木曜日, 11月 03, 2011

また、おわかれ

う、小松左京氏に続き、北杜夫氏まで、、、

訃報に接してショックを受けるのは、大抵は若かった頃に親しんだ名前だけれど、これまでは政治家や(老)俳優が多かった。それが作家さんたちの年代になってきたということやね。
ってことは、これから、(若い頃ファンだった)スポーツ選手やアイドルの訃報が増えていくんだろうな。
やだなぁ。。。

最初に読んだのは、マンボウシリーズでも楡家の人々でもなく「怪盗ジバコ」。
確か中一の頃、B型の友達が「これ、おもろいで」と貸してくれた本にまんまとハマッてしまった。それまで、本といえば課題図書とドリトル先生くらいしか買ったことがなかったのに、それからは、北杜夫のコーナーを目指してせっせと本屋さんに通うようになる。
さんざん悩んで単行本(さびしい王様)を買った直後に文庫本が発売されるくやしさも、初めて経験した。

名著の呼び声高いどくとるマンボウ青春記では、旧制高校という別世界があったことを知った上に、作者に感情移入して懐かしさをを感じるまでになってしまった。自分の10代(おお、恥ずかしい)はどちらかというとドライで平坦だったけども、本当の青春(ああ、恥ずかしい)は本の中にあったのかもしれない。

もう一度読み返したくなって本棚を探したけれど、なぜか青春記だけ見つからなかった。
申し訳ないような、さびしいような、落ち着かない気持ち。
ご冥福をお祈りします。
 

2 件のコメント:

えふ さんのコメント...

星新一氏はこの同列には入りませんか?

まろ さんのコメント...

あ、そうでした、入る入る。
星さんのショートショートもよくお世話になったなぁ。。。

にしても、こんな人里離れたブログ読んでたんですね?
えふさんてば。