日曜日, 3月 20, 2016

チームワーク(1)

巷(ってどこやねん!)でちょっと話題になっている記事がおもしろい。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ

グーグル社内には数百のチームがあるが、生産性の高いチームもあればそうでないところもある。メンバーは入れ替わるのに、成功するチームは何をやっても成功し、そうでないチームは失敗を繰り返す。
なぜそのような違いが出るのか?
このわかったようでわからない問に答えるため、統計分析や心理学や社会学の専門家チームによる社内プロジェクトが企画された。ワークモニタリングとお得意のデータ分析手法を駆使して、生産性の高いグループの共通的な特徴を見出そうとしたわけである。

当初の仮説が次々と否定される悪戦苦闘ぶりも面白いが、そこは元記事に譲るとして、チームが出した結論は意外なものだった。

チームの生産性を左右するのは、チームのあり方(メンバー間の親密度やリーダーシップの強さやコミュニケーション密度など)や規範(行動ルールやチーム・カルチャーのようなもの)ではなく、他者に対する心遣いや同情、配慮や共感であり、それらから生じるメンバーの「心理的安定性」である。

うんうん。
まぁちょっと話としてよく出来すぎてるし、この手の調査研究ってどうしてもその時代のイデオロギーに阿ってしまう(例えば現代なら「個性を尊重した教育のほうが学習効果が上がる」みたいな)し、そもそも苦労して出した結論をなんで社外に公表するのか?という疑問も残るが、この結論には直感的に頷ける。個人的には「共感」と「安心」というキーワードに強く惹かれた。

それほど意外でも、難しい話でもないと思う。

どれだけ周到に設計された共同作業でも、ちょっとした個人間の配慮や「みんなのために良かれと思って」動く気持ちがあってこそ、全体としてうまく機能する。またそのような場でこそ、メンバーの不安や緊張が軽減し、個々のパフォーマンスが向上する。
要は個々のメンバーが、「自分を守る」ことよりも、作業の遂行に心身のリソースを優先的に注げるような場を作る。
そういうことじゃないだろうか?

それって、外乱に対して柔軟に対応できるとか、様々な障害の芽を摘むといった具体的な効果もあるだろうし、もう少し深いところでは、贈与とか敬意といった、その辺の根源的な欲求をドライブするという意味もありそう。だからこれは、職場だけでなく、家族、夫婦、自治会、スポーツチーム、友達・・・すべてのチームに当てはまることだと思う。
それを「共感」ということばで括るのもアリだろうと思うのだが、問題は、じゃあその「共感」って一体何?ということだ。

え~い、もったいぶるのはやめれ!本題にたどり着けんじゃないか!!
はい、すみません、やめます。

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