ファームで最年長犬のさん,土曜の夜にちょっと元気無いなと思ってたら,翌朝には立ってられない程弱ってしまった.
胃にガスが溜まって内臓を圧迫したのが原因のようだ.
胸の深い犬はそうなりやすいと話には聞いてたが,緊急さと重大さの実感が無かったので,目の前で呼吸が浅くなり歯茎の色が変わってきたときは,さすがに焦った.
病院で検査結果待ちの間,Hiroが身体を縦抱きにして腹をマッサージしてたら,グゥ~~~~~~という,ゲップというよりは低いうなり声みたいな音と共にガスが抜けていった.
パンパンだった腹が緩んでいくのを手のひらで感じたときは,涙が滲むくらいホッとした.
レントゲン写真には,画面一杯に膨らんだ胃と,残りの僅かなスペースに押しやられた他の臓器がはっきり写っていた.そりゃ,苦しいわな.
「肝臓病患者は血流を集めるために食後に足を高くする」という話を聞いたときも思ったけど,生き物の身体って信じられないほど精妙にできてるくせに,案外単純で大雑把なところもある.
内臓の隠れた損傷は心配だが,とりあえずは元気そうに見えるので,あとは彼の回復力に期待するしかない.
それにしても,,,結構な危機を乗り越えたんだから,普通だったら同情と愛情を集めても良さそうなもんだが,この男だけはムカついてしまう.
「黙って弱ってんじゃねーよっ!」って...
ん~,なぜだろう?
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