水曜日, 5月 20, 2015

ちょっと見直したよ、るぢ男くん

上司でも家族でも恋人でも何でもいいけど、自分に関心を持ってほしいと願うような人がいたとして、そういう人の力になれるというのは、きっと誰にとっても心躍る経験に違いない。
このとき、指示された作業をこなす場合と、そうでなくて自発的な行動が相手の役に立つ場合があるが、同じ感謝されるなら後者の方がうれしかったりする。相手に信頼された(に違いない)という思いが、大きな報酬になるのだろう。
昨日のるぢ男を見ていて、犬もそうじゃないかと思った。

昨日は恒例の予防注射&虫下しの日。
獣医さんにファームまで往診してもらい、羊(とヤギ)に注射をしてもらった。

子供と一緒で、羊たちもお医者さんが苦手だ。
ボーーーーッと生きてるようで、嫌なことをされたことはちゃんと覚えている。
いつもならサッサと小屋に入るくせに、白衣が見えただけで警戒して近寄ってこないし、やっとこさ捕まえても、最後まで悪あがきをする。
そんな小さな抵抗も相まって、羊を小屋に入れる→一頭ずつ識別する→捕まえる→保定して注射→ノートに記録、という一連の作業は、結構大変だったりする。

昨日は、るぢ男もずっと一緒だった。
羊を集めるときは集めてくれるし、捕獲するときに逃げ道を塞いだり、捕まえた羊が動かないように睨んだりと、いろいろと助けてくれた。
以前は小屋の中でも羊を追いまわし、正直、手伝ってるのか邪魔してるのかわからない感じだったけど、今回は一息ついたときに、あ、何だ、お前そこにいたのか、と思ったくらい、自然に立ち回っていた。
こちらも忙しくて、いちいち指図する暇も無かったから、きっと彼なりに作業の流れを覚えていて、率先して動いてくれたのだろう。
好意的に解釈すれば、だけど。

小屋の中が片付いても終わりではない。
頭突き羊のレイ君ともう一頭は、草刈り要員として、近所の農家の栗園に貸し出している。
そこまで車で移動しようとすると、当然のようにるぢ男が乗り込んでくる。

栗園はアップダウンのきつい傾斜地にあるし、レイの頭突きは怖いしで、捕まえに行くのが憂鬱だったのだが、るぢを放したとたん、あっという間に連れてきてくれた。
そのまま柵に押さえつけて、外から注射してもらって、一丁上がり。
おかげで、スムーズに作業を終えることができた。
るぢ男は?と見れば、またサッサと自分から車に乗り込んでいる。
うぐぐ、こ・の・や・ろ~・・・

練習だろうが毎日の用事だろうが、羊追い/鳥追いは何でも好きなるぢ男だが、昨日はもっとイキイキして、ほとんど得意気にさえ見えた。
勝手な擬人化かもしれないが、人の助けになったという実感が、もともと舞い上がりやすい彼を、一層高揚させていたのだろう。

犬の自主性なんて人間にとっては99%迷惑かもしれないが、それでも、少しでもそういう機会が作れたら、、、と思わずにはいられなかった。



月曜日, 5月 11, 2015

みっしょんこんぷりーと

ふぅ、今年も何とか毛刈り・だん!
最後まで残っていた10頭目と11頭目をようやく刈り終えた。

いつものことだけど、なかなか思ったように刈れず、羊たちには負担をかけてます。
相変わらず、流血もあるし。
来年こそは、「そうなんっすよ、いきなり毛を掴まれて座らされたかと思うと、クルクル回されて、あれ、あれっ、何だよこれ!?と動転してる間に、気が付けば丸裸にされてたんっすよ」とコメントが出るくらい、流れるように刈ってあげるからね。

でも、年々頭数は増えるし、こちらも体力が衰えるしで、本当にそうしないともうやっていけないわけです。
今、一番切実に知りたいのは、お金の稼ぎ方でも若さの保ち方でもなく、バリカンの刃の研ぎ方です。

土曜日, 5月 02, 2015

存在感0の男

今朝、ほぼ2年ぶりに、たくわえていたヒゲを剃った。
特に理由は無くて、発作的に剃りたくなっただけ。

だから「何で剃ったの?」って聞かれたら困るなぁと思ってたんだけど、今日1日、一緒に居たHiroさんや3人の友人たちの誰一人として気がつかなかった。。。

明日は気付いてもらえるかなぁ?

火曜日, 4月 28, 2015

シアリング・ハイ

羊の毛刈りシーズン=死のロードに突入した。
昔より随分慣れたけれど、それでも、ビデオのようにクルクル羊を回して、シャシャシャーとバリカン動かしてハイ一丁あがり!という風にはいかない。

それにしても、人の営みって何でもそうだけど、細かいコツとか手順とかノウハウがびっくりするほど蓄積されてて、いつも感心させられる。

 曰く、毛が無いところからあるところに刃を入れろ
 曰く、刃が入らないときは無理せずに入れ直せ
 曰く、できるだけ横に刈れ
 曰く、毛を引っ張らずスキンを伸ばせ
 曰く、なんちゃらかんちゃら・・・

今回、例年より腰が辛くなってきたことに加えて、刈り終わった後になぜかハイになっている自分を発見した。
刈ってる時はよくわからないけど、たぶん、すでに高揚気味なんだと思う。

実は毛刈りってバリカンをどう動かすかというより、羊をちゃんと保定することの方が大事だったりする。
保定というのは、言ってしまえばレスリングのような(危うく「〇ッ〇〇のような」と書くところだった)、生き物同士の密なボディ・インタラクションでもあるわけで、それが心身の活動レベルを自動的にアップするんじゃないかと思う。
もしかしたら、類人猿の時代から獣と格闘してきた記憶の名残なのかもしれない。

この文章も、その余韻で書いている。
羊にはいい迷惑だろうけど、もうちょっとつき合ってくださいネ。


木曜日, 4月 23, 2015

もなかの冒険

うっかり庭に出すと、決まってウッドデッキの下に潜り込んで長時間籠城するので、とても面倒臭かったのだけれど、入り口になる隙間をびしっと塞いでやったので、わりと気軽に出してやれるようになった。


最初は周りを警戒して、それこそ地面にへばりつくように動いてたのに、今は中腰くらいで歩けるようになった。
たまに羽虫を狙ってジャンプするような余裕までかましてるし。

放っとけば、そのうち、柵の外まで冒険しに行くようになるだろう。
まぁそれでも別にかまわないけど・・・誰に会うかわからないから、もうちょっとダイエットしといた方が良いと思うよ。

月曜日, 4月 20, 2015

やりきれん

若い頃、昼寝をすると、夜眠れなくなって困ったけれど、今は昼寝をしても、夜にはいつも通り眠くなってしまう。
困ったもんだ。
もっと困るのは、ただでさえ早く目覚める朝が、さらに早くなってしまうことだ。
ああ、でも、そうでもないと1日が短くなって困るけど。。。

更新してないからって、こんなこと書くのもどうかと思うけど。

水曜日, 1月 28, 2015

The last day of SUN

Our dearest old buddie SUN has gone on Jan 25th.
He seemed quite well until noon on that day but his condition changed so suddenly at arround 14:00.
These years he had suffered from stomach torsion attacks and this time it was lethal.

He gave us a lot of gentle memories (and scratch as well).
Thank you SUN, sleep in peace.
That'l do...

木曜日, 11月 06, 2014

ちゃんと怖がる

白状すると、まろには「怖い」犬友達が3人いる。
すべて女性で、しかも遠方に暮らしているというのが、3人の共通点だ。

だから、普段はビクビクせずに済んでるのだが、先日たまたま、そのうちの2人がたて続けにファームに来るという、惑星直列みたく珍しい巡り合わせになった。

何がきっかけだったか忘れたけど、今回、命知らずにも、1人に「○○さんって怖いですよ」と言ってみた。
当然ながら、返ってきたのは「あら、私、全然怖くないわよ。失礼な」という、直球の全否定。
ご、ごめんなさい、本当に失礼でした・・・

ただ言い訳じゃないけど、怖いという感情って大切だと、常々考えている。
人は怖いから相手を「恐れる」わけで、実はこれは「畏れる」に繋がっている。
音が一緒というだけでなく、おそらく語源的にも同根のものだ。
つまり、怖いはrespectの第一歩だ。

キリスト教の「愛」というのは、私たち仏教圏の人間にはなかなか理解しにくいが、そこにはこのrespectが多分に含まれているんじゃないかと思う。
卑屈でも優越でもなく、対等かつ自然に他者をrespectできることが、人として成熟することじゃないかとすら思っている。

相手が動物でもそうだ。
例えば犬と長く暮らしていると、往々にして相手を恐れる気持ちが薄れるが、それが何かベテラン犬飼いの証みたいに感じてるとすれば、それは違うだろうと言いたい。
どんなに従順で可愛らしく見えても、犬は犬だ。
狩りを本分とする肉食動物であり、その気になれば、サルの末裔を咬み殺すくらいお安い御用だ。
勘違いしないでほしいのだが、だから躾を、、、などと言いたいわけじゃない。
そうじゃなくて、相手をちゃんと恐れ(≒畏れ)ましょうよ、と言いたいのだ。
(同じ理由で、ことさら相手を怖がらせる必要も無い。もともと「怖い」のだから)

その点、ファームに来る子供たちは素直だ。
最初のうち、ほとんどが動物を怖がり、腰が引けている。
それで良いと思うのだが、大人の多くは「怖くないよ~」と感情を否定し、無理に「触れ合い」させたがる。
だから、「傍にいながら見て見ぬふりをする」という最上の挨拶ができない。
相手が必死に「来ないで!」と叫んでるのに、にこにこ笑って上から覗き込んでしまう。
「動物愛護」というのは随分と傲慢なフレーズだと思うが、それを傲慢と感じない感性を育てるのは、そんな経験の積み重ねかもしれない。


幸か不幸か、3人目の犬友達とは長い間会っていない。
一番遠方だから、もしかしたらもう死ぬまで機会は訪れないかもしれない。

もし会って「あんた、怖いよ」と言えば、きっとこう返ってくるに違いない。
「バカじゃね!?」
ああ、怖い・・・


土曜日, 9月 13, 2014

ウソもつきます

「子供はウソをつかない」って誰が言った?
それってウソやと思う。
知恵が足りないから巧妙にできないだけで、ちょっとでも得すると思えば、むしろ大人より躊躇なくウソをつく。
ただ、すぐバレるから「他愛が無い」し、被害が軽いから「罪が無い」と感じるだけだ。

犬もそう。
かなり頻繁にウソをつく。

最近よく目にする、ウンチを喰ったあとのことさら何事も無かったかのような仔犬たちの表情。
あれはきっと最初の「ウソ」に違いない。
犬の世界でウンチ喰いに罪の意識は無いだろうが、人間たちのただならぬ気配を察して、これは隠しておいた方が世のため人のため、、、くらいは感じてるだろう。

それにしても…、完食してまんまと証拠隠滅したつもりかもしれないけど、床は汚れてるし、毛はゴワゴワだし、顔を舐めにくる口はめっちゃ臭い!
あれでバレてないつもりなんやろか?

ま、しょうがないか。
君らのおばあちゃんは、体型が変わるくらい盗み喰いしても、「私は何も知りません」としらばっくれてたからなあ…。
その後、腹一杯でどーしても食べられない夕食と延々にらめっこしてたのには、笑ったけど。

月曜日, 9月 01, 2014

いぬさらい

8がつ31にち ふりーと

きのう、きむとけんかしました。

いつものように、がぶがぶして、れすりんぐをはじめたようとしたのに、きむがひめいをあげたから、え!?とおもって、かおをのぞきこんだら、おもいっきりはなをかんできたので、それからはもうふたりともこーふんして、しっちゃかめっちゃかになってしまいました。

すると、とつぜん、くまおがいいました。
「もう、やめろよ。いいこにしてないと…」
みんな「はっ」として、サークルの中はいっぺんにし~~んとなりました。

そうです。
きのうのばん、ぼくのうちにいぬさらいがきたのです。
よるにふたりづれでやってきて、ちょっとぱぱとままとそうだんしたかとおもうと、あっというまにみじをさらっていってしまいました。

ぱぱとままは、「みじは、あたらしいかていでしあわせになるんだよ」といいましたが、そんなのはうそにきまってます。
だって、みじがあしにかみついたり、うなったりしたら、いつもふたりで「みじはわるいなぁ」っていってたから。
わるいこが、いぬさらいにつれていかれるってことくらい、ぼくだってしってます。

それから、どーしたらいいか、みんなではなしあいました。
みんな、れすりんぐがだいすきだから、やめることはできないけれど、しーなの「ふらいんぐ・ぼでー・あたっく」はきんしすることにしました。ものすごいおとがしてめーわくだからです。
それから、とりあえず、「きょうはいいこにしよう」ときめました。

そしたら、つぎのあさ、みんなげりになってしまいました。
きんちょーしたからかなぁ?

金曜日, 8月 29, 2014

さんの近況

このサイトでブログを書き始めたのが2006年の1月。
書いても書かなくてもいいけど、どちらかというと書かない方が世のため人のため、、、という内容ばかりを書き連ねて、気がつけばもう八年と八か月。

最初の頃の記事を読み返すと、りん姉が君臨してて、ぐれぐなんかまだ子犬で、さんは「青二才」と呼ばれている。
出世犬のさんにとって、ちゃん→わかぞー→青二才と、確か3つ目くらいの名前だったと思う。
そんな彼も今や老境である。

先日、そのさんが胃拡張になり、大騒ぎをした。

人間だったら胃拡張といっても「食べ過ぎやろ」と返されて終わりだが、犬にとっては致死的な疾患である。
そのメカニズムはまだよくわかっていないらしい。
まず胃にガスが溜まって膨れる。体型が痩せていたり筋肉が弱っていたりすると、膨満した胃が「クルリと」ひっくり返ってしまう。そうなるとますますガスが溜まり、周りの臓器を圧迫したり、胃そのものが壊死したりして、悪くすると2~3時間で死に至る。
捻転を起してしまえば、手術しか有効な手立てが無いが、胃を元に戻した途端、急に血流が復活してショック症状に陥ることもあるらしい。病気というよりはほとんど事故のような疾患だ。

実はヤツには2度ほど前科がある。
どちらも捻転までは至らず、胃拡張の段階で回復してくれた。捻転が無ければ、ガスさえ抜ければウソのように元気になるのも特徴である。
それでも腹が風船みたいにパンパンになるし、吐きまくったり苦しげに呻いたりして、その都度最悪の事態を覚悟した。

それで今回である。
以前と同じように腹を擦ってガスを吐かせようとしたが、悲鳴まで上げて痛がる始末。
これはダメだと獣医に行こうとしても、お盆のど真っ最中で、市内はおろか舞鶴、綾部、亀岡…、どこに電話しても繋がらない。
ようやく、年中無休という京都市内の病院に予約を取り、約1時間半かけて搬送する。
それがまた運悪く記録的大雨の降った8月16日で、道中、滝のような土砂降りになり、ただでさえ焦ってるのに運転にまで神経をすり減らす始末。

なんとか病院にたどり着き、ガスを抜いて胃の動きを促す薬を投与してもらう。
これでダメなら開腹手術と宣告されたが、何とか持ち堪えてくれた。
それでも入院は必須と言われたので、翌日、また往復3時間かけて病院通い。
交通費含めて10万弱が、一夜にして吹っ飛ぶ。

それから2週間、ヤツは何事も無かったかのように暮らしている。
食事の回数が増えた分、要求吠えの回数も増えた。
ヤツは、ってゆーか犬は、自分の都合の良いことは、びっくりするくらい速やかに習慣化する。

というわけで、家の中がまた少し狭くなったような気がする。

火曜日, 8月 12, 2014

夢一夜

犬のるぢ男がいつのまにか学生服を着た青年になっていて、ビルの駐車場のあたりをうろうろしている。
自分はそれを3階くらいの窓から眺めていて、、、

って、あ、もちろん、夢の話ね。

あいつヘラヘラしやがって何か危なっかしいな~、と思っていると、案の定、向こうから歩いてきたガタイの大きなおっさんに飛びついてしまう。

おっさんの怒った様子に、るぢ男は腹を見せておびえている。
運悪く、おっさんは乱暴な上に性根の悪い男のようで、これからたっぷりるぢ男をいたぶるつもりだ。
いつのまにか現れた手下みたいな連中と一緒に、ゲラゲラ笑いながら、るぢ男の腹にスプレーみたいなものを吹付けている。

助けに行くべきだと思ったが、(こちらに落ち度があることがわかってるので)おっさんに殴られるのが嫌で、なかなか出ていく勇気が出ない。
そのうち、おっさんはるぢ男をトラックに載せて、どこかに連れ去ってしまう。

ここで目が覚めたのだが、そのとき自分は、るぢ男を助けなかったことを激しく後悔していた。。。

この夢って一体何が言いたかったんだろう?
 


火曜日, 6月 17, 2014

正しいシープドッグの育て方

  • ~生後15日: 生まれて間もないこの時期から勝負は始まってます。おっぱいに回り込んで到達するよう、親犬の前に障害物を置きましょう。
  • ~生後1か月: 優秀なシープドッグは、生まれてすぐにフセの姿勢をとります。すかさず、「ライダウン、ライダウン、ライダウン・・・」と声をかけてください。これを専門用語で「コマンドをかぶせる」と言います。
  • ~生後1か月: 目が開いて最初に見るものは重要です。決して猫を見せないように。
  • ~3ヶ月: 社会科が重要な時期。まず地理と歴史を教えてあげてください。
  • ~半年: 「シープドッグ養成ギプス」を装着して、正しいクラウチング姿勢を叩き込みましょう。アウェイとカムバイのお勉強も忘れずに。
  • ~1歳: いよいよ「牧場デビュー」です。本場イギリスでは赤飯を炊いて祝います。
  • ~1.5歳: トライアルを目指すなら名門私立校に、そうでなければ公立で十分でしょう。
  • ~2歳:  どこに出しても恥ずかしくない、立派なシープドッグの出来上がりです。あなたも犬もよく頑張りましたネ!

火曜日, 6月 10, 2014

ヘビネタ

また、いらぬ殺生をしてしもた。

ニワトリたちが寝場所にしている倉庫に向かう小道、軽自動車の脇あたりにでろんと伸びた1mくらいの青大将がいた。
道の脇にでもいてくれれば見逃してやるのに、狭い小道にスタートラインみたいに横たわってるから、避けて通るわけにもいかない(跨ぐのなんか死んでも嫌だ)。
近寄っても動かないし。

しかたなく、スコップでバンバン頭を叩き、昇天してもらった。
毎年やってるけど、こればっかりは何度やっても嫌なものです。
嫌なくせに、グネグネのたうち回るヘビから目が離せない。
あー気色悪い。

例によってHiroさんにお願いして、屍を近くの雨除けの屋根に放り上げてもらう。
鳥葬にするんですな。
ぐえぇぇぇ~。


そんなこんなで、朝からゲッソリしてしまったのだが、仕事には行かねばならぬ。
一旦、部屋に戻り、服を着替えて再び出てくると、、、

さっきとまったく同じ位置に、同じくらいの大きさの青大将がいた!
しかも、おんなじ姿勢で!
ぐぇぐぇぐぇ~、マジかよ~!?

嫌がらせか?
それとも、仲間の復讐しにきたん?
もしかしたら、さっきの生まれ変わり?
どーでもえーけど、そんなとこにおられたら、車に乗れんでしょうが...

幸い、今度はすぐに逃げて行ってくれたので、殺生せずにすみました。
頼むから、一生、目の前に現れないでくれ。
なんまんだ~
なんまんだ~

火曜日, 5月 27, 2014

毛刈り報告

羊の毛刈り、何とか今年も完了しました。
お手伝いいただいた方、声援いただいた方、本当にありがとうございました。

今回の新兵器は、新型バリカンと刃砥ぎツールでして、どちらもまぁそれなりに効果はありました、、、けど、劇的に状況を改善するには至らず。
刃を新品に替えた当座はビックリするくらいの切れ味なのに、2,3頭でガクッと落ちます。

羊たちの毛が良くないんだろうか?
ならば、というわけで、今年から刃砥ぎにも挑戦してみました。
説明書にあった通りにガシガシ砥いでみたんですが、「ちょっとマシになったかも?」くらいで、とても新品刃のようにはいきません。
すっげー期待してたのに。

変圧器、クーリングオイル、刃砥ぎツール、新型バリカン、、、これまで、作業の抜本的効率化を目指して投資に投資を重ねてきましたが、それももう限界です。
あとは神に祈るか、腕を磨くか。。。

それでも、ちょっと無謀でしたが、今年は某牧場で出張毛刈りまでしてきました。
毎年ぼろ雑巾のようになりながら、これでも少しずつ上達してるんです。

いつか自分で納得いくように刈れるようになったら、名前を変えるつもりです。
「シザーハンズ・まろ」とか。 
 
 

木曜日, 5月 22, 2014

理由

これだけ鼻突き合わせて暮らしてるのに、動物たちのことは、まるでわからない。
何を見て、何を感じ、どんな衝動に突き動かされているのか?
皆目、金輪際、徹頭徹尾、びた一文だってわからない。

というのはウソ。
一つだけわかっている。
それは、彼らが私たちのことを認め、彼らなりに信頼してくれている、、、ような、、、こと。
根拠もへったくれも無いが、これだけは「わかる。」

それがうれしいし、誇らしくもある。
だから、動物たちには精一杯敬意を払うし、彼らの暮らしはできる限り尊重したい。
誰でもウエルカムの「ふれあいファーム」にできないのは、たぶん、その辺が理由なんだと思う。
 

月曜日, 5月 12, 2014

爽やかな朝が暗転

久しぶりに「途方に暮れ」た。

その日はゴミの収集日だったので、のんびりと使い古しの網を袋に詰めていたところ、Hiroが血相変えて駆けてくる。
「それどころじゃないっ!」
エミューが脱走したらしい。

駆けつけると、3羽のうちの1羽が、敷地の外側をウロウロしている。
夜の間に、何かに驚いて柵を飛び越えてしまったのだろう。
柵の外はもう他所さんの畑で、その隣は田植えの終わった水田である。
農家の人にとって、水を張った田んぼは神聖にして侵すべからずの聖地である。 そこを不気味な怪鳥が走り回り、苗を踏み荒らしでもしたら、、、と思うと、生きた心地がしない。

エミューはおとなしくて人懐こい鳥だが、図体の割に怖がりで、パニくると凄いスピードで駆け回る。
そうなると、もう誰にも止められない。
力も強いので、運よく捕まえたとしても、蹴飛ばされる危険もある。

というわけで、最初は穏便にエサで釣ろうとしたが、警戒してまるでついてこない。
自分で飛び出したくせに、中に入れて~!と、柵の側を離れない。
エサ作戦は早々に見切り、馬用の長いリードを身体に巻きつけ、引っ張ることにする。

幸い、リードはおとなしくかけさせてくれた。
しかし、入り口まで連れて行くためには、一旦、柵から離れる方向に移動しないといけない。
それを嫌って暴れる暴れる。 少しでも仲間から遠ざかるのが怖いのだろう。
そーだよなー、怖いよなー。

いっそ持ち上げて柵の上から放り込んでしまおうと、今度は脚立を運んでくる。
しかし、柵もエミューも脚立もみんな180cmくらいある。
暴れるエミューもろとも地面に落下する図が頭をよぎり、決行する勇気が出ない。

進退窮まる。
思わずその場にしゃがみ込んで幼児に退行したくなったが、それでは何も解決しない。
しかたなく、力づくで引っ張っていくことにした。
幸いにも、一度抵抗して横倒しになってからは、そのままズルズルと引きずられていく。 (猫も羊もそうだけど、動物って引きずられると脱力する習性があるんだろうか?)

とにかく、表面的にはいつもの状態に復帰した。 エミューたちは、何事もなかったかのように敷地を歩き回っている。
しかし、「柵を飛び越えられた」という事実は重くのしかかったままだ。
何か対策を講じないとなぁ~。



金曜日, 5月 09, 2014

残業の鬼

↓の記事「日本人は怠惰だ」を読んだとき、以前、同じ会社に勤めていた人物を思い出した。
以下はその思い出話。(オチも教訓もウンチクも無いので安心してください)

彼は会社の購買部門に所属していた。
その部門は、500人超の事業所の購買業務を一手に担っており、確かに忙しい部署ではあった。

それでも、月150時間を超えることが珍しくないという、彼の残業時間は尋常ではなかったと思う。
たぶん労働基準法に引っかかっていたはずだが、当時はその辺の運用はルーズだった。

業務が多かったことを差し引いても、彼の場合、明らかに仕事の効率が悪かった。
机の上には処理を待つ帳票が山と積まれ、発注した社員からの督促電話が頻繁にかかってきた。
それを避けるためなのかどうか、彼は日中はほとんど席につかず、外出や会議と称して姿をくらましていた。
そして終業時刻がとうに過ぎた頃、どこからともなく現れ、おもむろにデスクワークに取り掛かるのである。

ある日、珍しく勤務時間内に着席していた彼のもとに、とっくの昔に購入依頼したのにどうなってるんだ!?という、キレ気味の電話がかかってきた。
一瞬、あたりに緊張が走り、近くの者は耳をそばだてた。
その書類が机上の山に埋もれていることは、誰もが確信できたからだ。
人々の関心は、事態の推移というより、彼がどんな釈明をするかに集中していた。

しかし次の瞬間、彼は涼しい顔で言い放った。
「書類が来てませんね。出し直してください。」
誰もが耳を疑い、正義の通らない世の中を呪った。

定休日の土日は、毎週のように出社(休出)である。
休出時の彼の勤務内容は、平日以上に謎に包まれていた。
いくつかの目撃情報-構内を散歩していたとか、自家用車を洗車していたとか-は出回っていた。
あくまで「噂」という形でだが。
それが本当なのか、あるいは悪意のこもったデマなのかは、今となっては確かめようもない。
ただ、そうやって残業時間を積み重ねても、書類の山は一向に減らなかった。

おそらく彼には、本給を軽く超える残業代が支給されていたに違いない。
「残業残業で身体ボロボロっすよ」とこぼす彼の顔は、その言葉の意味とは裏腹に、イキイキとしていた・・・らしい。

もう20年くらい昔の話。
その後、彼がどうなったのかは知らない。
たぶん年相応の役職に就き、部下に訓示してたりするんだろう。
「仕事は効率です」とか。

月曜日, 5月 05, 2014

覚え書き

とりあえず、夏までにやっとかないといけないこと。

 羊の毛刈り
 あちこちの草刈り
 第二放牧場の柵直し
 ログ小屋のデッキ修理
 ログ小屋のペンキ塗り直し
 裏庭への砂利撒き
 第一放牧場の鹿柵修理
 薪集め
 犬エリアの遮光ネット張り
 ・・・

もう、仕事なん かしてる暇ありません!

土曜日, 4月 26, 2014

ライダウンの抜け殻

一昔前に流行った「芸能人は歯が命」に倣えば、さしずめ「シープドッグは目が命」。

犬種の中で一番目が強いのが、たぶんセッターやポインターの類で、彼らは獲物を見つめると身体が固まってしまう。ボーダーコリーはそこまで極端じゃなくて、睨みながらも動くこともできる。

「見つめる」ことは、その衝動を持つ個体にとってはそれ自体がSelf Rewardingな行為とされていて、これという指示や報酬が無くても、延々と睨み続けることができる。
この衝動は人間には理解しにくいが、もしかしたら、ゲーム中毒やスマホ依存も似たようなものなのかもしれない(違うと思うけど)。

るぢ男くんの目はそれほど強い方じゃないと思うが、それでも朝夕の動物世話タイムには、自分の出番が来るまで、延々とニワトリを見つめている。
誰に頼まれたわけでもないのに、風が吹こうが雨が降ろうが、ベッタリ地面に伏せ、見張り続ける。(ちなみにこの見張りは何の役にも立っていない。トリたちは、るぢ男の目の前でエサを啄んだり、頭を踏んづけていったりするからね)
ほとんど芝居がかった生真面目さは、バッキンガム宮殿の衛兵を思わせる。

先日、おもしろい光景を見た。
ニワトリを見張るるぢ男くんの様子がなんとなくおかしい。
いつものように伏せてはいるものの、身体に力がこもってないというか、目が虚ろというか。。。

パッと見にはわからないだろうが、毎日彼の様子を見ている私たちの目はごまかせない。
まさに、「心ここにあらず」。
犬も仕事のフリをするんだ~、と妙なところで感心した。

理由は不明。
様子がおかしかったのはそのとき限りで、それ以降は今までと変わらず監視に精を出している。
体調が悪いとか、恋に悩むとか、人生に疑問を感じるとか、、、まあ、犬にもいろいろと事情があるのだろうと、あえて好意的に解釈している。