このブログ、もう一か月近くも放置されてるじゃないすか。
ちょっとびっくり。
思えば、「ったく、ボーダーコリーって奴は」という前身のサイトをHiroと開いてからもうかれこれ15年(!)。
別に書いても書かなくてもいいけど、どっちかと言えば書かん方がええんちゃう?、くらいの記事を延々と綴ってきたわけだけど、そんな下らない内容も書けないときは書けないもんだと、ビミョーに感動したのである。
よく、継続することに価値があるなんてことを言ったりするが、それはやっぱり多少なりとも前向きな行動だからなんであって、無価値なことはいくら継続しても無価値だということが、15年かけて証明された。
そういう意味で、価値はあったかもしれない。
全然関係ないけど、数少ないお気に入りサイトの一つに「チミドロ鈴木の早く老人になりたい」というのがある。
身の回りのトホホ系事物を取り上げ、テッテー的にイジリ倒すという趣向。
思いのほか文章もキチンとしていて、油断してるとときどき爆笑させられてしまう(例えば、これとかこれとか)。
下らないと言ってしまえば下らないのだけれど、ここまでくれば、探偵ナイトスクープの小ネタ集やトマソンの系譜に連なる現代の「作品」と言ってもいい。
第一回の記事に、タイトルについて書かれた文章がある。
僕の祖母は、テレビのスポーツニュースで、例えばゴルフトーナメントの結果を伝える場面があると、誰が勝ったか負けたかということに関係なく、球がカップに入ったか入らなかったかだけで「入れ、入れー!入った!ほほほ」「惜しい!あー」と楽しんでいて、それを見ていると幸せな気分になった。
老人はよく日向ぼっこをしている。気持ち良い風が吹くと「気持ちいいわねー」と言って、雲の切れ間から日が差してあったかくなると「日が出るとあったかいな」と言って喜んでいる。自分もそういう境地に早くたどり着いて、なんでもないようなことに幸せを感じられるようになりたいと思って、このようなタイトルにした。
バンドをやっていると、たまにライブしたり、みんなでパーっとやったり、はじけるように楽しい瞬間があるのだが、その後すぐに日常が始まる。日常は終わりのない労働とか、悩みとか、貧乏とか、そういうものにつきまとわれていて辛い。みんなもそうでしょう。毎日ライブして飲み会して生きていければ最高なのだが、そうはいかない。決して後ろ向きな意味合いではなく、辛い日常を克服するために老人の眼差しで日々を楽しんでいくことが必要なのだ!どうっすか。
とにかく老人的な達観を目指してあっちこっちと徘徊してみて、その過程をだらだらとレポートしていくのでよろしくお願いいたします。
いいですなぇ。
こういう味が出せるなら、続けてもいいんだけど。