日曜日, 8月 22, 2010

カウントダウン

「自分は今,一体何をしてるんだろーか?」と自問する機会が多くなった.

それには,「こんなしょーもないことに時間と労力を費やすのがもったいない」という,焦りに似た後悔の念が含まれている.
大抵は,放牧地に探検に出たバリケン親子を探しまわってるときとか,一輪車に積んだ馬糞をヒツジにひっくり返されたときとか,動物由来の不条理が絡むことが多いが,最近は,仕事の会議やTV番組を見てる最中なんかにも,頻繁に頭をよぎる.

若い頃はそんなことはなかった,ってゆーかむしろ,「時間をつぶす」ことが重要なテクニックだったような気がする.
高校生になったばかりの娘が,部屋でのんべんだらりんとしてるのを見るとイラッとくるが,そもそも,若い世代には時間がもったいないなんて感覚すらありえないのかもしれない.

歳を取ると年月が短く感じられるのは,その年月を自分が生きてきたそれと相対化するからだそうだが,その伝でいくとこれは,無意識的に自分の「残り時間」を計算していて,それとの比較によって「しょーもなさ」の判断基準が厳しくなっているのかもしれない.
(今も,「こんな文章書いてる場合か?」と思った...)

だいたい人生なんてのは,「人生には意味がある」という一大虚構の上に辛うじて成り立つもんだと思うが,だからこそ,残り時間が少なくなってくると,その物語をもっともらしく完結させねば,というアセリが生じるのだろう.

動物たちのように,「いま,ここ」に集中して生きることができれば,どんな作業もありがたくこなせるんやろうけど...
 

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