水曜日, 3月 14, 2007

猫の痕跡

決死のXデー(引越し)に向けてマンションを整理していると,部屋のあちこちからたろうとはな子の置き土産が出てくる.(たろうは2年前,はな子は9年前に昇天した兄妹猫である)

もちろんつまらないものばかりで,抜け毛のかたまりや,家具に隠れてて気がつかなかったゲロのミイラや,ここに引っ越す前のアパート時代に猫砂の代わりにしていた新聞紙の一片や,爪研ぎで破壊されたダンボールや,"猫つぐら"の部品や,たろさんが狂ったように挑んで来た猫じゃらし...などがポロポロと出てくる.
未整理の写真もどっさり出てきた.
惰眠徒食の連中のくせに,一緒に暮らした痕跡はしぶとく残るもんだ.

で,昨日は一向に進まない作業に絶望して早々に寝てしまったのだが,深夜,どこからか微かな物音がして飛び起きた.
一瞬,自分がなぜ焦ってるのかわからなかったが,すぐに合点がいって情けなくなった.
猫がゲロ直前にたてる「ゴッゴッゴッ」という音に似ていたのだ.
昔,その音がすると猫の元に駆けつけるのが習慣になってたからね(だって布団やパソコンや洗濯物の上にぶちまけられたらたまらんし).
それが脊髄反射的に出てしまったのだろう.

何のことはない,一番しっかりと痕跡が残ってるのは自分の頭の中だったりして.
 

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