このところの暖かさで、ハエやらブヨやらが大量発生している。
馬の世話をしているときに何かに右目の瞼の上を刺されたらしく、夜にはぷっくりと膨れてきた。
西田敏之の落武者にそっくりだとHiroは言うが、自分的には何だか外人の渋い表情になったようで、カッコエエやんけ・・・と思ってしまった。鏡に向かってニヤリとすると、悪役演じるトミー・リー・ジョーンズみたいな。。。
このまま、ずっと腫れたままだったらいいのに。
そんな話はどうでもいい。
言いたかったのは、暖かくても秋は秋、ということ。
先日は、近所の人に誘ってもらって、落ち鮎漁というのに一緒させてもらった。産卵のため下流の浅瀬に戻ってきた鮎を網に追い込んで採る。
落ち鮎は、旬のやつに較べて色が黒くなって、身も緩くなっているが、食べてみるとあの清々しい苦味は健在だ。たまに卵も入っていたりで、これはこれで大層な美味。まったく鮎ってやつは、どこまでエラいんだ。
いや、この話もどーでもいい。
秋を堪能する一番の方法は、椅子を庭に放り出し、日差しを浴びながら心を平らかにすることである。
光の粒子を眺め、落ち葉の香りを胸に吸い込み、鳥や動物の気配に耳をすます。
すると、乾いた空気を切り裂くように、パシィィィンという乾いた音が響く。
。。。またですか。。。
もう見に行かなくたってわかる。
馬が放牧地の外に首を伸ばそうとして、柵の横木をへし折ったのだ。
最初は音にビックリして飛びのいてたくせに、今はすっかり慣れてバキバキと柵を壊して草を食んでいる。柵は構造物というより、もう、被災地の瓦礫みたいになっている。
そこまでされても、全然腹は立たない。
心が平らかだから。
問題は、修理しようという気力も沸いてこないことである。
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