水曜日, 12月 31, 2008

年末のクソ忙しいときにあなたという人は...

ヒラリー,君は今,何をしている?
いや,知ってるよ.
真面目で一本気な君のことだ,国務省役人の退屈なレクチャーを受けて長官就任に備えているんだろう.それとも実家のシカゴでビルとジョギングかな.
でも,あえて言わせてもらおう.
少し休んだ方が良くはないか.

選挙は散々だったね.
君のせいじゃない.
時期と相手が悪かったんだ.
最後は追い詰められてスピーチも支離滅裂だったけど,私は常に君の側だった.
いや,むしろ随分と好感を持ったくらいだ.
つまり君は,
恥知らずなパフォーマンスを1年も続けてられるタイプの人間じゃないってことだからね.

そう,君の資質は相手を癒すことに向いている.
笑ってないで考えてみろよ.
君がビルと結婚したのは,彼が選挙に落ちてどん底だった頃じゃないか.
彼を支えるためだったんだろ?

その後もやつは子供じみた火遊びを止めなかったが,君は決して彼を見放さなかった.
モニカの時はさすがに取り乱したのか,「右派の陰謀」なんてコメントをしたが,決してビルを責めることはなかった.
そのときつくづく思ったね.
ああビルは確かに欠点の多い男だが,パートナーの選択だけは間違わなかったってね.

そうとも,君の最大の武器は「赦し」だ.
決して殴ることじゃない.
まぁ結局,相手を倒すことに変わりは無いんだけどね.

だから,何が言いたいのかって言うと,そう,今年はまだ君の出番じゃなかったということだ.
ジョージでさんざ恥ずかしい思いをした後でも,アメリカはまだ信仰を捨てちゃいないんだ.
「自由と繁栄は戦って奪うもの」という神話のね.

バラクが成功するかどうかは運次第だろう.
どちらにしたって競争は激化する.
そして傷ついた人々には長い癒しが必要になるだろう.

ヒラリー,そのときこそ君の出番だ.
それまで,焦らず力を蓄えてくれ.
休むことも勇気だ.

そうだ,君は知ってるだろうか?
真に自由な魂は,追う犬じゃなく,追われる羊に宿るってことを.
 

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