司馬遼の「竜馬がゆく」を読んだのは,もう30年以上も前になる.
歴史物も長編も苦手だったのに,8巻もある分厚い文庫本を夢中で読んだ.
幕末の要人たちがそうだったように,読者もまた,この独創的で奔放な若者が好きにならずにはおられないように書いてある.
日本人の龍馬好きは,この小説で決定的になったそうだ.
なんせ昔の話だから細かい内容はほとんど忘れてしまったが,薩長連合締結の直前,「長州がかわいそうではないかっ!」と西郷に吠える場面はよく覚えている.
そこだけ何回も読み返したからね.
先日たまたま観たNHKの龍馬伝がちょうどその場面だったが,そんなセリフは無かった.
あったら盗作だから当然だろうけど,なぜか物足りない気分.
もう一度,一巻から読み返してみるか.
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