屋を解体,撤去.
 月曜: ゴミの焼却と鳥フンの撤去&掃除.

自分もHiroも「物を整理整頓する」才能にはまるで恵まれていない.
この5年余りの間に堆積した機材や資材を整理するのは大仕事である.おまけにありとあらゆる事物がホコリとクモの巣と鳥のフンに分厚くコーティングされてて,目鼻へのダメージどころか,時として生命の危険さえ感じるほどだった.
ふぅ.
今は内装屋さんに仕切りや柱を作ってもらっているが,コスト削減のため,一部は自分たちで作ることになっている.

恐いなぁと思うのは,これだけ苦労しても,ちょっとにしき君がイヤイヤすると,全てが水泡に帰するということ.
身体はでかいが心は狭いからね~.
 

水曜日, 1月 13, 2010

寒いけど

雪が降らないファーム周辺に比べ,英国はすごいことになってるようです.

Snow across Great Britain

スコットランドもウェールズも南イングランド(?)も真っ白.
人間は大変だろうけど,犬たちは張りきってるんだろうな.
 

金曜日, 1月 08, 2010

ぺぐちん

裏庭に3つの大きな穴がある.
じぇち→ぐれぐ→カイラ→その娘たちが代々掘り継いできた,実にくだらない泥穴である.

ぺぐは退屈すると,この穴に頭から突っ込んで土を掻き出し,飛び出した泥を追いかける.ときどき威嚇したりして.彼女が一人で開発した遊び("泥飛ばしてがるるる" 遊び)である.
その他にもこの女は,いろいろな遊びを編み出した.

・"草取っちゃダメーッ" 遊び
裏庭のフェンス際にかろうじて残っている草を引っ張ろうとすると,すごい勢いで飛び込んできて草を噛み千切る.昔,フェンスに巻きついた蔓を引っ張ったときに,彼女に向かってニヤッと微笑んだらこんな習慣がついてしまった(余計なことするんじゃなかった).どこでどう感づくのか,背中越しにコッソリ引っ張ってもあっという間に駆けつける.

・ど根性うしろ向きガエル
「ポン」と声をかけると,こちらに正対したまま飛び上がってきて身体にべちゃっとしがみつく.犬を正面抱きすると妙な感じである.

・"何してるねん!" 遊び
石でも草でも,しゃがんで何かイジろうとするとすっ飛んできてガンを飛ばす.何もせーへんっちゅうに.

・超高速スクラッチ
ハウスで給餌を待ってるときとか,両手で縦柵を引っかく.いや,その速いことったら.パッドから煙が出そうである.

あと,縦柵の隙間からすぽんすぽんと頭を出すとか,眠くなると人の膝によじ登るとか,ハウス内でジャンプしてモグラ叩かれするとか,,,遊びとは限らないが,とにかく,この犬のすることはことごとく変わっている.
 

土曜日, 1月 02, 2010

2010年の誓い

別にぐーたらしてるわけじゃないが,やっぱり正月は寝そべる機会が増える.
おかげで一つ発見をした.
「自分の頭より高い位置で物を食べられるとイラッとくる」現象である.

特に納豆とかうどんなんかのずるずる系で顕著である.
この感覚は何だろう?

納豆の糸が目の前に流れてくるとか,うどんの汁がはねるとか,そういう問題ではない.
いや,それもあるにはあるが,もうちょっと人間関係の粘っこいところに絡んでいそうな気がする.例えば,普段は微笑みの挨拶を交わす隣人から「私の靴をお舐め」的セリフを言われたみたいな.

う~ん,例えになってないか.
とにかく,これからは立って食事しないように気をつけることにする.
 

金曜日, 12月 25, 2009

クリスマス

人伝に聴いた,ある幼い兄妹の話.

朝早く,プレゼントの期待に胸ふくらませながら目覚めた二人が発見したのはサンタからの手紙-「プレゼントを届けに来たけど,あまりに部屋が散らかっててびっくりしたので,今日は帰ります.またね!」-

その日,二人は大泣きしながら部屋を片付けたんだそうな.

なるほどー,その手があったか.
中3の娘にも効かないかな?
 

土曜日, 12月 19, 2009

動物たちの狼藉

時間があったので,ぶらぶらと第一放牧場の柵を見て回りました.
想像以上に荒廃が進んでいます.

まず,先週は確かにあったゲートが跡形もありません.綺麗に分解されて脇に片付けてありました.何でも羊追いの練習をしたときに,どどどどっと羊たちが駆け込んできて「まるでボウリングのピンのように」バラバラにはじけ飛んだらしいです.さっそく工具箱を持ってきて再生しました.

その横を見たら,柵の横いおわっ!

(ここでカイラ軍団(母娘3頭)が部屋になだれ込んできたので1分間執筆中断)

その横を見たら,柵の横板が折れる寸前まで歪んでいます.草が食べたかったのか,馬が隣の放牧場から力任せに首を伸ばしたのでしょう.代用板を持ってきて交換しました.その辺りの横板はみんな大なり小なりひん曲がっています.それぞれ補修.

やれやれと帰ろうとすると,針金の金属柵が異様に凹んでるのが目に入りました.
その曲率には見覚えがあります...コロコロに太ったヤギの腹.
自由人トトとメメがぐりぐりと身体をねじ込んで,性懲りも無く脱走を繰り返しているのでしょう.

この地に手作りのマイクロファームを拓いて5年と半年.
そろそろ大改修が必要かもしれません.
 

日曜日, 12月 13, 2009

シジフォスの悲劇

初めから勝ち目が無いことはわかっている.
いくら掃除しても,いくら片付けても,いくら犬を風呂に入れても着実に荒廃が進む.
元気なボーダーコリーが5頭もいる上に,雨のせいで庭が泥田だからね.

この一見無為で希望も報酬も無い労働はしかし,世の中でもっとも気高く崇高な労働でもある.
秩序という一瞬の美を顕わすために,勝ち目の無いエントロピーとの戦いに挑むのだから.

そう思わないとやってられまへん.
 

月曜日, 12月 07, 2009

やだね

お金気にせずシリーズもんをまとめて買うのが「大人買い」なら,途中でどこまで買ったか忘れて一部ダブらせてしまうのは「老人買い」?それとも「もーろく買い」?

のだめ6,7巻,誰か買いません?
 

水曜日, 12月 02, 2009

あっという間に読了

儲けてる会社をヨイショするのも癪だが,やっぱりAmazonはすごいなぁ.
ポチポチっとPCに打ち込んだ品物が,2日後にはもう田舎の一軒家のコタツの上にある.
そんな感慨に耽る男の手中で燦然と輝く,のだめ23巻+初版限定DVD!
キターーーー!

一気読みの衝動を気力で抑え込み,2日に分けてじっくり読んだ.
だってガガーッと読んじゃうと,少女まんがリテラシーの無いおっさんには,キャラの心情(≒ストーリーそのもの)が理解できないんだもん.

良かった.
どれくらい良かったかというと,3回目(もう復習している)に読んだ頃にはもう,これこそ自分が期待してた幕切れだったと思わせてくれるくらい良かった.本当は予想外れまくりだったのに.
おーよ,これ以外,ありえないじゃん.
至上のコンツェルトとか,コンサート最中の結婚とか,ミルヒー師匠の腹上死とか,安直な結末を考えていたのはどこの誰だ?

ゴミの中のピアノ演奏で出会った2人が,人と音楽を本当に愛する覚悟を決めるまでの,136回に渡る長い長いレッスン.
コメディ調で始まった風変わりな音大生の話は,やがて,音楽という荒海を航海する若者達の群像劇にふくらみ,最後はまた2人の出会いに回帰していく.
いつか来た道のようでまるで違う第一歩.
う~ん,見事です.
一部には「もっとカタルシスを!」という声もあるらしいが,それは強欲というものでしょう.

何気にぐっときたのは,夢破れて帰国する中国留学生が,チャンスを掴んだのに音楽から逃避するのだめを叱咤する場面.ユンロン,お前本当に良いやつだな.
脇役キャラが立ってるのも重要ですね.

映画も公開されるが,あまり商業ベースで考えずに作って欲しいなぁ.(もう遅いけど)
初のまんがの大河ドラマ化!なんてどうでしょう,NHKさん.
 

火曜日, 11月 10, 2009

今年もあと50日!

と聞いても暗くならなかった人...あなたは幸せだ.
 
 

余裕

ここ10年ほど薪ストーブのお世話になっている.
薪の調達にはいつも頭を悩ませてきた.
森林組合とか私有林とか,安定供給元の開拓をサボった報いである.
それでも毎年なんだかんだとささやかなラッキーがあり,これまで乗り切ってこれた.たまたま木を伐ったばかりの造成地を通りかかったとか,近所の人に分けてもらったとか,製材所を紹介してもらったとか,栗園で剪定を手伝ったとか,民家の建材が余ったとか...

去年はシーズン終盤に蓄えが尽きて苦しかったが,邪魔だった自宅の杉の木を伐って薪にしていたので,それを使って何とかしのいだ(ほんとは杉はあまり良くないのだけど,贅沢は言えない).
こうなると人の心なんて貧しいもので,家人が投げ込む薪に険しい視線を投げかけたり,ゲストが来てもストーブを惜しんだりと,公家らしからぬセコいところを見せてしまった.

今年はお隣さんが樫の木を伐ったので,その一部を頂いて風通しの良い所で乾かしておいた.
先日,試しにちょっと使ってみたところ,着火も火持ちも上々である.熾火になってからの温度も申し分ない.これならおいしいオーブン料理ができそうだ.
一部とはいっても樹齢50年の大木なので,薪置き場だけでは積み切れず,倉庫にも保管している.多分,今シーズンは十分賄えるだろう.その上,今年はいろんな縁で丸太が集まってきて(それも小ナラ,ケヤキ,朴の木,桜など,うれしくなる薪材ばかり),この分だと来年も心配しなくて良さそうだ.

蓄えが十分になると,途端に気持ちが大らかになる.
木枯らし?まぁいいから一度吹いてごらんよと,余裕で冬を迎えることができる.
いやいっそのこと,もうちょっと真面目に寒くなったらどーなん!?...くらい挑発的に言ってしまってもいいかもしれない.ふふふ,悔しかったらかかってきなさい.(意味不明)

あ,煙突掃除してないじゃん.

月曜日, 11月 02, 2009

昼食

近所の料理屋でヒレカツ定食を食べようとしたときにひらめいた.
付け合せのお新香をご飯の上にあけてしまって,その小皿をソースの付け皿にしたら,カツがおいしくいただけるのではないかと.

さっそく,小皿を茶碗のところに持っていこうとしたら,途中で手が滑って落としてしまった.
その下にあったのが,ミニうどん.
小皿は半回転して,かぽっという音を立ててうどん汁の上にかぶさった.

別にこのことをとやかく言うつもりは無い.
普段からミスは多い方なので,これくらいのことでは大して動揺しない.むしろこぼれずにラッキー♪くらいに思いながら,悠然と皿を取り出してお盆に置いた.

その直後に店のおばちゃんと目が合った.
どうやら一部始終を見ていたようだ.
多分彼女の目には,一人の客が確かな目的を持って,お新香を小皿ごとうどんに投入したように映ったはずだ.
おばちゃん,どう思っただろうね.
これがホントの皿うどん,,,とか心の中でつぶやいただろうか?
 

土曜日, 10月 24, 2009

連載終了

何にでも終わりは来る.
「のだめカンタービレ」の連載が完了したらしい.
基本的に "まとめてがっつり読みたい派" なので,結末を知りたい誘惑をこらえつつ,今は単行本(23巻目)の発売を心待ちにしている.

良く出来たマンガを読むといつも感心するのが,漫画家たちのストーリーテラーとしての能力である.
そんじゃそこらの小説家や脚本家より凄い.
〆切に追われながら,一人で下調べしてストーリーをひねり出し,その上,絵まで描いてしまうんだから,一体どんな才能なん?と気が遠くなる.とゆーか,ストーリー構築と描画という異なる作業を同時進行することで,脳機能が異常に昂進するのかもしれない.
恐るべし,二ノ宮知子.

それにしても,うう,気になるなあ.
のだめの演奏は世界に認められるのか,千秋との関係はどうなるのか,無数にちりばめられたエピソードはどう回収されるのか...ヒネたおっさんをここまで引っ張ってきてくれた作者のことだから,こちらの想像を軽く超えた結末に違いない.
楽しみだ.

日曜日, 10月 18, 2009

今年のソフトボール

プロがレギュラーシーズンを終える頃,ファーム周辺では野球シーズン真っ盛りとなる.過疎の哀しさ,今年はチームが編成できず軟式野球には参加できなかったが,今週来週とソフトボールの試合が続く.

で,今日の試合.
もうこれくらいで勘弁しといたろか?っちゅーくらい点が入り(相手に),5回コールドで負けた.
確かに強い相手だったが,親睦を深めるという大儀を忘れた大人気無い連中である.手を抜けとは言わないまでも,もうちょっとやりようってものがあるでしょーが.ブツブツ...

落ち込んでるかって?
見損なってもらっては困る.
まろは,たとえチームがボコボコに負けても,自分さえ納得のいくプレイができれば結構幸せになれるナイスガイなのである.
今日はほとんどボールに触らず,攻撃でもしょぼいゴロヒットが一本だけだったが,少なくとも自殺念慮が起きるようなエラーは無かった.
ここ数年の出来を考えれば,良しとしなければならない.

それに誰も気づかなかっただろうが,今回は一つ貴重な経験をした.
相手ピッチャーのボールが一瞬消えたのである.
昔,阪神の名2塁手だった和田が,中日のリリーフエース岩瀬の高速スライダーを称えて「ボールが消える」と表現したが,まさに同じことが起こったわけだ.名将野村監督をして,ヤツがなぜ打てるのかわからんと言わしめたバッティング巧者と同じ境地に達したのだろう.

そろそろ眼鏡(遠近両用)買おうかな...
  

月曜日, 10月 12, 2009

後悔

トラック借りて木の運搬→トラック返却ついでに温泉→集落の祭礼→芋煮会の準備→芋煮会→友人来訪→薪割り大会と慌しく動き続けて,ヤレヤレと一息ついたらもう月曜の夜である.
あっという間に3連休が終わってしまった.

ふと目が覚めたら全部夢で,実はこれから3連休...とならないだろうか?
そしたら今度は毎日何もせず,ひたすら時計を眺めて「休んでいるオレ」を噛みしめつつ,休日を堪能してやるのに.でもやっぱり月曜の夜に後悔するんだろうな.
うう,何が言いたいんだ?
 

月曜日, 10月 05, 2009

親ばか

もう時効だと思うので不肖の娘の話.

2ヶ月ほど前の月曜朝,仕事の都合で,娘を中学校に送り届けてからそのまま出社することになった.
ほんの5分ほどのドライブ中,この娘がひっきりなしに喋り続ける.
それも,テレビのCMがどーしたとか,給食のおかずがこーしたとか,本当にしょうもないことばかり.
まともに返事するのも億劫なので,少し黙っててくれと念じながら,「う」「あ,そう」とだけ思いっきり無愛想に応えていた.こいつ中3にもなって自分の見の回りのことしか話せないのかと,半ば腹立たしくもあったし.
はっきりいって何も聞いてなかったわけ.

やっと学校について内心ホッとしていると,娘は「ガンバッテネ」と言いおいて小走りに校門に向かった.
ん?
しばらく何のことかわからなかった.イッテキマスでもアリガトでもバイバイでもなく,ヤツは確かに「頑張ってね」と言ったのだ.
もしかしてもしかして,ブルーマンデーで気持ちが重くなってるらしい父親を,娘なりに励ましてくれてたのか?
知識も話題も乏しく,気の利いたことの一つも言えない娘が.

どうやら自分のことで一杯一杯になってたのは,娘じゃなく自分の方だったようだ.
まいった.
親はどーあれ,子は育つってことか.


・・・と一時はしんみりしたが,この娘,相変わらずしょーもないことばかり喋り続けている.
単におしゃべりなだけかよっ.
 

金曜日, 9月 11, 2009

群の中へ

犬の群には「吠え係」という役目があるんじゃなかろーか?

夕食前,馬らや羊やら鳥やらの世話をする間,家の中にいる犬はうるさい.
いつも,誰かがわおわお吠えている.
じぇちが元気だった頃(うっ,まだ痛い),その主役はもっぱら彼女だった.

無気力で白けた普段の態度からは想像もできないほど,しつこく元気よく吠えた.
時として,人間たちが家の中に入ってからもそれは続いた.

そのじぇちがいなくなって約半年(うっ),静かになったかとゆーとさにあらず,その代役をさん=アニキが務めている.もちろん,身体がでかい分声もでかい.
「ぎぶあっぷ!」
怒鳴ればちょっとは静かにするが,すぐまた再開する.

そりゃ,食餌が待ち遠しいと主張してるんだろうが,もしかしたら,義務感や使命感からじゃないかと思うことがある.
だって本当にしつこいし,ある意味"真面目に"吠えてるし,それに何より,1頭が吠えている間は他の犬は黙ってるしね.

この辺の衝動をまるっきり理解できないところが,飼い主としては辛い.

群の中へ,群の中へ,行ってみたいと思いませんかぁ,うふっふっ~♪