日曜日, 6月 20, 2021

犬は見ている(1)

 以前の投稿ではぶれいど君をダシにして申し訳なかったけれど、本当はこれをある話題のマクラにしようと思っていた。うまくまとめる自信はないが、とにかくその続きを書いてみる。

「この男は一体何が嬉しくてこうしてるんだろう?」この情景を見るたびに、頭の中に浮かぶ疑問である。もちろん彼だけじゃない。仕事の時に羊を睨むのはしょうがないとして、仕事が終わってフリーにさせてるのに鳥小屋に張りつくやつ、他の犬をつけ回すやつ、ヘビと睨めっこするやつなど、思い思いのターゲットを見つめている。もちろん、ずっとフラフラしてるやつだっているし、その辺は犬それぞれだがファームの犬には「見つめる」派が多い。

指図されたわけでもないのに毎日飽きずにやるということは、この行動に何かメリットか報酬があると言うことだ。生まれ持っての衝動なのかもしれないが、衝動にしたってそれを駆動する何かはあるはず。ただ、じぇいを見つめることで些かでも「良きこと」が訪れるとは思えないから、おそらく報酬は内的なものだ。そこまでは想像がつくのだが、その先はよくわからない。

覗き見やストーキングの趣味はないからこればっかりは共感できないし、自分を犬にして想像を膨らませてみても一向にピンとこない。

実は溝の中には網に絡んだヘビが、、、


(続く)

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