月曜日, 2月 09, 2009

豊かなこころ

例年,ストーブの薪は倹約しながら夜だけチビチビ使ってたのだが,今年は燃やす木を選ばなくなった(これまでは建材やタールの多い木はできるだけ避けてた)のと,樫の木用の乾燥場所を空けないといけないということで,昼間から焚いている.今年は気温もそれほど低くないので,部屋の中はポカポカである.

「薪をケチらなくてもよい」というただ単にそれだけのことが,どれほど人の心を豊かにするものか,多分ほとんどの人はご存じない.

薪の蓄えが心細くなってきた頃,火が落ちてきたのでもう一本入れたいがもうすぐ寝るから節約しとこう...と決断した後の数十分ほど,寒々しくわびしい時間はない.逆に薪を追加したら追加したで,そのことを後悔しつつ寝るのが惜しくなって眠気を我慢するのだが,果たしてそれだけのために起きていて何か意味があるのだろうか,などということに悩む小さな自分が感じられて,それがまた心を蝕んでいくのである.

で,今年はそれが無くなってすっかり豊かな気分になっているのだが,昨日,外仕事を終えて暖かな部屋に入った途端,子犬の落し物の香りが もわん と10倍くらいに増幅されて襲ってきて,ほとんど卒倒しそうになった.
世の中うまくいきません.
 

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