木曜日, 2月 24, 2011

ディスカバリー・チャネル

朝,出張先のホテルで備付のテレビをつけると,「ダビンチの残したスケッチ(攻城用の移動式跳ね橋)から実物を再現する」番組をやっていた.
おもしろいので,つい見入ってしまった.
でかくて元気で小汚いナリをした,いかにもアメリカ人という5~6人の男たちが集まって,一週間ほどで完成させる.その一部始終をテンポ良く見せていく.

そのうち,ひときわ声のでかいじーさんの担当する部分がことごとく不出来で,周囲と揉めるようになる.ただ単に板の長さを揃えるだけの作業で,2cmも狂いが出てしまう.
「一体どうやったらこんなに狂うんだ!?」
他のメンバーが沈痛な面持ちで部品を囲む.

傑作なのはこのじーさん,誰がどう見てもヘタクソなのに,自分の腕に自信を持っている.
不手際を指摘されると,非を認めるどころか大声で反論する.
その言い訳がふるっている.

 「ここは寸法が狂っても大丈夫なんだ」
 「この道具で精度が出ないのは当然だ」
 「俺が科学的に説明してるのにリーダーは聞こうとしない」
 「地面がデコボコなんだから車輪もデコボコで良いんだ」
 「この寸法でもできるはずだ.全体の設計を変えようゼ」
 「俺たちは兵器を作ってるんだ.アートじゃない.動けば良いんだろ?」

いつもじーさんと口論になるリーダー各の男がインタビューに応える.
「各部品はできるだけ精巧に作りたいんだ.一見不必要でも,そうしておくと後になっていろいろ応用が効くからね」
そんな含蓄のある言葉を,じーさんはガハハハと笑い飛ばし,次々に部品製作にとりかかって行く.
やる気と体力は人一倍なのだ.

で,プロジェクトは失敗するかと思いきや,無事,動作試験に成功する.男たちは念願の「戦争ごっこ」を楽しみ,お決まりのハイタッチとハグで成功を祝う.

全部やらせのシナリオだと思うんですが,結構感動しちゃいました.
人の営みというものがうまく凝縮されている.
目的を一にした仲間が集まること,ただしその目的の意味はよくわからんこと,不快な他者と共存すること,死者(先人)と対話すること,などなど.
「没後数百年にできた建造物を見たら,ダビンチは喜んだだろうなぁ」なんて想像すると,ちょっとジンと来る.

で,番組が終わって時計を見たら8:55AM.
あら?
確か今日の会議は9時から...
 

金曜日, 2月 18, 2011

天啓

まだ十分寒いと思うけど,ちょっと陽だまりができると,犬たちは気持ち良さそうに寝そべっている.
窓越しに彼らを眺めていて,ふと,「大→犬変換」というアイデアがひらめいた.
さっそくやってみる.

 決算犬処分
 犬入り満員
 いちご犬福
 犬急ぎ
 犬学芋
 犬目に見る
 犬部分
 絶犬
 無限犬
 犬騒ぎ
 巨犬な赤字
 犬泥棒
 誇犬妄想
 犬騒ぎ
 犬文字
 等身犬
 粗犬ゴミ
 犬活躍
  :

これは使えますね!
「何に?」が問題ですが.
 

火曜日, 2月 15, 2011

雪のち雪

久しぶりの出張で武蔵小杉なう.

この辺り,いつのまにか高層マンションが林立して,小綺麗なホテルとスーパーがオープンして,3つ目の最寄り駅(JR横須賀線)ができて,,,つい5年程前まで,ゴチャゴチャした町工場と飲み屋くらいしか記憶にないのに.
夜に出歩くと都心のビル街のよう.
今さらながら,東京のダイナミズムには圧倒されてしまう(神奈川だけど).

それにしても,ファームから離れてしばし雪と縁が切れると思ったのに,何の因果かここでも雪.
勘弁して欲しいなぁ.
じっとりした雨雪で身体の芯まで冷え込む.

都会人が雪で右往左往するのを雪国の人は笑うけれど,情状酌量の余地はあると思った.
アスファルト上で大勢の人に踏み固められると,ちょっとの雪があっという間にツルッツルの氷になってしまう.
田舎でいくら降っても,これほど歩き難くはならない.

雪害にも人が関わるところがいかにも都会らしいと,妙なところで納得しました.

日曜日, 2月 06, 2011

占領

いま,コタツの中に,すっかり興奮したちっちゃい男が潜んでいる.
足を突っ込むと,間髪入れずむしゃぶりついてくる.
強烈に痛い.

足入れられないコタツって,存在する意味あるんやろか?
 

火曜日, 2月 01, 2011

ちっちゃい男

不覚にも猫と暮らす羽目になってしまった.
犬馬羊山羊鳥合わせて53匹を養うという,ふしだらで傲慢な生活をしながらも,猫は飼わないと固く心に決めてきたのに...

別に猫が嫌いな訳じゃない.
むしろその反対というか,,,でも好きとかそーゆーのとも違って,何というか,猫には「弱い」のだ.

世界三大愚問の一つに「あなたは犬派?それとも猫派?」というのがあるが,これがなぜ愚問かというと,そもそも犬と猫とでは比較にならないからだ.
次元が違う.
「日本経済と蟻とではどちらが強いですか?」と同じくらい無意味な質問だ.

人対犬であれば,お互いを個性や長短所を持った個体として認識し,その関係を客観視することができる.どんなに心奪われたとしても,例えば蜜月物語みたいに自らを戯画化することで,比較的容易に平常心を保つことができる.

猫はだめニャン.
彼らは本能的に人の心の弱ったところを探りあて,その辺りをつんつん突きながら,結局そこに居ついてしまう.
見た目は四足動物だが,実はスピリチュアルな寄生虫なのだ.
口から食物を採ってみせることもあるが,あれは人の目を欺く擬態だ.
そうやって宿主を油断させておいて,矜持とか誇りとかガマンとか毅然とした態度とか決断力とかケジメとか,,,とにかくその辺の稀少な気質を,少しずつ溶かして摂取している.

そして猫に憑かれた人は,ある日,何一つ生産的なことをせず1日を終えようとしている自分を発見する.
不思議なほど後悔の念はわかず,むしろ満ち足りた気持ちで己を肯定できるのだ.
それが自前の感情ではなく,猫の心象風景が紛れ込んだものとも知らずに.

この段階ですでに8割方は回復不能である.
ああ,おそろしい.
 

水曜日, 1月 26, 2011

あい あむ たつらー

一人で運転してると,過去のみっともない行為が頭に去来して,「ぼけっ!」とか「あほぅ!」とか反射的に叫んでしまうという困った癖がある.

走行中は誰にも聞こえないから良いのだが,昨日は信号で止まったときにやってしまい,車の横にいた歩行者に聞こえてしまったようだ.悪いことに,目まで合わせてしまった.
顔から火が出るとはこういうことを言うんだろう.
それより,突如,一方的にアホ呼ばわりされたおっちゃんの気持ちも心配である.

そんな話はどうでもいい.
先日,本やブログを愛読している内田樹氏が,京大での出張講義を無料公開するというので,仕事にかこつけて聴講してきた.NG話をしないとライブでやる意味が無いと公言されるだけあって,学会や学者の実名攻撃がバンバン飛び出してくる(貶された学会の理事長が,実はその講義の主催者だったという素晴らしいオチまでついたし).

頭の回転が速い人と議論すると,実際に「ブーン」という重奏低音が聴こえて部屋の温度が上昇するんだそうだが,内田氏ご自身の講演もそんな感じがした.
話のグルーブ感もさることながら,言い淀んだ時にまで「卓越した知性が新しいアイデアを生み出そうとしている胎動」が感じられて,聴衆の脳が共振し始めるんだろう.人間電子レンジ?
寒い日でしたが,だだっぴろい講堂はまさに「白熱教室」でした.

P.S.
その後,人身事故で帰りの電車が止まったり,数年ぶりで風邪を引き込んだり,猫の屋内侵入を許したりと,禍々しいできごとが連続している.何かの予兆だろうか?

日曜日, 1月 23, 2011

お詫びと訂正

最近投稿した記事で投稿者が「Hiro」になってるのがありますが,それは「まろ」の間違いです.

ま,いーじゃんと思ったんですが,Hiroから「私が投稿したと思われたら困る」と抗議があったので,一応訂正しておきます.

それにしても,何が「困る」んでしょうねぇ?
 

水曜日, 1月 19, 2011

早口ことば

下の文章を書いてて思いついた.

チャチなネットできゃちをキャッチしちゃった,というキャッチィでキッチュなきゃちのキャッチフレーズ.

う~ん,めっちゃ言いやすいやんか.
 

月曜日, 1月 17, 2011

きゃちの冒険

一時期,きゃちが脱走を繰り返してたことがある.
畑や牧草地で作業していると,いつの間にか犬エリアを抜け出して,辺りをぶらぶらしている.

あれ?きゃっちゃん,なんでここにいるの?
そうか,柵の隙間から頭出して,ぐりぐりってしたら外に出ちゃったのか.

へー,きゃっちゃん,すごいねー.
で,お外で何すんの?
わかんない?
じゃ,中に入って一緒に考えよーか.おいでー!
「がちゃん」

なんてことを毎度毎度繰り返すのは煩わしいので,柵の内側に安いネットを貼ることにした.
ヤギにさんざん痛い目に遭わされてきた(今も遭わされ続けている)身としては,「こんなチャチなネットが効くわけねーよな」と半ば自嘲的に処置したのに,それから何も起きていない.

思えばきゃっちゃん,親姉妹たちのマネでなく,自分から何かしたのはこれが始めてかもしれない.
外に出てもキミはワルさしないから,ネット外してやろうか?
(信用の無い親姉妹、聞いてる?)
 

土曜日, 1月 15, 2011

カイラさん,あなたねぇ...

犬エリアに置いてあるフードの袋に傷がついてたから,「あれっ?」ってつぶやいたら,さささささぁって自分からケージに入って気配を消した.
 
何?それ.
何か疚しいことでもあるわけ?

そういえば,最近,腰のくびれが無くなったような...
 

土曜日, 1月 08, 2011

「のだめ」物語の精神分析的考察

長編作品では,エピソードや登場人物がどうしても膨大になる.
世に名作と謳われる作品では,ほぼ例外なく,それらが絶妙に共鳴しながら大きなテーマに向かって収斂していく.初期に提示されたテーマが,姿形を変えながら何度も回帰する.読者はその巧みさに酔いしれるとともに,「作者は神か?」といったある種絶望的な思いに捉われる.
「のだめカンタービレ」もまた,自分にとってそのような物語の一つである.

作者はこれらの伏線や登場人物を,計算し尽くして描いたんだろうか?
もちろん,膨大な準備と周到な計算はあっただろうが,それだけでこれほど巧みな物語が紡げるとは思えない.
おそらく,無意識的な何かに導かれる経験があったに違いない.
言い換えれば,単にストーリを考え出すのではなく,それをリアルに体験する,つまり作者が登場人物の内面を生きることによって(そしてさらにそれを作家の眼で客観視することによって),初めて可能になる作業だろう.
8年に及ぶ長期連載の意外なほど初期の段階で,作者はこの長大な物語のディテールまで,あたかも自分の生き様を振り返るようにありありとイメージできていたに違いない.

ヤドヴィガに出会って,そんなことを思った.
実は原作を読み進んでいるとき,なぜ彼女が登場したのかわからなかった.
全136話中の第102話に,彼女は唐突に現れる.
物語のグローバル感を出すためとか,マダム征子の懐の深さを強調するためとか,いくつか理由を考えたが,結局はその程度の脇役だと思っていた.
正直,その後,彼女のことはほとんど忘れてしまっていた.
それが最終話直前の重要な場面で,唐突にのだめと絡み始める.それも極めて濃厚に(性描写の無いこの物語では,共同演奏はもっとも濃密な人的交流を表す記号である).
そこであらためて思った.
「ヤドヴィって一体誰?」

で,辿りついたのが,ヤドヴィガ=のだめ分身仮説.
役割は「永遠の少年」.
事実,千秋が連想したように,彼女は(ホタル)のだめを髣髴とさせる上に,見た目や服がどことなく子供っぽい.彼女はのだめの少女人格なのだ.
のだめにとってそれは,強烈な表現力=「音楽の強さ」の源泉でもあると同時に,人間的成熟を妨げる楔でもある.変態行動をしている時の彼女の支配的な人格と解釈してもいいだろう.
それをより確実に説明するために,ヤドヴィガは造形されたんではないだろうか?

世に奇矯と言われる振舞いの多くがそうであるように,のだめの変態ぶりもまた,人の目をくらまし,厳しい社会から自らを守る鎧になっている(この文章もそうだけど).他者との共感を拒絶した結界(=変態の森)で,好きなピアノを演奏したり理想化した恋人とじゃれあうことで,一見自由奔放な,その実脆く壊れやすい自我を守っていたのだ.

シャドウであるヤドヴィガの音楽も,他者を拒絶し,内面に埋没する指向性を持っている.
つまりは自己満足の音楽であり,「自由に楽しくピアノを弾いて何が悪いんですか?」的な生き方を体現している.

師匠オクレールが早々に見抜いたように,のだめの成長の鍵は,自身の音楽を他者に向けて開放することにある.
聴衆に聴かせるために腕を磨き,曲の主題を演じきり,そして聴衆の反応を糧にさらに音楽性を高めていく.厳しい批評でさえ「悪いことばかりじゃない」のだ.
聴衆だけでなく,作曲者もまた重要な他者である.
曲の背景や意図を理解する,つまりは楽譜を介して作曲者と対話することも,のだめの音楽家としての成長に欠かせないのだ.
オクレールの忍耐強い指導により,それらは徐々に達成されつつあった.

ところが最終話近く,(主観的な)千秋の裏切りと自身の成功に深く傷ついたのだめは,やどかりが身を隠すがごとくヤドヴィとのセッションに埋没する.そこに知り合いの幼い子供たちも加わり,彼女の子供人格にとってある種の理想郷が出現してしまう.
しかし,それはあくまで刹那的な逃避に過ぎないし,のだめにもそれは自覚されている(アパート仲間への態度や,これらのシーンで描かれる彼女の表情がそれを表している).
ヤドヴィガは成長を促す他者ではなく,鏡に映った自分なのだ.
その役はやはり,彼女を愛する男性性の千秋でなければならなかった.

縦割りのほんの小さな1コマだが,印象に残るイメージがある.
のだめが千秋に連れ去られる際,ヤドヴィガと子供たちが見送るシーンである.
千秋が腹を括ったのに呼応するように,のだめもまた,理想郷を離れ一人の男性と対峙しようとしたことを,つまりは子供人格からのデタッチメントを,このシーンは表象している.
見送るヤドヴィガの表情はちょっと寂しげながら,暖かい眼差しである.
それは,のだめが子供人格を否定的に抑圧するのではなく,より大きな人格の中に統合することに成功したことを暗示している.

最終話,リュカに「音楽のほかにやりたいことは無かった?」と縋るように問いかけるのだめには泣かされた.
これまでしがみついてきた幼稚園の先生という(子供人格の)夢と決別し,これから先,音楽とともに生きると決意した彼女が,それでも思いを断ち切れず漏らした悲鳴のように思えたから.

その相手が,子供でも大人でもない微妙な年頃のリュカというのがまた象徴的である.
彼はヤドヴィガと同じく豊かな創造性を持ちながら,子供のまま留まろうとする「永遠の少年」ではない.
むしろ背伸びしてまで大人になろうとする「奇跡の子」である.
これによって読者は,これまでどおり様々な困難に出会いながら,音楽家として,人間として成長を続けていくのだめの未来を確信することができるのだ.

ちなみにドラマ/映画の上野樹里は,まるでコミックから抜け出してきたかのように,挙措の隅々まで忠実にのだめを演じているが,一点だけ,猫背&内股歩きというオリジナルな演技を採り入れている.型破りとは言えのだめもヒロインなのだから,これは大きな冒険だ.
おそらく彼女は,女優としての直感でのだめの子供人格指向を見抜き,それを表現したのではないだろうか.
彼女もまた,のだめの内面を生きたのだろう.
 

月曜日, 1月 03, 2011

成り行き

昨日,昼食は何をしようかと思案しているときに,ふと思い立って舞鶴の "とれとれセンター" というところに行ってきた.
食したのは,ウニいくら丼とバイ貝の煮つけとワカサギのから揚げ.
どれもうまくて,特に車中でつまんだ揚げたてのワカサギは絶品でした.
帰りに鰆を一尾購入.
オーブン料理と鍋にしてHiroと2人で食べてしまう.

一年分のシーフードを一日で食べた気分だ.
だから何?ということも無いんですが.

水曜日, 12月 29, 2010

馬の分裂

話には聞いていたが,実際にこの目で見たのは初めてだ.

2週間前の早朝.
いつものように朝飼を済ませた後に,にしきを放牧場に連れていって放してやった.
母屋に引き揚げてくる途中,ふと違和感を感じて振り返ると,やつの様子がおかしい.
心もち顔を持ち上げ,前脚を前に,後ろ脚を後ろに伸ばして,しゃちほこばっている.
馬らしくないとゆーか,犬猫の伸びのような格好.

その姿勢のまま「ふひん」と鼻を鳴らすと,腹と胸の間の皮毛の色がすぅっと褪せた.
ちょうど,太さ10cmくらいの灰色テープが胴回りを一周したような案配だ.
さらに目を凝らしていると,その辺りの透明度がどんどん増していく.
お前はもののけ姫のしし神か?
朝日を通して遠くの竹林がうっすら透けて見えた.

不思議な光景に固まっていると,今度は後ろ肢を踏ん張ったまま前脚で地面を掻きだした.
透明になったところが軟化していて,ガラス細工のようにすぅっと伸びる.
「ああ,動いたらあかん!」
声に出して止める間もなく,目の前でぷつんと切れてしまった.

その後は,よく覚えていない.
自分が発狂したという恐怖に捉われて,記憶が欠けてしまったようだ.
気がつけば,上(前?)半身からは後ろ脚が,下半身から胸部と頭が再生していて,つまりは,目の前に小振りの馬が2頭立っていたというわけだ.
また失神しそうになったが,これが話に聞いていたセン馬(去勢した牡馬)の分裂増殖かと,埋もれていた知識を引っ張り出して,ようやく気持ちを落ち着かせることができた.

うーん,これから,どうしよう?
ま,生まれちまったものはしょーがない.
とりあえず,今,その2頭をバディとオリバーと名づけて飼育している.

・・・

白状します.
何を隠そう,,,実はこの話はウソなのです.
えっと,つまり,あまりにも良く出来た作り話なんです.
みなさんをすっかり騙してしまいましたね.
いやー,反省反省.
 

金曜日, 12月 17, 2010

終わり無き戦い

今,早朝7:30の誰もいないオフィスで,寒さに震えながらアイスコーヒーを飲んでいる.
自販機でホットを出そうとして,間違ってアイスのボタンを押してしまったのだ.

実はこれが初めてじゃない,,,どころか,もう4回目である.
しかも同じ自販機で.
どうして神様はこういう仕打ちをなさるのだろう?

怒りのあまり原因を究明してこなかったこれまでの行為を反省して,今回はしっかり観察してみた.
なんと,押下したボタンのラベルには,湯気の立ったコーヒーカップが描かれてるではないか.
しかも背景は赤色基調で,パッと見たらもう全体が赤.いくら下に水色のラインが引いてあっても,ホットと勘違いするのもやむなしってゆーか,絶対間違うでしょ,これ.
悪意すら感じる.
もし裁判になったら絶対勝てると思う.
熱いコーヒーを心待ちにしてるとき,紙コップに氷が注がれる「じゃっ」という音が聞こえたときの心の痛みは,たぶんやった人じゃないとわからない.

ところで,何で買い直さないの?と思った人は,おそらく男という生き物が理解できていない.
もちろん80円をケチってるんじゃなく,ここで買い直したら一生後悔するのが目に見えてるからなのです.

If you win or you lose
It's a question of honour
And the way that you choose
It's a question of honour

火曜日, 12月 07, 2010

2人の蜜月物語(13) -あってはならないこと-

「カイラの様子がおかしい」と,給餌しに行ったHiroが心配そうに帰ってくる.

いつもは,欠食児童のようにガツガツと平らげ・・・ええぃ,もっと上品に書かんかっ・・・平時はぐぁつぐぁつとほおばりあそばすのに,水だけ飲んでしょんぼりしてるというのだ.
すわ一大事と駆けつけると,フードを前にしてしょんぼり座っている.

「カイたん...」

とたんに胸が一杯になり,涙が溢れそうになる.
オロオロ抱きかかえて身体をさすると...固い.
腹がカチンカチンだ.
慌てて辺りを調べると,積み上げておいたフードの一番下の袋に3cmくらいの穴が開いていて,中身が減っている.

盗み食い?
ありえないだろ.
特に「フードを積み上げた拍子に袋がちょっと破けて,その匂いを嗅ぎつけ穴をこじ開けて中身を食った」なんてことは一番ありえない.
だって万事控え目で邪心の無いカイラにそんなことができるわけがない!
バカげてる.

ならば,ということで,考えられる事情を列挙してみた.

  • ねずみが侵入して袋を破り,中身をぶちまけてしまった.キレイ好きのカイラは掃除しようとしたが,ホウキが使えないので,仕方なく胃袋に収納した.

  • ぐれぐとぺぐとじぇちが共謀し,カイラを押さえつけて無理やり食べさせた.おそらく彼女のスタイルが美しいのを妬み,太らそうとしたに違いない.

  • 飢えたおばあさんが犬小屋に入ってきて倒れた.可哀相に思ったカイラが袋を破り,フードを柔らかく噛み砕いてあげてる間に,誤って一部を飲み込んでしまった.

  • 「みわファームが毒入りフードを隠匿している」という容疑で,保健所の役人が強制捜査に来た.家族想いのカイラが,家族の潔白を証明するため,その場でフードを食べてみせた.

  • 地球型生物を調査しに来た宇宙人が,目の前で何か食べてみせないと全人類を拉致すると言うので,やむを得ず袋を破ってフードを食べた.自ら罪を被って地球を救うために...


  • まぁ,こんなところか.
    あとで報告書にして上層部に提出しておこう.

    あ,それからカイラさん.
    これ以上おイタが過ぎると,まろも庇いきれませんから...
     

    土曜日, 12月 04, 2010

    馬糞が犬をした

    にしきくん近況.

    ・放牧地内で作業してると絶対に寄って来る
    ・寄って来て,噛んだり,蹴る真似したりする
    ・ふ~ん,要するに邪魔したいわけね
    ・昨日は駆けて来る時にカイラが足に絡まった,,,らしい
    ・カイラはきゃんきゃん言いながら石ころみたいに転がったんだって
    ・よくも俺のカイラを...
    ・今日は,獣医大の学生さんが遊びに来ていた
    ・乗馬の経験者だ
    ・それで,にしきに乗ってみようということになった
    ・案の定,暴れて振り落とした

    つまり,馬もくそうまになりつつある.
    どなたか,調教の仕方教えてくれませんか?
     

    日曜日, 11月 28, 2010

    犬が馬糞をした

    朝,犬部屋に行くとカイラ,ぺぐ,きゃすのところにそれぞれびっくりするほど大量のウンチ.
    どれも,あまり臭わない上にボロボロしている.
    どう見ても馬糞そのものだ.
    昨日,放牧地に放してやった間にしこたま食ったに違いない.

    それにしても,色といい形といいきれいだ.
    繊維一杯の馬糞が整腸剤になるのかもしれない.
     

    木曜日, 11月 25, 2010

    作業

    先週末2日間(11/20,21)は,沢山のゲストが訪ねて下さった.
    毎度毎度,少しは遠慮しようと決意するのだが,途中からおもろい話と美味で頭がボウッとしてきて,気がつけば朝から晩まで食べ続けている.
    こんなことをしていては人間が駄目になる,という良心の声も聞こえるが,いかんせん,目の前においしそうなものが並ぶと,ついフラフラと手が伸びてしまう.

    ・・・ってこんな風に書くと,ただずるずると無為に過ごしてるように聞こえるかもしれないが,やるべきことは,やる.
    今は,害獣ども(特に馬とくそやぎ)によって崩壊寸前に追い込まれた旧鳥エリアを,畑だった新しい敷地に移す作業に取り組んでいる.
    狭いとはいえ,10×15mくらいの広さはあるので,結構大変.
    家畜保健所というところから,鳥たちはちゃんと隔離して飼いなさいと指導されてるから,頑丈なフェンスで害獣の進入を防ぎ,その上を網で覆わないといけない.
    野鳥と接触しないのと,うちの連中が飛んでいってしまうのを防ぐためである.

    ところが,この網というやつがなかなかうまくかけられない.
    きつく張ってもすぐに弛んでくるし,金具などに引っ掛けると簡単に破れてしまう.
    切ったり貼ったりするうちに絡まってきて,そのうちどこが端かわからんようになり,やがて靴やボタンや鼻に引っ掛かったりするから,発狂しそうになる.

    ちゃんと骨組みを作れば良いんだろうけど,そんな知恵も腕もない.
    というわけで,今回は市販のでかいテントを立てて,そこに巡らしたロープに引っ掛ける方式をトライしている.
    高さが低く使い勝手は悪そうだが,パッと見は鹿島のアルシンド(古っ!)みたいで結構かわいい.
    でも,雪が降ってきたら,もっと何か補強しないとダメだろーな.
     

    月曜日, 11月 08, 2010

    重要なお知らせ

    ファーム開設以来,トト,メメの愛称で親しまれてきた2頭のトカラやぎですが,おかげさまをもちまして,今日から"くそやぎ"と改名することになりました.
    以後,くれぐれもお間違えの無いよう,ご留意願います.

     ■■用例■■
     「ねぇママ~,あれ,何ていう動物?」
     (誤)「あれは,ヤギさんね.トトちゃんメメちゃんっていうんだって.かわいいわね」
     (正)「あれは,くそやぎ.見ちゃだめよ」

    理由は,,,いつか気持ちが整理できたら書きます.
     

    火曜日, 11月 02, 2010

    2人の蜜月物語(12) -透明で清らかな一筋の〇〇-

    目を疑った.

    やんごとなきカイラ姫が,食器を見たとたんツツツーっと涎を垂らした,いや,お垂らしあそばしたのだ.
    なんという衝撃.
    あれほど清楚で気丈で我慢強かった彼女が...
    私が仕事で不在の間,継母と義娘の冷血コンビからひどい仕打ちを受けているに違いない.
    うう,お痛わしや.

    しかし,それにしても,,,卑しいではないか.
    世が世なら,どんな山海の珍味を前にしようとも,物憂い風情を毛ほども崩さぬ深窓の令嬢であるはずのカイラが,こともあろうに涎とわっ!
    それも,あごから床まで途切れず伝ったばかりか,キラリと反射までした,粘度と透明度を兼ね備えた見事な一本涎だ.
    羞恥と食欲のガチバトル.
    胃袋の勝利宣言.
    家庭教師のロッテンマイヤーが見れば,その場で卒倒しただろう.

    さて,どうしよう.
    今,このことで一番傷ついているであろう彼女を問い詰めるのは,おそらく最低最悪の愚行だ.
    継母に談判しても,鼻であしらわれるのが関の山だ.
    う~んう~ん,どうしたらいい?
    そうだ!とりあえず緊急処置せねば.

    「よしよし,パパがオヤツをあげよう」