ここ10年ほど薪ストーブのお世話になっている.
薪の調達にはいつも頭を悩ませてきた.
森林組合とか私有林とか,安定供給元の開拓をサボった報いである.
それでも毎年なんだかんだとささやかなラッキーがあり,これまで乗り切ってこれた.たまたま木を伐ったばかりの造成地を通りかかったとか,近所の人に分けてもらったとか,製材所を紹介してもらったとか,栗園で剪定を手伝ったとか,民家の建材が余ったとか...
去年はシーズン終盤に蓄えが尽きて苦しかったが,邪魔だった自宅の杉の木を伐って薪にしていたので,それを使って何とかしのいだ(ほんとは杉はあまり良くないのだけど,贅沢は言えない).
こうなると人の心なんて貧しいもので,家人が投げ込む薪に険しい視線を投げかけたり,ゲストが来てもストーブを惜しんだりと,公家らしからぬセコいところを見せてしまった.
今年はお隣さんが樫の木を伐ったので,その一部を頂いて風通しの良い所で乾かしておいた.
先日,試しにちょっと使ってみたところ,着火も火持ちも上々である.熾火になってからの温度も申し分ない.これならおいしいオーブン料理ができそうだ.
一部とはいっても樹齢50年の大木なので,薪置き場だけでは積み切れず,倉庫にも保管している.多分,今シーズンは十分賄えるだろう.その上,今年はいろんな縁で丸太が集まってきて(それも小ナラ,ケヤキ,朴の木,桜など,うれしくなる薪材ばかり),この分だと来年も心配しなくて良さそうだ.
蓄えが十分になると,途端に気持ちが大らかになる.
木枯らし?まぁいいから一度吹いてごらんよと,余裕で冬を迎えることができる.
いやいっそのこと,もうちょっと真面目に寒くなったらどーなん!?...くらい挑発的に言ってしまってもいいかもしれない.ふふふ,悔しかったらかかってきなさい.(意味不明)
あ,煙突掃除してないじゃん.
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