木曜日, 5月 12, 2011

猫的人間

子供の頃から家に猫がいて、不本意ながら、今も猫と暮らしている。
だから猫トイレとの格闘歴も長い。これまで試したのは、、、

1) トイレタイムに猫を外に出す。
2) 木箱に砂を詰める。
3) 市販の猫トイレに市販の猫砂。
4) 猫砂の代わりに新聞紙をシュレッダーにかけたやつを入れる。
5) その新聞紙を取り除いたやつ(猫トイレは網で2重底になっていて、下の箱に溜まった液体をトイレに捨てる)。
人間用の便器にさせるやり方もあるらしいが、自分では試したことが無い。

1)は自然で良いのだが、このご時勢、家猫を外に出すことは諸般の事情で難しい。(猫って一旦外に出すと、出たいときに出られないとうるさくてしょーがないしね)

2)と3)は臭気との戦いだ。
2)なんか手間を惜しんで5日も放っておくと、傍に寄っただけでアンモニア臭で涙が出るくらい。子供の頃、近所の公園で砂を交換していたのだが、今考えると、よく近隣住民から袋叩きに遭わなかったものだ。良い時代だったなぁ。

"たろ" と "はな" という兄妹猫を飼ったときは、すでにお給金をいただく身だったので 3)をやってみた。いろいろな猫砂を買ってきて試したが、どうしてもコスト高になるし、かといって使用をケチると強烈に臭う。「濡れたところだけが固まってトイレに流せる」という砂も試したが、せっかく固まったやつを、せっせと猫がほぐしてくれるから、やっぱり臭い。

その後、案外長く続いたのが、4)の新聞紙&シュレッダーだ。
これだって、こまめに換えないと臭うのは同じだが、コストは安かった(職場仲間に古新聞を分けてもらい、職場のシュレッダーを借用してたので)。2年くらい続いたかな?

これの難点は、2×10ミリくらいの紙片が、猫の足にくっ付いて部屋のあらゆる場所に侵入すること。それはもう本当に、ありとあらゆる場所に侵入する。
引越しをして、猫もいなくなって何年もしてから、スーツのポケットや衣装ケースやカバンの底から新聞紙が出てくると、笑えるというより、宇宙の神秘みたいなものを感じて厳粛な気持ちになったものだ。

今は、昔使った猫トイレに新聞紙を敷いて、その上に千切った新聞紙を散らしている。
特に理由があるわけでもなく、ただ何となくそうしている。
費用と効果を天秤にかけて「これがベストだ!」と力ようなむことが、もうできない心身になってしまっている。
そうやって、毎日、粛々と新聞紙を千切っている。

。。。というのが、猫という寄生虫に侵された人間の典型的な生活態度だ。
 

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