夜、PCを開こうとすると、、、その上に猫が寝そべっている。
デブい肉体が弛緩しきって、ノートPCを覆うように拡散している。
その平和な様子を見ていると、とても邪魔する気にならない。
そうですか、と、トイレに行ってから最近導入したリクライニングソファでテレビを観ようとすると、、、もうそこで猫が箱座りしている。
「私、ずっと、ここにいてますけど?」
何となく、起きている自分が虚しくなってしまう。
寝室に行くべと階段を上がっていると、その脇をすごいスピードですり抜けていく。
踊り場で4輪ドリフトするくらいの勢いだ。
ベッドにたどり着くと、案の定、ヤツはそのど真ん中で毛繕いをしている。
「ん!?」と顔を上げ、何か不思議なものに出会ったかのようにこちらを見つめている。
わかったよ。
お前は俺の行動を全部お見通しなんだよな。
もしタイムマシンに乗ってビッグバンを見ることができたら、、、きっとそこには猫がいると思う。
「んっ!?さっきからここに居てますけど?」
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