Saturday, November 19, 2016

わらの犬

仔犬たちが生まれて2か月経った。
ここまで7頭全員これといった問題もなく、健やかに育ってくれている。
Louさん、初出産と慣れない子育て、ご苦労様です。

もともとイギリスの農家に憧れて始めたファームだから、できれば古い石造りの納屋の片隅で、藁にまみれて出産&子育てしてもらいたかったのだが、それはさすがに無理!とゆーわけで、今回は犬エリアにある離れの一角を使ってもらっている。
ただちょっとでもそれらしく、、、せめて藁だけでも敷いてやることにした。

これが、思いの外、良い感じ。
おしっこしても上は乾いているし、ウンチも藁と絡みあうので身体にはくっつかない(匂いは隠せないけど)。ペットシーツに勝るとも劣らない、優れものだと思う。
何より、藁と仔犬という絵面がハマるというか、とても似つかわしく、また微笑ましく見えるのだ。
もちろん、7頭もいるからアッという間にドロドロになって、毎日替えてやらないといけないけど。

仔犬たちはいたって呑気に暮らしている。
本当のところはわからないけど、何と言うか、、、とても安心している感じ。
母犬もそんなにかまってるように見えないのに、キュウキュウ鳴くような場面はほとんどない。外からそっと覗くと、大抵、ダンゴになって一心不乱に寝入っている。
人の姿が近くに無いのが、逆に良かったんじゃないかと思っている。
どんな犬に育つのかはわからないけれど、きっとピリピリした犬にはならないだろう。

なんとなく薄ボンヤリしていたそれまでと違って、ここ1週間ほどは、日に日に意志や表情がハッキリしてきている。心が育ってるんやなぁ、と思う。
もうあとホンの1か月ほどで、世界を認識して生きるための作法をあらかた身につけないといけないのだから、それこそ爆発的なスピードで、神経ネットワークが構築されているのだろう。
母犬もようやく、絡みついてくる仔犬を転がしていなすようになってきた。
ここ数週間が、一生のうちで一番大切な時期なんだろう。

考えてみると、こうやって育てていると、人と会うのは食餌のときか、遊びに出るときだけである。これで人が嫌いになるわけがない!と思う。
何かを止めさせられたり、叱られたり、呼んでるのに無視される、、、なんてことはまず起こらない。
「犬は(人の手でなく)藁で育てる」というのが、今週の標語だ。