木曜日, 4月 29, 2010

恒例の・・・

先週末は恒例の毛ガニ大会,,,じゃなくて毛刈り.

毎年ちょっとずつ技術が向上してて,今年は涼しい顔でさくっと片付けようと目論んでたのに,すぐに腰が痛くなって,ついでにバリカンの調子も悪くなって,結局6頭中3頭しか刈れなかった(しかも虎刈り).一杯,手伝ってもらったのに...

でも,すっこ~んと晴れた割にはまったく暑くなく,もちろん寒くもなく,気候は最高でした.
例によって人様の食事をつまみ食いし,ビールを飲み,だらだらおしゃべりし,最後は集まった犬たちを放牧場に解き放って,とても贅沢な一日を過ごすことができました.
みなさん,どうもありがとうございました.

宴の途中,預かり犬2頭の飼い主さんも登場.
犬たち,ファーム生活にも慣れてエンジョイしてると思ってましたが,さすがに嬉しそうでした.
帰りの車に乗り込んで,安心し切ったような様子.
やっぱり犬はかわいい.
 

金曜日, 4月 09, 2010

2人の蜜月物語(8) -Cosmic Sniff-

頭を撫でると,カイラは感極まったように「くぅ」あるいは「くふ」と鼻を鳴らす.
その瞬間,私と彼女の周辺には,誰も介入できない結界が形成される.

もちろん,こんなことをわざわざ教えたりしない.
2人が暮らしてきた生活の中で,何となく出来上がってきた一種のお約束である.
言うなればこれは,私と彼女が共有した時間の結晶なのである.

(あ,このおっさんうっとーしぃと思った人,これ以上読まない方が良いです)

さらに,それには私と彼女の持って生まれた形質,すなわち両親から受け継いだ身体と性格も,少なからず影響しているだろう.
そしてカイラと私の両親はそれぞれの祖先の人(犬)生を背負っており,さらにその祖先も,,,と遡っていくと,結局その小さな鼻音は,地球上の生命が38億年に渡って紡いできたあらゆる事象の帰結ということになる.

ここまで来れば,私が言いたかった「くぅ」=「宇宙の歴史」論まで行き着くのは,むしろ自然な推論だとご理解いただけるだろう.
ほぼ一週間おきに「くぅ」を聞くたびに,頭の中で小さなビッグバンが起きるのは,きっとそのせいなのだ.
 

火曜日, 4月 06, 2010

蕪の週末

ボーダーコリーの縁で,先日知り合ったばかりの農家の方が,わざわざ手間をかけて蕪を持って来てくださった.
それが2トントラックに一杯(笑).
ほぇ~こんなに!?と目を丸くしてたら,「まだこの7~8倍はある」とのこと.もう出荷には適さないので,残りは全部,畑に漉き込んでしまうんだそうだ.
素人感覚では胸が痛むけど,今の農業ではごく普通のことなんだろう.

さっそく放牧場に投げてやると,馬が血相変えて飛んできて,羊とヤギを蹴散らし独り占めしようとする.
仕方なく,離れた2箇所にまいてやると,口からぼろぼろこぼしながら,その間を往ったり来たりして牽制している.
どんだけ心狭いんや?

人間も~,というわけで菜の花部分を摘んできて,ラップにくるんでチン.
ほろ苦の風味が最高でした.
同じ菜の花でも,大皿一杯に盛りつけると豪勢です.

鳥たちも勝手に突きまわってるから,ご相伴に預かってないのは,縁をとりもってくれた犬たちだけ.
君ら草食ってるから良いよな?