月曜日, 12月 25, 2006

ホントにウソじゃないってば!

骨になった指を嘆いてばかりいてもしょーがないので,頑張って立ち直ることにした.
もちろんなかなか思うようにはいかない.
筋肉が無いものだから,力が入らないのだ.
それでも念を集中すれば何とか日常生活くらいはこなせるようになるのだがら,人間の適応能力も大したもんだ.

人は変わり果てた手を見ていろいろ気を遣ってくれるが,犬たちの態度は変らない.
いつも通り甘えにくるし,骨の指で撫でてもギョッとしたりしない(指でブラッシングできて便利だったりする!).
だからこちらも気が楽である.

今日も4頭と遊んでから,締めくくりにオヤツをあげることにした.
みんな食い意地が張ってるので,ケンカにならないよう一頭ずつ名前を呼んでから与える.
 「りん」,,,パクッ
 「じぇち」,,,パクッ
 「ぐっ」,,,パクッ
 「さん」,,,カツッ
おっと,さんの歯に指(の骨)があたってしまった.
うまく力が入らないので,微妙にタイミングが狂ってしまう.
はは,相変わらず俺ってどんくさいね.

はいっ,オヤツ終わり~,これにて解散!

ん,さん,,,どうした? その顔は.

何だよ,もう何にも持ってないよ.
違うよバカ,この骨はオヤツじゃなくて俺の指!
...おい,そんな目で俺を見るなって.
あ,こら,やめろっ!!
痛い痛い痛い痛い,いててててててててっ,ぎょえ~!!!
 

土曜日, 12月 02, 2006

ホントだってば!

じぇちさんが土間に座って窓の彼方の景色をじっと見ている.

いつも思うのだが,座ってかしこまっている犬を斜め後方から眺めると,何だかずっと賢そうに見える.
特にじぇちは,後頭部が出っ張っててアゴを引く癖があるせいか,ドキッとするくらい知的に見えるときがある(親バカ~!).

で,ふと言葉が通じるような気がしたので,戯れに 「結婚してください」 と後ろ姿に向かって囁いてみた.

何の反応も無かったので,聞こえなかったのだろうと思っていたが違っていた.
彼女は考えていたのだ.
二分ほども経ってから,彼女はゆっくりとこちらを振り向き,低いしゃがれ声で言った.

「・・・いいよ」

そのとき唐突に,彼女のボディランゲージがはっきりと理解できるようになった.
それは 「裏切ったら噛み殺すからね」 と告げていた.

とてもマズイ状況になってしまった...

水曜日, 11月 29, 2006

ウソじゃないって!

ファーム周辺をほっつき歩いて怪しげな物を一杯食った(に違いない)りん姉.
案の定,部屋に戻ってから挙動不審になり,カーペットの上にお店を広げる.
吐くのは犬でも気持ち悪かろうに,一向に懲りないヤツだ.

シミになりそうだったので,あわてて手で掬い上げてトイレに捨てる.
粘り気というより弾力のある犬の吐瀉物が手にまとわりつく.

洗ってから両手を見てびっくり!
指先が白くふやけたようになっている.

聞くところによると,犬の胃液は人間のそれより酸性が強く消化能力が高いらしい.
この短い時間に皮膚が侵食されたのかも?
いくらなんでもまさかねと思ったきり,そのことは忘れてしまっていた.

で,深夜の3時頃.
指先にピリピリした感じがして目が覚めたので,スタンドに手をかざすとまたまたびっくら仰天.
両手の指先がジュクジュクしていて,中から桜色の肉が覗いている.
たぶん,爪の間に残った胃液が指の皮膚を溶かしてしまったのだろう.
もうこれで指パッチンができないと思うと悲しくなったけど,とりあえずバンドエイドをしてから眠った.

朝,目覚めると,僕の指は骨とバンドエイドだけになっていました.

月曜日, 11月 27, 2006

好きなこと

犬の好きなことって何だろう?って勝手に想像してみる.

気ままに近所をブラついて気の向いたとこで用を足し,残飯やゴミを漁りながら目障りな猫や小動物を追っかけまわす.
原っぱがあれば駆け回り,土があれば掘り返し,侵入者が来れば追っ払う.

なんだ人間に止められることばっかりじゃないか.
何で一緒に暮らしてんのかねぇ?
あ,そうか,それが一番好きなのか...

水曜日, 11月 22, 2006

犯行は大胆なほど発覚しにくい

週末,ファームに2人のゲストを迎える.

しばらく座を外して居間に戻ってくると,なぜか微妙な違和感を感じた.
ゲストと犬たちが寛いでいる,一見何の変哲も無い情景である.
釈然としないので,入り口に突っ立ったままマチガイ探しをやってみる.

Aさんとりん姉がソファをシェアしてるでしょ,,,フロアに横座りしたBさんの横で "ぐ" が珍しくまったりしてるでしょ,,,じぇちが真ん中のテーブルでお座りしてるでしょ,,,さんは部屋の隅で丸まってるでしょ,.,,みんな和やかに寛いでるよね・・・

ん? テーブルの上でお座りぃ!?
 

日曜日, 11月 19, 2006

突然のみわファーム戦記 -ととめめ自治解放区-

覚えておられるだろうか?
みわファーム戦記第一部で登場したヤギ戦士たちを.

実はこの2頭のヤギ,羊たちを召集する際に "おまけ" として払い下げられたものであり,ハナッから戦力として期待されていなかったのである.
ただ,姿を見てるだけで和むので,防衛軍のマスコットにでもなってくれたらいいさと,編入が許可された上,博愛主義の少女戦士によって 「とと」「めめ」 という名前まで与えられたのである.

しかし,やつらは案外やる.

決して鋭さは無いが,ハムハムモグモグと緩慢な攻撃を加え続けると,手も出せないくらいびっしり群生していた雑草地帯がそれなりに開けてくるのである.
防衛軍には,この真摯な態度と根気が何よりも求められているのだ(聞いてるか? 不真面目なにしき君).

というわけで彼らには,笹で踏み込めなくなった100mほどの荒地が仕切られ,そこを自治領とすることが認められたのである.
さらにその敷地内にはまろ隊員自作の屋根付き宿舎も建設され,彼らはそこで自由に行動することが許された.

そのかわり,本部からの食糧配給は減らされたわけだが,「やつらはちっとは痩せた方が良いよね.お金も無いし」と,珍しく参謀本部の意見の一致を見たわけである.

当初から淡い期待はあったが彼らの能力はそれを上回っていた.
最初,身の丈を超える笹で一寸先も見えなかった自治区は,1週間で地面が確認できるようになり,2週間で向こうの景色が透けて見えるようになった.
まろ隊員が刈り払い砲で泣きながら頑張っても,数日はかかる作業量である.
葉という葉を全部食われてしまった笹の群生地というのも,結構な見物である.
自治領内に健気に自生していた柿の木も,木肌を食われてほとんど生気を失ってしまった.

ただし痛い誤算が一つ.
参謀本部の熱い期待に反し,ヤギたちは一層太ってしまったのだった.
 

土曜日, 10月 28, 2006

遊星からの物体X

ファームにかなちゃんというニワトリがいる.

アローカナというチリ原産の品種と白色レグホンとの混血なのだが,最近,毛が抜けて凄惨な格好になって,そのせいかどうかは知らないが,異常なほど食べ物に卑しくなっている.

昔から,相棒の2羽と結託して脱走とか畑荒らしをするワルだったのだが,それでも十分ニワトリらしかった.
今やニワトリ離れした 「なんだか変な生き物」 である.

もしかして・・・
 

水曜日, 10月 25, 2006

台無し

羊や鴨に対峙している犬の独特の動きを眺める.
それはボーダーコリーの飼い主にとって至福の時間だが,同時に,彼らの存在を一番遠くに感じる時でもある.
そのとき,犬が経験している感覚や衝動を私たちは想像すらできない.

ハーディングは快なのか,それとも苦なのか?
追うものに抱くのは敵意か,それとも愛情なのか?
視線が釘付けになる刺激とは?
そしてそのとき,私たちは彼らにどう見えているんだろうか?

・・・な~んて,ファームを駆けるさんやじぇちを思い浮かべながら感傷に浸ろうとしたら,妄想の中でもいきなり "ぐ" が飛びついてきて,何もかもがバカらしくなってしまった.

あーもう,やめやめ!
 

日曜日, 10月 22, 2006

今日の箴言

(九州のいじめ事件に関して)

いじめは正義感の欠如によって起こるのではない。
反対である。
正義が多数と結びついたところに、いじめが起こるのである。

@平川克美
 

土曜日, 10月 14, 2006

お見合い

マンションのエレベーターの扉が開いて,中の人たちがこっちを見ている.
な,何なんだこの人たちは,なぜこっちを見るんだ...とボーッと見返していると扉が閉まりだした.

あ,そうだ,一階に下りようとしてボタン押してたんじゃないか!
慌ててボタンを押しなおして扉を開け,「すみません,エレベータですよねっ」と訳のわからないことを口走りながら乗り込んだ.

変なヤツに見えただろうな~.
 

火曜日, 10月 10, 2006

芋煮会

村ではこの時期, "毎週のように" ではなくて "毎週必ず" 何かの行事がある.

街でもそれくらいの地域行事はあるんだろうけど,係にでもならない限り参加しない不良市民だったので,週末の過ごし方がまるで違う.

先々々週の運動会,先週の野球大会に引き続き,今週は村人総出(ったって40人くらい)の芋煮会.
縄跳びで痛めた腰と,悪魔も憐れむ落球で砕け散ったプライドを,おいしいトン汁で癒してあげようというまことに行き届いた神さまの配慮だろう(もちろん,準備は自分たちでやるのだけど).

そういえば,2年前に初めてこの行事に参加したとき,要領がわからずウロウロしていた自分に 「○×さんもここ座りなよ~」 と席を開けてくれたおじさんたちの一言がどれほどうれしかったことか.

今年は市町村合併のあおりで補助金が出なくなり,村民のカンパでかろうじて維持できた芋煮会.
来年も引き継がれて開催されるだろう.
再来年も多分・・・

火曜日, 9月 19, 2006

天罰

生まれてこの方,腰を痛めたことが無いというのが密かな自慢だったのに,遂にやっちまった.

週末,地区対抗の運動会で大縄跳びを飛んだとき,くきっという音がして腰が砕けた.
そのあと,前かがみのじじむさい姿勢しかとれなくなってしまった.

大体,この運動会は呪われていた.
台風が来てくれたおかげで中止だとグフグフしていたのに,何の因果か朝の6時に大雨が止んでしまい,それでも地面が泥沼でこりゃ無理だなとタカを括っていると,何でも前向きに考えたがる軽薄な校長がゴーサインを出してしまったのだ.

おかげで,こちらは早朝からグラウンド整備(雑巾で水を吸い取るのだよ,これが)とテント張りに駆り出された上に,住民が少ないもんだからやたらと競技に参加させられて疲労困憊.
挙句の果てがこの腰痛だ.
最後は表彰式なんぞをチンタラやってるもんだから,また激しい雨が降ってきて,会場の後片付けがまた大苦労になってしまった.

まーでも,やっぱり運動会は楽しいかも.
参加賞のティッシュも一杯もらったし.

いてててっ
 

土曜日, 8月 26, 2006

夏に鬼ごっこ

最近のここの記事読み返してみると,暑い暑いとぼやきまくっている.
眠くなると手足がポッポしてくる自分はどうやら典型的な熱体質らしいのだけれど,年々歳々,暑さに弱くなっていく気がする.

その暑さがピークに思われた先週の日曜,ファームに子供たちを呼んで焼肉大会をした.
(子供会に場所を提供しただけだけれど)
まだ陽が高いうち,大人たちはビールで焼肉を流し込むのがやっとだったが,子供たちは腹が膨れたとたんに退屈し,なんとまぁ周りで鬼ごっこを始めやがった.

いいねぇ,鬼ごっこ...おじさんもよくやったよ.
スリル満点,思い切り走って気分も爽快!

でもなぁ,今は夏だ.
わかるか? 
気温と体温がガチンコ勝負してるんよ.
走りたいなら陽が落ちてからやるとか,せめてどっか見えんところでやってくれ.
茹蛸みたいな顔で「暑い」ったってそりゃお前あたりまえだろ!

...と心中ぼやきつつ,元気な童たちを呆然と見守っていた夏の昼下がりでした.
 

木曜日, 8月 24, 2006

学習能力

ひとつ洗い物でもするかとキッチンで勢いよく水を出したら,運悪く蛇口の真下に茶碗があって,跳ねた水でTシャツと床をびしゃびしゃにしてしまった.
あっちゃーってんで慌てて床を拭いてホッと一息,先に手だけでも洗おうと水を出したら,蛇口の真下に茶碗があって,跳ねた水でTシャツと床がびしゃびしゃに...

俺ってバカかも.
 

日曜日, 8月 20, 2006

目を疑う

朝7:50現在の気温28℃,湿度95%・・・

ここは熱帯雨林か!?
 

火曜日, 8月 15, 2006

夜に走る犬たち

エアコンの無い室内で飯を食う気になれず,屋根付きの馬洗い場にランプを取りつけて7時くらいからダラダラとBBQをする.
確かに暑いが,それでも周りにコンクリートが無いので,日が陰りさえすれば人心地がつく.
七輪(ななわ)さんにご登場いただき,ご近所さんが川で獲った鮎を焼きまくる.
いーでしょ.

解放感のお裾分けに犬たちを真っ暗な牧場に放流してやる.
最初,興奮してあちこちを駆け回った犬たちは,5分ほどで落ち着いてそれぞれの行動に出る.

りん姉: 「もう帰るわ」 と室内に入ってソファで寛ぐ.
青二才: 人間の真横に侍ってBBQのおこぼれを狙う.
ぐれぐ: ちょっと距離をおいたところでおこぼれを狙う.
じぇち: 一人っきりで鴨小屋を監視する.

1時間くらい経って,監視を終えたじぇちも合流してきたので,それぞれに鮎を一匹ずつ分けてやる.
みんな,一瞬で飲み込む.

りん姉の分は・・・しょうがないから部屋まで運んでやる.
ちょっとしたことでこちらのペースにならず,小骨がのどに触るような気分にさせてくれるところが,彼女らしいと言えなくもない.
 

木曜日, 8月 10, 2006

ひたすら眠る犬たち

暑いときに暑い暑いと喚くのも芸が無いが,やっぱり暑いと言わせてください.

暑い.

毛皮を着込んだ犬たちはどうしてるかと見てみると(見なくてもわかるけど),あちこちで倒れてずぅぅぅ~っとウトウトしている.
その間はパンティングもしないから,きっと基礎代謝を思いきり下げてるのだろう.
冬眠じゃなく夏眠やね.

願わくば,食欲も落ちてくれれば家計が助かるのだが・・・
 

日曜日, 8月 06, 2006

ぐび穴

ぐびちの掘った庭の穴に足を捕られてよろめいてしまった.

ちっ!

このクソ暑い中,本当にイマイマしい出来事である.
あー口惜しい.
 

月曜日, 7月 31, 2006

草ひき→草刈り

やっぱり嫌がる身体には逆らえない.
手で引こうとしてた裏庭の草を,刈り払い機で一気にぶった切ってしまった.
もちろん,根は残ってるのでじきに復活してくるだろう.
もう,君たちとは争いたくないのだが・・・

草に隠れて取り切れなかった犬のンコが3個ほど出てきた.
みんな真っ黒に干からびている.

去年までは,いつのまにかンコ食い虫が集まってきてせっせと分解してくれたのだが,今年は来ないつもりなのだろうか.
近くに馬糞があるから,みんなそっちに行ったのかも.
虫たちは選り好みが激しいからなぁ.
 

日曜日, 7月 30, 2006

冷戦状態

りん姉とHiroさんの関係がおかしい.

米ソの冷戦と言ってもいいくらい険悪である.

原因はよくわからない.
ただ,裏庭に出ている犬たちをHiroさんが呼んだとき,は~い,と駆け込んでくる3頭の後ろから,わざとらしくノロノロした仕草で,途中でUターンする女を見たという目撃証言がある.
その後,Hiroさんは「もう知らん」と言い捨て,ドアを閉めて部屋に入ってしまったのである.

どきどき.

あの,何か僕にできることがあったら・・・